セウォル号事故直後、抗議する行方不明者家族からもみくちゃにされた鄭氏=4月17日(AP)
朴大統領まさかの決断「セウォル号」で辞意の首相留任
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140626/frn1406261530009-n1.htm
2014.06.26 夕刊フジ
混迷する韓国首相の人選をめぐり、朴槿恵(パク・クネ)大統領が驚きの決断を下した。旅客船「セウォル号」沈没事故の責任を取って辞意表明した鄭●(=火へんに共)原(チョン・ホンウォン)首相を留任させるというのだ。
大統領府の尹斗鉉(ユン・ドゥヒョン)広報主席秘書官が26日午前の記者会見で「国政の空白を最小限にとどめ、首相人選をめぐる国論分裂を防ぐため」として、朴氏が鄭氏留任を決めたと発表した。
鄭氏が5月に辞意を表明して以降、最初に指名された安大煕(アン・デヒ)元最高裁判事は、弁護士時代の高額報酬が批判されて辞退。韓国紙・中央日報元主筆の文昌克(ムン・チャングク)氏も、日本の植民地支配を「神の意思」などと発言が問題視され、今月24日に辞退していた。
困り果てた上での判断だが、最大野党・新政治民主連合は「国民目線に沿った首相候補を推薦する能力がない無能政権であることを自認した」と批判しており、支持率下落傾向にある朴氏は窮地に追い込まれた。