福島第一原発、地下水から高濃度ストロンチウム
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5361521.html
東京電力は、福島第一原発の2号機の海側で採取した地下水からストロンチウムなど高濃度の放射性物質が検出されたと発表しました。事故直後に海に漏れ出した極めて高濃度の汚染水が地中に染み込んだ可能性があるとしています。
福島第一原発では、港湾内の海水の放射性物質の濃度がなかなか下がらないため、1号機から4号機のタービン建屋の海側に井戸を掘り、地下水の濃度を採取し、調査しました。その結果、2号機のタービン建屋近くで先月採取した地下水から1リットル当たり50万ベクレルのトリチウムと1000ベクレルのストロンチウムが検出されたということです。
検出された場所は、事故直後のおととし4月、極めて高濃度の汚染水が海に漏れ出しているのが見つかった場所のすぐ近くで、東京電力はこのときの汚染水が地中に染みこんだ可能性があるとしています。
「閉止したところの一部の汚染水が残留している可能性を考えている」(東京電力の会見)
東京電力は、これまでのところ、海水中の放射性物質の濃度に大きな変化はないとしていますが、今後、薬液を注入し、地盤を改良するなどして、汚染水が海に漏れないよう対策を講じる方針です。(19日11:23)