プーチンはウクライナにおける政治の腐敗やその他の失政を鑑みるとき、ヤヌコビッチ政権に抵抗する正当な理由がウクライナ国民にはあると強調した。
しかし、彼を追放した(極右活動家の)非合法的な方法には異議を唱えた。なぜなら、ウクライナの民主主義を破壊するものだからだ
「私はウクライナで起こったクーデターは、それが旧ソ連の地域であっても断固反対する。そのような手段は、立憲主義を破壊する。もしそういった手段が許されるならば、すべての人々に許されることになり、結果、法の秩序が失われ、混乱を招く。それは、政治が乱れ、経済が不安定な状況で起こりうる最悪のシナリオである。」とプーチンは説明した。
プーチンは、政府に圧力をかける手段として数ヶ月という長期間にわたる街頭デモは個人的には好まないと断った上で、純粋に「ウクライナの現状」を憂うマイダン広場でのデモのメンバーにシンパシーを感じたと述べた。
しかし同時に、(新政権が東部工業地域の知事に)悪名高いオリガルヒを任命した事に触れ、ウクライナで起きていることは別の詐欺師が取って代わっているだけかもしれないと警告した。
先月のキエフの暴動での狙撃手の存在について尋ねられ、プーチンは、ヤヌコビッチ政権が、銃器の使用を許可したと聞いていないと答えた。狙撃手は反政府武装組織のメンバーではないかと主張した。そして、暴動の最中、複数の警官が狙撃された事実を確認していると付け加えた。
ウクライナにおいてはヤヌコビッチ大統領は確かに力不足であるが、本来から言えば彼がウクライナの選挙で選ばれた合法的な大統領である。キエフにおいてヤヌコビッチを追放した新しい権力者のやり方は信頼を損ねることになった。と、プーチンは述べた。
ヤヌコビッチ大統領に同情を感じたか尋ねられた大統領は、「それは、感じない。同情とは違った感情を持った。」と答えた。その感情とはどのようなものかという説明は、公のメディアの前ではそれを控えた。もし彼がウクライナに留まれば即刻処刑されたであろうから、人道的理由でヤヌコビッチ大統領をロシア領土に迎えたと付け加えた。
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