ロシア・中国が尖閣沖で合同軍事演習へ
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2014年05月01日 NEVADAブログ
今月末に、ロシアと中国が尖閣諸島北西海域で、合同軍事演習を行うことが明らかになりましたが、この時期はプーチン大統領による中国訪問(上海)が予定されており、まさにロシア・中国が、アメリカ・日本・韓国同盟に対峙する格好になります。
また、ロシアはその前にウクライナ東部の併合を完了させ、西側による制裁、そしてロシアによる報復制裁を発動させているはずであり、全て揃った段階で、中国で5月20日・21日に開催されますアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会議に出席することになるかも知れません。
このアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会議ですが、アジア・中近東首脳となっており、どのような国の首脳が参加するか注目されます。
何故なら、このアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会議は中国の習主席が議長を務めることになっており、かつロシア・プーチン大統領が参加するとなると、西側と完全に敵対する勢力が出来上がることを世界に宣言することになるからです。
世界で陣取りゲームが始まっていますが、弱体化するオバマ政権(とうとう支持率が41%にまで落ち込んでいます)ではアメリカ同盟から離脱する国が多く出るはずであり、機を見るのにたけている中国はアメリカを捨ててロシア連合に加わり、独自の道を歩み始めると決めたのかも知れません。
ロシアのクリミア併合を見て、中国の幹部は今まで新疆ウイグル等で行ってきた併合の失敗を改めて認識し、ロシアにお伺いを立てて戦略を聞いたとしましても何ら不思議ではありません。
中国は長い年月をかけて支配すると言われてきていますが、その戦略は失敗続きであり、支配を完了させたところはありません。
ところが、ロシアは戦後、東欧諸国・北方領土を実効支配し、その後東欧を失いましたが、お荷物の東欧を差し出したことで西側の資金を獲得し、経済改革・経済成長を達成し、今やもう資金が来ないとなれば西側と関係を断ち切り、資源を利用した恐喝外交に戻りつつあります
何十年もかけた戦略を遂行しつつあり、いずれも成功しているのです。
ここでロシアから中国が支配について教わり、アジア支配を再度行うとなれば、それはアジア諸国にとり脅威となります。
ロシア軍を敵に回して勝てる国などないからです。
NATO?
寄せ集めの合同軍程、弱い軍隊はなく、ロシア軍が一気に攻めてくれば、対抗などできるものではありません。
ロシアの脅威を肌で感じているのはヨーロッパではドイツであり、メルケル首相は今重大な岐路に立たされていると言えます。
アメリカにつくのか、ロシアの軍門に下るのか。
西側につけば、ロシアからの天然ガスをすべて失うことになり、それはドイツ経済の崩壊を意味します。
30%以上の天然ガス供給を失って、果たして、ドイツはやっていけるかとなるからです。
ロシアが持つカードで、最後まで持っているカードは、以前にもお知らせしましたが「カタール」です。
この「カタール」をロシア・中国陣営に引き入れることが出来れば、世界の天然ガス市場はロシアが抑えたことになり、西側は完全にお手上げになるからです。