「就任早々「生首」を渡せとか、どこの北朝鮮だよ→『NHK理事10人全員「辞表出した」..』:小田嶋隆氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/13507.html
2014/2/26 晴耕雨読
就任早々「生首」を渡せとか、どこの北朝鮮だよ→『NHK理事10人全員「辞表出した」 国会で次々答弁』 【朝日新聞】 http://t.co/1R3xYQfn2f
新任の会長が就任にあたって全理事の「辞表」を要求するということは、会長が理事の生殺与奪に関するすべての権限を手中におさめているということを具体的な「ブツ」のやりとりとして明示してみせた姿なわけで、ここに見られる対人感覚ないしは権力意識は、完全に「軍隊」のものだぞ。
「辞表」を要求した会長の態度もさることながら、その「要求」に従って、10人の理事が全員、唯々諾々と辞表を提出していた事実に驚愕する。
つまり、NHKっていうのは、上司が「三遍回ってワンと言え」と言ったら、全員がくるくるワンワンする組織でしたということだよね。
逆説的な言い方をすればだけど、報道にかかわる人間に不可欠な資質として「上司の指示に盲従しない」ということも含まれるんではないのかね。
サル山のボスの「マウンティング」とどこが違うのか、と
→『NHK理事10人全員「辞表出した」 国会で次々答弁』 【朝日新聞】http://t.co/1R3xYQfn2f
「メダル噛むな」とかもそうだけど、無意味かつ不条理な指示は、部下の服従度を確認するために有効なわけで、権力誇示型のボスは、時にこの種のバカな指示を出して部下の肝っ玉を確認しているのだと思うぞ。
「こいつは牙を剥く根性を持っているのか」てな調子で。
> 一旦言うことを聞き、新聞にこの事実をリークして、国会に呼ばれて証言する…というとこまで全て計算という可能性も低くないかと。理事には政治部記者、政治番組ディレクター出身者などが複数いて、そういう芸当はお手の物です。
なるほど。
まあ、たしかに、辞表を出すことに対して直接的に抵抗するよりは、一旦辞表を出しておいて、その事実をリークして騒ぎを起こす方が、反抗の仕方としては賢明かもしれない。
籾井さんの一連の振る舞い方は、NHKよりも、むしろ三井物産にとって致命的なイメージダウンになっていると思う。
だって、ああいう人がキャリアをのぼりつめることができた組織というふうに見られてしまうわけだからして。
高圧的に振る舞う人間は、その裏で案外気配りができていたり、根回しをきちんとしていたりする……と、なんとなく思っていたのだけど、籾井さんを見ていると、ただただ威張り散らして周囲を萎縮させるタイプの出世パターンもあるのかな、と。
周囲がチキン揃いなら、だけど。
> NHKの人事はNHKのものと思うんですが、どうして国会は口を挟めるんでしょうか?
NHKの人事に関する問題が国会の場で議論されているのは、NHKが法で定められた特殊法人であり、「公共放送」と定義される存在だからです。
NHKの事業予算ならびに経営委員の任命は、放送法によって、国会の承認が必要となっています。
なるほど。
→【毎日新聞】 NHK:半沢直樹より面白い!? 籾井会長の“剛腕”ぶり http://t.co/Ur8dI2WIOO
前RT記事から引用。
商社時代の先輩OBの話
→《彼は上司から『右向け右』と命じられたら忠実に一晩中でも右を向いているような男だった。
上司は絶対。
自分の部下にも服従を求めた。
彼の辞書に『不偏不党』はない。
こういう人物を公共放送のトップに任命した人たちの常識を疑う》
過去にも、たとえばロッキード事件で丸紅、ダグラス・グラマン事件で日商岩井の社員が断罪されていたけど、「法令遵守よりも上司の命令を重視する商社マン魂」というのは、20世紀で終わった話でもないのかな。
上に平身な分、下には豪腕で、外には敵対的だけど内には情実的で、未来には臆病なくせに、過去の話は武勇伝だらけ、と。