徳島県議の批判に反論する橋下大阪市長=29日午後、大阪市
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130629/waf13062921460024-n1.htm
2013.6.29 21:41 産経新聞
大阪市で29日に開かれた関西広域連合議会で、徳島県議の竹内資浩(もとひろ)氏(自民)が、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長による在日米軍への風俗業活用発言などに関し「お粗末だ」と批判。これに対し、橋下氏が怒りをあらわにし、反論する一幕があった。
竹内氏は、風俗業活用発言について「働く女性の人権問題を考えたことがあるのか」と橋下氏を追及。さらに、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの一部訓練を八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れる橋下氏の構想に関しても「住民に動揺が広がっている。思いつきで言うと政治への不信感がますます増大する」とたたみかけた。
当初は笑顔で聞いていた橋下氏だったが、次第に気色ばみ、発言機会を求めて登壇。風俗業活用発言について「確かに良くなかった」と非を認める一方、「だったら徳島県で風俗営業を全て廃止してください。県議なんだからそれぐらいやってください」と語気を荒らげた。
オスプレイ構想に関しては、他地域の負担を大阪市で引き受けた例として、東日本大震災のがれき処理を自賛。「住民に説明しながらやっている。徳島はがれきを受け入れているんですかね。基地負担でも沖縄が汗を流しているんだから、何でも嫌だ嫌だといわず、やるべきことはやるべきだ」と反論した。
橋下氏は風俗業活用発言をすでに謝罪、撤回した。オスプレイ構想については、29日の関西広域連合の会合で、沖縄の負担軽減のため政府から要請があった場合、広域連合として必要な対応を取るべきだと提案したが、他の首長から異論が相次ぎ、継続審議となった。