誤って乳房切除手術、検査結果を取り違え 兵庫・高砂市民病院が謝罪
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140617-00000502-san-soci
産経新聞 6月17日(火)9時0分配信
兵庫県高砂市は16日、市民病院で検査を受けた県南部在住の女性2人の検査結果を取り違えるミスがあり、この検査結果に基づいて別の病院が乳がん手術の必要のない女性に乳房の一部を切除する手術をしていたと発表した。市民病院は5月、ミスに気づき、女性に謝罪した。市民病院は検体を取り違えた原因の究明を進めている。
発表によると、市民病院は4月、良性腫瘍(しゅよう)の成人女性を検査し、検体を採取。同じ日に検査した乳がんの疑いのある50代女性の検体や医師の所見などを成人女性のものと間違えて扱い、成人女性が手術を希望する県南部の病院に送付。女性は5月上旬、乳房の一部を切除する手術を受けた。
この病院が同月13日、改めて採取した成人女性の検体を調べたところ、がん細胞が検出されなかったため、市民病院に連絡。市民病院が50代女性の検体を調べた結果、2人の検体の取り違えが発覚した。
市民病院はすでに、第三者による調査機関を院内に設置。検体検査にかかわる病理検査室、外科外来のいずれで取り違えた疑いが強いとみているが、詳しい原因は分からないという。
市民病院の大野徹院長は「本人とご家族に精神的、肉体的に迷惑をかけて申し訳ない。今後、誠意を持って話し合いを進め、希望があれば医学的処置をしていきたい」としている。
市民病院は今後、検体の取り違えをなくすため、検体の採取、検査のすべての段階でカルテなどの確認をダブルチェック体制で実施したいとしている。