アジア太平洋で最大規模の海上兵器の展示会がシンガポールで始まり、中国の活発な海洋進出を受けて東南アジアの国々も海軍の充実を図るなか、過去最多の企業が参加し、アジアでの軍備拡大の動きを象徴するものとなりました。
この展示会は、軍事企業や船舶メーカーなどが2年に1度、シンガポールで開いているものです。
ことしは、過去最多のおよそ200社が参加し、最新のレーダー装置や高速艇、それに無人ヘリコプターなどの実物や模型が展示されました。
会場には、アジアを中心におよそ50か国から海軍や沿岸警備隊の士官などが訪れ、企業の担当者から兵器の性能などについて熱心に説明を受けていました。
また、港では、各国の艦船も披露され、先月、シンガポールに初めて実戦配備されたアメリカ海軍の最新鋭の「沿海域戦闘艦」が注目を集めていました。
民間の調査会社によりますと、アジア太平洋地域では、今後およそ20年間で、およそ1000隻の艦船や潜水艦が配備される見通しで、ヨーロッパをしのぐ海上兵器の市場として伸び続けています。
背景には、南シナ海などで海洋進出を活発化させている中国の存在があり、インドネシアやベトナムなど東南アジアの国々も海軍の充実を図っています。
会議に参加したインドネシア海軍の関係者は、「われわれは領土に多くの島々を抱えている。今後、システムを改善し軍事力を強化していく計画だ」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130514/k10014577921000.html
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/184.html