「受入国の都合の良いように人を働かせて多くの問題に直面した欧州の経験に学べ:masanorinaito氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/14418.html
2014/6/12 晴耕雨読
https://twitter.com/masanorinaito
移民を受け入れる際に絶対守るべき原則(しかし現政権は守りそうもない)
1.外国人と内国人の間に賃金を始め雇用条件と社会保障条件に格差をつけてはならない。
2.単身でのみ受け入れることはできない。
家族の再統合は基本的人権。
3.短期間のローテーションで強制帰国させてはならない
4.移民に対しても職業選択の自由を認めること。
5.一定の条件を満たした後は、国籍取得を権利として認めること
要するに、日本社会に労働人口が不足していることを移民によって補うのはいいが、一切の不平等条件を課さないことが必要。
日本での議論には、移民が人間であり、家族を持ち、文化を持ち、将来への希望をもつことが、抜け落ちている。
間違っても安価な労働力の移動などと考えてはならない
Reading:家事サポート外国人で女性支援へ NHKニュース http://nhk.jp/N4Dk6JT9 ←言語道断。
外国人を労働者としてどのように処遇するのかを一切明らかにせず、「女性サポート」という美辞麗句で安価な労働力として使うことは許されない。
ここで政府のいう特区というのは、規制を緩和した地域を言うのではなく、無法地帯を創出することにつながるだろう。
海外から迎え入れるのは「労働力」ではない。
ひとりひとり、人間であることを忘れてはならない。
受入国の都合の良いように人を働かせて多くの問題に直面した欧州の経験に学べ。
今朝の朝日が外国人労働者受け入れの特集。
賛否いずれの側も全く日本の都合、不都合しか見ていない。
賛成の論者は、日系人を受け入れてきたから日本には多文化共生の経験があると言い、反対の論者は受入れには教育や社会福祉のコストがかかり企業には引き合わないと説く。
そもそも、日系人受け入れの経緯は、査証免除だった国から来ていたバングラデシュやパキスタンからの労働者を不法就労者として排除し、その後も労働力不足が深刻だったために、滞在・就労要件がゆるい日系人を使えば良いという場当たり的な便法だったことを忘れたか。
1980年代後半のバブル時代、バングラデシュやパキスタンの人たちは確かにオーバーステイしていたが、彼らの多くは真面目に零細企業で働いており、オーバーステイを理由に、市民が彼らを犯罪者呼ばわりする理由などなかった。
犯罪者呼ばわりを煽ったのは警察と法務省だった。
そのころから、今日の事態は完全に予想されていた。
一度、若い労働力が離れた職種には、二度と戻らないのは世界的な傾向。
ヨーロッパはそのような職種に移民を入れたが、日本はそれを嫌だと言い、ではその種の職種は不要かと言われると必要だという。
そんな矛盾した態度を続けられるはずがない。
この、矛盾した態度のいびつな結果が外国人技能研修生制度である。
途上国への技術移転というお為ごかしを臆面もなく主張し、研修だから給与を払う必要はないという恐るべき不公正を堂々と実行する先進国は日本以外にはない。