尖閣付近で中国の行動がエスカレートしている。日本政府はロジックを整理すべきだ。- 2月6日のツイート
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2013年02月06日 08:00 橋下徹 :BLOGOS
BLOGOS編集部のひとこと
先月30日、東シナ海で中国軍艦が海上自衛隊の護衛艦に対し射撃用レーダーを照射したことが明らかになりました。中国側の強行に対し、橋下氏は尖閣問題に「領土問題は存在しない」との主張を繰り返すのではなく、新たなロジックで国際社会に訴えるべきだと政府に提言しています。
尖閣付近で中国の行動がエスカレートしている。日本政府はロジックを整理すべきだ。「領土問題は存しない」のフレーズは堅持するにしても、それによって1992年の中国領海法制定のことまで無視する必要なない。中国は1992年の領海法で尖閣は中国の領土だと法文化した。
日本は、1992年中国が法律上「尖閣は中国の領土だ」と規定したにもかかわらず、抗議をするのみ。その背景には、領土問題は存在しないのだから、中国が何をやっても放っておけ、それは中国の国内法の問題で勝手にやっていることだ、と言う姿勢を貫こうと言うことがあるのであろう。
日本政府、いや外務省としてはちょっと知恵が足りないのではないか。1992年に中国領海法で中国は尖閣を自国の領土と先に法文化した。日本が国内法に基づいて尖閣を国有化して何が悪いのか。中国は自らがやっていることを棚に上げて身勝手すぎる。
日本政府は1992年の中国領海法で中国が尖閣を自国の領土と法文化したことを、もっと使うべきだ。日本政府は領土問題は存在しないのフレーズに縛られているのだろう。1992年の中国領海法を持ち出すと、領土問題が存在するように見えるからそれはまずいと。極めて役人的な発想だ。
領土問題は存在しないの姿勢は貫けばいい。そして1992年に中国は尖閣を自国の領土と法文化した。日本は国内法で尖閣を国有化した。実効支配は日本がしている。この状況では採るべき道は軍事衝突ではない。日本は成熟した民主国家であることの姿勢を中国にそして国際社会に示すべきだ。
成熟した民主国家は法と正義を重んじる。尖閣が歴史的にも国際法上も日本の領土であること、そして日本が実行支配している事実は間違いない。それに対して中国が異議を唱えると言うなら、国際司法裁判所に提訴すべき。日本政府は中国に国際司法裁判所への提訴を促すべきだ。
領土問題は存しないのだから、国際司法裁判所への提訴を促すこともおかしいと言う教条主義は排すべき。領土問題は存在しないのフレーズを役人的に死守したために、結局日本は外交無策に陥った。領土問題は存在しないのだから何もしなくて良い・・・・役人に任せるとこうなる。
領土問題は存在しないと言う認識と、目の前の現実に対する対策は別問題。領土問題は存在しなくてもやるべきことはやっておかなくてはならない。日本政府はロジックを再構築せよ。成熟した民主国家に、国際社会に響くメッセージ、ロジックを発するべきだ。
領土問題は存在しないのバカの一つ覚えの繰り返しでは国際社会に響かない。「中国よ、文句があるなら国際司法裁判所へ提訴せよ、法と正義に基づいて国際司法裁判所で堂々と決着をつけようじゃないか」この姿勢を日本が示せば、射撃レーダーを用いた中国の行為を国際社会は野蛮と評するだろう
http://t.co/NUamQt9D スポーツ指導での暴力。当事者においてはそれを愛のムチと受け入れる場合も多い。ゆえに社会全体でそれを認めるのか認めないのかはっきりと示さなければならない。成熟した民主国家として、そしてスポーツ医科学的にも、スポーツ指導での暴力はNOだ。