TPP反対大デモでの発言(「戦後の歴史で安倍政権は最悪」)
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/c02762e2da58d9cca9311c336be5a005
★孫崎享氏の視点ー<2013/12/08>★ :本音言いまっせー
7日大デモ前の集会で話をした。
主催者は三宅洋平氏等である。
主催者の雰囲気から、集まりは若者主体である。
本来はTPPへの集会であった。しかし秘密保護法可決の翌日であり、人々は安倍そのものへの批判で満ちていた。
私の発言は次のとおりである。
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戦後の歴史の中で間違いなく安倍政権は最悪である。
1:TPPで国家主権を明け渡す。
そして国民健康保険を実質的に崩壊させる。
2:原発で再稼働を図っている。
3:秘密保護法で、国民の知る権利を奪おうとしている。
4:NHKやTBS等の報道機関には脅している
5:集団的自衛権で自衛隊を米軍のために海外で戦闘させようとしている。
6:近隣諸国と意識的に緊張関係を作っている
国民の利益を全く無視し平然としている政権が過去会ったか。小泉政権位だ。
何故こんなひどい政権が糾弾されずに、不思議なことに国民の支持を得ているか。
すべては嘘と詭弁である。
その責任はその建物のNHKも加担している。
今述べたもの、全ては米国と関係している。
米国は昔独裁国と手を結んだ。
イラクのサダムフセインがそうだ。
韓国の朴大統領、今の大盗聴の父がそうだ。
イランのシャーがそうだ。フイリピンのマルコスがそうだ。
ベトナムのゴジンジエム政権がそうだ。
相手国の民主化なんて何とも思っていない。利用できればいい。
TPPは自由貿易体制をくずく事なんか考えていない。
公平で平等なってかけらもない。
あるのは日本の富の略奪だ。
どの富か。国民人地一人の富だ。
日本の国民健康保険を抱懐させ、国民に私的医療保険に入らせ、国民の富を奪うことを真剣に考えている。
日米の経済人会議があった。
そこでTPP促進を決議した。
日本側代表が米倉経団連会長だった。米国側は誰だったか。アフラック日本の社長だ。
どのような世界が来るか。米国では年収350万円以下の人の30%が保険に入っていない。
当然だ。日々の生活が苦しい中高額の保険は後回しになる。
米国では低所得者の平均年齢は高額所得に比し5歳低い。
何でこんなTPPに入ろうとするか。
日本に何の利益もない。
米国は自動車関税の引き下げを長期間しないことをさっさと決めた。
何故か。
米国のご機嫌を取るだけである。
それで米国に評価されるならいい。
しかし、米国で追随だけしている国で、尊敬をえられるわけがない。
象徴的なのは雑誌フォーブスでの「世界で最も力のある人」のランキングである。
安倍氏の評価の低いことに驚く。
1−プーチン・ロシア大統領、2−オバマ米国大統領、3―習近平中国国家主席、4−フランシス・ローマ法王、5−メルケル独首相、
8−アブドラ―・サウジ国王、11−キャメロン英国首相、14−李克強中国首相、18−オランド仏大統領、
20−ルセフ・ブラジル大統領、21−ガンディー・インド国民会議総裁、23−ハメネイ・イラン最高指導者、
26−ネタニヤフ・イスラエル首相、28−シン・インド首相、32−潘基文・国連事務総長、
34−・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦大統領、46−金正恩第一書記、52−朴槿恵・韓国大統領、57−安倍首相
原発であれ、TPPであれ、秘密保護法であれ、推進する側は嘘と詭弁で推進している。
米国でも新聞テレビへの世論の信頼度は23%程度にしか過ぎない。
日本もまた、情報は一方的に受け入れるのではなく、自ら入手する努力をする必要がある。