この映画を元旦に観た・・
結果的に、元旦から駄作を観るハメになった。
1000円払ったが、
せいぜい、100円の価値である・・
まあ、映画の評価は個人の主観である・・
ちなみに、家内は大絶賛である・・
この物語・・
ウサギとカメの物語ほど、世には、
知られてはいるが、
私は、原作も読んでいないし、
この映画の元になったミュージカルのことも
何も知らない・・
知ってるのは、原作者の
ヴィクター・ヒューゴ(英語の読み)
(一般的にはフランス語読みの)
ヴィクトル・ユーゴが、
ジェイムス・ロスチャイルド家の
邸宅に出入りしていたことくらいである・・
ネタバレが含むので、
それを嫌う方は、これ以降は、読まないでほしい。
1.アン・ハザウェイの迫真の演技と唄が、
彼女が息絶える場面で、我々観客を
立ち直れないほどまで、
圧倒するのである
2.このシーンで圧倒されアンにひれ伏した
観客はエンディングの前になんと、
臨界に達する・・
3.後は、物語をなぞるだけ・・
空虚な映像と哀れな俳優の戯れと唄が
嘘っぽく無意味に映るだけ
4.エンディングは、
LOSTのエンディングをパクッたような
終わり方・・主人公が息絶え、
死者の国へ旅立ち、先に死んだ革命家の若者連中と
死者の世界で革命成就を祝う・・
※現生でくだらない、革命論に騙され、
死んだとしても、死者の世界で永遠の命と
永遠の栄光があるのだから、君たちも、
革命に身を投じ、死のう!
とでも解釈できる・・
やっこさんの、暴力肯定、憎悪肯定、
最後には使い捨ての論理が、
この場面でも刷り込まれていると感じるのは
私だけか?
生命の尊厳や革命の発端や無意味さには
一切触れない・・
6歳くらいの子どもを革命家に仕立て、
革命派を善玉に仕立てる
その子どもが銃弾を受け
旅立つが、
敵方のラッセルが、
子どもの死を称え、
子どもの遺体に
勲章をつけてあげる・・
そんな、軽薄なお涙ちょうだいの
オンパレードである・・
映画の生命線は、
冒頭とエンディングに集約されるというが、
この映画のエンディングは、
最低のエンディングである・・
その前に、
アン・ハザウェイの
あの凄みのある演技・・
我々観客を徹底的に圧倒する
アンのあの演技と唄と役者魂・・
あれを物語の中ごろに、
監督は
やってしまったのである・・
ストーリー上、仕方がないが・・
アンは、ヒュー・ジャックマンを
食ってしまった・・
アンの後では、
デニーロもショーン・ペンも
ラッセルもアンソニー・ホプキンスも
影が薄くなる・・
アン・・美女ではないが、
今まで、大した演技はしていないようだが、
この作品で、
彼女の凄さを見させてもらった・・
今後、この女優・・注目すべきである・・
素晴らしい女優である・・
プラダを着た悪魔のような
映画には、出ても意味のない女優である・・
アンという小娘に比べると
彼らには申し訳ないが・・
ヒュー・ジャックマンも
ラッセル・クロウも月並みな俳優である・・
この映画は、
逆説的に言えば、
アンがぶち壊したともいえる・・
しかし、やはり、
アンの暴走を許した監督に大きな
責任がある・・
ダメな映画監督である・・
http://www.asyura2.com/12/music10/msg/679.html