http://japanese.ruvr.ru/2013_05_21/113880917/
シリア政府軍が長時間の交戦の末、レバノン国境の戦略拠点都市エル・クセイルを制圧した。反政府武装勢力の補給路が断たれたことになる。
交戦は一昼夜つづいた。政府軍は一斉射撃システム「グラード」を使用。市中心部の役所建物を管理下に置き、再びシリア国旗が掲げられた。武装勢力の死者は100人。軍側の死者数は未詳。
この都市の制圧により、反政府武装勢力のレバノンからの補給路は断たれる。さらに、政府軍にとっては、シリア北部アレッポの掃討作戦の基地にもなる。
エル・クセイルはほぼ、シリア内戦の開始当初から、武装勢力に占拠されていた。
◆シリア政府軍:反政府武装ゲリラに対する大規模攻勢
http://rockway.blog.shinobi.jp/
シリア紛争で政府軍が攻勢
◆5月21日
5月9日号「シリア軍:南部の戦略的拠点都市の奪還に成功」で示したように、シリアでは政府軍が反政府武装勢力に対する攻勢を続けている。今回も、そのシリア政府軍の攻勢が続いていることを示す記事である。
地上ではこのようにシリア政府軍が攻勢を続け、反政府ゲリラの拠点を次々に攻撃、殲滅していっている。また海上にはロシアの太平洋艦隊も地中海入りし、暗黙の牽制を掛け、さらにロシアの供給した世界最高の対空ミサイルS-300が配備されるようになれば、外部からシリアを攻撃することも困難になってくる。
その結果、シリア問題はロシアのプーチン大統領が当初から強調してきたように、「対話」による解決を目指す方向に向かうことになるであろう。また、それが最善の方策なのだ。
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●シリア政府軍:反政府武装ゲリラに対する大規模攻勢
http://en.rian.ru/world/20130519/181238931/Syrian-Army-Opens-Offensive-Against-Rebels---Lebanese-TV.html
【5月19日 RIA Novosti】
シリア軍は19日、四ヵ所で反政府武装ゲリラに対する大掛かりな攻勢に打って出た、とレバノンのテレビ局であるアル・マヤディンが報じた。
シリア政府軍は、ホムス地区のアル・クサイル、ハマ地区、ダマスカス近郊、南部のレバノン国境地帯のデラアで攻撃を行った。この攻撃はレバノンのテレビ局の報道によれば、専門家によればかつて無い規模のものだった、という。
アル・クサイルに対する攻撃では、アサド政権の同盟勢力であるレバノンのヒズボラの民兵らも参加した、とアルジャジーラが報じた。アサド大統領はメディアのインタビューをあまり受けつけないが19日、シリア軍が外国の支援を受けているという点を否定した。
攻撃は大規模な砲撃で開始されたので、シリアの反政府武装ゲリラは数百人の規模で損害を出した、とシリアとレバノンのメディアが報じた。市民らは「安全回廊」を通って、町の西方へ避難した、とアル・マヤディンは報じた。
レバノンの国営通信社は、シリアからのロケット攻撃はレバノンの北方の町であるヘルメルに到達したと報じた。この町は国境のすぐ内側にある町だ。死傷者などは報告されていない。
シリア軍は反政府武装勢力に対する攻撃作戦をダマスカス東方および北方で続行中である。バースでは、政府軍は反政府武装ゲリラ50名を殺害、この地域を奪還したとアル・マヤディンは報じた。
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/442.html