国連の自衛隊PKO支援要請を断った安倍政権
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★「天木直人氏の視点ー(2014/01/15)」★ :本音言いまっせー
自衛隊が参加している南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に関し、国連が他国軍の部隊と物資を空輸してほしい日本のPKOに要請していたにも関わらず、日本政府がこれを断ったという。
米国やNATOが早々とこの要請に応じたというのにである。
この事を菅官房長官が1月14日の記者会見で明らかにしたという。
菅官房長官が明らかにしたからきょう1月15日の各紙が一斉に書いている。
しかし、1月14日の朝日は、この事を複数の国連筋から聞いたとして14日の紙面でスクープ報道していた。
つまり朝日がスクープしてばれたから菅官房長官はしぶしぶこれを認めたのだ。
なぜ断ったのか。
菅官房長官は憲法9条違反のおそれがあるからだという。
それをきょう15日の各紙がそのまま垂れ流している。
安倍政権とメディアの結託によるウソの実例がまた一つ繰り返された。
イラク戦争の時、米兵や物資の輸送を散々行ったことを我々国民は知っている。
あの時政府は憲法9条違反ではないと言い続けた。
都合の良い時だけ憲法9条を持ち出す二枚舌だ。
ついこの間は弾薬1万発を韓国軍に提供したではないか。
あの時は緊急・人道援助という理由で例外的に憲法違9条違反を行ったではないか。
今度の要請は、緊急・人道要請ではなかったとでもいうのか。
これを要するに自衛隊のPKO活動は自衛隊の安全性が最優先されるということだ。
その唯一の例外が米国に命令された時であるということだ。
弾薬1万発を韓国へ供与した時は、自衛隊の安全性が危険にさらされる事とは無縁であった。
だから即座に供与した。
イラクの場合は米国の命令があった。
だから、危険はあったがあらゆる手段を講じてその危険を回避しながらおそるおそる派遣した。
今回の国連の要請の場合はそのどちらでもない。
つまり韓国軍に弾薬を供与する場合と違って自衛隊の安全性が危険にさらされる。
だから断った。
今回の要請は米国に命じられて米国軍を支援することではない。
PKOに参加しているパキスタン軍部隊や物資の空輸だ。
だから断った。
米国やNATOなどが早々と協力したというのに、である。
これを要するに日本のPKOはいくら国連が要請にしても危険であれば拒否するのだ。
それが明らかになると都合が悪いので隠していたが、朝日がスクープしてばれたから発表したのだ。
これが安倍自民党のPKO支援強化の実態である。
嘘をつく政府とそれを許すメディアの例である。