「大阪維新の会」と「小沢新党」の合流 現実味
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2012/8/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆橋下市長が国会議員5人と密談
国会が事実上の盆休みで動いていない間に、キナ臭いニュースが飛び込んできた。
「大阪維新の会」の橋下徹市長が11日、大阪市内で現役の国会議員5人と“密談”していたというのだ。
「どう考えても、維新への合流について話し合っていたとしか思えない。維新の会は、次期衆院選までに5人以上の現職国会議員を“一本釣り”すると宣言しています。今はまだ国会議員がいないので『政治団体』扱いですが、本気で天下を取りにいくつもりなら、政党化は必須。国会議員が5人いると、政党要件を満たすのです。政党なら、選挙の“七つ道具”がもらえ、テレビの党首討論にも参加できる。そのメリットは計り知れないだけに、解散風が吹き始めたと同時に、現職国会議員の取り込みが表面化してきたのです」(大阪の地元紙記者)
橋下と会っていたのは、民主党の松野頼久衆院議員(熊本1区)と石関貴史衆院議員(群馬2区)、自民党の松浪健太衆院議員(比例近畿)、みんなの党の小熊慎司参院議員(比例)と上野宏史参院議員(同)の5人だ。
彼らが合流すれば、維新の会は晴れて「政党」になる。そうなると、総選挙で小選挙区と比例代表の重複立候補も認められるから、当選者数が格段に増えるのは確実。既成政党は戦々恐々だが、とりわけ動揺が激しいのが民主党だ。
「松野さんと石関さんが維新に行くとなったら、泥舟から逃げ出すタイミングを計っている“離党予備軍”が雪崩を打って続くのではないか。衆院も過半数割れが目前で、これ以上の離党者は致命傷になりかねない。それ以上に気になるのは、2人とも『国民の生活が第一』の小沢代表と関係が近いことです。小沢氏が会長を務める超党派の政策グループ『新政研』にも参加している。2人とも増税反対派で、6月の衆院採決では松野さんが反対票を投じ、石関さんは棄権した。2人が維新に合流するのは、“小沢色”を薄めて間口を広げるためで、選挙後には小沢新党と維新の会をつなぐ役割を担うのではないかとみられています」(民主党中堅議員)
松野と石関の周辺からは「まだ維新の会に参加すると決めたわけではない」「いくつかある選択肢のひとつ」と余裕の発言が聞こえてくる。
「いずれにせよ、選挙前に離党する気でいることは間違いない。松野さんは自民党にも手を突っ込んで、賛同者を増やすかもしれない」(前出の民主党議員)
橋下維新と小沢新党、みんなの党などを中心とする「オリーブの木」構想が静かに動き始めた。
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民自み所属の国会議員10人超が新党結成検討 20日にも意見交換へ
民主・自民・みんなの各党に所属する、10人を超える国会議員が、次の衆議院選挙に向けて新党結成を検討していることがわかった。国政への進出を目指す、大阪維新の会との合流を模索している。
新党結成を検討しているのは、民主党の松野頼久元官房副長官や自民党の松浪健太衆院議員ら、民主・自民・みんなの各党に所属する、10人を超える衆参両院の国会議員。
新党は、松野氏や松浪氏が中心になって、2012年春に立ち上げた超党派の勉強会「道州制型統治機構研究会」を母体として結成が検討されていて、参加者の1人は「新党結成を視野に入れた勉強会だ」と明言している。
「研究会」は、その設立趣意書で、道州制を前提に、一院制や首相公選制といった、大阪維新の会と共通する政策が掲げられている。
8月11日には、松野氏と松浪氏のほか、「研究会」に参加している民主党の石関貴史衆院議員、みんなの党の上野宏史参院議員、小熊慎司参院議員のあわせて5人が、維新の会を率いる大阪市の橋下 徹市長と会談した。
会談では、次の衆議院選挙に向けて、「大阪維新の会」が公職選挙法上の「政党」になることを正式に決めた場合に、連携や合流をめぐっても意見交換したことがわかっている。
民主党の松野元官房副長官は「超党派の勉強会の一環として、意見交換をしたというのが今回の経緯ですので、その勉強会が政党に移行するかどうかは、皆と相談しなければわからないと思っています」と述べて、新党結成を検討していることを認めたうえで、「政界再編は、ひとつのテーマになってくる。第3極がどれだけ躍進するのかというのと同時に、有権者のきちっとした受け皿をつくらないといけない」と強調し、保守勢力が結集した強力な第3極をつくる必要性を訴えた。
「研究会」は、これまでに水面下で20回を超える会合を重ね、盆明けの20日にも、国会内で公式の会合を開いて、今後の対応についても意見交換することにしている。
(08/14 20:19)