01. 2012年7月23日 16:56:33 : l1NPjWZAfD
シリア:アレッポ陸軍歩兵学校は占領されていない 通常通り
作成日時 : 2012/07/23 08:51
アレッポ歩兵学校が、自由シリア軍によって占領されたとするニュースが、ロイターによって流されている。
http://www.reuters.com/article/2012/07/22/us-syria-crisis-school-idUSBRE86L0L820120722
http://megalodon.jp/2012-0723-0838-36/www.reuters.com/article/2012/07/22/us-syria-crisis-school-idUSBRE86L0L820120722
私のところに今入った情報によると、これは捏造です。通常通りで、変わりないとのこと。前の記事
学校の場所は、アレッポ旧市街にある城から北北東へ15km。アレッポ市街地の北東郊外すぐにあるShaikh Najjar工業地帯の先3km。
SankeiBIZが伝えている以下の下線部は、大きな勘違いです。
「反体制派は複数の国境都市を掌握したのに続き、アサド政権の牙城の一つで、同国第2の都市アレッポへの攻勢を強めている。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、反体制派がアレッポの主要地区3カ所を掌握すると、政府軍は同市に対する砲撃を激化させた。」
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120723/mcb1207230503007-n1.htm
http://megalodon.jp/2012-0723-0841-28/www.sankeibiz.jp/macro/news/120723/mcb1207230503007-n1.htm
正しくは、武装集団が入り込んだ箇所が3箇所あるが、いずれも周辺部であり、主要地区では断じてない。現在、軍・治安部隊が該当地域を包囲しており、交戦中。
Hananu地区からal-Sakhourにかけては、いくつか動画が上がっている。武装兵の回りに子供たちが数十人(つまり僅か)集まり、反政府のスローガンを叫んでいるとか、別の動画では、住民100人くらいが、様子を見る目的で通りに出てきてはいるが、武装兵とは適当な距離を保っている。
地区住民が一斉に繰り出し、熱烈歓迎している雰囲気にはほど遠い。
Salah al-Din地区では、武装兵が展開している面積が広いようだが、包囲されており、一日中、銃声と爆音が絶えない。一部報道で伝えられるような、ヘリと大砲を使った攻撃は、現在は行われていない。これも捏造報道。
一般的には、政府が地区の電気・水道を止めてしまい、物資の流通も禁ずるので、封鎖された内側にいる武装集団が、どこまでがんばることができるかという、苦しい持久戦に陥る。
今のシリアは最高気温が45度で、建物のコンクリートが、人間の体温より高く暖まり、遠赤外線を発し続けている。部屋の中にいると、かえって具合が悪くなり、身体が休まらない。冷蔵庫が動かなければ、生鮮食料品はすぐ腐る。
アレッポの人は、この種の騒ぎを嫌う。武装集団は地元民に支持されていないので、少し時間はかかるかもしれないが、時期に片付くでしょう。