「初期の4日間で半分になり、その後104日で半減するように徐々に排出されていった。現在は検出されないくらいまで減少している。」
「今回の10日間の調査が原因の被曝線量は内外合わせて、約0.3ミリシーベルトと推定した。
この量は日本で実施されている胃のX線集団検診による被曝量4ミリシーベルトの10分の1以下である。」
国籍不明の反原発派の不都合な真実。
「世界の放射線被曝地調査」(高田純)(P195-196)から
「一個当たり約1000ベクレルのキノコは好い味だった・・・
翌朝、早速自分自身の体内放射能量を自ら、ホテル室内で測定した。
・・・その結果、私の体に四キロベクレルのセシウムが取り込まれたことが判明した。
これによる内部被曝の推定は0.04ミリシーベルトである。
・・・翌朝から開始した自らの体内に含まれるセシウム137量の経時変化は帰国後も続いた。
その結果は、初期の4日間で半分になり、その後104日で半減するように徐々に排出されていった。現在は検出されないくらいまで減少している。
セシウムは取り込まれた後、全身の筋肉組織に均等に分布し、私の例のように少しずつなくなる。
この代謝によって半減する期間を、生物半減期という。
セシウム137の物理半減期30年に比べると、その生物半減期は成人の場合約100日とかなり短いことがわかる。
放射能セシウム137は全身分布とこの短い生物半減期のため、造血器官に近い骨に沈着して生物半減期の長いストロンチウム90やプルトニウムと比べ危険性は相対的に低い。
今回の10日間の調査が原因の被曝線量は内外合わせて、約0.3ミリシーベルトと推定した。
この量は日本で実施されている胃のX線集団検診による被曝量4ミリシーベルトの10分の1以下である。
胃の撮影が瞬時の被曝に対し、少しずつ受けた被曝、すなわち低線量率の継続的被曝である。
被曝線量が同じでも、この低線量率や分割被曝の場合のリスクは低い。」