ウクライナ東部の住民投票、各地で不正の疑いも
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2199417.html
ウクライナ東部の2つの州で11日、独立の是非を問う住民投票が行われましたが、各地で不正の疑いが指摘されています。
住民投票を主導した親ロシア派の選挙管理委員会は、「速報値」としながらもドネツク州での独立賛成票は89%で、反対の10%をはるかに上回ったと発表しました。最終的な投票率は74%以上に達したということです。
「投票で不正が行われたのではないか、こうした疑問の声は地元市民からもあがっています」(記者)
「これは親ロシア派の人たちの茶番です」(ドネツク市民)
投票結果が発表されたのは投票締め切りからわずか1時間半後で、開票所の数も当初の2400か所から直前になっておよそ1500か所に減らされました。また、海外メディアのサイトにはドネツクの投票所で1人の男性が複数の投票用紙に記入する姿とされる映像が掲載されるなど、各地で「不正疑惑」が浮上していて、現地では1人で何回も投票できたという証言まであります。
親ロシア派の幹部はこの不正疑惑について否定していますが、ウクライナ新政府は「住民投票はウクライナの憲法を犯しているうえ、新政権や国際社会からの呼びかけを無視して行われた」として、あくまで結果を認めない方針です。
一方、ロイター通信によりますと、ロシア大統領府は12日、今回の住民投票について「住民の意思を尊重する」とする声明を発表しました。(12日18:19)