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2013/6/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
民主党がきのう(13日)発表した参院選向けポスターが話題になっている。「党首力の弱さがそのまま出たデザイン」(民主党担当記者)と失笑を買っているのだ。
党の選挙ポスターといえば、党首のアップ写真を使うのが一般的。自民党の参院選ポスターも、安倍首相のドヤ顔をバーンと押し出している。ところが、民主党の新ポスターは、毛筆で「暮らしを守る力になる。」と書かれた文字がメーン。海江田代表の写真は隅っこに小さく使われているだけだ。しかも全身写真で、顔があさっての方向を向いているため、よーく見ないと誰だか分からない。
「過去にも文字だけのポスターはありました。菅代表の当時、地方議員や支持者から『不人気の菅総理が写ったポスターなんて張れない』『票が逃げるだけ』という声が殺到したため、急きょ、文字だけのシンプルなポスターも作ることになったのです」(民主党関係者)
やはり人気のない党首だと、“代表隠し”で写真が目立たないポスターになってしまうのか。
民主党の選対広報担当者が言う。
「文字がメーンになったのは、思いやメッセージを力強く伝えたいからです。海江田代表の写真が小さいのは全体のバランスを考えてのこと。決して代表のアピール力が弱いとかいう理由ではありません」
◆微妙なセンス
毛筆の採用は、海江田のたっての希望だという。たしかに、海江田は漢詩が趣味で、書道の腕前もなかなかのもの。ネット選挙への戦略を質問された際も「私は毛筆をこよなく愛します」と答えていた。得意の毛筆で有権者にメッセージを伝えるという狙いなのか。
「いえ、代表の直筆ではありません。じゃあ誰の字か? 特に公表はしておりませんが、プロの書道家が書いたものです」(選対広報室)
せめて直筆にすればよかったのに……。
そもそも海江田の発信力のなさには、民主党内から「大丈夫か?」と不安の声が絶えない。前原元代表ら松下政経塾グループが海江田降ろしを画策しているし、参院選で大敗すれば引きずり降ろされるのは必至だ。この微妙なポスターを見るかぎり、戦う前から勝負アリか。