猛バッシングでみのは“白旗”…「20歳過ぎた」バカ息子の不祥事でも生き残っている大物たち
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2013年10月28日 日刊ゲンダイ
「やめなければ収まらない風潮に僕は感じた」「人品骨柄、収入、住む家まで叩かれるとは思っていなかった」――。厳しい表情にも「何で俺だけ」という不満がアリアリだった。
TBSの「朝ズバッ!」などを降板した、みのもんた(69)。次男(31)の逮捕について、「20歳過ぎたら別人格」「親の責任ではない」と強気だったが、この不遜な態度がメディアのバッシングを受け、ついに“白旗”。だが、みのが言う通り「別人格」でバカ息子の不祥事を切り抜け、今なお要職に就いている大物も少なくない。
いい例が、自民党の森喜朗元首相(76)だ。長男で石川県議だった祐喜氏(享年46)は、親のカネで六本木や銀座で飲み歩き、トラブルを起こし週刊誌沙汰になることも数知れず。県議時代の2010年には、とうとう酒気帯び運転で逮捕されたが、今でもオヤジは東京五輪実現の“最高功労者”としてエラソーにふんぞり返っている。
日銀の黒田東彦総裁(69)も息子は前科持ちだ。97年、当時20代前半で会社員だった息子が、東京・南青山の路上でLSDを所持していたとして、麻薬取締法違反で捕まった。その後も黒田は財務省ナンバー2の財務官まで上りつめ、今や安倍首相とタッグを組んで「名総裁」気取りだ。
朝日新聞社の秋山耿太郎会長(68)の長男(当時35)も、06年3月に大麻所持で逮捕された。当時、秋山氏は朝日の社長で、同年6月にテレビ朝日の社外取締役となり、昨年、古巣の会長職に舞い戻った。
滋賀県知事、官房長官、大蔵大臣を歴任した武村正義氏(79)だって、元短大助教授の長男(当時44)が銃刀法違反のほか、自宅で大麻栽培、所持で有罪判決を受けた。
最近も自民党の平井卓也衆院内閣委員長(55)の会社員の長男(30)が、元女優の二谷友里恵宅のインターホンを壊すなどして逮捕されたが、平井本人は党内から何のおとがめもなし。
彼らの役職の重さを考えれば、みの並みに叩かれたって、おかしくないのだが、そうはならない。ちょっと不公平な気もするが、みのは普段は他人に厳しいクセに、身内に甘い態度が災いした。
みのは「しゃべるという世界をこれからも命がけで追求していきたい」と言ったが、そろそろ「貝になること」も覚えた方がいい。