<安倍&オバマ共同記者会見>「そんな事言ったっけ?」室井佑月4/25大竹まことのゴールデンラジオ(文字起こし)
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2014-04-26(11:39) みんな楽しくHappy♡がいい♪
オバマと安倍の会見を見ていてそしてその後の報道の在り方を見ていて、
私が感じた事と全く同じ事を室井さんが話して下さっていたので、文字起こししておく事にしました。
オバマは安倍に「言葉による挑発は避けろ」と言い、
「アメリカは中国が大切だからお互いに協力して平和的に解決しろ」と言っています。
「尖閣諸島の問題に関して事態がエスカレートするのは正しくない」
そしてオバマは「尖閣諸島のため武力を行使する」とは一言も言っていません。
「安倍はこれ以上問題を起こさないで中国と仲良くしろ」と言っていると私は受け取りました。
が、テレビを見ているとどうもオバマが
「尖閣諸島に中国が来たらアメリカが日本を助けてやる」と言ったという様な
論調になっているのが気になっていました。
もう一言付け加えておけば、
数回しか会った事がないのに妙に親しげに安倍が「バラク」「バラク」って会見の場で何度も連呼するのは、
相手に対して礼儀のない大変失礼な行為だと私は思いました。
大竹まことのゴールデンラジオ
2014年4月25日
文字起こし部分のYoutube→http://youtu.be/x5O_D2ExLVg?t=5m57s
大竹まこと:
えーっと、昨日はあれだね、
もう警備でオバマさんでもう大変だったね。
室井佑月:
大変だったっていうか、もうすごいよね、あんまり盛り上がってなかったじゃん。
だけど盛り上げようと必死感がすごくテレビから漂ってきたね。
大竹まこと:漂ってきた
室井佑月:うん。
大竹まこと:ちょっと太田さんに記事を先に紹介してもらおうかな。
太田英明:
アメリカのオバマ大統領が日本を離れてからようやく共同声明を発表するという、
今までのパターンとは違う順番になってしまったという事なんですけれども、
大竹まこと:共同声明はそれでも発表されたの?
太田英明:
一応発表されました。オバマさんが日本を離れてから発表されました。
日刊スポーツの記事をご紹介したいと思うんですけれども、
昨日、日米首脳会談後の記者会見、安倍さんとオバマ大統領両方出席して行われましたけれども、
安倍さん、当初は小浜さんのファーストネームの「バラク」って呼び掛けていたんですね。
親密さをアピールしようという事だったんですけれども、
ただ、前の日の23日の夜のお寿司屋さんの会談では「シンゾウ」と呼んでいたオバマ大統領が、
会見では最後まで「安倍総理」というふうな呼び方を変えなかったので、
ちょっとやっぱりビミョ〜な距離感が出てきてしまったと。
で、会談直後の記者会見では、安倍さんは時折右隣のオバマ大統領に身体を向けて
にこやかに「バラク」と胸襟を開いて話し合いを行ったとファーストネームで呼び掛けたんですけれども、
しばらくしてオバマさんが「シンゾウ」と呼ばない事に気が付いたので、
途中から「オバマ大統領」と呼び方を変えたということで、
でかでかとニッカンスポーツに見出しには
バラク、なぜ「シンゾウ」って呼んでくれないの?というふうに書いてあります。
大竹まこと:
これはあの、良く分かりませんけれども「バラク」っていうのはたとえば、
大竹まことナラ「マコト」みたいな、
太田英明:そういうことですよね
室井佑月:なんか結構会見の時に安倍さんが「バラク」「バラク」って連呼してたんだよね。
大竹まこと:あ、そう。「ヘイ!バラク」って言ってた?
室井佑月:
「ヘイ!バラク」とは言っていないけど、
「バラクが」「バラクが」「バラクが」って、けっこう連呼してたよね。
大竹まこと:ああ、そうなんだ。へぇ〜〜
太田英明:中曽根さんとレーガンさんのように「ロイ・ヤス」関係になりたいとかという気持ちがあったのかも
室井佑月:
いやぁ〜、わたしはそれで、もう笑っちゃったのがさ、
ほら、前の日にお寿司を食べに行ったじゃない。
それで「今まで生まれてから食べたので一番おいしい寿司だ」とか何とか、
オバマさんがリップサービスで言ったじゃない。
「あれはすごい意味があるんだ」って、評論家が言い出して、政治評論家が。
大竹まこと:どんな意味があるんだ?あれに。
室井佑月:
「今までちょっと二人の関係が固かったけど、あの寿司会談で上手くいったんだ」っていう意味だっていうんだけど、
私は「本当に美味しかっただけ」なんじゃないかなと思って。
太田英明:笑(つ∀`*)っ))⌒☆ハハハッハ
大竹まこと:なるほどねぇ。
室井佑月:
だから会見もね、見てからワイドショーで答えたんだけど、
会談の中でね、尖閣諸島の事とかって、やっぱり手を上げて質問する記者がいたりしたの。
もう最初からその質問だった、ガンガン出てね。
で、そこもなんかオバマさんは「日米同盟があるから」とかは言うんだけど、
絶対に「対話での解決」とか言うけれど、結局私が受け取った印象っていうのはさ、
「余計なことしないでくれ」っていうふうに私は受け取ったんだけど、
でもその評論家の人からすると、
「『日本が窮地に陥ったら助けてくれる』っていう事をハッキリとオバマさんの口から言わせたのは大きい」
っていうんだけど、
そんな事言ったっけ?みたいな。
同じ物を見ていて、同じ風に考えているはずなのに、
同じ物なのに違うふうに考えるってすごいことだと思わない?
大竹まこと:なるほどね。
室井佑月:同じ会見を見てたのに。
大竹まこと:
あの、冷たい言い方だけど、日米安保に書いてあるんだからな。
そうでしょ?
太田英明:そうですね。第5条の中に書いてあります。
室井佑月:しかもちょっとなんか、オバマさん、嫌味みたいなのも言ってたよね。
大竹まこと:なんて?
室井佑月:
「日米安保なんて自分が生まれる前からあったものだから」
だけどさ、その事を「結構言うな」と思ったけれど、誰もあんまり取り上げないね。
大竹まこと:うん。
でもまァ、会談には共同声明が遅れたりしている、っていう意味は、3つ位の内容があって、
TPPもその一つで、TPPに至っては最後の最後までなんかまだ、
まだあれだよね、閣僚級で話しあってるというのかね。
太田英明:そうですね、最終的に共同声明の中にも「TPPの妥結にはまだ作業が残っている」という、
大竹まこと:
そういう書き方なんだ、共同声明は。
いや、だからその3つの課題をね、全部クリアしたいという思いは両国にあるだろうし。
ま、でもあれだね、尖閣の問題は、…でも、言ってくれたっていう事は「ありがたい」みたいな捉え方だろ?
「あたりまえ」
室井佑月:
でも、そんなハッキリと、
「日本になにかあった時にはアメリカが守る」ってハッキリ言った訳じゃないんだよ。
すごいそこだけ「オバマさんの口から言ってもらった事はすごい」っていうふうに、
こっちが解釈を大きくしてみんなで喜んでいるだけに見えたけどね、私はね。
大竹まこと:別の新聞では太田さん、もうひとつ評価があったね。
太田英明:そうです。
東京新聞の記事の中で、山口大学の教授の纐纈 厚(こうけつ あつし)さんという方が、
日米首脳会談についての見方を書いてらっしゃるというか、インタビューにお答えになってらっしゃるんですけれども、
結局今回のオバマさんと安倍さんの会談というのは、
「TPPで要求を飲ませたいアメリカと、
それから尖閣諸島が日米安保条約の適用の範囲だという発言を引き出したい日本とのバーターだ」
ということなんですね。
で、日米安全保障条約というのは、これまで
日本を「楯(たて)」、専守防衛守るだけ。
アメリカを「鉾(ほこ)」、武器、前面に立って戦ってくれる人。
これに例えて役割を分担していて、日本は専守防衛に徹してきたんですけれども、
今回の日米首脳会談を契機に
「日本が鉾」日本が武器を持って戦うんだと、
「アメリカが楯」後方でバックアップしますよという役割にひっくり返ったと。逆転したと。
で、「アメリカは中国と直接ぶつかるつもりは毛頭ない」と。
日本の集団的自衛権の行使容認を後押しして、バックアップして、
尖閣では安保条約が適用されると強調してて、
で、日本を中国に対して前面に出させる、そういう思惑がアメリカにはあるんだと、
集団的自衛権を行使するという事は、アメリカと敵対する国とも日本は敵対関係になるということなので、
同盟を強化する程的を増やしていくことになると。
日本の安全は周辺国と友好がなければ立ち行かないけれども、
今のところ安倍政権は緊張を高める政策を進めて行っているところが心配だと。
室井佑月:
そうそうそう!
わたしそうだ、その事言うの忘れてた。
集団的自衛権は完全に安倍さんは
「アメリカから望まれているんだ」というふうに持っていこうというふうにしてたよね。
太田英明:そうですね、その方が世論や公明党を説得しやすくなるからですね。
室井佑月:
そういうふうに見えた。
「日本だけでそういうふうに言っているんじゃなくて、世界からの声である」
というふうに持っていきたがっているように見えた。
大竹まこと:
ま、世界からの声っていうより、アメリカもね、自分だけで楯の役割はちょっとできなくなってきて、
勝手にやって欲しいという思いも。
そこの思いは合致しているだろうね。
だけどもこれは日本国の憲法だからね。
室井佑月:
でもやっぱりそれは卑怯だよ。
日本で最初に話し合いをして、集団的自衛権ってどういうふうに思うか?ってしてない前に、
「いや、世界からも望まれているから」って言いだすのはちょっとおかしくない?
大竹まこと:
そうだね。
この後は韓国に行くんでしょ?
太田英明:そうですね、韓国に向けて日本を離れていますね。
室井佑月:韓国に行ってさ、「生まれて初めてこんなにおいしい焼肉食べた」とか言ったら(笑)どうする〜?
大竹まこと:一部の新聞では、もともと韓国料理は大好きらしいよ。
室井佑月:ほんとう?
大竹まこと:うん。それで、アメリカにいる時にもなんか、そういうのを食べてたっていう報道もあったよ。
室井佑月:へぇ〜。
そう言えば、中国はさ、奥さんミッシェルさんも一緒に行ってるしね、子どもも連れてね。
太田英明:そうですね、今回ミッシェルさんはいらっしゃらなかったですね。
室井佑月:
どうなの?TPPの事で激しく交渉って知らなきゃいけないのにさ、
「1泊2日を2泊3日でお願いします」って言っちゃったらさ、
ちょっと、交渉の土台からして負けちゃうんじゃないの?
意味があった?2泊3日にしてもらって。
大竹まこと:迎賓館に泊ってくれなかったしなぁ。
太田英明:なんか2泊3日にしないと国賓にならないっていう事らしいですけどね。
室井佑月:
それでさ、
「日本は1泊じゃないんだよ、2泊3日だからどうよ!どうよ!」って他の国に言ったらさ、
「いや、さすがアメリカさんと仲良くしてらっしゃいますから」って思う国があると思う?
「共同声明も出してくれない」って言っててさ、どうなの?なかみじゃないの?そっちより。
大竹まこと:
まァね、バラクさんにも、
オバマ・バラクさんにも、いろんな引っ掛かりがありながらの交渉っていう事なんだろうね、
日本とはね。
ま、上手くいってね、この後もいい関係を続けて欲しいとはそれはもう誰もが思っている事だけどね。
室井佑月:そうだ、そうだ。
大竹まこと:
ただ俺ね、これ素人の、そんなあんまりニュースも見ないでね、
あんまり見ていなかったんだけど、ここでさ、なんか、
バラクさん、「バラクとシンゾウと呼びあえる仲」っていうのがさ、
そもそもさぁ、日常で考えてだよ、25年つき合っている純次(高田純次)が俺の事「大竹」って言うからね。
( ´艸`)★。、::。.::・'゜あのぉ…別に呼び捨て二途中からなったぐらいで、
そのなんか、ま、「ロイ・ヤス」とかいろんな事言ってるけどさ、
これ、そんな、親友っていうかさ、ないよね。
今まで何回会ったのよ。
俺は純次と2週間に1回ぐらいずーっと会ってるよ、だって。
室井佑月:あと名前も、その名前が呼びやすいかどうかもあると思わない?
大竹まこと:「バラク」ってねぇ、ね、ね。
室井佑月:苗字なんだか名前なんだか、ちょっとピンとこないもんね。
大竹まこと:この、「呼び合う関係をアピールする」っていう事自体がさ、
室井佑月:外国でもすごい事なの?ファーストネームで呼び合うって。
大竹まこと:
知らないけど、
なんかよく映画の中の恋人同士だとかなんかがさ、最初知りあって話しているうちに
「なんとかって呼んでくれ」みたいな事って言うじゃない。
太田英明:ファーストネームで呼んでくれみたいな。
大竹まこと:
「ジョン」って呼んでくれみたいな。
日本でさ、ファーストネームで呼び合う習慣っていうのは、なんか、あるの?
室井佑月:ないなぁ。
大竹まこと:
純次は純次だけどね、って呼ぶけど、俺は大竹さんは沢山いるけど、俺は大竹じゃない、ね。
なんかさ、「シンゾウ」ってさ、呼び合ってるやつ
室井佑月:いないよ
大竹まこと:
じゃあ聞くけど、シンゾウさんの本当の友達がいたとしてだよ、
「シンゾウ」って呼んでいるか?
室井佑月:呼んでない、呼んでないよ。
大竹まこと:
それを新聞の見出しになる様にね、「シンゾウ」って呼んでくれなかったって。
あの、本当に普通の感想だよ、呼ばないよ、絶対に。
室井佑月:そうだよ、下の名前で呼び合っている奴ってあんまり見ないわ。
大竹まこと:太田さんとオレ8年やっているけど「ヒデアキ」って呼ばないよな(笑)19:31
20:40
下の名前呼ぶってね、よっぽどだよ。
なんか下の名前呼ぶってね、「この人と仲がいいですよアピール」なんだよ。
↓続きを読むに日刊スポーツの記事と共同会見の文字起こし(一部)あり。
なぜ「シンゾウ」と呼んでくれないの
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20140425-1290466.html
日刊スポーツ 2014年4月25日
安倍晋三首相(59)は24日の日米首脳会談後の記者会見で、オバマ大統領(52)をファーストネームの「バラク」と呼び、親密さをアピールした。しかし、前日23日夜のすし会談で「シンゾウ」と呼んでいたオバマ大統領は、一夜明けの会見では最後まで「安倍首相」と呼び、2人の微妙な距離感を浮き彫りにした。難航する環太平洋連携協定(TPP)では共同声明を出せず、25日以降に先送りとなった。日米関係の今後に不安が残った。
「バラクと胸襟を開いて話し合いを行った」。安倍首相によるファーストネームでの呼び掛けは、空振りに終わった。会談直後の記者会見。安倍首相は時折、右隣のオバマ大統領に体を向けてにこやかに話し掛けた。しかし、しばらくしてオバマ氏が「シンゾウ」と呼ばないことに気付いたのか、途中から「オバマ大統領」と呼び方を変えた。
23日夜に都内のすし店で会食した際は、オバマ氏は出迎えた首相に「シンゾウ」と声を掛けていた。しかし、「ビジネスライク」とされるオバマ氏はTPPをめぐる激しい日米の攻防戦を踏まえ、記者会見でファーストネームを呼び合うことは好ましくないと判断したものとみられる。
24日午前、東京・元赤坂の迎賓館。TPP交渉をめぐりオバマ氏が「成果を出せなければ、ワシントンで今回の訪日は失敗したと言われる。このままでは共同声明は出せない」と、テーブルをはさんで向き合った首相に譲歩を迫った。
だが、首相は農産物の関税撤廃について、国会決議を盾に1歩も引かず、約1時間半の議論は平行線をたどった。会談直後に予定されていた声明発表の先送りが、決まった。オバマ氏は「私が日本を出発するのは明日だ」と通告。日本側出席者は「25日までに合意しなければ声明発表を取りやめるとの意味だ」(外務省幹部)と受け止めたほど、緊迫したムードが漂った。
2人の神経戦は、23日夜の東京・銀座の高級すし店での非公式夕食会でも繰り広げられた。決断を促すオバマ氏に、さりげなく「日米のTPP担当閣僚が今も議論を続けている。推移を見守ろう」とかわした。
首相は今回の首脳会談で、自らの靖国神社参拝で変調をきたした日米関係の修復に乗り出すつもりだった。初日はオバマ氏が大好きなすしでもてなし、トップ同士の結束を演出。日本と中国が領有権を主張する尖閣諸島については、オバマ氏から「日米安全保障条約の適用範囲にある」とコメントを引き出した。しかし、TPPで決着がつかない状態で、オバマ氏が「シンゾウ」と呼ぶ心境にはならなかったようだ。TPP協議が難航して合意に至らなかったため、24日中に予定していた共同声明の発表は先送りされた。同盟強化の道は依然険しいままだ。
オバマ氏は2泊3日の来日日程を終え、今日午前に韓国へ向かう。
[2014年4月25日9時24分 紙面から]
安倍首相とオバマ米大統領の共同記者会見起こし
http://www.twitlonger.com/show/n_1s1gsam
(2014年4月24日、仮起こし=赤旗政治記者J オバマ大統領の発言は、通訳による日本語訳です)
ー(上記下記起こしより一部、番組内での話になった部分転記します)ー
「バラク」と馴れ馴れしく呼ぶ安倍(計9回)
安倍
国賓として来日したバラク・オバマ大統領に対して、日本国民を代表して心から歓迎の意を表したいと思います。バラクと私がホワイトハウスで初めて会ったのは昨年の2月であります。ありとあらゆるテーマについて忌憚なく話し合い、私たちが同じ問題意識を持ち、同じ目的をシェアしていることを確認いたしました。日米同盟は力強く復活をいたしました。そのことを内外に示すことができた会談でありました。
あの時バラクはこう語ってくれました。「アジア太平洋地域に大きな経済圏をつくることは、日本にとっても、アメリカにとっても、他のアジアの国々にとっても大きな利益になる」と。まさにTPPは国家百年の計。そして、バラクとの真摯なやり取りの結果、日本は、TPP交渉への参加という次なるステージに移ることができました。
あれから1年ほどが経過し、いまや日本は米国とともにTPP交渉を大きくリードしています。今回の日米首脳会談を一つの節目として、日米間の懸案を解決すべく甘利大臣とフロマン通商代表との間で精力的かつ真摯な交渉を継続することとしました。
私とバラクから両閣僚に対し、残された作業を決着させ、TPP交渉全体を早期に妥結させるよう指示を出しました。これから、今日、この後も、両国の閣僚で交渉が続けられます。したがって、共同声明の発表は、その結果を見て適切に行うことといたします。
日本と米国は、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有し、そして戦略的利益を共有するグローバルなパートナーであります。そのパートナーシップを有する両国の強固な日米同盟は、アジア太平洋地域の平和で繁栄の礎となっています。日本が掲げる積極的平和主義と米国の進めるアジア太平洋重視政策は、ともに地域の平和と安定に貢献するものであり、互いに評価し、歓迎しました。
そしてその上で、今回、バラクとの間で、平和で繁栄するアジア太平洋を確実にするための日米同盟の主導的役割を確認することができたことを申し上げたいと思います。
安全保障に関しては、日米防衛ガイドラインの見直しをはじめ、幅広い安全保障、防衛協力を推進していくことで一致いたしました。
在日米軍再編については、在沖縄海兵隊のグアム移転や普天間飛行場の移設を含め着実に進めていく、その決意をお互いに改めて確認しあいました。
普天間飛行場の5年以内の運用停止をはじめ、仲井真沖縄県知事からの要望についても、私からオバマ大統領に説明をし、沖縄の負担軽減に向けて米国のさらなる協力を要請いたしました。
国際社会が直面している諸課題についても、胸襟を開いてバラクと話し合いを行いました。
ウクライナ情勢については、力を背景とする現状変更は許されないことを改めて確認をし、ウクライナ支援の重要性と、引き続き日本やG7で連携していくことで一致いたしました。
中国については、法の支配に基づいて、自由で開かれたアジア太平洋地域を発展させ、そこに中国を関与させていくため連携していくことで合意いたしました。
そして、力による現状変更の動きに対しては明確に反対していくことで一致いたしました。今後とも対中政策に関して、日米で緊密に連携していくことも確認しました。
北朝鮮問題に関しては、引き続き日米韓3カ国の連携が重要であることを確認いたしました。また、今回、バラクが横田さん夫妻と飯塚さんと対話する時間をつくってくれましたが、首脳会談でも私から、拉致問題の解決に向けて引き続き理解と協力を要請し、大統領から支持を表明していただきました。
さて、ケネディー大使とは、今月すでに3度にわたってご一緒させていただきました。宇宙、そしてリニア、さらに文化交流、日米の協力関係がいかに幅広いかを物語るものであります。
首脳会談では、米国へのマグレブ技術の導入について私から改めて提案をいたしました。
エネルギー協力についても意見交換を行いました。そして、女性の輝く世界の実現をはじめ、グローバルな課題に協力して取り組んでいくことで合意をいたしました。
いまや、日米友好の象徴的な絆として、大活躍されているケネディー大使とも、さらに緊密な連携をとりながら、日米の協力関係を一層深めていきたいと考えています。
日米同盟の今後の発展を支えるのは両国の若者たちです。若者たちの交流を一層強化するため、今年度6000人の留学生を米国に送るプランを伝え、大統領も高く評価してくれました。
日米同盟はかつてないほど磐石であります。
バラク、あなたは昨夜のお寿司を人生の中で一番おいしかったと評価していただきました。私たちは胸襟を開いて、1時間半にわたり、日本とアメリカの課題、世界の課題について語り合いました。それは日米の絆と役割を確認し、日米関係のさらなる可能性について語り合う非常に充実した時間でありました。
私にとっても、昨夜の寿司がこれまでの人生のなかで一番おいしく食べることができたお寿司であったということは間違いありません。ぜひ、バラクと私で、これまで一番良好な日米関係を築いていきたいと思います。
私からは以上です。ありがとうございました。
オバマ
こんにちは。皆様こんにちは。安倍総理が温かい言葉で歓迎をしてくださいましたことを感謝いたします。また、おいしいお寿司とお酒を昨夜振舞ってくださったことを感謝します。
また、日本に戻ってくることができてうれしく思います。今回が3度目の来日ですけれども、ほぼ20年ぶりにアメリカ大統領が国賓として日本を訪れることができ、今回、天皇皇后両陛下にお迎えをいただきましたことを感謝しております。日本国民のおもてなしに感謝しております。
これまで何度も申し上げてきましたが、アメリカはいまもこれからも太平洋国家です。アメリカの安全保障と繁栄はこの地域とは不可避であります。離すことはできません。そして、このアジア太平洋地域において、この経済発展において日米同盟は土台、礎となっております。
安倍総理、われわれの同盟に対して、非常に力強いコミットメントをしていただいたことを感謝しております。日本がさらに多くの世界の平和に貢献してくださることをアメリカは歓迎いたします。
昨夜、われわれは、さまざまな問題に関して議論することができました。これからも、日米の安全保障における協力を深化させ、この沖縄も含めて、アジア太平洋地域において米軍を強化し、そして地元への負担を軽減し、日本は非常な軍事的な能力をもっておられます。また、日米はともに、この地域の紛争に対処していきます。この海洋紛争も平和的に対話を通じて解決していきたいと思います。
そして基本的な原則、航行の自由、そして国際法の順守を求めていきます。
繰り返しますが、われわれは日米安全保障に対してコミットメントをしております。そしてこの日本の施政下にある領土、尖閣諸島も含めて日米安全保障条約の第5条の適用対象となります。
また、北朝鮮、また朝鮮半島の核に関しても北朝鮮の挑発に対して対抗していきます。また、北朝鮮による日本国民の拉致問題に対しても対処していきます。
北東アジアを越えて、経済的、また外交的にもASEANと協力していきたいと思います。
私たちはグローバルなパートナーとして協力を深化していきます。去年のフィリピンの台風の後の対応から、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻まで協力をしております。
そして、TPP=環太平洋パートナーシップ協定でも前進をしました。アメリカの政調と雇用の増加を促進し、そして日本でも経済の再活性化を推進していきます。また、自動車や農業の分野で交渉を行っています。私は明確に正直に申し上げました。アメリカのメーカーと農家は、TPPに含まれる日本も含む試乗へのアクセスが必要です。これによってアメリカにとって、アメリカの家族にとって、消費者にとって、そして企業にとってもよいこととなります。それが重要なことです。
そして同時に安倍総理は、日本経済の再生に深く関与していらっしゃいます。安倍総理にお話したように、日本にはTPPで主要な役割を果たすチャンスがあります。この世紀のアジア太平洋において大きな役割を果たすチャンスがあるのです。ですから、大胆な措置をとって包括的な合意に達することができると信じています。
そして、私たちの国は、すべての市民の才能を生かしたときに、最大の能力を発揮できるということを信じています。ですから、女性の能力を活用しようとする安倍総理の行動を賞賛したいと思います。そしてエネルギー安全保障、そしてクリーンな代替エネルギーの開発も国内、そして海外で協力していきます。また気候変動にも取り組んでいきます。
そして最後に、私たちの国民の絆、とくに若者の間の絆を強化していきたいと思います。私は今日、若者にこの後会うことになっています。新しいプログラムを開始し、日本の留学生がアメリカにくるのを増やしたいと考えています。英語のスキルを改善し、そして貴重な経験をアメリカの組織や企業で働くことで得てほしいと思います。2020年までに、日米留学生の交流を2倍にしたいと考えています。
安倍総理、あなたの友情、パートナーシップ、そして一緒に行った進歩に感謝したいと思います。そして、あなた方、そして日本国民の方に感謝をしたいと思います。私たちが協力すれば多くのことを達成できると考えています。がんばりましょう。
(質疑応答)
(朝日 安全保障について。安部総理に聞く。オバマ大統領はいま、尖閣諸島の防衛について、日米安保条約にもとづく防衛義務を明言した。受けとめを。集団的自衛権について、会談でどのような説明をしたのか。理解を得られたのか。オバマ大統領に聞く。いま言った日米安保条約に基づく尖閣諸島の防衛義務は、米大統領として初の言及だ。なぜここで言及したのか、その趣旨、意味を教えてほしい)
安倍 えー…。オバマ大統領との会談を通じまして、
(安倍はこれ以降一度も「バラク」と呼んでいません)
さきほど、大統領からも冒頭の発言があったとおりでありますが、日米安全保障条約のもとでのコミットメントを果たすため、全ての必要な能力を提供している、このコミットメントは尖閣諸島を含め、日本の施政下にあるすべての領域に及ぶ。米国は尖閣諸島に対する日本の施政を損なおうとするいかなる一方的な行動にも反対するとの考えで一致をいたしました。
また、集団的自衛権の行使については、えー…ま、現在、日本において、えー、安全保障の法的基盤を整備するための議論を行っていること、そしてそれは、日本や地域の平和と安定のために、さらにはまた日米同盟を有効に機能させ、地域の平和と安定に貢献…そして寄与できるようにするために…検討を行っているという説明をしたところでありますが、この日本の検討について、日本が検討を行っていることについて、えー…歓迎し、支持するとの立場から、えー、オバマ大統領より示されました。
オバマ
私たちの立場は新しいものではありません。ヘーゲル国防長官が、日本を訪れたときも、ケリー国務長官がこちらを訪れたときも、両方ともわれわれは一貫してこの立場をとっております。
領有権に関しての決定的な立場は示しません。けれども、一方的な変更をすべきではないと思っています。これまでも一貫して述べきたのは、われわれの日米同盟が、この、つまり日米安保条約は、日本の施政下のすべの領域に当てはまるということであって、これはなにも新しい立場ではありません。これまで一貫して述べてきたことです。
議論において私は強調しましたのは、この問題を平和的に解決するということの重要性です。言葉による挑発を避け、どのように日本と中国がお互いに協力をしていくことができるかを決めるべきです。
そして対極的な見方をしますと、われわれアメリカは、中国とも非常に緊密な関係を保っています。中国はこの地域だけでなく、世界にとって非常に重要な国であります。人口も増えています。非常に多くの人口を抱え、中国が平和的に台頭することをアメリカも支持しています。
貿易、気候変動、開発…中国に関してもこのような分野でかかわってほしいと思いますし、また同時に、このアジア歴訪を通じて強調したい点があります。それは、われわれ全てがこの国際的な秩序と法を守る、維持する責任があります。大きな国も小さな国も、すべて正当で公正なルールに従う必要があります。平和的に問題を解決する必要があります。これが、中国に対しても直接私が伝えたいメッセージです。という意味で中国に関しては、これからも成功していってほしいという点で一貫しています。
大国が、たとえばアメリカのような大国、あるいは中国のような、ロシアのような大国が一方的に行動を起こすことができると思うような状況になってしまいますと、小さな国にとって不利になります。そういった国際秩序であっては、繁栄した、長期的に繁栄をすることはできません。ですから、国際的な秩序に従う必要があります。それは、あらゆる問題に適用されます。海洋の問題もそうです。ですから、これかも中国がわれわれと関与し、そのほかの地域に、地域の国々に関与し、とくにこの領有権、ある土地の領有権だけでなく、すべての国々が基本的な国際的な手順を踏んで紛争を解決することを望んでいます。
中国が成功するだけでなく、中国には非常に大きな日中の強力の可能性があります。ベトナムと中国の可能性もあります。フィリピンと中国の協力の可能性もあります。すべて、この地域の人々に恩恵をもたらすでしょう。
(CNN 大統領、総理、ありがとうございました。尖閣諸島についてだが、明確にお聞きしたいが、アメリカは中国が軍事侵攻を尖閣諸島に行った場合には、武力を行使するということなのか。そして、これも越えてはならない一線というのはどこになるのか。この信頼性をかけて、シリアも同じ、ロシアも同じだったが、この越えてはならない一線をどこに引くことになるのか。北朝鮮に対して核実験を行うべきではないと安倍総理との間で警告をする話はしたか。安倍総理に聞くが、アメリカとヨーロッパがロシアのウクライナへの侵攻を止めることができない場合にはどうしたらいいのか)
オバマ
いくつか予断に基づいた質問ということがいえるとおもうんですけれども、そしてそれに私は同意できないところもあります。アメリカと日本の条約は、わたしが生まれる前に結ばれたものです。ですから、私が越えてはならない一線を引いたわけではありません。
これは、標準的な解釈をいくつもの政権が行ってきたわけです。この同盟に関してです。日本の施政下にある領土は、すべて安全保障条約の適用範囲に含まれているわけです。そしてデッドライン、越えてはならない一線は引かれていません。そして、同時に安倍総理に申し上げましたが、この問題について、事態がエスカレートし続けるのは正しくないということです。日本と中国は信頼醸成措置を取るべきでしょう。そして、できる限りのことを外交的に、私たちも協力していきたいと思います。
そして、もう一つの問題についてですが、私たちの立場、アメリカの立場というのは、国は国際法に従わなければならないということです。国際法や規範が侵害されたりするわけです、このほかの国の領土を侵略した場合にはです。こうした規範に反した国が出てくるたびに、アメリカは戦争しなければならない、武力を行使しなければならないというわけではないわけです。そうでなければ、私たちは真剣に、そうした規範を信じていないということではないわけです。このシリアの化学兵器の87%は、すでにシリアから国外に移送されています。残っているのは13%です。アメリカの指導力の賜物だといえるでしょう。実際、私たちはミサイルを発射せずにそれを達成することができました。こうした国際的規範が守られた、成功を収めたわけです。完全な成功ではありません。最後の13%を国外に移送するまではです。
ロシアとウクライナについてですが、私たちははっきりと、この問題に対する軍事的な解決はないと申し上げてきました。しかし、すでに制裁を行っています。そして、ロシア経済に影響がすでに表れています。そして、われわれは今後もこの問題を外交的に解決しようとします。ロシアがより懸命な道をとるという可能性もあります。ジュネーブの合意にです。このジュネーブの合意に反する行動をとらないでほしいと願っていましたが、民兵や武装勢力が政府庁舎を占拠し、自分たちと意見が違う人たちに嫌がらせをしています。そしてこの地域を不安定化しています。そしれロシアがこれを阻止しようとする動きは見られていません。そしてウクライナは恩赦法を導入するなど具体的な措置をとってきました。そして、一連の改革を憲法について提案しています。ジュネーブの合意に沿った行動をウクライナはとっているわけです。ですから、ふたたびロシアがジュネーブの合意の精神と文言に違反するのであれば、さらに追加制裁を行うことになるでしょう。
だからといって、すぐに問題が解決するという意味ではありません。これらは難しい問題です。しかし、私たちが何を信じているか、どのような立場をとっているかというのは明確にします。そして、こうした価値観、規範、理想にもとづいて行動をとるということを申し上げたいと思います。
(北朝鮮に対して核実験を行わないよう警告するか)
オバマ
北朝鮮は挑発的な行為を行ってきました。過去数十年にわたってです。国際的な舞台において、ここ数十年にわたって、無責任な行為者だったわけです。ですから、北朝鮮に対するメッセージは一貫したものです。世界でもっとも孤立した国が北朝鮮です。
そして、国際的な制裁や非難を世界のどの国よりも受けています。その結果として国民が苦しんでいるのです。そのほかの人々と同じようにです。ですから、北朝鮮が普通の国であるということについて、まじめに取り組むのであれば、行為を変えなければなりません。朝鮮半島の非核化を進めていかなければならないのです。戦略的な変更が北朝鮮の態度にあるかと考えれば、それはないかもしれません。
しかし私が自信を持って言えるのは、日本と協力し、韓国と協力し、そして中国と協力することで、そしてそのほかの関係国と協力することで、今後もより多くのプレッシャーを北朝鮮にかけていきたいと思います。なんらかの時点において、北朝鮮が進路を変えるかもしれません。その間、北朝鮮は危険です。そして、私たちは、北朝鮮の挑発行為がいきすぎないように、慎重に対応する必要があります。だからこそ同盟関係が非常に重要なわけです。
しかし、北朝鮮が無責任な行為を行っても驚きません。それは数十年間続いてきたわけです。ですから今後もそれを封じ込め、こうした行為によるダメージを軽減し、そしてプレッシャーをかけ続けていきます。これによって北朝鮮の進路が変わることを望んでいます。
中国が、北朝鮮に進路を変えるよう圧力をかけることも極めて重要です。そうしたチャンスがあるだけでなく、中国の安全保障の国益、そして幅広い国益にもかなったものだと思います。一世代にわたって対立が続き、アジア太平洋地域でもっとも危険で不安定化を招く事態だと思います。
安倍
まず最初に申し上げたいことは、かけがえのない日米同盟はゆるぎないということでありまして、ー略ー
(テレ朝 TPPについて二人に聞く。安倍総理は、TPPは継続協議だというが、現時点では具体的にどこまで進展し、何がいま残された課題なのか。国会では、重要5品目の段階的関税撤廃も認めないと決議しているが、こうした状況のなかで合意にこぎつけられるとお考えか。オバマ大統領に聞く。日本側はコメや麦のほか、牛肉、豚肉についても関税を引き下げることに慎重だ。そういった事態をどのようにみるか。日米合意に向け、農産品の関税は具体的にどのように妥結するのが望ましいと大統領は考えるか)
安倍
えー…TPPはですね、ー略ー
ま、今後残された課題を早急にですね、克服をして、TPP交渉全体の妥結に向けて、一致協力してさらなるリーダーシップを発揮することが、私とオバマ大統領に課せられた責任であろうと、このように思いますし、まさに大きな観点から、オバマ大統領とともに判断をしていきたいと考えています。
ー略ー
オバマ
交渉の詳しいことは交渉担当者に任せたいと思います。
ただ、私から言いたいのは、ある一部の分野、日本経済において、農産品、自動車といった分野、市場の開放度が制限されています。これはアメリカの消費者に対するマーケットアクセスに比べると限られています。こういった問題はみなよく分かっている問題です。そして解決されなければなりません。いまこそその解決すべきときだと思います。安倍総理は、勇気を持って認めてくださいました。日本は、これからも世界経済において経済大国であり続けたいということです。
これまで、日本の経済の成長は少し鈍化しました。もし日本が21世紀においてさらに前進したいと思うのであれば、いろいろな改革を実施していかなければなりません。
ー略ー
全文はこちらです→安倍首相とオバマ米大統領の共同記者会見起こし
http://www.twitlonger.com/show/n_1s1gsam