そこまでやるか安倍自民の細川潰し メディア懐柔し身辺調査
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2014-01-20 日刊ゲンダイ
東京都知事選の告示日(23日)が迫る中、政府・自民党がいよいよ本気で細川護煕元首相(76)“潰し”に動き始めた。これまでは細川の「年齢」「佐川急便献金問題」「短命首相」の3本柱でネガティブキャンペーンを仕掛けてきたが、ここにきて細川の身辺調査に本腰を入れる一方、官邸が「官房機密費」を使ったマスコミ対策にも乗り出したというのだ。永田町関係者がこう言う。
「今までのネガキャンが“効果なし”と焦っているのでしょう。細川さんの年齢が76歳と叫んでも、前々回の都知事選に出馬した際の石原元都知事は78歳だったし、佐川急便の献金を訴えても20年以上前だから今の有権者でピンとくる人はほとんどいない。短命なのは1期目の安倍首相だって同じ。政党やメディアの世論調査は現時点で、自公支援の舛添要一元厚労相(65)が細川さんにダブルスコアの大差をつけているとされますが、確実に縮まっていますよ」
この状況に動いたのが官邸だ。
自民党本部は「除名処分」した舛添を全面的に応援することはできない。かといって傍観もできない。細川が勝てば「脱原発」のうねりは今以上に大きくなり、国政への影響が避けられないからだ。
「それだけは阻止したい自民党本部は水面下で“細川潰し”に必死です。党内で『脱原発派』とみられる議員を1人ずつ官邸に呼んで『ヘタに動くな』とクギを刺し、官房機密費をバラマいてメディアの懐柔も始めたもよう。その効果なのか、テレビで細川さんを名指しし『猪瀬より問題』と発言している解説委員もいた。さらに細川さんが拠点を置いている神奈川・湯河原での身辺調査も本格化させているようです。動いているのは安倍首相に近く、『官邸のアイヒマン』と呼ばれる警察官僚出身の内閣情報調査室トップだとみられています」(国会議員秘書)
政治評論家の森田実氏がこう言う。
「メディア各社は告示前に世論調査を行い、告示後に情勢を報道します。その時点で舛添有利の流れをつくりたいのでしょう。そのために、今からネガキャンに力を入れているのです。むろん、名護市長選に続いて、都知事選も敗北となれば安倍政権はガタガタ。それを何としても防ぎたいという思いもあって総力を挙げているのです。表では『脱原発だけでなく、他の政策も語れ』ともっともらしいことを言いながら、裏では汚いことを平気でやっている。安倍政権の本性が透けて見えます」
当の細川は先週末、千代田区平河町に事務所を構えた。
しばらくは22日午後の出馬会見で公表する「政策」づくりに集中するという。20年前に首相退陣のきっかけとなったのは当時の自民党が仕掛けた「ネガキャン」だった。同じ轍を踏むほどバカじゃないだろう。