新聞報道では 「起訴議決が出たのは午後3時頃」 だったらしいが、この報道は当然10月4日の議決書要旨の公表以後であろう。 ということは、9月14日時点では誰も 「議決時間」などは判るはずもなく、また新聞社が審査会場で議決状況を直接取材したわけではないから、検審事務局からのリークしか考えられない。 第5検審事務局の挙動が怪しまれている現在、「午後3時頃」 は眉に唾をつけて見ないといけない。
それを踏まえて、2回目の起訴相当議決が代表選に利用されたか否かを考えるわけだが、9月14日の符合は偶然とは考えがたい。 しかも 「代表選の投票以前に議決が出ている」 と報道されていることも意味慎である。 誰が考えても、代表選と起訴相当議決が無関係とは思えまい。 たとえ本当に30分前だったにせよ、なぜ 「審査会終了間際の4時半頃」 ではなかったのかとは考える。 この疑問は、議決が代表選投票より後になってしまうが、考えとしては当然だ。 どうして皮一枚 「代表選投票より前」 に議決が終了したのか? これも偶然か。
30分では与党議員を菅氏側に寝返えさせるのは難しい、という指摘がある。 確かに不可能ではないが難しいだろう。 しかし30分という縛りがあるのは、「議決の投票を終わらないと」 起訴か不起訴か判らない場合だけである。 つまり素人審査員の投票結果を見てみないと議決結果が判明しない時のみ、30分が効いてくる。 それまでは誰も動くことができないのだ。 審査員への誘導で事を運んだと考える者はこの点を強調するだろう。 すると逆に、議決結果を代表選に生かすことは難しくなる。 苦しくなって 「午後3時頃に議決の報道は嘘だ!」 と言い出すかもしれない。
では考えを変えて、「議決投票してみないと判らない」 素人審査員ではなかった可能性で考えればどうなるか。 「架空議決」 でも 「ロボット審査員議決」 でも構わない。 その場合、議決結果は予測が付く、確実に。 なにも 「起訴議決が出た午後3時頃」 まで待っている必要はない。 誰(与党議員)もまだ 「午後3時頃に議決」 したことなど知らないのだから。 11時前に 「起訴議決が出たらしい」 と言って回っても誰も疑問には思わないだろう。 実際10月4日には小沢氏には起訴議決が公表されているし。
後で誘導された与党議員が新聞報道を見て 「議決が11時頃になんで判った?」 と疑問に思っても、新聞報道を確かめるすべはない。 検審事務局は絶対に何も言わないだろうし、新聞社もリーク元は明かさない。 審査員に直接 「議決時間」 を確かめることなどさらに不可能だ。 而して追求は結果(小沢氏起訴)オーライで、事は収束してしまう。
「そんな事はない。議決結果は午後3時頃まで判らなかったはずだ」 と主張するなら、つまり素人審査員の存在を確信しているなら、与党議員に対するリークが 「午後3時以降」 に始まったという事実を調べだせばよい。 その場合、議員に対する誘導時間が極端に短くなるから、何のために9月14日に議決したのかとの整合性が問題になってくる。 今となっては議席を大幅に減らし野党に転落した民主党だ、誰か一人ぐらいゲロするやもしれない。
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