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2013年06月20日 日刊ゲンダイ
安倍首相が秋の臨時国会前に内閣、党役員の人事を行うべく、政権幹部に検討を指示したことが報じられた。表向きは「成長戦略実行国会」のためというが、政権発足から1年も立たないうちに内閣改造、党役員を入れ替えるのは異例。しかも、その指示を出したのはアイルランド外遊中だ。あたふたと、外国から人事情報を流したのは、高市早苗政調会長・大暴言の幕引戦略と見られている。
「原発事故によって死亡者がでている状況ではない」と言い、その後、撤回に追い込まれたアレだ。
高市政調会長は当初、「誤解を招いた」で逃げ切れると思っていたようだが、世論も野党も党内も許さず、発言撤回、陳謝に追い込まれ、19日には「進退は首相に任せている」と進退問題に言及せざるを得なくなった。相前後して、秋の内閣改造を甘利経財相が言い出し、その後、安倍首相の改造検討指示が流された。
「要するに、高市政調会長は『首にします』という宣言だろう」(自民党関係者)
それでも火消しにならなかったら、参院選前に三役人事という展開になり、安倍政権に暗雲が立ち込めることになる。