長浜浩明さんの「「脱原発」を論破する―今、日本人の知性が試されている!」に紹介してありました。
それにしても酷評ですね。
何が本当か「分かりません」が肥田さんを100%否定するお医者様もいらっしゃるんですね。
現役のお医者さんが書かれた「内部被曝 (扶桑社新書) 肥田 舜太郎」のカスタマーレビューから
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4594065775/ref=cm_cr_pr_hist_1?ie=UTF8&filterBy=addOneStar&showViewpoints=0&sortBy=bySubmissionDateDescending
現役の医師です。
突然母が被曝の影響について荒唐無稽なことを主張するようになったため、問い質したところこの本の存在が明らかになりました。
反論するには読まなければならないと考え、読み始めましたが…。
あまりにも資料の曲解、恣意的で部分的な引用、事実誤認、放射線に関する知識不足が酷いと感じました。
著者には高校物理レベルの放射線の知識すら無いのではないでしょうか。
核種によって良いα線悪いα線がある、など、今時高校生でも犯さない間違いです。
著者の履歴は存じ上げませんが、このような方は放射線を語るべきではありません。
放射線医学についても、専門外である私ですら指摘できるレベルの間違いが散見されます。
原発ぶらぶら病や、子供に放射線の影響が出ているなどという主張についても笑ってしまいました。
筆者は不定愁訴の患者を診る際に、まず放射線性障害を念頭に置くようですね。大丈夫でしょうか。
また、鼻血を例に挙げれば、放射線の影響で鼻血が止まらなくなるのは、血小板減少を来すほどの被曝量がある場合ですから、鼻血どころで済むはずがないのですが…。
基本的な医学的知識の欠如も甚だしいです。
私が挙げた例に、思想や金銭の授受の入り込む余地はありません。
疑うのであれば、各々がそれぞれ高校の物理の教科書や、放射線医学の教科書を紐解けば直ぐにわかる話です。
さて、ほとんどの文系の日本人にとって、放射線は未知の領域です。
しかし、少なくとも高校レベルの物理を学んだ人間にとっては、放射線は魔法でもなんでもありません。
この本は、前者の方々を不安に陥れ、後者の方々を笑いの渦に巻き込む本です。
科学の仮面をかぶった、イデオロギーの本です。
私の母を含め、科学的知識に乏しい方たちを騙し、
不安に陥れ、福島の住民にあらぬ負担を強いるこうした本を、私は許すことができません。
出版社も、売れれば何を売ってもよいのでしょうか。強い憤りを感じます。
☆など付けたくありませんが、これ以下が無いため、☆1とします。
★内容紹介
じわじわと命を蝕む、低線量・内部被曝の恐怖
放射性物質を取り込むことで体の内側から被曝し続ける「内部被曝」。外部被曝と違って、体外に排出するまで被曝から逃れることはできない。
昨年の原発事故による内部被曝の不安に対して“専門家”たちは「低線量の被曝であれば問題ない」と言うが、それは本当なのだろうか?
実は「高線量×短時間の被曝よりも低線量×長時間の被曝のほうが人体に悪影響がある」という研究がある。しかし、これまでそうした研究は軽視・無視されてきた。
広島・長崎でも、原爆の直撃を受けていない人々が「原爆ぶらぶら病」という原因不明の病気にかかり、最後はガンや白血病で亡くなっていった。
「これから同じことが再び起こるのではないか」
67年にわたって原爆被ばく者6000人以上を診察、「低線量・内部被曝」の恐怖を訴え続けてきた医師が警告する、福島第一原発事故後初の著書。
●本書の主な内容●
・これから東日本で広島・長崎と同じことが起こりうる
・外部被曝と比べた内部被曝の恐ろしさ
・「年間何ミリシーベルト以下だから健康に影響はない」というのは大きなウソ
・隠され続けてきた低線量内部被曝の被害
・被爆体験と「原爆ぶらぶら病」
・“1億総被曝時代”を生きるには
【解説・竹野内真理】肥田先生からの手紙~子どもたちは国の責任で避難させるべき