http://31634308.at.webry.info/201401/article_18.html
2014/01/19 23:41
前回、地方選挙の勝敗が国政に影響する選挙が、名護市長選挙と東京都知事選挙であると書いた。その中の名護市長に、辺野古基地移設反対の稲嶺氏の当選確実が早々と発表された。結果的に大差をもって当選ということだ。推薦は、共産、生活、社民で国政では弱小党である。
石破幹事長が、自民党に投票すれば500億円の基金をくれてやると話したが、名護市民はそんな買収には乗らなかったということである。仲井真知事が毎年3000億円のお金に歓喜し目が眩んだこととは、正反対の結果となった。
名護市長に辺野古移設反対派 稲嶺氏再選確実、政権に打撃
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014011901001939.html
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設が最大の争点となった名護市長選は19日投開票の結果、移設反対を訴えた無所属現職の稲嶺進氏(68)=共産、生活、社民、沖縄社大推薦=が、推進を掲げた無所属新人の前県議末松文信氏(65)=自民推薦=を破り、再選を確実にした。
昨年末の仲井真弘多知事による埋め立て承認を受けた政府の移設推進方針は、地元の同意を得られず、安倍政権に大きな打撃となった。政府は移設計画に変更はないとしているが、遅れが出るのは避けられない。現時点で9年を見込む工期が見直しに追い込まれる可能性もある。移設問題は引き続き難航必至だ。(共同)
今回の争点は、正に「シングルイッシュウ=移設反対・賛成」の選挙であった。細川氏、小泉氏の「脱原発」を、石原氏は「単細胞のシングルイッシュウ」と批判し、政権べったりのマスコミはそれに同調している。今回の選挙の争点は、住民にとってシングルイッシュウとしても重すぎるテーマである。他の些末な争点はいらない。
今の安倍政権はあまりに図に乗りすぎている。数で何でも押し切れると考えている。これだけ酷い特定秘密法も数で押し切った。普天間も、仲井真知事はお金で手なずけることが出来たが、実際の当事者である住人は、札束では手なずけることは出来なかった。
何事も現場のトップの権限は強い。知事、首相でも市長の権限(ハンコ)を代行できない。市長がハンコを押さない限り、行政が動かない事柄は5万とある。これで、埋め立て工事はストップする。「ならぬものはならぬ」という状態になった。