イスラエル軍機が空爆=ダマスカス近郊の科学施設−シリア国営通信
【エルサレム時事】シリア軍は30日、声明を発表し、イスラエル軍機が同日朝、首都ダマスカス近郊の科学研究施設を空爆したと発表した。国営シリア・アラブ通信が伝えた。イスラエル首相府報道官は取材に「ノーコメント」と述べた。報道が事実なら、イスラエルによるシリア空爆は2007年9月以来となる。
一方、AFP通信などは、治安筋の話として、イスラエル軍機が30日、レバノン領空を侵犯した後、シリアからレバノンに向かっていた兵器を積載していたとみられる車両を空爆したと伝えたが、シリア軍はこの報道を否定、情報が錯綜(さくそう)している。イスラエル当局もコメントしていない。
シリア・アラブ通信によると、イスラエル軍機はシリア・イスラエル境界のヘルモン山を経由して、シリア領空に侵入。低高度で飛行し、レーダーをかいくぐったという。研究施設空爆で2人が死亡、5人が負傷したとしている。(2013/01/31-06:55)