天皇や皇太子は、立憲主義的立場を理解しつつ西欧リベラルの価値観に浸っているので、何かにつけて“尊皇”を持ち出し、「天皇陛下万歳」まで叫ぶような浅はかでキモイ“右翼”たちが自分たちを奇妙な政治状況に引きずり込もうとしていることにいちばん不満を抱いているのではないだろうか?
その一方で、天皇や国体を観念的に昇華させた思想を持つある種まっとうな右翼人士は、三島由紀夫氏ではないが、そういう天皇にいたたまれない思いを抱くのかもしれない。
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記事入力 : 2014/02/24 08:40[朝鮮日報]
安倍首相の憲法改正に天皇と皇太子が不満?
皇太子、誕生日の記者会見で「憲法順守」を強調
天皇も昨年の記者会見で現行憲法を高く評価
日本の皇太子徳仁親王が、憲法を順守することを強調した。これは安倍晋三首相が平和憲法の改正を推進していることと相反する動きだ。
徳仁親王は23日、54歳の誕生日を迎えるに当たって記者会見を行い「日本は戦後、憲法を基礎として平和と繁栄を享有してきた。憲法は順守しなければならない」と述べた。今上天皇も昨年12月の記者会見で「戦後、連合軍の占領下に置かれた日本が、平和と民主主義を重要な価値と位置付け、新たな憲法を制定し、さまざまな改革を通じて現在の日本を築き上げてきた」とし、現在の平和憲法を高く評価している。
天皇と皇太子が相次いで憲法の順守を強調したことは、安倍首相による憲法改正の動きに対し不満をあらわにしたものとも解釈できる。安倍首相は「現行憲法は米軍の占領下で強要によって制定された」とし、戦争や軍隊の保有の禁止を定めた憲法第9条の改正を推進している。与党・自民党は今年、一般国民を対象に、憲法改正についての説明会を全国で行う方針だ。現行憲法は天皇を「国家の象徴」と定めているが、自民党の憲法改正案は「国家元首」としている。
一方、徳仁親王は、父親である今上天皇が、自らの死後に土葬ではなく火葬とし、葬儀を簡素化するよう求めたことについて「私も同じ考えだ」と表明した。
東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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