消費増税シミュレーション 今頃出すか、ドジョウの狡猾
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2012/9/24 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
年収300万円で27万円の負担増
消費増税法案が成立して1カ月も経ってから、内閣官房の社会保障改革担当室が消費税が10%になった場合の家計負担の試算をまとめた。
それによると、年収300万円世帯(夫・専業主婦・子ども2人)は8万2000円増。500万円世帯では11万5000円増。これに社会保険料や住民税控除の廃止なども含めると、家計全体の年間負担額は、300万円世帯で27万3000円増、500万円世帯で33万8000円増。一気に生活が苦しくなるが、フザけているのは、法案の審議中は一切、こうした数字を封印してきたことである。
この試算は増税反対派の民主党・川内博史議員が再三、政府に要求してきたもの。6月から
「出せ!」と言ってきたのに、政府はノラリクラリとスットボケ、今ごろ出してきたのである。
川内議員がこう言う。
「消費税率のアップと社会保障負担増がセットになった場合、どれだけ家計の負担が増えるのか。民間の試算はあっても政府の試算はなかった。『社会保障と税の一体改革』と言うのなら、消費増税法案の審議の最中に負担増の額を明らかにすべきでしょう。だから、6月に試算を要求したのです。ところが、政府は資料作成に難色を示し、ゴマカそうとしたり、ウソをついたり。この3カ月間、毎週やりとりを続け、ようやく出してきたのです」
増税が決まるまでは逃げまくって、決まった後に後出しジャンケン。いかにも狡猾な野田政権と霞が関のやりそうなことだ。
川内氏は「審議はとうの昔に終わってしまいましたが、現状では社会保障の充実はほとんどない。国民はお金を取られるだけでいいのか。増税分を何に使うのか。この試算は、そういう問題提起にしたい」と言う。
国民は怒って、法案をひっくり返すべきである。