国立追悼施設建設に否定的な発言をした安倍首相
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★「天木直人氏の視点ー(2014/01/07)」★ :本音言いまっせー
安倍首相の靖国参拝サプライズが行われたのは昨年12月26日だった。
それを見た私は12月29日のメルマガ第990号で書いた。
安倍首相の次のサプライズは国立追悼施設の設置であると。
すなわち靖国参拝というマイナスのサプライズを補って余りあるプラスのサプライズは誰もがやろうとしてできなかった国立追悼施設の設置であると。
これができるのは右翼を抑えることのできる安倍首相しかいないと。
中国や韓国との関係はもとより米国との関係改善にも役立つ。
これを言い出した公明党の顔を立てることになり連立政権は盤石になる。
一石二鳥にも三鳥にもなる。
これを行えば安倍長期政権は間違いないと書いた。
これは冗談で書いたのではない。
われながら名案だと思って書いたのだ。
自分が安倍首相だったら周到な準備を重ねて、満を持してこのサプライズを行う。
そう思って敵に塩を送るつもりで書いたのだ。
そうしたら、反安倍派からは安倍長期政権に手を貸すような事を書くなと批判され、安倍支持者からは、それを書く前に安倍首相にそれをさせる努力をしろ、無責任だ、と文句を言われた。
どうやらそのいずれの批判も杞憂に終わりそうだ。
きょう1月7日の日経と朝日が書いていた。
安倍首相は6日夜、都内で開かれた俳優の津川雅彦氏主催の会合に出席し、その時公明党などが唱える無宗教の国立追悼施設の建設構想について次のように否定的意見を述べたという。
「施設をつくったとしても、戦争で亡くなった方たちのご遺族はお参りしないだろう」
「(兵士らが「靖国で会おう」と戦地に赴いたとして、)魂があそこにあるんじゃないか」
この記事を読む限りでは安倍首相には私の助言は通じない。
安倍首相に反対する者も賛成する者も心配無用だ。
しかし私はまだ安倍首相にはサプライズの余地は残っていると思う。
このままでは靖国参拝問題に対する米、中、韓との関係改善の具体策策はない。
静観や忍耐や説明だけで解決するほど簡単な話ではない。
あらたな具体策が求められている。
国立追悼施設への参拝は遺族が行う事を強要するものではない。
この国の政治指導者が追悼する場所としてつくられるものだ。
靖国神社をなくすのではない。あらたにつくるのだ。
靖国に参拝したい遺族は靖国に参拝すればいいのだ。
そして国立追悼施設をつくらなくてもA級戦犯の分祀という方法もある。
分祀に反対するのは靖国神社と一部の遺族だ。
それを説得できるのは右翼の親玉である安倍首相しかいない。
朝日の記事はこう書いていた。
安倍首相はその時、「A級戦犯の分祀論には触れなかった」と。
サプライズの余地はまだ残っている。