【メキシコ市・國枝すみれ】サッカーのコンフェデレーションズカップが続く南米ブラジルで17日、公共交通料金の値上げをきっかけとする反政府デモが拡大し、少なくとも8都市で計20万人以上にふくれ上がった。来年にワールドカップ(W杯)開催を控える中で、首都ブラジリアのサッカー場では「我々はW杯はいらない。必要なのは病院と学校のための金だ」と抗議するデモ隊もおり、コンフェデ杯やW杯への政府支出もやり玉に挙げられている。
リオデジャネイロでは投石するデモ隊と警察官が衝突し、警察が使った催涙弾やゴム弾による負傷者が出ている。ポルトアレグレではデモ隊がバスに放火した。
ブラジルは低所得者向けの社会政策を拡大し、貧富の格差を縮小してきた。しかし所得再配分政策によって高い税金を支払うことになった中流、上流階級に不満がある。さらに、インフレによる食料品の高騰で貧困層も政権批判を強めた。軍政(1964〜85年)が終わってから、同国ではこれまで大規模な反政府デモはなかった。
http://mainichi.jp/sports/news/20130618k0000e030210000c.html
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