http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MJKPDQ6K50Y001.html
更新日時: 2013/03/13 10:47
3年ぶりの安値から反発しているウラン価格が足踏みしている。世界3位の原発大国、日本の再稼働が一部を除き、めどが立っていないことが背景。
昨年12月16日の日本の総選挙で自民党が大勝して以降、ウラン価格は6.8%下落し1ポンド当たり42.40ドルとなった。それ以前の6週間では12%上昇していた。自民党は民主党前政権が打ち出していた原発ゼロ政策を見直す方針だが、共同通信の電力会社調査によると、年内に新たに再稼働が承認される原発はない見通し。
クレディ・スイス・グループによると、ウラン価格は今年1−6月に平均で48ドルを下回る水準で推移する見通し。そうなれば1−6月としては2010年以来の低水準。
日本の原発再稼働の遅れはオーストラリア、ナミビアなどのウラン産出国にとって痛手になる一方、代替エネルギー源として需要が増えている天然ガスの産出国カタールなどにとっては追い風となる。東京電力福島第一原発事故を受けて、ドイツが脱原発政策に転換したほか、中国も原発開発計画を遅らせている。日本の原発で稼働しているのは50基中2基で、再稼働には新しい安全基準を満たす必要がある。
原題:Uranium Rally Falters on Japanese Nuclear Delays: EnergyMarkets(抜粋)
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http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/797.html