韓国では100万本売れた 夢の“毛生え薬”が6月発売
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150406
2014年5月23日 日刊ゲンダイ
写真提供=ビタブリッドジャパン
薄毛に悩む男性にとっては、まさにバラ色のニュースではないか。従来の常識を覆すような「毛生え薬」や毛髪再生技術が続々と生まれようとしている。
ひとつは「ビタブリッドC」という新商品。昨年12月に韓国で発売されると、5カ月で95万本が売れる爆発的ヒットを記録。これが6月下旬に日本でも販売開始されるのだ。モニターのAさん(46、公務員)は頭頂部の地肌が露出していたが、使用開始から12週間後、かなり薄毛の部分が隠れたという。
ビタブリッドCがこれまでの育毛、増毛剤と大きく違うのは、薄毛の原因とされてきた「男性ホルモン原因説」ではなく、育毛分野ではマイナーな存在だった「ビタミンC」に着目した点だ。頭皮の老化に詳しく、商品のモニター実証実験に携わってきた県立広島大名誉教授の三羽信比古氏がこう言う。
「毛穴をふさぐ皮脂の過酸化を防ぎ、毛母細胞を守ることが育毛の最大のポイントですが、ビタミンCには毛細血管を増強し、毛母細胞の分裂を促す作用があります。ビタミンCの不足を補うことによって、発毛衰弱を防御できると考えられます」
■「毛髪再生プロジェクト」にも期待感
ならば、サプリを飲めばよさそうなものだが、経口摂取したビタミンCが皮膚組織に到達するのは1%にも満たないという。皮膚に直接浸透させようにも、ビタミンCは酸化しやすく壊れやすい。「亜鉛」と結合させることで酸化を防ぎ、ビタミンCを頭皮に塗り込みやすくしたのが、ビタブリッドCの特徴だそうだ。
「使用方法は0.05グラムの粉末を水で溶かし、頭に塗ります。モニター実験では、生え際がM字タイプの薄毛にも、頭頂部から薄くなるタイプにも効果が見込めるデータが得られています」(日本の販売会社ビタブリッドジャパンの担当者)
また、薬用育毛剤「不老林」を販売する資生堂が始めた「毛髪再生プロジェクト」も薄毛男性にとって“救世主”になるかもしれない。5月1日に毛髪再生医療研究を手掛ける「資生堂細胞加工培養センター」をオープン。頭皮の一部から毛根細胞を取り出し、培養して増やしたものを脱毛部分に移植する技術開発を目指す。
前述のビタブリッドCの価格は、1カ月分で約7000円。夢の毛生え薬、あなたも試してみますか。