政府、原発事故避難区域の被ばく線量の調査結果を公表
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00266989.html
福島第1原発事故による避難区域について、政府は、住民の帰還を想定して実施した被ばく線量の調査結果を公表した。
この調査は、内閣府や放射線医学総合研究所が、福島・田村市の都路地区と川内村、飯館村の3市村について、住民が帰還した場合に、年間でどの程度被ばくするかを、農業や林業、教職員など、住民の生活パターンごとに推計したもの。
このうち、4月に避難指示が解除された都路地区では、事務職員や高齢者など、屋内の時間が長い場合の線量は、長期的な目標としている年間1ミリシーベルト(mSv)以下となったが、屋外で作業する林業では2.3mSvと目標を上回った。
また、農業の場合は、0.9〜1.2mSvだった。
一方、川内村では、林業の場合が最大で年間5.5mSv、飯館村は最大で17mSvと、高い水準になった。
今回の調査をめぐっては、最終報告書の発表が、都路地区の避難解除後となり、住民の帰還の判断に間に合わなかったことなど、一部で批判が出ている。