日経平均が14500円のせ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52517588.html
2013年10月30日 在野のアナリスト
みのもんた氏の次男が起訴猶予となりました。しかし非常に違和感があるのは、警察がそう判断した理由の中に「社会的制裁をうけて…」云々の記載があることです。高い地位にある人間が、犯罪をおこしたときに社会的制裁をうけるのは、むしろ自然なことです。何も警察が情状酌量の事情にする必要はない。これは弁護士の常套句ですが、それだと社会的に地位が高い人間と、制裁をうけるほどの地位のない人間との間で、刑罰に差が出てしまうという問題が生じてきます。
本来、社会的に地位の高い人間には、むしろ刑罰を重くするぐらいでも十分であり、それは生きるため、止むに止まれずにとった行動ではない、と情状酌量の余地のない点が重視されなければなりません。この「社会的制裁をうけ…」という文言を用いた時点で、警察は社会的正義を果たす組織ではない、と露呈していることになります。この事件は物証もあり、証言もそろい、起訴に何の障害もなかった。どうも、この判断の裏には上からの圧力があった、という匂いがしてしまいます。
米FOMCを前にして、円安がすすみました。ドルショートが溜まり過ぎ、イベント前に買い戻す動きがでているようです。日経平均も14500円に載せてきましたが、最近の動きは裁定買いで引け前に上げる動きが週初にかけてでて、それが週末が近づくとポジションを落とす、という動きにつながっています。長期投資ではなく、週単位でのトレードの増加、といった形なのでしょう。
今日は少し異なる動きがでてきました。新興市場から、大型株へのシフトが活発で、東証一部の売買代金が2兆円を大きく越えたこと、です。月末ドレッシングを先取りする動きが一部、含まれているとは見られますが、材料のない中ではやや異例です。これも米金融緩和縮小が、先送りされるという観測と同時に、円安がおこったことを好感するものなら、継続性もありそうですが、どうもそうした動きではないようです。三角もち合いを意図的に抜く動き、とも感じられません。
新興市場には個人投資家が多い、とされます。しかし今の投資資金は、行く当てを探して放浪しています。恐らく、外国人投資家がこっそり新興市場へ投資し、それをあるきっかけで売り、大型株へともどした動きが今日だったのではないか? そう考えています。きっかけは決算、来期への成長期待の剥落、といった面が強いのでしょう。結果的に、今の株高の脆さを示すものです。
しかも気になるのが、9月の米不動産市場がふたたび高い伸びを示したこと。これをみてFRBがバブル退治に動くなら、テーパリングは早まります。9月FOMCで大逆転した流れは、個人的には不動産市場の落ち着きにあったとみています。その前提が崩れれば、いくらイエレン氏でも、注視せざるを得なくなる。それが市場の変動要因となってきそうです。今は金融相場で、理屈が通用しにくいですが、大きな資金移動がおきるとき、市場が予想以上に変動することを覚悟しなければならない、そんな相場つきがしばらく続くのでしょうね。