http://www.labornetjp.org/news/2014/1394972268488staff01
原子力規制委の川内原発優先審査決定の全面撤回と 田中俊一委員長の辞職を要求する!
【福島原発事故緊急会議 抗議声明】
3月13日、原子力規制委員会は、原発再稼働の前提条件である新規制基準への
適合審査について、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)を優先的に審査す
ることを決めた。「規制委」に申請が出されている10原発17基のうち、再稼働
「第一号」の可能性が出てきたことになる。
この日私たちは、「再稼働審査を止めて、汚染水対策に専念せよ!」と規制委
に要求する行動を呼びかけ続けてきた再稼働阻止全国ネットワークの規制委前抗
議行動に合流した。そこには、規制委の審査内容や優先審査決定に対する多くの
批判・抗議の声、それを無視し続けた「決定」への怒りの声が渦巻いていた。川
内原発敷地付近にいくつもの活断層が延びていることはすでに明らかで、日本最
大といわれる活断層の中央構造線がすぐ近くにまで来ていることも広く認識され
ている。あげくに、地震列島日本の中でも有数の火山地帯である南九州(あの噴
火の桜島の近く)に立地する原発である。
私たちは、世界に存在するすべての原発は危険この上ないものであると考えて
いる。しかしよりによって、この川内原発を「重大な問題がなく審査の見通しが
たった」ので「優先して審査」するという無責任きわまりない原子力規制委の決
定。「基準地震動」を540ガルから620ガルに上げるというめくらましの小細工
で、誰がだまされるというのか。
規制委前抗議行動にかけつけていた地元「かごしま反原発連合有志」の一人
が、鹿児島県民に何の説明もしないで、経産省に再稼働申請合格を要請している
伊藤佑一郎知事への強い抗議の声を発した。「規制委」に提出された抗議文には
こうある。
「川内原発でひとたび事故が起これば、その放射能は日本列島を縦断・横断し住
民の生命を完全に脅かすことになるのは明らかです。地元自治体が財政援助だけ
を目当てに再稼働を求める無責任に歯止めをかけるのが『規制』ではないのです
か」。
原子力規制委員会は看板こそ「規制」だが、実体は「原発再稼働推進」組織で
ある、と私たちは批判し続けてきた。この日提出された「サヨナラ原発福井ネッ
トワーク」からの抗議文は「『審査書案』の作成に進む原発の絞り込みを撤回
し、辞職せよ」と、田中俊一委員長にストレートにせまっていた。
「規制委」が、〈原子力ムラ〉の原発再稼働のための推進委員会であることが
象徴的に示されたこの日、私たちはあらためて、福島事故を顧みない新基準に基
づく審査の取りやめと、優先審査決定の全面撤回、田中俊一委員の辞職を要求する。
2014年3月14日
福島原発事故緊急会議
東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
ピープルズ・プラン研究所気付
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