池田SGI会長・「SGIの日」記念提言〔上)―2030年へ平和と共生の大潮流―
政治経済に関心をお持ちの皆様へ”
思い出そう!
2009年8月まで、長期自民党政権が何をやってきたかを!
長期大不況・格差拡大・商店街で廃業続出・自殺者3万人超14年連続!
天下りし放題、ムダ使いし放題で、国も地方も巨額債務!
原発安全神話を大宣伝! 地震大国・日本で超危険な原発推進!
有罪率99、9%、冤罪続出、人物破壊、人権無視、検察・裁判官・マスコミ癒着の暗黒社会をつくってきた自民党体制!
その失政・悪政の責任は自民党・官僚・財界・マスコミにある!
2012年12月・自民党政権復帰、
しかし、超危険な原発維持、格差拡大維持、官僚主導維持、政官財癒着維持、天下り・放漫財政維持、米国従属維持、国防軍設置・集団的自衛権実施・憲法9条改悪志向など古い自民党の復活!
その既得権益勢力と連立を続ける公明党の、創立者・池田SGI会長の下記・主張と自民党基本政策・実績との乖離を考える参考にしてください。
「SGIの日」記念提言
池田SGI会長・2013年 1月26日発表
―2030年へ平和と共生の大潮流―(抜粋)
池田SGI会長は、国連で新たな取り組みとして、「持続可能な開発目標」の制定が目指されていることに触れ、その精神的基軸に「生命の尊厳」を据えることを提唱した。
池田SGI会長は、貧困や格差、人権侵害、差異に基づく紛争や対立の問題に言及し、解決への方途を、仏法思想を通して探りつつ、「社会で育むべき精神」を主張した。
その精神とは、「他者と苦楽を共にしようとする意志」「生命の無限の可能性に対する信頼」 「多様性を喜び合い、守り抜く誓い」の3点を挙げている。
大文豪ゲーテは、文明の病理をすでに、18世紀後半に指摘し、欲望を次々とかなえながらも、ついには破滅する人間の姿を描いていた。
21世紀の現代文明の病理にも該当する先見の見識です。
現代の世界は、自国を守るために人類を絶滅させかねない核兵器、 格差の拡大や弱者の切捨てを招いてきた、競争至上主義的な社会、
経済成長の最優先で歯止めのかからない環境破壊、投機マネーによる価格高騰を引き起こす食糧危機など問題山積です。
第一の指標は、「他者と苦楽を共にしようとする意志」です。
トインビー博士は「「尊厳は、何ものによっても代替できません」 「他の人々の尊厳を重んじなければ、自己の尊厳をも失う」と指摘していました。
世界で多くの人々に尊厳の危機をもたらし、国際的な協力が強く求められているのが「貧困の問題」です。
アフリカ、南アジア、中南米では、厳しい貧困の状況があります。
多くの人々の尊厳を脅かす貧困の問題は、経済的に豊かな国々の間でも深刻化しています。いわゆる「格差社会」の問題です。
仏法の成立・出発点に横たわっていたのは、“さまざまな苦しみに直面する人々にどう向き合えばよいのか”とのテーマでした。
あくまで釈尊の眼差しは、老いや病に直面した人々を―それがやがて自分にも訪れることを看過して―忌むべきものと差別してしまう“心の驕り”に向けられていたのです。
釈尊は、病を患い、伏せっていた修行僧を看病し、汚れた敷物・着物を取り替え、彼の体を自ら洗ってあげました。
仏道を行じるとは、ほかでもない。
目の前で苦しんでいる人、困っている人に寄り添い、わがことのように心を震わせ、苦楽を共にしようとする行き方にこそあるのです。
第二の指標は、「生命の無限の可能性に対する信頼」です。
全ての人々に尊厳なる生命が宿っていることに目覚めることで、自身の生命に具わる無限の可能性を発揮していく道が開かれる。
この仏法の生命観は、法華経の譬喩、「長者窮子の譬え」「衣裏珠の譬え」などとして結晶しています。
これらの譬喩は、全ての人に仏性があり(万人の平等性)、仏と同じ甚深無量の智慧が発揮できる(万人の無限の可能性)との釈尊の教えの核心に触れて、自らの尊厳と使命に目覚めた弟子たちが、あふれる歓喜と決意を仮託したものだったのです。
第三の指標は、「多様性を喜び合い、守り抜く誓い」です。
多様性は、単に尊重すべき対象にとどまらず、自己を見つめ直し、お互いの生の意味を豊かにする源泉です。
現代の世界を貫く「グローバル化」と「情報化社会」という二つの潮流は文化交流、意志の疎通の機会を増大させました。
しかし、この二つの潮流は、文化的土壌を侵食する現象や文化的摩擦現象を招き、暴力や紛争に発展するケースが増え、人々の生命や尊厳が脅かされる事態が相次いでいます。
では、その戦争や暴力へと人々を駆り立てる引き金となるのは何なのか―。
釈尊は、他者の生命も、自分の生命と同じくかけがえのない尊いものであることを受け止められない「無明」(根本的な迷い)から抜け出せないことが根本にあると考えました。
つまり、根源的な迷いが、目に見えない一本の矢となって、心を射抜いているため、自己中心主義の執着から離れられないでいる。
「平和の文化」を地球のすべての場所に定着させるには、憎悪や対立の根を一つ一つ辛抱強く取り除いていかねばなりません。
仏典に、「喜とは自他共に喜ぶ事なり」(御書761頁)とあります。
この教えから考えれば、「平和の文化」の沃野を広げゆく友情とは、同じ世界に生きる人間としてお互いの存在を喜び合い、どんな差異があろうとも互いの尊厳ある生を守り抜く誓いの異名であろう。
この三つの指標を、地球市民の要件と照らし合わせると、次の三つの「生命の力用」に集約することができます。
@ 他者の苦しみに寄り添う「慈悲」
A 生命の平等性と可能性を深く認識する「智慧」
B どんな差異も互いの人間性を薫発する糧としていく「勇気」