41万件にもおよぶ「秘密」!
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2013年11月23日 「日本人」の研究!
2013年11月23日の中日新聞朝刊2面に
特定秘密保持法案に関して、杉浦正健元法相に対しての
インタービュー記事が載っていた。
杉浦氏は、この法案と酷似している1980年代に国会に提出され、結局、廃案になった
スパイ防止法案に反対された一人である。
そのときは、自民党の若手議員が声をあげたことが
成立を阻む原動力になったとのこと。
スパイ方司法を阻止 杉浦正健元法相に聞く
「極秘」41万件多すぎる
-秘密保護法案をどう考えるか?
「当時とは安全保障をめぐる環境が違う。中国や北朝鮮がどうなるか
分からない。米国と防衛情報を共有して備えなければならない。
日本版『国家安全保障会議(NSC)』ができても、秘密保護の制度が
なければ情報が集まらず、絵に描いた餅になる。国家公務員法
(の守秘義務規定など)だけに頼れないのは理解できる」
-法案に問題点はないか?
「政府が隠している『特別管理秘密』が現時点でも、41万件あると
いうことだ。外務副大臣をしていたとき、国益を害さないような
情報にも、課長補佐や係長の判断で『極秘』のハンコを押していたのを
思い出す。部内秘や取扱注意ならまだ分かるが、極秘が多すぎる」
-どうすればいいのか?
「誰が責任を持って秘密に指定するか。それが一番大事な点だ。指定権者に
よる責任ある指定と、第三者によるチェック機能が歯止めとして必要だ。
そうすれば、41万件が4万件になり、4千件になりに減るかもしれない。
国民の知る権利との関係で、マスコミなどが外部から何が秘密か分かる
仕組みも大事だ」
−スパイ防止法当時、自民党内で反対するのは大変だったのでは。
今はそうした声が上がってこない。
「弁護士出身者4人で始めた。派閥全盛期の時代だったが、派閥の会長や
幹部に言うと『大いにやりたまえ』と言われた。ほかの若手議員も
同調してくれた」
このような記事が載っていた。
なんといっても、41万件なんてどう考えても多すぎる。
秘密を指定するのも、その省庁のトップだと言うが、
あの小泉さんだった本当に思い通りになったのは、
「郵政選挙に勝った後の3ヶ月程度だけ」とのこと。
省庁のトップである各大臣も、結局官僚の手のひらの中。
つまり、官僚が知られたくないことは、ドンドンと秘密にされると言うことだ。
今は、インターネットの時代。
霞ヶ関の中で、今まで当たり前のようにしてきたことでも、
外部に出れば、非常識なことが多い。
その「恥部」がインターネットによりどんどん露出してしまう。
例えば、小沢事件など、検察のやり口などひどいものであった。
あの「絶対正義」と言われた検察が、捏造など当たり前。
そして、冤罪により多くの人の人生を奪っていく。
あんなことが行われていたとは、私もおどろいた。
阪急ホテルグループ、高級ホテル、百貨店などなど、
食品偽装が当たり前のように露出した。
あのリッツカールトンまでが、と思うと愕然とした。
しかし、あの程度のことは、もしかしたら業界では当然の
ように行われていたことであろう。
日本社会とは、このように「みんなでやれば怖くない」的な
ところがある。
これは、どこの業界でもあること。
ましてや秘密の多い霞が関では、あたりまえのようにいっぱいあるであろう。
それが、組織ぐるみでやっているので、もし露出しても、
トカゲの尻尾切りぐらいでは納まらない。
検察の問題でも、国民は大騒ぎ。
原発の問題でも、国民は大騒ぎ。
TPPでも、国民は大騒ぎ。
日米地位協定など、国の根幹に係わる問題でも、大騒ぎ。
これでは、支配が確実に揺らいでくる。
ほんなら、都合の悪いことは全部「ひ・み・つ」ということに
なるのは、当たり前の流れであろう。
それを受け入れてしまえは、もう歯止めが効かなくなる。
ドンドン秘密が増えていくであろう。
官僚にもそうだが、日本社会には「集団的無意識」というモノがある。
つまり「空気」だ。
しっかりと意志を持たず、なんとなくこんな空気だから
ということで進んでいくことが多い。
意志を持たない集団、、、。
ましては世界第三位の経済大国が、意志も持たずに安全保障や
何から決めていくことは、大変危険なこと。
安倍首相も威勢はいいが、どう考えても、世界が見えていないようだ。
ただいままでの流れの上で、米国や官僚の意のままでは、
もう通用しない。
それを打破するのが、国民の力なのに、何もかも秘密ということにされては、
どうにもならなくなる。
日本を暗闇の中に突き落とされる大きな分岐点、
それが今回の特定秘密保護法案になりそうだ。