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2013年07月25日 日刊ゲンダイ
参院選で惨敗し、比例代表1議席しか取れなかった社民党。参院2人、衆院3人と、ますます所帯を小さくしてしまった責任をとり、福島瑞穂党首(57)が25日、常任幹事会で「党首を辞任する」と口にした。8月中に参院選の総括をまとめ、9月に全国代表者会議を開いて正式に辞任するという。
1998年に参院比例代表で初当選した福島は現在3期目。「おたかさんブーム」を起こした土井たか子前党首の後を03年11月に継いで以降、党勢は衰退の一途をたどっている。責任論をめぐって大モメが続き、離党者が相次いでいたが、ついに腹を決めた。
もっとも、関係者の間では「今さら遅すぎる。もっと早く辞めるべきだった」の声がしきりだ。というのも、福島は永田町でも指折りの金持ち議員。“庶民の味方の富裕層”なんてレッテルがつきまとい、週刊誌に書かれたこともある。「有権者の理解が得られない」と一部では言われていた。
福島が消費者・少子化担当大臣を務めた鳩山内閣時代(09年)に公開された資産は、定期預金1億1480万円、郵便貯金900万円、土地や建物と合わせて1億2734万円だ。10年の参院選後もほぼ同額をキープしていた。事実婚の弁護士の夫と合わせると、2億5000万円に上る。
ちなみに、定期預金は全額弁護士時代の報酬だという。東大法卒の福島は1987年に弁護士登録。政界転身までの11年間、毎年1000万円以上を貯蓄した計算だ。金持ちが悪いとは言わないが、社民党党首としてはちょっと持ちすぎだったか。