NYダウ急落、353ドル安 1年7カ月ぶりの下げ幅
http://www.asahi.com/business/update/0621/TKY201306210003.html
2013年6月21日5時32分 朝日新聞
【ワシントン=山川一基】20日のニューヨーク株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和の縮小が近づいたとの見方から二日連続で急落した。大企業で構成するダウ工業株平均は前日比353・87ドル(2・34%)安い1万4758・32ドルで取引を終えた。終値では5月1日以来の安値。一日の下げ幅としては2011年11月9日以来、約1年7カ月ぶりの大きさとなった。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は78・57ポイント(2・28%)安い3364・63だった。
FRBのバーナンキ議長は19日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、このまま堅調に景気が回復すれば今年後半に現行の量的緩和を縮小し、来年半ばには緩和を終える見通しを示した。金融市場への巨額の資金供給が減ることへの不安から、株式市場は前日に続いて全面安となった。
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NYダウ ことし最大350ドル超下落
動画⇒http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130621/t10015462951000.html
6月21日 5時14分 NHK
20日のニューヨーク株式市場は、アメリカの金融緩和策が早期に縮小に向かうという観測が市場に広がったことから幅広い銘柄が売られ、ダウ平均株価は350ドル以上、大幅に値下がりし、ことし最大の下げ幅となりました。
20日のニューヨーク株式市場は、アメリカの中央銀行にあたるFRB・連邦準備制度理事会のバーナンキ議長が、年内に金融緩和策の縮小に踏み切る可能性を示したことを受けて、緩和策の縮小は近いという見方が強まりました。
このため、金融を中心に幅広い銘柄に売り注文が広がって大幅に値下がりし、ダウ平均株価は、前日に比べて、353ドル87セント安い1万4758ドル32セントで取り引きを終え、ことし最大の下げ幅となりました。
市場関係者は、「緩和策が早期に縮小することによるアメリカの景気の先行きへの影響を懸念して、当面の利益を確保するために手持ちの株を売る動きが広がった。アメリカの投資家が、東南アジアなどの新興国から一部の資金を引き上げる動きも出ており、影響が懸念される」と話しています。