http://www.asyura2.com/12/music8/msg/421.html
ヤラセ聴取会をやってる暇があれば、菅・枝野を未必の故意による殺人罪で即逮捕しろ!
http://tokyolumix.blog60.fc2.com/blog-entry-1056.html
2012.07/18 ハイヒール女の痛快日記
はじめまして!東京ルミックスです。
ハイヒールで瓦礫の山を歩いたら被曝量はどんだけになるのだろう??!
またもや、ヤラセ発覚!しかも、連日だ。名古屋の原発意見聴取会。前日の仙台市での聴取会とまったく同じシナリオだ。中部電力社員を名乗るバカ男が、原発大賛成の意見をブチかました。
原発事故の放射能で亡くなった人は1人もいない、とインチキ情報まで付け加えてだ。
この男、自分が何を言ってるのか理解してるのかしら?会場からも「嘘つき」「やらせだ」「回し者」といった声が飛んだ。政府は無作為抽選で選ばれたというが、たった9人の発言者の中に、2日連続して電力会社関係者が2人も入っているなんて確率的にも有り得ない!
野田よ、この戯言ヤラセ聴取会は誰が仕切ってんのよ?
っていうか、案の定、電、博が入札、博報堂が7854万円で落札したという。代理店がヤラセ提案をしたか、政府から働きかけがあったかは不明だが、元々、資本家や体制の御用聞きでもある広告代理店にモラルなどあるはずもない。
しかも、バカ高いでしょ?ケタ間違ってない?芸能人でも呼んで高いギャラでも払ったのかしら。んなことはないから、電通の東京オリンピックのプロモーションビデオと同じ構図だ。野田は何処まで国民をコケにすればいいのだ。
こんな、国民の命を奪うヤラセ原発意見聴取会の資金まで私たちの税金で賄われているのだ。
しかも、原発意見聴取会の中部電力男、国民をナメてんでしょ?放射能で人が1人も死んでいないだと?ふざけんじゃないわよ。隠してるだけじゃん!電力会社は殺人企業なのよ。アンタたちのおかげで福島は大惨事になったじゃない!
以下に、原発事故が起きた後の3月31日付で共同通信が配信した記事がある。
20キロ圏に数百〜千の遺体か 「死亡後に被ばくの疑い」
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011033101000278.html
福島第1原発事故で、政府が避難指示を出している原発から約20キロの圏内に、東日本大震災で亡くなった人の遺体が数百〜千体あると推定されることが31日、警察当局への取材で分かった。27日には、原発から約5キロの福島県大熊町で見つかった遺体から高い放射線量を測定しており、警察関係者は「死亡後に放射性物質を浴びて被ばくした遺体もある」と指摘。警察当局は警察官が二次被ばくせずに遺体を収容する方法などの検討を始めた。【中略】27日に、大熊町で見つかった遺体は、除染が必要な基準の一つである10万cpmまで計ることができる測量計の針が、振り切れる状態だったという。このため福島県警の部隊は遺体の収容を断念している。
凄いショッキングな記事内容だったのでよく覚えているが、その後、私が知る限りではこの記事の続報は見当たらなかった。考えてみると、この記事前後から政府の放射能隠しが極端に強くなったのだと思う。
その後、記事内容がどうなったか不明だが、菅・枝野の指示でウヤムヤにした可能性が大だ。
推測するに、この記者は大熊町の遺体が津波の被害がない場所にあったことを知っていた可能性が強い。大熊町の被曝遺体が大熊町のどこにあったのか、さらに、数百〜千の遺体があると推定されると言うだけで、どこにあるのか何ら説明していないのも不思議だ。
死亡後に被曝したと決めつけているようだが、被曝が原因で死亡した可能性も高いのだ。
ひょっとするとこの時点から政府の報道管制が敷かれ、大本営発表になっていたのかもしれない。何れにせよ、重要なことが隠されたまま真実は藪の中に消えてしまった。当時の官房長官、枝野に至ってはのうのうと政権に残っているなんて、亡くなった方に申し訳が立たない。
こんなヤラセ茶番劇をやってる暇があれば、菅、枝野を未必の故意による殺人罪で即、逮捕すべきでしょ!
いみじくも、今日のテレ朝のワイドスクランブルで、広島の原爆被害者の中村さんという方に「わしの仇をとってくれ」と依頼され、10年に及ぶ闘病生活を撮り続けプロになったという、いわば原爆の生き証人、
91歳反骨の報道写真家・福島菊次郎さんが「福島は広島と同じようになる」と・・・・
電力社員排除に「違和感を覚える」 橋下市長が政府対応批判
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120718/waf12071812460014-n1.htm
2012.7.18 12:41 産経新聞
エネルギー戦略の策定に向け実施している意見聴取会で、政府が電力会社関係者の発言を認めない方針を決定したことについて、大阪市の橋下徹市長は18日、報道陣に対し「電力会社の意見も一つの意見。公正な手続きで選ばれたなら、どういう意見だったとしても聞かないといけない」と述べ、多様な意見を封じる政府の対応を批判した。
橋下市長は、聴取会は政府の意思決定の場ではないと強調し、「幅広く意見を聞く場で(電力会社関係者の)意見を聞かないというのは違和感を覚える。特定の意見だけ排除すると、偏った意見しか聴取できなくなる」と指摘。発言者が選ばれた経緯について公表すべきと主張した。
意見聴取会をめぐっては、15、16両日に仙台市と名古屋市で開かれた会合に電力会社の社員らが発言者として出席。参加者から「やらせではないか」といった批判が起きたことを受け、野田佳彦首相が電力会社関係者からの意見表明を断るよう指示した。
Kathy Sledge - Another Day
http://www.asyura2.com/12/music8/msg/422.html
7月16日、代々木公園の「さようなら原発10万人集会」に集まった人々〔PHOTO〕gettyimages
それぞれが自由に集まり、整然と帰っていく「個人」の力 〜代々木公園「さようなら原発10万人集会」で感じたこと
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33032
2012年07月18日(水)長谷川 幸洋 :現代ビジネス
反原発運動が高まりをみせている。毎週金曜日の午後6時から始まる首相官邸前の抗議行動は、当初数百人だった参加者が最近では毎回1万人を超す規模に膨れあがっている。7月16日に東京・代々木公園で開かれた「さようなら原発10万人集会」には、主催者発表で17万人が集まり、反原発の声を上げた。
昨年3月11日の東日本大震災と福島原発事故から1年4ヵ月が過ぎたが、反原発の抗議行動は衰えるどころか、ここへきてますます勢いを増しているように思える。猛暑の中、10万を超える人々がほとんど自発的に集まって抗議行動を展開するのは、1970年いや60年の安保反対闘争以来のことだ。これは、いったい何を意味するのだろうか。
このコラムでも書き続けてきたように(直近では2012年6月15日付、7月6日付など)、背景には原発再稼働をめぐる野田佳彦政権のデタラメぶりに対する憤りがあるだろう。政府がいくら安全だと強調しても、多くの人々は信用していない。
それどころか「また事故が起きるのではないか」と心配し、足元を見ても、福島だけでなく東北、首都圏にも放射能汚染が広がっている現状にやり場のない不安と怒りをたぎらせているのだ。
新聞やテレビのようなマスコミが人々の気持ちを十分にくみとっているかといえば、必ずしもそうとはいえない。もちろん懸命に努力しているメディアもある。古舘伊知郎の「報道ステーション」は健闘していると思うし、東京新聞もそうだ。
だが、人々はそんな一部メディアの報道だけで、けっして満足していない。十分だとも思っていない。メディア任せ、人任せではなく「自分自身が声を出さずにはいられない」という気持ちに突き動かされている。官邸前の抗議行動に何度か出かけ、16日の集会にも足を運んでみて、私はそう思った。
金曜夜の首相官邸や国会議事堂前で路上に立ち、みんなと一緒になって「再稼働反対」と声を出してみる。手製のプラカードを掲げてみる。疲れたら輪を離れ、歩道脇の石垣に腰を下ろして、隣の人と言葉を交わしてみる。そうやって2時間近くを過ごすと、ひととき、どこか胸のつかえが下りたような気持ちになって、家に帰っていく。
私がもっとも心を動かされたのは、官邸前の抗議行動が終わるときだった。
■勝手に路上に立つ「個人」
それまで官邸前でも国会議事堂前でも前のほうに進もうとすると、人の波が多すぎて、にっちもさっちも動けなかった。ところが時計の針が7時半を回るころから、5人、10人と、前方から後方へと戻っていく人が出てくる。後ろへ下がっていく人並みはあっという間に数十人、数百人単位になり、やがて周辺の歩道は帰る人で一杯になった。
抗議行動が終わる午後8時だった。
抗議のコールやドラムの音はまだ鳴り響いていたが、帰りを急ぐ人たちは黙々と歩いていた。杖をついて歩く老夫婦がいる。新党日本の田中康夫衆院議員が自ら現場で配った白い風船を手にした母子連れがいる。彼らはもうシュプレヒコールも上げず、興奮した様子もなく淡々と地下鉄の駅や交差点に向かっていた。整然とした帰り姿。私は、こういう終わり方を予想していなかった。
帰る彼らを見ながら、これは私が経験した70年代のデモとはまったく違う、と思った。かつてのデモは文字通り「闘争」だった。現場には明確な目標があった。首相官邸だろうが街頭だろうが、警察が阻止線を張っていれば、そのバリケードを実力で突破する。突破できなくても体当たりする。それが70年代の戦いだった。
だが、今回の抗議行動にそんな目標はない。街頭で声を上げる。時間が来ればそれぞれ勝手に帰る。それだけだ。声すら出さず、ただ来ただけの人も大勢いる。そもそも、官邸前の抗議行動はデモですらない。だれかが警察にデモや集会の届けを出しているわけではなく、警察から見れば、路上に集まった大勢の群衆にすぎない。その意図は明確なのだが。
70年代のデモはしばしば暴力的な行動を伴った。だが、今回はまったくといっていいほど衝突ざたがない。参加した人々にとっては「バリケードを突破する」ことなど、初めから目的ではないからだ。
リーダーもいるようでいない。毎週の抗議行動を呼びかけている首都圏反原発連合のホームページをみると「首都圏反原発連合は団体ではなくネットワークです」と書いてある。
かつては「前衛と大衆」という言葉もあった。前衛による「先鋭的な行動」が無知な大衆を「覚醒する」といった「もっともらしい理論」が幅を効かせていた。だが、いまの抗議行動には前衛も大衆もない。あるのは勝手に路上に立つ「個人」である。
それを確信したのは16日の10万人集会だった。
■「自分で行動しなきゃと思って来ました」
私は開会まで1時間以上もある午前11時前に会場の代々木公園に入った。市民団体や非政府組織(NGO)の運営する第1ステージが設けられたサッカー場は、地面に敷いた巨大なブルーシートの大部分がまだガラガラで「これで人が一杯になるだろうか」と心配になるほどだった。
強い日差しを避けて、木立の中でフェンスを背に座った。斜め前では早くも「原発反対、いますぐ止めろ」とシュプレヒコールが飛んでいる。すると背中越しにフェンスの向こう側から年配とおぼしき人たちの声が耳に入った。女性2人と男性1人だ。
「『いますぐ止めろ』って言ったってねえ。それで止まるわけないわよねぇ」と女性の1人。「そんな簡単にはいかないのよ」ともう1人の女性。原発反対の集会のまっただ中で、醒めている。その通りだ。
主催者が「大きなフラッグを広げたいので、みんな中央に集まってください」と何度もマイクで呼びかけている。すると1人が「『中に集まって』って言ってるけどねぇ、暑いから大変よ〜」。ここは木陰なのだ。中央に出たら直射日光を浴びてしまう。そう思った瞬間、1人が言った。
「木の下は放射能が強いのよ。私のところなんか、みんな木を除染してるんだから」。これを聞いて、ぎょっとした瞬間、左隣にいた女の子と一緒のお母さんが「うん、うん」と小さくうなづいている。思わず木の上を見上げた。それで放射能が見えるわけでは、もちろんないが。
そのうち、1人が問わず語りに言った。「マスコミが少ないわねえ」。たしかに思ったより少ない。カメラもペンの姿もほんの数えるほどだ。すると別の1人が続けた。「だいたい日本のジャーナリストは危ないところには行かないのよ」「そうそう」「いのちを懸けてペンを持ってる人なんていないんだから」
これを聞いて、私は意を決して後ろを振り向いた。「すみません、さっきから話を聞いてました。私もマスコミの1人なんです」
「あら、そう」と言って「ふーん」という顔をした。私は恐縮ながら年齢を聞いてみた。1人の女性が64歳、もう1人は63歳で「小田原から来た」という。男性は65歳だ。彼は地元の代々木に住んでいるという。ついでに左隣の母子連れにも聞いてみると、東京に住む28歳の母と3歳の長女である。母親が後ろを振り返って話の輪に加わり始めた。
「私はついこの間までワーキング・プアだったんです。いまの世の中、大企業とか上の方の人ばっかし良くて、私たちは苦しい生活を強いられている。この子だって、このままじゃきっと公立の学校だし。貧困って伝染する。増税も反対です。子供が心配です。自分で行動しなきゃと思って来ました」
米国で暮らした経験があるという65歳の男性は、マスコミ批判を続けた。
「○○新聞とか××新聞とか。あんなのはダメだな。学者だって東大の先生は信用できないね。日本には民主主義が根付いてないよ」
■「結局、大事なのは個人の1人1人なんです」
そのうち集会が始まった。作家の大江健三郎や音楽家の坂本龍一らが壇上でスピーチをしているが、スピーカーの具合が悪いのか、よく聞き取れない。作家の落合恵子になったら途端に明瞭になった。
「落合さん、滑舌がいいわねえ、よく聞こえるわぁ」と64歳。落合が「コンクリートから人へと言ってた人たちが、命より原発になってしまいました」とスパッと言い切ると、隣のお母さんは思わず「そうだっ!」と小さく叫んだ。落合のメッセージは鋭かった。
前のほうを「日本共産党」という旗を持った人が歩いている。白地にくっきり、さわやかな青い文字。すると女性たちが「なんで赤くないの?」「このごろはああなんじゃないの?」。私も意外に思った。イメージチェンジなのか。
後ろの右隣には学生の3人連れもいた。
「さっきから何機もヘリコプターが飛んでるでしょ。あのうちの1機はみんなのカンパで飛んでるんだよ。余ったお金は福島原発を訴えた人たちに寄付したんだって」と男性の1人。この話、実は東京新聞が7月6日付で報じている。「やけに詳しいな」と思って聞いてみたら「私は東京新聞を購読してます」といった。千葉大学の大学院生(25)だった。
「先日の雨の金曜日、初めて首相官邸前に行ってみたんです。荒れるようだったら嫌だけど、平和的な感じだったし。それで今日も来てみました。来て良かった。みんなの気持ちが分かった」
私の周囲にいた人たちは、こういう人たちである。みんな勝手に喋っていた。
たしかに、労働組合の旗はたくさんあった。「三里塚・芝山空港反対同盟」という懐かしい旗を掲げる人たちや「日本革命的共産主義者同盟・革マル派」の機関紙を配る人たちもいた。これには少し驚いた。「新自由主義と対決する総合雑誌」とか「薬害イレッサ訴訟」とか種々雑多なビラを受け取った。なかには組織動員もあったに違いない。
しかし、私の耳には64歳女性が言った言葉が残っている。
「官僚だってみんな悪いんじゃないの。これまでの日本は、官僚ががんばって良くなったんだから。いい人だっているわよ(古賀茂明さんとか、と隣が合いの手)。組織になるとダメなのよねえ。みんな『長いモノには巻かれろ』になっちゃうのよ」
「でも、それじゃダメ。結局、大事なのは個人の1人1人なんです。私たち年配ががんばらないと、若い人がかわいそう。それを言いたくて、あえて今日はここまで来たんです」
彼女の毅然とした発言が、いまの反原発運動を象徴しているのではないか。
(文中敬称略)
01. 2012年7月19日 00:09:28 : hNV3zbeWvM
さわやかで洗練された曲で、もうスッテキでした。
お陰さまで、この頃チック・コリアが大好きになりました。
ありがとうございます。
03. 恵也 2012年7月19日 00:09:42 : cdRlA.6W79UEw : 2rlkZhh21M
>>02 大人になってから(約15年間)は「疑わなかった」はずがない。
そらアンタの短い経験からくる偏見。
どんなに年をとっても、一度信じてしまったらナカナカ疑えないもの。
1号機の爆発を見て「アチャー」と言った斑目委員長も信じれなかったでしょう。
俺はその点、メルトダウンから来る水蒸気爆発を心配して「ヤッパリ」と思ったよ。
大事故がないと信じてなければ、原発の側に家は建てないし仕事もしない。
鳶の仕事をしてた時に親方に「原子力施設の中は遠慮させてくれ」と頼み込
んだこともある。正常運転時だって放射能を出してるしプルトニウムが間違って
出ても隠してしまうのが電力会社だ。
福島第一1号機なんて、1993年にシュラウドのひび割れを見つけておきながら
保安院と一緒に7年間も隠し運転して内部告発で公表され、嫌々ながら2000
年に交換してる。虚偽報告をこれだけやってたら普通の部外者にはわからんよ。
ーーーー引用開始ーーーー
9月13日保安院の暫定調査結果(主に圧力容器内のシュラウドについて)
福島第一 1号機 93年ひび割れの兆候。95、96年ひび割れ発見。00年交換。
2号機 94年ひび割れと兆候を発見。ひび割れは公表・修理。
96年兆候はひび割れと確認さいたが報告せず、98年に交換。
3号機 94、95年全周にひび割れの疑いを発見。報告なしに97年交換。
4号機 93、96年ひび割れの兆候発見。「異常なし」と記録、運転継続。
(「東京電力不正事件」とプルトニウム利用政策の破綻 より)
>>02 本来は賛同しお金を得た以上は加害者である
お金なんて町の予算に入るだけで、個人には入らんぞ。
お金儲けするのは利権業者と政治家くらいのもの。
双葉町 歳入61億円中 20億円が原発関連交付金
大熊町 歳入75億円中 17億円
富岡町 歳入61億円中 9億円
楢葉町 歳入74億円中 9億円
原発からの固定資産税は、減価償却で年々低下し、このお金で作ったり
東電から寄付された公共施設の維持費は年々高くなります。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/694.html#c3
08. 2012年7月19日 00:09:57 : X9JfMlliJp
20年前はお得な保険もありましたが、
実質10年以上前に破綻してると思いますね。
外交員が無知ということもあるのですが契約させたら保険屋の勝ち。
満期時に予定していた払戻金が大幅に減額されたり、
元本割れするなど詐欺まがいの行為が当たり前です。
いま次々と満期を迎えているのは年寄りが中心でしょうが、
年寄りは大抵泣き寝入りして騒がないし訴えるすべを持たないから
騒がれないだけで、そのうち大問題になるんじゃないでしょうか?
老後の生活費に払戻金を充当しようと考えている方は、
いざ、老後を迎えて厳しい現実を思い知ることになります。
不安を煽って人をカモにするんですから、
保険は詐欺ということがよく分かります。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/873.html#c8
06. 2012年7月19日 00:13:23 : EuJKkbis1E
福山哲郎はシナの帰化人だ。前に官報に出てた。兄弟で帰化してる。なんでこんなんがすぐに政府首脳になるのを許してるんだ。スパイだったらどうすんだ。
多分シナのスパイ工作員だろう。こんなのが閣僚だから日本は潰される。政府要人が外国人の傀儡かスパイか工作員だらけだ。
3番も在日工作員だろう。電通cia在日民主党政権がわるいので日本はわるくないの。反日在日民主党が日本を潰そうとしてる。日本がつぶれたら生活できんぞ。誰が国のない日本人を守るんだ。
工作員は日本が潰れたら用済みで始末されるぞ。利用して使い捨てだ。
日本を潰すのは民族の歴史の書換えと先祖を否定さすように洗脳さすことだからね。あと外国人舞載りテーを政府首脳に据える。日本のことなどどうでもいい首脳だね。これで日本を潰すわけだ。
10. 2012年7月19日 00:14:20 : SuHVWfSgk2
IRIBイランイスラム共和国・国際放送ラジオ日本語の、シリア関連の情報を転載します。
http://japanese.irib.ir/news/item/30434-ダマスカス、シリア政府の管轄下
2012/07/18(水曜) 22:29 ダマスカス、シリア政府の管轄下
シリアの治安部隊が、テロリストによる破壊活動を受け、首都ダマスカスの完全な管轄権を有しています。
プレスTVによりますと、シリア当局は、テロリストがシリアの首都の一部を制圧したとする一部メディアの主張を否定し、「シリアの首都は、政府の管轄下にある」と強調しました。
シリア軍は同国の複数の地域で、武装テロリストと衝突しました。
その地域には、シリア北西部のアレッポなどが含まれています。
報告によりますと、シリア軍はテロリスト側に大きなダメージを与えました。
シリアの首都ダマスカスでは17日火曜、二つの爆弾が爆発しましたが、死傷者はいませんでした。
シリアは2011年3月中旬より、情勢が悪化し、軍隊や治安部隊など多数がこの情勢不安の中で死亡しています。
西側とシリアの反体制派は、シリアの政府がデモ隊の殺害に関与しているとしていますが、シリア政府はテログループや暴徒、違法行為を働いている者たちが関わっているとしており、この情勢不安はすべて国外から誘導されていると考えています。
●自由シリア軍は、テロリスト集団だとバッサリ。これ、第二次世界大戦で祖国フランスがナチス・ドイツに敗れ、ロンドンに亡命したドゴール将軍が樹立した自由フランスのパクリですな。
●何かおかしいと思っていたが。自由シリア軍に中心的人物がいるのだろうか。
こちらのニュースも見てください。
http://japanese.irib.ir/news/本日のトピック/item/30384-シリアでのテロリストとイスラエルの協力
2012/07/16(月曜) 21:06
ジャヴァーディ解説員
西側が、なおも、シリアの情勢不安と危機を煽ろうとしており、シオニスト政権イスラエルの高官も、シリアの反体制派やテログループを支援し、シリアの情勢不安を継続しようとしています。シリアのテログループは、外国の支援を受け、数ヶ月前から、一部の都市の情勢不安を煽り、国民を殺害しながら、政府に暴力の責任をなすりつけ、軍事介入の土台を整えようとしています。
イスラエルは、暴徒をシリア政府に敵対させるため、レバノンを通して彼らに武器を提供しています。この数ヶ月、暴徒から押収された武器がイスラエル製であることが、その事実を物語っています。これ以前、イスラエルの諜報機関モサドの元長官は、「イスラエル軍は、抵抗陣営の勢いを衰えさせるため、シリアを攻撃すべきだ」と語りました。
現在、イスラエルの高官は、シリア政権の打倒をはっきりと口にしています。サウジアラビア、カタール、トルコなど、一部の地域諸国や西側諸国の支援を受けたテロリストは、12日木曜夜、シリア西部の村を攻撃し、150人以上を殺害し、治安部隊と衝突しました。シリアの国営メディアは、これに関して、この衝突は、シリア軍とテロリストの間で起こったものだと報告しました。
シリア外務省の報道官は、「この村で起こった衝突は、シリア政府軍と、反体制派のテログループによるものだった」と語りました。同報道官はさらに、100人以上の民間人が殺害されたとする西側の報道を否定し、「この村で起こった衝突で死亡したのは、37名のテロリストと2名の民間人だった」としました。
ここ数日、カタールのアルジャジーラやサウジアラビアのアルアラビーヤなど、一部地域諸国のメディア、そして西側のメディアは、この村での民間人の殺害や衝突の責任をシリア政府になすりつけようとしています。しかし、シリア政府はこれらの報道を強く否定しました。
西側メディアが、この事件に関して騒ぎ立てている中で、この事件の現場に赴いた国際問題の評論家は、この地域で殺害された人の多くは、反政府勢力だったとしています。(国連とアラブ連盟のシリア特使を務めるアナン氏の6項目からなる調停案では、暴力の停止、国民の対話の開始が強調されています。しかし、)国連安保理で、シリアに関して重要な決定が取られようとするたびに、大量殺戮などの痛ましい事件が発生し、シリアの危機が複雑さを増しています。
●西側メディアがシリアの危機を煽っているのです。放火して楽しんでいる、精神レベルの低い愚か者としか思えません。
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/568.html#c10
01. 2012年7月19日 00:14:38 : eiueapijgg
おい、ダイナモ、
このクソ野郎!
人が死ぬのがそんなに楽しいか!
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/577.html#c1
01. 2012年7月19日 00:15:51 : RlNQCl1jm2
半可通が政治を語ってくれるな。
この「女」がブログで政治を書き出したのは精々民主党政権以降だ。つまり自民党の悪政を知らない俄か政治厨というやつだ。
民間やら政府やら国会やら次々と事故調査委員会を立ち上げ、菅内閣の粗探しを試みたものの、結局、唯一見つかった“不手際”は「菅の過剰介入」(笑)であり、今となっては、この「介入」こそがなければ東電の福島第一及び第二からの完全撤退を許し、東日本どころか日本全土が壊滅していたことは明らかである。つまり菅は戦犯どころか日本を救った英雄だったのだ。
菅降ろしを焚きつけたのは原発マネーが注ぎ込まれた推進・御用メディアと、原発利権の保持を目論む自民党と尖兵のネトウヨ達であり、これらが流したデマと同調圧力にまんまと流されてしまったのが所謂、小沢信者と呼ばれる人達なのである。
28. 2012年7月19日 00:17:32 : pPJ5gJb78A
>>25
この人も発言歴がゼロ。工作員だな。
福島が安全というのなら、引っ越して地元の農水産物を食べ、身をもって示してくれないとねぇ。
誰も信じないよ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/662.html#c28
17. 2012年7月19日 00:17:55 : YjW5YKZyJg
日本、ベラルーシに1―0勝利=強化試合―サッカー男子五輪代表〔五輪・サッカー〕
【ノッティンガム(英国)時事】ロンドン五輪に出場するサッカー男子日本代表は18日、当地でベラルーシ五輪代表と強化試合を行い、1―0で勝利を収めた。
日本は先発メンバーの最終ラインにオーバーエージ(24歳以上、OA)の吉田(VVVフェンロ)が入るなど、4―5―1の布陣で臨んだ。後半はOAの徳永(F東京)ら選手を大幅に入れ替えて臨み、36分に杉本(C大阪)のゴールで先制。そのまま無失点で逃げ切った。
[ 時事通信 2012年7月19日 0:15 ]
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/headlines/20120719-00000003-jij-spo.html
http://www.asyura2.com/09/sports01/msg/388.html#c17
02. 2012年7月19日 00:18:07 : tk0C9K0Kyg
菅降ろしは正しかったのか?
http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/703.html
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/705.html#c2
01. 2012年7月19日 00:18:29 : tk0C9K0Kyg
菅降ろしは正しかったのか?
http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/703.html
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/706.html#c1
10. 2012年7月19日 00:18:42 : ZhUzZHEESo
>気化熱利用出来る理想的風土は乾燥地帯(砂漠とか)ということですね。
そうみたいだね。
エジプトでも氷は夜作るらしい。強い乾燥と夜はそれなりに温度も下がるらしいので。
01. 2012年7月19日 00:18:52 : tk0C9K0Kyg
菅降ろしは正しかったのか?
http://www.asyura2.com/11/senkyo118/msg/703.html
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/707.html#c1
05. 無段活用 2012年7月19日 00:19:42 : 2iUYbJALJ4TtU : pnFKtUyAeE
デモの話題が出たので、、、
マドモアゼル・愛氏のブログより、抜粋
-------------------
http://www.love-ai.com/diary/diary.cgi?date=20120709
■ 春分図と夏至図 2012年07月09日(MON)
日本の春分図と夏至図を見ると、共通している部分が多い。上昇はどちらもしし座。度数も近い。10ハウスには金星と木星が合となっている。春分と夏至では4カ月もたつので、通常は金星と木星が同じく合になる確率は非常に少ない。
動きの遅い大惑星なら4か月程度では変わらない場合があるが、金星と木星の合がどちらの図にも出てくるのは珍しいと思う。
上昇がしし座で共通と重ね合わせると、どんなことを読めるか。なんだか、現状とは異なるイメージなのだ。
しし座上昇も金星と木星の合も、どちらも遊びと関係。どちらかと言えば、浮ついた、楽しみ優先の星の配置。面倒なことはそっちのけにして、まず遊ぼうよ、、、という誘いにも見える。
豊富な恋愛体験や、見せびらかし的贅沢とか、プリントアウトされたような大衆芸術というイメージがある。
問題続出の現在の日本、行き詰って堅くなった現在の日本とは、なんだか違うぞ、、、というイメージだ。
星はウソをつかないので、いまの日本にはこうした遊びや恋愛過多とも呼べるような舞い上がった気楽さがあってもよいということになる。
たとえば、国会を取り巻くデモ。これなんかも、子供づれやピクニック気分もあって、よい方向に行っていると思うが、確かにそういうことである。思想や抵抗するイメージよりも、新たな遊びに変えていってしまう。
具体的には今ひとつイメージ化できないが、恋人たちのデート抗議なんかは面白いかも。愛し合うカップルが、原発があるような国じゃ、子供を産めないわよ、、、というような抵抗感を、カップルが熱烈キスしながら何組もつらなって歩いて訴える、、、なんか、とてもいいような。
恋人募集男軍団がデモパレード。待ち伏せする恋人募集女子軍団。なんて構図があったら、私も駆けつけるよ。でも変なおやじたちだけが売れ残って言い合いになったりすると、機動隊がなぐさめてくれるなんてなると、日本も本当によくなると思う。
デモに限ったことではなく、世直しの楽しいパフォーマンスで遊ぶことで、ある一線を越えた新たな世界が出てこないとも限らない。そんな実験を若者を中心に考えて実行していくと面白いと思う。
原発賛成派が大きな画用紙にペンキをぶちまける。今度は原発反対派が大きな画用紙にペンキをぶちまける。そして作品を比べあう、、、なんて、面白くないか。つまらないか、、
最後は打ち解けあいとして、お互い、ペンキを画用紙にぶちまけ合戦して、合作として手じまい。後味も悪くなくいいかも。
どちらにせよ、みんな自分の国のことを思っている、、、というパフォーマンスとなっていくことで、対立を超えたこれまでよりも上の世界が広がってくる。
遊びの面白さは、善悪や右左、賛成や反対を超えた世界を現出させる面白さに尽きる。
なぜいま、春分図と夏至図にこのような遊びのメッセージが出てくるのか、、、、もう対立の図式自体が古くなって、それを笑い飛ばしたいからかもしれない。
対立をも遊びの中に取り入れてしまう。ダンス、音楽、キッス、何より、笑いがその中心的なものとなる。
ユーモアも本当に大事な要素である。ユーモアのない一流のものはない。一流のものの中には必ずユーモアの要素がある。対立を超えて動く原理を知っているかどうかは、ユーモアのセンスを見ればわかる。
私が観念論を捨てたのは、昔、学生だったころ、清水谷公園で学生と機動隊がぶつかり合う、まさにその瞬間、「おいも、おいも、おいもだよー」の焼き芋やの売り声を聞いた時だ。
にらみあう学生と機動隊の間に沸き起こった笑い、、、私はそれをもって以来イデオロギーを捨てたのである。
まさにそうした星の配置が訪れようとしている。
まだ自分には何が足りないとか、、もっと学んでからでないととか、、、それは確かにあるのかもしれないが、そろそろ、ありのままの自分で立つ時が来ているのではないか。
何か自分に不足しているものを必死に求め、大金を使い、学ぼうとして動き回ることもあるいは大切だとも思うが、それよりも、一体となる、、、対立を越える、、、それには笑う、遊ぶ、ことが今大事になっているのではないか。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/668.html#c5
09. 2012年7月19日 00:20:54 : OJjflt3WyI
これ、マジかよ。
スタンフォード大学の研究結果というより、日本国内のどこか御用学者の論文みたい。
死者100人、「原発より強制退避措置のほうが死者が多い」なら、フクシマはレベル7ではなく、レベル1だね。
24. 2012年7月19日 00:21:20 : FfzzRIbxkp
官邸前デモを見てるだけなら気がつかないことの一つは、
デモに参加する人たちは17時過ぎからどんどん増えること。
各省庁の職員は17時まではたいてい仕事をしているので、
デモに行く人と職員がすれ違うのです。
デモの参加者が増えるほど、各省庁の入り口にも人があふれます。
お互いに無関心とは、思えません。
個人的な感情はありませんが、省庁職員とデモ参加者には、
原発事故を起こしてしまった加害者として、直接的か間接的かの関わりの差しかありません。
しかしながら、事故後、この関わりの差がどんどん大きくなります。
責任を放棄してしまった中央集権の姿のことです。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/689.html#c24
01. 2012年7月19日 00:21:23 : hNV3zbeWvM
チック・コリアは、ほんとびっくりするほど
多彩な音楽を創る人だなー、とホトホト感心します。
こんなワッケワカラン系のフリージャズだか
フュージョンも大好きでございます(笑)
ラテン調が入るところが特に好きなんだと思います。
キーボードとドラムの掛け合いも面白かったです。
06. 2012年7月19日 00:21:57 : DUqGMX8OmE
所謂中間層を狙ってるツアーだから上手くいかないのでは??
この間帝国ホテルに泊まったとき中国の家族旅行と思われる三人連れを見たけど
お金持ちを狙えば良いんじゃ?
ヨーロッパやアメリカ方面は個人の金持ちがたんと旅行に行ってます
どこの国でも貧乏人を相手にするから大変なんですよ
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/896.html#c6
01. 2012年7月19日 00:22:42 : g8w4gs1b86
今の仕組みのまま、どれだけ「一人当たりGDP」を上げても無意味だ。何故なら、均等に=その一人当たりが生産した労働対価に対して、それと”等価に分配がされナイ”から。
人口=労働力=生産力は、絶対数として多い方が、その生産量は必然的に多くなるが、それに対して、需要、消費は、生産量に比例して上がる訳ではナイ。
それは、「貯蓄」という形でその願望=需要が現れているのが、今の社会の現状を見れば一目瞭然。
人間の生活は本来、本当に必要なモノを、必要な分作り、必要な分が分配されればよいというだけの話。
他にも、法律、行政、教育、社会のあり方そのものも問い直さなければならナイ。
今後、大変革が起きる事は明らかであり、その青写真は既に描かれ始めています。
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/889.html#c1
33. 2012年7月19日 00:25:40 : BBEfCgGLfE
オスプレイは優秀なVTOLです。
というのなら、
沖縄配備と同時に、首相、外相、防衛相の専用ヘリの後継機として
3機購入すればよい。
そのくらいの税金の無駄遣いは大目に見てあげる。
日本が良くなるのだったら。。
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/558.html#c33
02. 2012年7月19日 00:25:57 : hifqj0yfCQ
山を動かすにはまだまだ足りない。
継続は力 100万人デモを実現しよう。
絶対「再稼働を止めよう」ね。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/707.html#c2
79. 2012年7月19日 00:26:38 : 1qP1MXegLv
すいません。>>78 はiyaoではありませんでした。
残っていると誤解を招くので >>78 >>79 とも削除お願いいたします。
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/734.html#c79
4号機の未使用燃料取り出し・・・真っ黒な燃料初めて見た
http://blog.goo.ne.jp/genshiryoku_2011/e/211466ff5a2c24ab3b7b58be2063b456
2012年07月19日 がんばれ福島原発!
4号機の使用済み核燃料プールに保管している未使用燃料の試験的な取り出し作業を開始した。
東電は、燃料の腐食や破損の状況を調べたうえで、来年末までに本格的な燃料回収に着手する方針だ。
回収作業は、建屋上部の核燃料プール近くに設置した仮設クレーンを使い、水面から約7メートル
下にある核燃料を取り出す。燃料は専用の輸送容器に入れ、クレーンで地上に降ろして原発敷地内
の共用プールへ運ぶ。未使用燃料は使用済み核燃料より発熱量が小さく放射線量も低い。
未使用燃料の取り出し作業の映像がニュースで流れ、それを見ていると、真っ黒な燃料集合体
が吊り上げられていたが・・・こんな真っ黒な燃料は見たことが無い
海水を注入したのだから、酸化が進んだという見方が正しいのだろうが、酸化して真っ黒に
なったのだとしたら、これから本格的な燃料の取り出しまで、まだ1年半以上の年月が掛かる
計画なのだから、酸化がより進み脆くなってしまう可能性が強い。
ましてや、使用済みの燃料は、全てが燃焼しきらない状態で保管されている。
これらの燃料が何故全てが燃焼する前に交換されてしまうのかを考えると、使用済み燃料の
損傷が大きな不安材料になる・・・(通常の燃料は、使用温度が高いために燃料被覆管の損傷が
激しいために、使用済みとされてしまう)
もし、酸化による損傷が酷くなると、燃料ペレットが取り出す際に被覆管から出てしまう
可能性が高くなる。
全てが”神頼み”の事故収束作業!!!
大きな地震が来ませんように!
燃料の酸化による損傷が小さく済みますように!
02. 2012年7月19日 00:29:23 : E4bT3Bpr2w
>「電力会社の意見も一つの意見。公正な手続きで選ばれたなら、どういう意見だったとしても聞かないといけない」
意見表明希望者の数が、0%、15%、20〜25%でバラバラなのに、そこから3人ずつ選ぶ方法のどこが公正な手続きなのかね?
大阪維新の会のメンバーの多くは勝馬に乗ったつもりでいるかもしれないが、そのうち自分が乗っていた馬がハリボテだと気づいて慌てるかもしれないなw
01. 2012年7月19日 00:30:55 : hNV3zbeWvM
肩からかけてるキーボードは何ていうモノでしょうか・・?
楽しそうに弾いているので、ちょっとやってみたくなりました。
お客さんがノリノリして、大盛り上がりな様子が伝わってきます。
サックスもベースもすごいですねー。
直近の情報源はここでしょう。
ブログhttp://ski.vitaljapan.net/?eid=1283380の人は、何故、pesnを隠蔽して紹介したのだろう?
http://pesn.com/2012/07/13/9602134_Keshe_foundation_to_release_Magravs_technology_September_6_for_world_peace/
http://www.asyura2.com/11/bd60/msg/786.html
原発事故の警戒区域解除は「早すぎた」、南相馬市小高区川房行政区の住民アンケートで国や市への批判が続出
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/b1d301635b18c20d2db62918a4d8ee8d/page/1/
12/07/18 | 20:35 東洋経済オンライン
福島第一原発の事故で約1万3000人の全住民が現在も避難生活を強いられている南相馬市小高区。4月16日に住民の立ち入りを禁止する「警戒区域」の指定が約1年ぶりに解除されたものの、「解除が早すぎた」と考えている住民が多いことが、小高区の西部に位置する川房行政区が実施したアンケート調査結果で明らかになった。
アンケート結果(5月31日現在)によれば、原発事故前に川房行政区に住んでいた住民のうち83人から回答があった(回答率63.8%)。
警戒区域解除について「早すぎた」と回答した人は50人(全体の60.3%)に達した。「除染が終わってから(解除すべき)」も27人(32.5%)にのぼった。その一方で、「わからない、どちらとも言えない」と答えた人は5人(6.0%)、「適切」とした人はわずか1人(1.2%)にとどまった。
また、川房行政区が4月16日付けで新たに「居住制限区域」に指定されたことについても、「納得いかない」とする住民が69人(83.1%)に達した。
政府は、警戒区域に替わる新たな避難指示区域設定に際して、放射線の年間積算線量が20ミリシーベルト以下になることが確実である地域を「避難指示解除準備区域」に指定。その一方で、20ミリシーベルトを超えるおそれがある地域は「居住制限区域」、50ミリシーベルト超が「帰還困難区域」に指定された。
居住制限区域は現時点での放射線量が依然として高いにもかかわらず、警戒区域時とは異なり住民には自由な立ち入りが認められている(ただし宿泊は禁止)。放射線被曝スクリーニングや防護服の着用も不要で、妊婦や子どもの立ち入り制限もない。
川房行政区が実施した住民アンケート集計結果[クリックで拡大]
http://lib.toyokeizai.net/public/image/2012071801004512-2.JPG
警戒区域と避難指示区域[クリックで拡大]
http://lib.toyokeizai.net/public/image/2012071801004512-8.jpg
阿武隈高地の山すそに位置する川房行政区は比較的放射線量が高いことを理由に、全域が「居住制限区域」に指定された。ただ、5月6日に住民が空間放射線量を測定したところ、居住制限区域レベルどころか、年間の積算線量が50ミリシーベルトをはるかに上回る地点がいくつも見つかった。そうしたことから、「居住制限区域になった(=にとどまった)のは納得いかない」とアンケートで答えた住民もいる。
アンケートでは「高線量の地区は帰還困難区域に指定されるべきだと思うし、そうならないことが自体がおかしいのではないか」との記述もあった。「放射線データを多く取り、正しい基準数字を出してほしい」という意見もあった。
行政に対する批判も根強いことが集計結果から判明した。警戒区域解除のタイミングなど南相馬市の対応について、「行政だけで判断していると思う」と答えた人が65人(78.3%)にのぼった。その一方で、「市民に説明をしたから良いと思う」と答えた人はわずか5人(6.0%)にとどまった。
自宅に自由に出入りできるようになったにもかかわらず、多くの住民が歓迎していないことには理由がある。除染作業や上下水道、井戸などのライフライン復旧を後回しにして警戒区域を解除したことに加えて、放射線防護措置を不要にしたことも要因だ。警戒区域時とは異なり、防犯体制も手薄になっている。
南相馬市の村田博・小高区地域振興課長は「警戒区域を解除しなければ、除染もインフラ復旧もままならない」と説明する。しかし、多くの住民がそうした説明に納得していない。
川房行政区の空間放射線量は高い
http://lib.toyokeizai.net/public/image/2012071801004512-3.JPG
除染作業のための予備調査が続く(南相馬市小高区川房行政区)
http://lib.toyokeizai.net/public/image/2012071801004512-5.JPG
市長がきちんと国、県、東京電力と交渉していると思うかを尋ねた設問では、「交渉をしていると思う」と答えた人はわずか3人(3.6%)。反面、「交渉していないと思う」と答えた人が64人(77.1%)に達した。
旧警戒区域の除染作業は国が責任を持って実施することになっている。しかし、仮置き場の設置場所も決まっていない。
除染作業の見通しが立っていないうえに、放射線量がどれだけ下がるかも未知数。そのため、「放射線量が(現在の半分以下の)年間10ミリシーベルト以下になった場合」でも、「戻る」と答えたのは17人(20.5%)。これに対して「戻らない」と答えたのが43人(51.8%)にのぼった。
川房行政区の区長を務める志賀信夫さん(63)は、「先祖の墓を守るために、将来は自宅に戻りたい」と語る。ただ、「自由に出入りしていいといっても今はやることもないし、(健康を害したとしても)自己責任を問われる。(現在の高い放射線量を浴び続けた場合)正直なところ、命にかかわるのではないかとすら思う」と不安を吐露した。
自主的に防護服を着る志賀信夫さん。眼前に荒れ果てた田畑が広がる
http://lib.toyokeizai.net/public/image/2012071801004512-6.JPG
浪江町との境界に立ちはだかるバリケード
http://lib.toyokeizai.net/public/image/2012071801004512-4.JPG
(岡田広行 =東洋経済オンライン)
89. 2012年7月19日 00:39:07 : WGS6x1MU6U
野田らのスキャンダルを暴け!
・前原ー稲盛 JAL株上場時の第三者割当不正? スキャンダル、前原は説明せよ。
・大飯、志賀原発の敷地内地下活断層の疑い再調査 株価暴落 小沢批判で副大臣になった牧野を首にせよ。
それに、お金持ちの谷口尚子先生も何かありそうだね。
また、原発の賛否の公聴会は電通企画とか、このあたりもスキャンダルか。
なお、小沢新党は官房費の公開を党の方針できめてほしい。=これやったらマスゴミ、テレビ大騒ぎ、面白い。
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/246.html#c89
01. 管理人さん 2012年7月19日 00:39:26 : Master
て
http://www.asyura2.com/12/test26/msg/481.html#c1
01. 2012年7月19日 00:40:49 : hNV3zbeWvM
まだチック・コリアのアルバムを一枚も持ってないので
ぜひ買おうと思うんですが、このタイトルを
しっかり覚えておこうと思います。
生協ではまずこんな傾向のCDは扱ってません(笑)
ア○ゾンで買おうかしらーん。
今気づきましたがw長時間モノなんですね。
また夜が明けて続きを聞かせてください。
01. 2012年7月19日 00:42:48 : SuHVWfSgk2
朗報だ。ロシアが助けに来てくれたぞ。
IRIBイラン・イスラム共和国・国際放送ラジオ日本語のサイトから転載します。
http://japanese.irib.ir/news/本日のトピック/item/30296-地中海でのロシアの海上軍事演習
2012/07/12(木曜) 21:59 地中海でのロシアの海上軍事演習
ミールターヘル記者
西側諸国がシリアへの圧力を増している中、ロシア政府がシリア政府への実質的な支援を継続し、シリア西部タルトゥースにある海軍補給拠点に戦艦を派遣すると共に、地中海で海上演習を実施しようとしています。そのためロシアは、北方、バルト、黒海の三艦隊に所属する駆逐艦や揚陸艦など10隻以上を地中海に派遣しました。これらの戦艦は、まず、タルトゥースに寄港し、燃料などを補給してから、海上演習のために地中海に向かうということです。
ロシアのメディアによれば、ロシア海軍の戦艦の地中海での演習は3ヶ月に及ぶということです。ロシア国防省は、「ロシアの地中海での演習は、以前から計画されていたものであり、ロシアの様々な戦艦の間の調整を訓練することになっている」と発表しています。しかし専門家は、これらの戦艦が、タルトゥースのロシア海軍の補給拠点に立ち寄り、そこに寄港することから、これらはシリアのアサド政権を支持するための具体的な措置であると見ています。
ロシアは、必要な場合にシリアに派遣できるよう、地中海に軍隊を配備しようとする西側をけん制しているようです。この措置は実際、地域での自国の利益を守る、とする、アメリカと西側のその同盟国に対するロシアのメッセージとなっています。
こうした中、シリア軍も、シリアへの軍事介入、特に飛行禁止区域の設定に関する西側の脅迫に対し、陸、海、空の大規模な軍事演習を実施しています。シリア空軍は、爆撃機や軍用ヘリコプターを用い、大規模なシミュレーションを行い、空と陸からのあらゆる攻撃に対処する上での自国の軍事力を示しています。
シリア陸軍も、地上からの攻撃への対応を訓練しました。この数日の演習で、海軍部隊、対空ミサイル部隊、沿岸防衛隊も、それぞれ、海や空からのシリアに対する攻撃に備えて訓練を実施しました。ロシア海軍の戦艦が地中海に派遣されるためタルトゥースに寄港したのと、シリアの陸、空、海軍の大軍事演習が実施される時期が重なったことは偶然ではないようです。
シリア政府が、この演習により、あらゆる侵略に強く対抗する意志を示している一方で、ロシアも、戦艦を地中海やシリア周辺に配備し、シリアでの自らの利益を守る用意があることを西側に強く警告しています。ロシアは、西側の軍事介入によってシリア政府が退陣すれば、同国とのこれまでの関係は崩れ、経済的な損失を蒙り、軍事的にも、シリアという武器売却市場を失い、タルトゥースからも撤退を余儀なくされることになることをよく理解しています。
そのためロシアは、中国と共に、安保理の常任理事国として、シリア問題の平和的な解決に対する支持を表明してきました。ロシア政府は、シリア問題解決に向けた国民レベルでの合意には、非合法なグループの武装解除、これらのグループの暴力の停止、外国による彼らへの武器の支援の停止、そしてシリア政府による改革の継続が必須であると繰り返し強調していますが、これらは、シリアの敵たち、特にアメリカやその西側の同盟国の反対に直面しています。しかし、西側の圧力にも拘わらず、ロシアは、シリア政府への全面的な支援を継続する決意なのです。
●最近、話題にも上らないノストラダムスの預言。加治木義博氏の「新説ノストラダムスの大預言 第三次欧州大戦」によると、リビアのカダフィ大佐が戦うと書かれていたが、彼は死んだ。だが、誰かが欧州と戦うという。ロシアが介入するのは当時から言われていたことだ。
●これ、もしかしてシリアと関係があるんじゃないかと思っていたが、預言集にはシリアがちゃんと登場していた。シリアがトルコを攻撃するかも知れない。あまり書くと暴走するので、この辺にしておくが、地中海海戦についてもノストラダムスは預言詩に書いている。ロシアが交戦勢力になるのかも知れない。
●このようなブログもあります。
http://yoshi8410.blog.fc2.com/blog-category-1.html
http://momo-matmkanehara-momo.blogspot.jp/2011/12/blog-post.html
夏休みの自由研究にいかがですか。
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/573.html#c1
03. 無段活用 2012年7月19日 00:42:53 : 2iUYbJALJ4TtU : pnFKtUyAeE
難しい話は抜きにして、、、。
個人個人でバラバラなようにあるけれど、みんなしっかりつながっているということ
でしょう。
脱原発は、実現できるはずだ。
でも、「官邸前100万人」、それだけの人が歩ける場所、あるかな?
02. ダイナモ 2012年7月19日 00:47:21 : mY9T/8MdR98ug : 5RwHBaG4ss
>>01
こりゃ相当頭に血が上っているようだ。はからずも下品な言葉遣いが当人の下劣な品性をあらわにしている。
07. 恵也 2012年7月19日 00:49:37 : cdRlA.6W79UEw : P2N24bAB4g
>>02 出ている福山哲朗は司会者達の突っ込みに対して逃げの一方。
俺も見てたけど、まったく逃げてないよ。
福山氏は、政権幹部としてよく対応したし正直者だった。
塩崎の方がこんな官僚組織にした自民党の責任を無視し、逃げ回ってた。
むしろ電力会社の連絡員や保安院長という最もよく知ってるべき連中が、ド素人
でまったく役に立たないから、菅が乗り出したのであって乗り出してなければもっと
酷かったと思う。
原発事故対策の中心になるべき官僚は、寺坂保安院長なのに経済学部の出身者。
原子力安全委員長の斑目は窒素に満たされてるので「水素爆発はない」なんていう
大学の机の上の知識しかないバカ。
東電の連絡員は吉田所長を怒鳴りつけ、トンチンカンな官邸命令を出すような科学音痴。
東電社長は奈良を旅行中だし、東電会長は中国旅行。
これで海水投入にするかどうかを総理が先頭に立たなければ、誰が対応できるか考えろ。
官僚はロクでもない奴ばかりだったけど、官邸は良くやったよ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/700.html#c7
01. 2012年7月19日 00:49:41 : hNV3zbeWvM
PVがまたかっこいいね!
気に入った〜〜。
ねえさん歌うまい。
途中、音楽が切れるでしょ?
シーブい!
6月13日【内容起こし】渡辺満久教授:大飯原発、安全性はどこへ? 見逃された破砕帯問題【原発の地下に10本もの活断層の可能性・・・】@院内集会より
7月18日【内容起こし】小出裕章氏:4号機使用済燃料プールから未使用燃料棒取出し、大飯原発の断層再調査と1秒80トンの温水排水@たね蒔きジャーナル
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3494189.html
2012年07月19日00:17 ぼちぼちいこか。。。
20120718 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
【以下、お時間の無い方のために内容を起こしています。ご参考まで】
(水野氏)東京には近藤さんです。
まず、福島第一原発4号機のプールから燃料棒1体が初めて取り出されたという話で伺いたいんですけれども、これ、今回は試験的にまだ使用していない核燃料が取り出されています。
ただ、この使用していない核燃料というのは、比較的安全・・・だということですが、どれくらいのものなのか、放射線量というのはゼロなんですか?
(小出氏)ゼロではありません。使用前、燃やす前の燃料というのはもちろんウランなのですが、ウランというのは放射性物質ですから、もともと放射線を出します。ですから安全ということは無いのですが、ガンマ線という放射線が透過性が高いのですが、ウランという原子核はガンマ線に関しては、大変微弱なガンマ線しか出さないのです。ですから、それを身体の中に取り込んだりしない限りは、ほとんど危険がありませんし、燃料棒という形で既に金属のパイプの中に閉じ込められていますので、大きな危険があるというものではありません。
(水野氏)なるほど。だから今回はまず試験的に、この未使用の核燃料を取り出したわけで、誤って使用済の核燃料をクレーンで釣り上げないようにと注意しているということなんですが、もし誤って使用済を釣り上げるとどうなるんですか?
(小出氏)周辺の人がバタバタと死ぬと思います。
(水野氏)今日公開されている映像ですと、30人ほどの作業員の方が、もうすぐそばで作業したり見守ったりしてるわけですけれども、そういうところにいるとお1人ではなく次々に・・・?
(小出氏)はい。ただすぐに判ると思います。釣り上げてくる途中で周辺の放射線の線量がどんどん上がってきてしまいますので、使用済燃料プールは10m以上の深いプールなのですが、そこからどんどん水面近くに引き上げてくるに従って、もしそれが使用済の燃料であれば、プールの上の空間線量率が上がってきてしまいますので、容易にわかります。
(水野氏)水の外に出す前に、水の中で(水面に)近づいただけでもう線量は上がるんですか?
(小出氏)はい。もう簡単に上がってしまいます。
(水野氏)じゃあ、それほどの線量のキツイ使用済核燃料を、これから先どんなふうに釣り上げて、どこへ出して、どうするんですか?
(小出氏)これからは、今回やったようなやり方ではもちろん釣り出すことができません。まずは、使用済燃料を収納するための巨大な、私たちがキャスクと呼んでいる金属製の容器、鋼鉄と鉛でできている容器ですが、それをプールの底に沈めます。
(水野氏)まずプールの中に沈めます?
(小出氏)はい。その容器の中に使用済の燃料を、水の中で釣り上げてまた容器の中に格納します。そして、ふたを閉めます。
そうして、キャスク全体、100トンを超えるような巨大な容器なのですが、それを水の中から空気中に引き上げるということをやります。
(水野氏)決して空気には触れさせないで、水の中で作業をしてキャスクに入れて、そしてその客巣を釣り上げて、それをどうするんですか?
(小出氏)それからが難しいのですが・・・東京電力もそれをどうするか多分考えてるはずですが、すぐ隣に共用の使用済燃料プールというのがありまして、既に6000体か7000体くらい入っている大きなプールがあるのですが、そこにとりあえず移すのかもしれませんし、或いはそのキャスクをこれからたくさん作ってですね、キャスクのまま保管するという方法もあると思います。
(水野氏)はぁ・・・。ただ、こうした作業はですね、今4号機のプールに1535体あるんだそうで、やっと1本取り出しただけでしょ?これからものすごい時間がかかるんでしょうな。
作業中に大きな地震があったら、どういうリスクがありうるんですか?
(小出氏)1535体の燃料集合体のうち、204体は未使用です。そのうちの1体、2体を今日、或いは数日のうちに試験的に取り出してみようとしているわけですが、1331体は既に核分裂をさせてしまった燃料集合体なのです。
それを1体の損傷もないようにしながら、全てを出さなければいけないのです。
大変困難な作業ですし、既に建屋が壊れてしまっていまして、建屋をこれからもう一度作って、その建屋に巨大なクレーンを設置して、そして使用済燃料の交換機というような精密作業ができるようなものをまた設置して、作業をしなければいけないのです。
その準備のために、東京電力は「来年の12月まで時間がかかる」と言っているわけですが、多分そうだろうと思います。その後も、今聞いていただいたように1331体すべてを完璧に移動させなければいけませんので、大変難しい作業になるだろうと思います。
もし、しくじったらどうなるかということですけれども、例えば釣り上げている途中に使用済燃料を落としたりするという可能性があるのですね。そうなりますと、どうなるかと予測をたてるのはとても難しいのですが、落ちていった使用済の燃料がどこかにぶつかって、燃料棒が折れるとかそういうことは十分ありうるだろうと思います。そうすると、燃料棒の中に閉じ込められていた放射性物質が外に出てきてしまうことになります。
ただし、燃料全体がプールの中にある状態であれば、まだ私はましだと思います。冷えているわけですから、燃料が溶けてしまうということは無いはずですし、閉じ込められていた放射性物質のうち、希ガスと私たちが呼んでいるガス状の放射性物質だけは吹き出してくると、そういうことになると思います。
(近藤氏)先生?要するに、今日の作業で「腐食状況を調べる」と言ってるでしょ?その腐食があるということになると、何が言えるんですか?
(小出氏)燃料棒というものはジルコニウムという金属でできているのですが、それを腐食をしてるということになると、要するに破損しやすくなっているわけですね。そうすると、使用済燃料集合体を釣り出そうという作業の途中で、燃料棒が壊れやすくなっているわけですから、特に落としたりしないうちに燃料棒が壊れてですね、中から希ガスが噴出してくる、そうすると作業自身ができなくなるという可能性も出てくると思います。
(近藤氏)それを調べてるわけですね?
(小出氏)そうです。
(水野氏)本当に地震がないことを祈らずにはいられませんが、もう一つ。
大飯原発4号機、今夜再起動ということなんですが、その一方で大飯原発の敷地の中を走る断層が活断層である可能性も指摘されています。
このお話はたね蒔きジャーナルでも既に専門家からお話を聞いている話なんですが、今度保安院が再調査を求めると指示するということになりました。
国の基準では、『原発の重要施設は活断層の上には設置できない』というふうにあるんですよね、小出さん?
(小出氏)そうです。
(水野氏)大飯原発の場合どうなのかということなんですけど、これ、2号機と3号機の間を断層は走っているんだそうで、原子炉そのものが活断層の真上にあるということではない。断層の真上にあるわけではないようですが、非常時の冷却水を通す非常用の主水路は、この断層を横切る格好になっているんだそうです。つまり、真上に非常用主水路があるわけですね、断層の上に。 これって重要施設ですか?どういう施設ですか?
6月13日【内容起こし】渡辺満久教授:大飯原発、安全性はどこへ? 見逃された破砕帯問題【原発の地下に10本もの活断層の可能性・・・】@院内集会より
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3452534.html
(小出氏)重要だと思います。
皆さん、まだご存じの無い方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば大飯の原子力発電所は118万キロワットという出力ですが、それは電気になるものが118万キロワットなのであって、通常はその倍の熱が使えないまま海へ捨てるという、そういう機械なのです。
(水野氏)半分しか使えないんですか?
(小出氏)はい。半分というか3分の1しか使えないのです。
(水野氏)そんなに効率悪いんですね。
(小出氏)電気になる分の倍を海に捨てるということになっていまして、そのために1秒間に大井の場合には80トンというような海水を冷却用に原子炉建屋の中、まぁタービン建屋ですけれども、に引き込んで、それをまた海に戻すということをやっているのです。
(水野氏)すいません、1秒間に80トンですね?
(小出氏)そうです。もう日本にはそんな大河は20か30しかないというくらいの巨大な大河を作っているのです。
そのためには巨大なポンプを動かしてぐるぐる回しているわけですが、事故になった時には、原子炉の運転を止めなければいけませんし、その巨大なポンプを動かすこともできませんので、非常時のためのまた別の冷却回路というのがあるのです。
ただし、それは非常時のためにわざわざあるわけですから、非常時には必ず動かなければならない回路なのです。
それが壊れてしまえば、要するに非常時に用をなさなくなってしまいますので、大変重要な施設だと言っていいと思います。
(水野氏)つまり冷却ができなくなる恐れに繋がるということですね?
(小出氏)そうです。
(水野氏)ということは、福島のようなメルトダウンにもつながるという意味ですよね?
(小出氏)そうです。
(水野氏)それが断層のところにあると・・・いうことですよね。横切っていると、そういう意味なんですか?
(小出氏)そうです。
(水野氏)はぁ・・・。
はい、ありがとうございました。
【以上】
【関連記事】
福島原発4号機燃料を容器に収納 東電、19日にもう1体
共同通信(2012年7月18日)
東京電力は18日、福島第1原発4号機の燃料プールから取り出した未使用燃料1体を、専用の輸送容器に収納する作業を終えた。東電は核物質防護を理由に作業状況を一切明らかにしていないが、関係者によると、放射線量を測定しながら慎重にプールから取り出した。燃料の外観や線量に大きな異常はなかったという。
容器には2体の燃料が入るため、19日に取り出すもう1体を収納した後、プールのある原子炉建屋5階部分からクレーンで地上に降ろし、同原発敷地内の共用プールがある建物まで車両で運ぶとみられる。
東電は8月から取り出した未使用燃料2体の調査を始める。未使用燃料の方が、使用済み燃料より燃料集合体表面の金属が腐食しやすいとされるため、今回取り出した未使用燃料に腐食がなければ、その他の燃料も問題がない可能性が高いという。来年末ごろにもプールに収められた約1500体の燃料の取り出しに着手する計画。
これまでの水中カメラなどでの調査では、プール内には建屋の水素爆発によるとみられる多くのがれきが散乱しているが、保管中の燃料に大きな損傷は確認されていない。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/07/post-6247.html
敷地内断層の再調査指示 志賀、大飯両原発で
共同通信(2012年7月18日)
経済産業省原子力安全・保安院は18日、関西電力大飯原発(福井県)と北陸電力志賀原発(石川県)の敷地内の断層について、関電と北陸電に対し、現地で再調査するよう指示した。調査計画を北陸電は今月25日までに、関電は速やかに報告するよう求めた。
国は原子炉など安全上重要な施設を活断層の上に設置することを認めていない。志賀原発1号機の原子炉建屋直下にある「S―1断層」が活断層の可能性があると指摘されており、現地調査で確認されれば運転継続は困難となり、北陸電は廃炉を迫られる可能性も出てくる。
大飯原発で問題となっているのは1、2号機と3、4号機の間をほぼ南北方向に走る「F―6断層(破砕帯)」。経産省の牧野聖修副大臣は18日記者会見し、破砕帯について「少しでも活断層の疑いがある以上、速やかに再調査したい」と述べた。一方で「再稼働を中止するほどの危険性があるとは認識していない」とした。
両原発の敷地内断層をめぐり、17日に開かれた保安院の専門家会議で、委員から現地での再調査を求める意見が続出したことを受け、保安院は再調査が必要と判断した。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/07/post-6249.html
03. 2012年7月19日 00:51:18 : eiueapijgg
おお、腐痔・惨刑、爬屍喪吐とともに
どす黒い正体をあらわにしはじめたな。
めでたいことだ。
こいつらいずれ、大津の教育長状態になる。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/706.html#c3
80. 管理人さん 2012年7月19日 00:51:57 : Master
>>71 >>72 >>74 >>75 >>76 削除しておきました。
>>77 すべて削除しておきました。
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/734.html#c80
6月13日【内容起こし】渡辺満久教授:大飯原発、安全性はどこへ? 見逃された破砕帯問題【原発の地下に10本もの活断層の可能性・・・】@院内集会より
7月18日【内容起こし】小出裕章氏:4号機使用済燃料プールから未使用燃料棒取出し、大飯原発の断層再調査と1秒80トンの温水排水@たね蒔きジャーナル
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3494189.html
2012年07月19日00:17 ぼちぼちいこか。。。
20120718 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
【以下、お時間の無い方のために内容を起こしています。ご参考まで】
(水野氏)東京には近藤さんです。
まず、福島第一原発4号機のプールから燃料棒1体が初めて取り出されたという話で伺いたいんですけれども、これ、今回は試験的にまだ使用していない核燃料が取り出されています。
ただ、この使用していない核燃料というのは、比較的安全・・・だということですが、どれくらいのものなのか、放射線量というのはゼロなんですか?
(小出氏)ゼロではありません。使用前、燃やす前の燃料というのはもちろんウランなのですが、ウランというのは放射性物質ですから、もともと放射線を出します。ですから安全ということは無いのですが、ガンマ線という放射線が透過性が高いのですが、ウランという原子核はガンマ線に関しては、大変微弱なガンマ線しか出さないのです。ですから、それを身体の中に取り込んだりしない限りは、ほとんど危険がありませんし、燃料棒という形で既に金属のパイプの中に閉じ込められていますので、大きな危険があるというものではありません。
(水野氏)なるほど。だから今回はまず試験的に、この未使用の核燃料を取り出したわけで、誤って使用済の核燃料をクレーンで釣り上げないようにと注意しているということなんですが、もし誤って使用済を釣り上げるとどうなるんですか?
(小出氏)周辺の人がバタバタと死ぬと思います。
(水野氏)今日公開されている映像ですと、30人ほどの作業員の方が、もうすぐそばで作業したり見守ったりしてるわけですけれども、そういうところにいるとお1人ではなく次々に・・・?
(小出氏)はい。ただすぐに判ると思います。釣り上げてくる途中で周辺の放射線の線量がどんどん上がってきてしまいますので、使用済燃料プールは10m以上の深いプールなのですが、そこからどんどん水面近くに引き上げてくるに従って、もしそれが使用済の燃料であれば、プールの上の空間線量率が上がってきてしまいますので、容易にわかります。
(水野氏)水の外に出す前に、水の中で(水面に)近づいただけでもう線量は上がるんですか?
(小出氏)はい。もう簡単に上がってしまいます。
(水野氏)じゃあ、それほどの線量のキツイ使用済核燃料を、これから先どんなふうに釣り上げて、どこへ出して、どうするんですか?
(小出氏)これからは、今回やったようなやり方ではもちろん釣り出すことができません。まずは、使用済燃料を収納するための巨大な、私たちがキャスクと呼んでいる金属製の容器、鋼鉄と鉛でできている容器ですが、それをプールの底に沈めます。
(水野氏)まずプールの中に沈めます?
(小出氏)はい。その容器の中に使用済の燃料を、水の中で釣り上げてまた容器の中に格納します。そして、ふたを閉めます。
そうして、キャスク全体、100トンを超えるような巨大な容器なのですが、それを水の中から空気中に引き上げるということをやります。
(水野氏)決して空気には触れさせないで、水の中で作業をしてキャスクに入れて、そしてその客巣を釣り上げて、それをどうするんですか?
(小出氏)それからが難しいのですが・・・東京電力もそれをどうするか多分考えてるはずですが、すぐ隣に共用の使用済燃料プールというのがありまして、既に6000体か7000体くらい入っている大きなプールがあるのですが、そこにとりあえず移すのかもしれませんし、或いはそのキャスクをこれからたくさん作ってですね、キャスクのまま保管するという方法もあると思います。
(水野氏)はぁ・・・。ただ、こうした作業はですね、今4号機のプールに1535体あるんだそうで、やっと1本取り出しただけでしょ?これからものすごい時間がかかるんでしょうな。
作業中に大きな地震があったら、どういうリスクがありうるんですか?
(小出氏)1535体の燃料集合体のうち、204体は未使用です。そのうちの1体、2体を今日、或いは数日のうちに試験的に取り出してみようとしているわけですが、1331体は既に核分裂をさせてしまった燃料集合体なのです。
それを1体の損傷もないようにしながら、全てを出さなければいけないのです。
大変困難な作業ですし、既に建屋が壊れてしまっていまして、建屋をこれからもう一度作って、その建屋に巨大なクレーンを設置して、そして使用済燃料の交換機というような精密作業ができるようなものをまた設置して、作業をしなければいけないのです。
その準備のために、東京電力は「来年の12月まで時間がかかる」と言っているわけですが、多分そうだろうと思います。その後も、今聞いていただいたように1331体すべてを完璧に移動させなければいけませんので、大変難しい作業になるだろうと思います。
もし、しくじったらどうなるかということですけれども、例えば釣り上げている途中に使用済燃料を落としたりするという可能性があるのですね。そうなりますと、どうなるかと予測をたてるのはとても難しいのですが、落ちていった使用済の燃料がどこかにぶつかって、燃料棒が折れるとかそういうことは十分ありうるだろうと思います。そうすると、燃料棒の中に閉じ込められていた放射性物質が外に出てきてしまうことになります。
ただし、燃料全体がプールの中にある状態であれば、まだ私はましだと思います。冷えているわけですから、燃料が溶けてしまうということは無いはずですし、閉じ込められていた放射性物質のうち、希ガスと私たちが呼んでいるガス状の放射性物質だけは吹き出してくると、そういうことになると思います。
(近藤氏)先生?要するに、今日の作業で「腐食状況を調べる」と言ってるでしょ?その腐食があるということになると、何が言えるんですか?
(小出氏)燃料棒というものはジルコニウムという金属でできているのですが、それを腐食をしてるということになると、要するに破損しやすくなっているわけですね。そうすると、使用済燃料集合体を釣り出そうという作業の途中で、燃料棒が壊れやすくなっているわけですから、特に落としたりしないうちに燃料棒が壊れてですね、中から希ガスが噴出してくる、そうすると作業自身ができなくなるという可能性も出てくると思います。
(近藤氏)それを調べてるわけですね?
(小出氏)そうです。
(水野氏)本当に地震がないことを祈らずにはいられませんが、もう一つ。
大飯原発4号機、今夜再起動ということなんですが、その一方で大飯原発の敷地の中を走る断層が活断層である可能性も指摘されています。
このお話はたね蒔きジャーナルでも既に専門家からお話を聞いている話なんですが、今度保安院が再調査を求めると指示するということになりました。
国の基準では、『原発の重要施設は活断層の上には設置できない』というふうにあるんですよね、小出さん?
(小出氏)そうです。
(水野氏)大飯原発の場合どうなのかということなんですけど、これ、2号機と3号機の間を断層は走っているんだそうで、原子炉そのものが活断層の真上にあるということではない。断層の真上にあるわけではないようですが、非常時の冷却水を通す非常用の主水路は、この断層を横切る格好になっているんだそうです。つまり、真上に非常用主水路があるわけですね、断層の上に。 これって重要施設ですか?どういう施設ですか?
6月13日【内容起こし】渡辺満久教授:大飯原発、安全性はどこへ? 見逃された破砕帯問題【原発の地下に10本もの活断層の可能性・・・】@院内集会より
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3452534.html
(小出氏)重要だと思います。
皆さん、まだご存じの無い方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば大飯の原子力発電所は118万キロワットという出力ですが、それは電気になるものが118万キロワットなのであって、通常はその倍の熱が使えないまま海へ捨てるという、そういう機械なのです。
(水野氏)半分しか使えないんですか?
(小出氏)はい。半分というか3分の1しか使えないのです。
(水野氏)そんなに効率悪いんですね。
(小出氏)電気になる分の倍を海に捨てるということになっていまして、そのために1秒間に大井の場合には80トンというような海水を冷却用に原子炉建屋の中、まぁタービン建屋ですけれども、に引き込んで、それをまた海に戻すということをやっているのです。
(水野氏)すいません、1秒間に80トンですね?
(小出氏)そうです。もう日本にはそんな大河は20か30しかないというくらいの巨大な大河を作っているのです。
そのためには巨大なポンプを動かしてぐるぐる回しているわけですが、事故になった時には、原子炉の運転を止めなければいけませんし、その巨大なポンプを動かすこともできませんので、非常時のためのまた別の冷却回路というのがあるのです。
ただし、それは非常時のためにわざわざあるわけですから、非常時には必ず動かなければならない回路なのです。
それが壊れてしまえば、要するに非常時に用をなさなくなってしまいますので、大変重要な施設だと言っていいと思います。
(水野氏)つまり冷却ができなくなる恐れに繋がるということですね?
(小出氏)そうです。
(水野氏)ということは、福島のようなメルトダウンにもつながるという意味ですよね?
(小出氏)そうです。
(水野氏)それが断層のところにあると・・・いうことですよね。横切っていると、そういう意味なんですか?
(小出氏)そうです。
(水野氏)はぁ・・・。
はい、ありがとうございました。
【以上】
【関連記事】
福島原発4号機燃料を容器に収納 東電、19日にもう1体
共同通信(2012年7月18日)
東京電力は18日、福島第1原発4号機の燃料プールから取り出した未使用燃料1体を、専用の輸送容器に収納する作業を終えた。東電は核物質防護を理由に作業状況を一切明らかにしていないが、関係者によると、放射線量を測定しながら慎重にプールから取り出した。燃料の外観や線量に大きな異常はなかったという。
容器には2体の燃料が入るため、19日に取り出すもう1体を収納した後、プールのある原子炉建屋5階部分からクレーンで地上に降ろし、同原発敷地内の共用プールがある建物まで車両で運ぶとみられる。
東電は8月から取り出した未使用燃料2体の調査を始める。未使用燃料の方が、使用済み燃料より燃料集合体表面の金属が腐食しやすいとされるため、今回取り出した未使用燃料に腐食がなければ、その他の燃料も問題がない可能性が高いという。来年末ごろにもプールに収められた約1500体の燃料の取り出しに着手する計画。
これまでの水中カメラなどでの調査では、プール内には建屋の水素爆発によるとみられる多くのがれきが散乱しているが、保管中の燃料に大きな損傷は確認されていない。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/07/post-6247.html
敷地内断層の再調査指示 志賀、大飯両原発で
共同通信(2012年7月18日)
経済産業省原子力安全・保安院は18日、関西電力大飯原発(福井県)と北陸電力志賀原発(石川県)の敷地内の断層について、関電と北陸電に対し、現地で再調査するよう指示した。調査計画を北陸電は今月25日までに、関電は速やかに報告するよう求めた。
国は原子炉など安全上重要な施設を活断層の上に設置することを認めていない。志賀原発1号機の原子炉建屋直下にある「S―1断層」が活断層の可能性があると指摘されており、現地調査で確認されれば運転継続は困難となり、北陸電は廃炉を迫られる可能性も出てくる。
大飯原発で問題となっているのは1、2号機と3、4号機の間をほぼ南北方向に走る「F―6断層(破砕帯)」。経産省の牧野聖修副大臣は18日記者会見し、破砕帯について「少しでも活断層の疑いがある以上、速やかに再調査したい」と述べた。一方で「再稼働を中止するほどの危険性があるとは認識していない」とした。
両原発の敷地内断層をめぐり、17日に開かれた保安院の専門家会議で、委員から現地での再調査を求める意見が続出したことを受け、保安院は再調査が必要と判断した。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/07/post-6249.html
27. 2012年7月19日 00:58:02 : EWyf8kY844
前々回の民主党代表選挙と言い、検察審査会といい、今回といいインチキ極まりない選択方法がまかり通っていますなぁ〜。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/695.html#c27
03. 2012年7月19日 01:00:09 : eiueapijgg
>>01. 2012年7月19日 00:15:51 : RlNQCl1jm2
半可通が政治を語ってくれるな。
だと?
ぐははは、01よ、あんまり笑わせてくれるな。
それならお前はプロか?
プロがなぜこんなとこにただでコメントしてるんだ。
ただでコメントするやつ、それを称してアマチュアと言う。
それすらも知らないのか?
頭悪すぎるぞ、このド腐れアマが!
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/705.html#c3
04. 2012年7月19日 01:01:50 : oNqclzIefs
違和感覚えるのはハシゲのブレの大きさと、変わり身の早さに違和感感じるわいな。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/706.html#c4
21. 五月晴郎 2012年7月19日 01:04:12 : ulZUCBWYQe7Lk : 0O3NEBGOu2
国家パターンの二大源流
スキタイについて、なおいくつか述べたい。まず、スキタイによって歴史記述の表面に、たとえわずかなりともはじめて登場することになった西北ユーラシアとそこでの大きな時代形成についてである。
スキタイの起源をたずねると、「スキタイ―ペルシア戦役」よりも随分とまえ、おそらくすでに紀元前八―七世紀ころに東方からヴォルガ流域に到達した。たぶんは、中央アジア方面からやってきたのである。
中央アジアには、アケメネス朝の「ペルシア」人たちによって、「サカ」と一括して呼ばれたイラン系の人びとがいた。厳密な議論ではないが、漢語文献にみえる「塞(さく)」も、これらの人びとをさしたといわれている。
「スキタイ」というギリシア語による呼び名は、この「サカ」と一連のものと考えざるをえない。それぞれ語の基本要素は共通している。中央アジアで騎乗技術を発達させたイラン系の遊牧民のうち、その一部がカスピ海から黒海の北岸地域に移動したのが、いわゆる「スキタイ」であった。
かれらは、そこで先住のキンメリア人(その詳細はわからない。しょせんは、ヘロドトスが語る「スキタイ開国伝説」に頼るほかない)を駆逐して、「スキタイ」国家を形成したとされる。ダレイオスの北征は、むしろその強大さが「満天下」に知れわたる機会にすぎなかった。
その後先述の「南北対峙」(これを、いわゆる「冷戦」といえるかどうかは十分な史料を欠き、よくわからない)の二00年余をへて、マケドニアにアレクサンドロス大王があらわれた。「歴史構造の転換期」のひとつといっていいこの前四世紀ころ、かつては強大であったはずの「スキタイ連合」も衰退にむかっていたらしい。南のライヴァル、アケメネス朝もまた、くだり坂は顕著であった。
スキタイ国家は、アレクサンドロスの北征軍については撃退した。しかし、東方から進出するサルマタイという集団に押され、じりじり西へ移り、前三世紀のなかごろには、この大勢力は解体したらしい。
曖昧ないい方にならざるをえないのは、スキタイ解体とそれにいたる詳しい事情は、残念ながらあまりよくわからないからである。文献を欠くということは、やはりいかにもつらい。スキタイが文献の表面に大書されるのは、そもそもダイオレスの治世やアレクサンドロスがらみということ自体、みずからを語ろうとしない遊牧民たちの悲しい宿命かもしれない。
だからこそ、書かれていない、知られていないからといって、事実がなかったわけではない。これに限らず、過去についても現在についても、書いたほうの「手前勝手」の世界に、わたしたちはいるのだということを、あらためておもう必要があることはいうまでもない。
スキタイに代わったサルマタイは、黒海北岸一帯をふくむ南ロシア草原を長く支配した。ときには、ローマ帝国の領内にも侵攻した。その強勢ぶりは、やはり周辺地域の脅威であった。おそらくはサルマタイも「スキタイ型」の国家だったのだろう。遺跡・遺物も、サルマタイがスキタイ以来の「文化伝統」のなかにあったことを物語る。
しかしそのサルマタイもまた、紀元後四世紀、東方の中央アジア方面からの波に襲われた。フンが、姿をあらわしたのである。「サルマタイ連合」は瓦解して、フンの覇権のもとに吸収された。
フンによる「世界史の転換」は、サルマタイの併合、南ロシア草原の掌握という段階がまず最初にあったことを、もう一度、思う必要がある。「ゲルマン系の諸族」の大移動(あえて「ゲルマン民族」といわない。いわゆる「ゲルマン民族の大移動」――正確には独語でただ「フェルガー・ヴァンデルンク」、すなわち「民族移動」――という歴史の大テーゼは、十九世紀前半、「ドイツ民族」の統合と「統一ドイツ国家」の出現をのぞむ気運と無縁でないからである)という「玉つき現象」は、そのあとにある。
こうした経緯を一括していえば、西北ユーラシア方面では、遊牧軍事集団を中核とする政治連合体があいついで形成されるパターンがつづいたのである。そのさい、東方からの新来者によって、中核集団の交代と連合体の組みかえがおこなわれるのも、この方面の「政治伝統」となった。
さらに、そうした中核集団の本拠地はといえば、雨は降るけれども土地は痩せた森林地帯のいわゆるロシア地方(現在のモスクワ市を中心とする地域)などでは決してなく、一貫して雨は少ないけれども土壌は肥沃な草原地帯、とくにヴォルガ下流域からドン下流域、そして北カフカズ一帯という図式であったことも、注意される。
ユーラシアの歴史においては、十五世紀末から西流が東風を「圧倒」したことがどうしても目につくため、ともすれば総じて西から東への動きがことさらに強調されがちであるが(「ヘレニズム」や「シルク・ロード」もその一環)、すくなくとも草原ルートに関しては、東から西への波が近代以前においては顕著であったことは確実である。
十三・十四世紀のモンゴルの西北ユーラシアへの到来、その長期支配は、そうした最後の波である。ジョチ・ウルスを頂点とする三00年にわたる穏やかな政治システムのなかから生まれたロシアは、この伝統の波を最後の最後に裏返しするかたちで、西から東へすすみ、北方の雄たるロシアという北廻りの「「ユーラシア帝国」を前近代の最末期に出現せしめるのである(とはいえ、ロシアの「東方領」が実効支配されるのは、シベリア鉄道の開通後とするほうが妥当だろうが)。
つぎに、スキタイとその社会・文化の影響力に関連してのことである。これまでの考古学調査によって、スキタイは独特の動物意匠に特徴づけられる青銅器文化をもっていたことが知られている。そうした「スキタイ風」の文化圏は、西では、現在のハンガリーやドイツまでおよぶ。そして、東については、もとよりいまは「影響圏」という曖昧な表現にとどめざるをえないが、シベリアを通り、モンゴル高原からさらに雲南省にまでいたるのである。
東に延びる巨大なひろがりを、しばしば「スキタイ・シベリア型」(スキト・サイベリアン)の文化とも表現する。もちろん厳密な学問研究は、むしろ今後に活性化が予想されるシベリア−モンゴル−中国での考古学発掘の成果と検討にまたねばならないものの、ここで重要なことは、遊牧騎馬生活を前提とする社会・文化のスタイル(それは文化類型といってもいい)が、「スキタイ国家」の直接の領域をはるかにこえて、中央ユーラシアの草原地帯とその北側にひろがる森林ステップ地帯のほとんどをおおいつくしている事実である。
それは当然、ある程度長いタイムスパンの結果であろうが、ともかくこの巨大な地域がすくなくともスキタイ以後、遊牧民とその文化を共通項とする「世界」に、塗りかわっていったことを示すように考えられるのである。そもそも、「中央ユーラシア」という大区分を設定する理由のひとつ、そして歴史上で最初の根拠はここにある。
さらにもうひとつ、ある意味ではもっとも重大なことにかかわる点を述べたい。それは、このスキタイ国家がいわゆる遊牧国家というものの源流をなすいっぽう、スキタイと並立したアケメネス朝ペルシア帝国もまた多様な地域社会をつつみこんだ「巨大国家」のパターンの源流をなしていることである。つまり、スキタイとアケメネスという南北両国は、その後のユーラシア史における二種の国家パターン(それも広域国家)の原点なのである。
じつは、アケメネス朝という大帝国の中核をなした「ペルシア人」という集団そのものが、一0個の分族からなるアーリア系の遊牧民集団であった。紀元前七00年ころに、ザグロス山中の「ファールス」(すでに述べたように、「ペルシア」というギリシア語にもとづく西洋語の他称は、このファールスに由来する)を根拠地としたのち、前六世紀のなかばころ、イラン高原の大半を版図とするメディア王国を凌いで覇権への道を辿ることとなった。
本拠地となる土地への移動といい、その後の「国家」形成といい、じつはその時期は、スキタイ国家とほとんど変わりないのである。ユーラシア西半では、紀元前八世紀から六世紀にかけて、南北でふたつの大型の領域国家があいついで誕生していたことになる。しかも、どちらも遊牧民の軍事集団に、国家形成の鍵があったことになる(アケメネス朝が巨大帝国になってからは、歩兵部隊が多数を占めたものの、最後の切り札の部隊は「ペルシア人」の騎兵であった)。
ただし、南北地域の立地条件(アケメネス朝は、より多様で大規模ないくつかの「農耕文明」をとりこめた)と、そこにいたるまでの前史とのふたつの点においてちがいがあった。
アケメネス朝のまえには、メディアがおり、メディアのまえにはアッシリアがいた。アッシリアは、戦車方式による馬車を中核とした強力な軍事権力をもち、それによって「地域国家」を乗り越えた広域性のある「帝国」を、世界史上ではじめて形成したとされる。
アッシリア−メディア−アケメネス朝ペルシアという流れは、戦車と騎馬のちがいはあるが、機動性の高い馬軍戦力にもとづく一連の「帝国」の系譜なのである。エジプト、フェニキア、リュディア、バビロニアなどの古い「文明国家」群は、この系譜のなかにしだいに取りこまれていったのであった。
よく知られているように、アケメネス朝は、複数の「首都」をもった。というよりも、複数の「王権の所在地」をもち、王は支配集団となった「ペルシア人」の軍団ごと、その間を移動した。一時なりとも、腰をおろし駐留したところが、いわば「首都」であった。
その「王権の所在地」は、エクバタナが旧メディア王国の、バビロンが旧バビロニア王国の、スーサは旧エラム王国の、それぞれの「旧都」であった。かたや、「ファールス本土」には、 パサルガタエとペルセポリスがあたものの、むしろこちらに王権が駐留する時間は短かった。
ダレイオスの登極ののち、新造されたペルセポリスは、いまにのこる豪奢な遺構とアレクサンドロスのときに炎上したことの二点によって、一般にはアケメネス朝の「首都」というイメージが強い。しかし実際には、モニュメンタルな神殿の集合体であり、「住まう都市」ではない。むしろ大帝国に発展したアケメネス朝にとって、王権の神聖と偉大さを記念する精神上のシンボルといった色彩のほうが濃い。多分に「見せる都市」である。
アケメネス朝の君主たちが、みずからを「王のなかの王」といったのは、こうした事態を踏まえている。まさしく、すでにそれぞれが固有の営みと歴史をもつ国々・諸地域を寄りあわせた集合体だったからである。
大領域の各地に、従来からの各王国の都をあらたにみずからの「王都」として複数かかえこむアケメネス朝は、文字どおり「多核」の連合帝国であった。王権は、そうした帝国支配の拠点とする複数の核のあいだを巡察しつつ、大版図を保持したのである。逆にいえば、一カ所にとどまることはできなかったし、すべきでもなかった(なお、現実の政治機能としては、ほぼ帝国全土の中央部に位置し、中央官庁施設が集中したスーサが、あえていえば現在の感覚でいう「首都」に近かった)。
ダレイオス一世は、そうした多核国家を再統一しただけでなく、さらに外にむかっては拡大し、内においては国家機能を本格整備した。「世界帝国」としてのアケメネス朝は、ダレイオスをこそ事実上の建設者とするといっていい。
ダレイオスは、壮大な構想のもとに、驚くほど広範・多岐な国家・社会の建設事業をくりひろげた。すなわち、全土を二0州に区分して総督(サトラップ)によって統治させた有名な分割委任方式、ただし人事運営上の中央管理(つまり地方分権と中央集権の抱きあわせ)という点をはじめ、人種主義のうすい緩やかな連合体としての政治・行政組織、特定の宗教を押しつけることのない寛容な文化・社会施策、ただし政権をささえる中核集団としての「純ペルシア人」と「“準”ペルシア人」としてのメディア人の優遇(つまり、属領における在地主義の尊重と、中枢における「ペルシア主義」の堅持)、さらには帝国全土にわたる緩やかな統一税制と統一度量衡の施行のいっぽう、「王の道」と呼ばれる幹線道路と駅伝制の整備、経済面における金銀貨幣の鋳造と貨幣経済の本格導入、そして政府主導による通商・交易の活性化と、そえにもとづく国家財政の充足(つまり、地域や属領の枠をこえた「社会基盤」の整備と、中央権力による統合化諸政策)などなど――。
中央と属領という両面への配慮をもとに組みたてられたダレイオスの諸政策は、トータルな意味における国家・社会・経済・文化建設の要点をほとんど網羅している。その後の人類史における「国家」というものの原点、とりわけ「帝国支配の原像」とでもいってよいかたちの大半は、ダレイオスの国家建設事業のなかに尽くされている。
目を三00年ほどのちの東方に転じて、つぎに触れる秦の始皇帝による統一化政策など、まったくといってよいほどこのひき写しである(というよりも、半分もなされていない)。ほぼ一代でなしとげられたといっていい国家建設の壮大さ、根本制において、世界史上、ダレイオスに比肩できるのは、ひょっとして後述するクビライくらいかもしれない。ふたりとも、国家の創業者でなく再建者であったこと、その権力はクーデタで獲得したものであったこと、それぞれの当時に知られていた「世界」をまるごと組織化しようとしたこと、軍事・政治とともに経済のきわめて重視したことなど、共通点は多い。海への視野や、海軍建設なども、そうである。ただ、軍事力の点で、ペルシア人はモンゴル人よりもひどく弱かったこと、そしてダレイオスのほうがクビライよりも、もっと経済に傾いて「商売人」と言ってもいいほどであったことが、相違点だろう。
極端にいえば、ダレイオス以後、古今東西のあらゆる国家・政権は、じつは現在もふくめて、ダレイオスの影響下にあるとさえいっていいかもしれない。その意味では、去れ区サンドロスなどは、しょせんはダレイオスの追随者か、かれに憧れた一種の「ファン」にすぎないとさえいえるだろう。
こうして見ると、ときとしてギリシア都市文明の意義のみを、もっぱら高々と掲げるかにおもえる主張や言説のかずかずは、もちろん相応の理由はあるにせよ、いささか偏狭でひとりよがりな面も否定できない(ひどい場合は、西洋中心主義の「宣教行為」にも類するとさえ、いえるようなこともあるが)。
「ユーラシア世界史」の冒頭に、そろってあらわれたスキタイとアケメネス朝というふたつの「国家のかたち」は、いくつかのことをわれわれに雄弁に方合ってくれる。もっとも肝心なことは、遊牧国家といい、農耕帝国といっても、大型の国家が形成される場合、その端緒は意外に近接したところにあることである。しょせん、どちらも権力の核として移動性・集団性・機動性・戦闘性にとんだ軍事集団をもち、その威力なしでは成立しえない。
くわえて、権力や領域がより大型になるためには、どうしても「連合体」の側面をおびるのは必然であること、さらにそれらの結果として形成された広域の「国家」においては、当然の帰結として人種主義・地域主義をこえたハイブリッドな性格が際立っており、それは近現代において編みだされた「民族」などという狭く堅苦しい枠組みではとてもあてはまりようもないことなど、いずれも見逃すことのできない要点をも、同時に示してくれる。それらのことは、「ユーラシア世界史」を眺めるうえで鍵となる。単純にひとつの色で塗りこめられる「国家」「民族」など、限りなく存在しないのである。
転載元:「遊牧民から見た世界史」杉山正明著 P111 P112 P113 P114 P115 P116 P117 P118 P119 P120 P121 P122
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/655.html#c21
271. 2012年7月19日 01:04:18 : hNV3zbeWvM
こんばんは。
鹿おやじ様、もう少し貼ってもいいですか?
あのー、小柳ルミ子さんなんです。
歌のファンで、しかも、好きなのは極端に限られておりますが・・
個人的にこの歌が一番すきで、名曲だと勝手に思うのです。
涙が迎えに来てるから/小柳ルミ子
http://www.youtube.com/watch?v=Ft3T6vrMBX0
02. スッ裸ーニバル 2012年7月19日 01:06:18 : hk.ZDkxWoRPxQ : 9EhZ8qmJYo
>sJvao2h9e2 さん
>>老女になると業者に頼むから自業自得…
我々にしても被害者同様に年を取り、その先似た状況に陥らんとは限らないのでは?本当に『自業自得』と短い言葉で切って捨てられるほど、己の老後に自信をお持ちなのでしょうか。
移動販売業者に頼らざるを得ない高齢者というのも、頼りに出来る身寄りが無く、外出するのに同伴者を伴わなければならない場合や、認知症が進み、判断力が正常に働かない方などが止むを得ず利用する(してしまう)ことも考えられます。こういったケースでも、同様に信用する側に責任を追及すべきとお考えですか。
被害を未然に防ぐ方法を考えれば、一番簡単なものは高齢者に残らずホームへ入所してもらう様勧めることかも知れませんが、
地方では何所の養護・特養に問い合わせても空きが無い為、現実的ではありませんし、民営の施設など非常に高額な入所費用が要り、こちらに入所出来る高齢者も一部に止まります。
今回の悪質な移動販売業者による被害は、少なからずそういった立場の弱い高齢者が存在する事で起きた可能性もあるのです。
http://www.asyura2.com/09/news8/msg/881.html#c2
07. 2012年7月19日 01:09:35 : ktRHeE9slg
A級戦犯合祀後、
三人の首相が何度も参拝していた靖国神社を突如問題化して
日中韓分断に使った馬鹿な連中がいたよね
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/896.html#c7
30. 2012年7月19日 01:12:07 : 7sVDVAKLZU
電力会社=電気暴力会社
東京電力=東京電気暴力団
関西電力=関西電気暴力団
と言うより、カルト教団だな。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/681.html#c30
31. 2012年7月19日 01:18:25 : 7sVDVAKLZU
>27
>急性被曝による死者は、現時点では存在しない
うそをつくな。
根拠は?どうやって調べた?
★急性被曝が起こる地域に入った官僚、東電、御用学者はだれもいない。
★急性被曝が起こる地域の線量を正確に計った官僚、東電、御用学者はだれもいない。
★急性被曝が起こる地域の死者の線量を正確に計った官僚、東電、御用学者はだれもいない。
今からでも良いから、ふくいちへ一年間入って、線量を計って来いよ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/681.html#c31
201. 爺さん 2012年7月19日 01:20:32 : pkMRoq8j2xu8g : 4VGssTdNtU
厨さんご紹介の次にはまってしまいました。
http://www.medicalinsider.com/toxicity3.html
http://www.biblelife.org/heavymetals.htm
これ中心に進めると、リンクが多いから1ヶ月かかるでしょう。しかし、次へ進むには不可欠と判断しました。
海さんにはNASAの二の舞と言われてしまうでしょう。NATOからそれてしまいますが、多分皆さんのお役にも立つことになると予想します。
阿修羅掲示板にもサプリ関係のくだらない投稿が増えてきましたが、当面私はコメントしません。程度が低すぎる論議は時間がもったいないです。あしからず。
上のリンク先、英語がネックですが、被曝者のお仲間さんにはお薦めします。
http://www.asyura2.com/11/genpatu19/msg/909.html#c201
01. 2012年7月19日 01:28:38 : kCJydAFuv2
>こんな真っ黒な燃料は見たことが無い
おお、モノホンの原子力技術者の経験から湧き上がる、本物のお言葉!
>海水を注入したのだから、酸化が進んだという見方が正しいのだろうが
え?塩けで酸化ですか・・・塩化じゃ?
>通常の燃料は、使用温度が高いために燃料被覆管の損傷が激しいために、使用済みとされてしまう
・・・あの、燃焼させて使ったから、「使用済み」なんでは・・・
>もし、酸化による損傷が酷くなると、燃料ペレットが取り出す際に被覆管から出てしまう
酸化ではないようですし、なんで「ペレットが取り出す際に被覆管から出てしまう」のかわかりませんが、もし「出ると」特にまずいのでしょうか?・・・阿修羅の皆様が希求してやまない、「4号機大惨事」がめでたく成就するのでしょうか?
水の中でただボロッと燃料が崩れるだけのように思いますが・・・
>全てが”神頼み”の事故収束作業!!!
うんにゃ、別に誰も神頼みなんてしてませんよ。
人と人とが工程を必死で考えて、なんとか一つ一つこなしているだけですよ・・・
神頼みしたって何一つ始まらないです。
そんだけの話です・・・
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/708.html#c1
40. 2012年7月19日 01:28:43 : g7lxGvHnWo
ここもバカ連中のたまり場ですね。
とにかく今は公務員さえ叩いていれば、誰にも反論される心配はない。
しかも、ずいぶんと前の話を持ち出してまで。
オリーブ・ニュースみたいな見識のある奴がほとんどいない。
こんなアホばっかり集まって、百年たっても真実の解明なんてできっこない。
http://www.asyura2.com/09/wara9/msg/734.html#c40
147. 2012年7月19日 01:30:47 : 3OiDmFcQX6
「チェルノ」から何一つ学ぶ事が出来なかった国「ニッポン」
命より金が大事な悪魔達がささやく・・・
直ちに〜風評〜食べて応援〜絆〜
信じる者は殺される。
(笑一笑)
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/622.html#c147
04. 2012年7月19日 01:30:49 : 3X8BQ5kmRI
0720 官邸前 大飯原発3号機を停止せよ!
http://www.labornetjp.org/EventItem/1342534754047staff01
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/707.html#c4
01. 2012年7月19日 01:33:42 : 1laTubqZew
>政府は、警戒区域に替わる新たな避難指示区域設定に際して、放射線の年間積算線量が20ミリシーベルト以下になることが確実である地域を「避難指示解除準備区域」に指定。その一方で、20ミリシーベルトを超えるおそれがある地域は「居住制限区域」、50ミリシーベルト超が「帰還困難区域」に指定された。
森ゆうこ議員「文部科学省副大臣時にチェルノブイリ立入り禁止区域のホローシャ長官に、もし25年前の原発事故時に立ち返ることができたとして本当に正しい限度はどれ位かと聴くと、5mSvが限界という。断じて20mSvではない。副大臣として視察結果を踏まえ提案したが細野氏らに却下された。」
( http://twitter.com/#!/gonoi/status/218924467072667648 )
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。(オットー・フォン・ビスマルク)
06. 2012年7月19日 01:36:26 : yvtmATTMpg
電力会社に覚悟があればいいのか?
電力会社の誰の覚悟を想定しているのか?
電力会社の中枢は、場合によっては覚悟くらい持てるだろう。
しかし、彼らは自分の身を危険にさらすわけではない。
「電力会社」などと一般的に問題をたてることは、「電力会社」中枢やそれにつながる利権集団と、現場の作業員をごたまぜにすることだ。
大体、電力会社であろうと、規制委員であろうと、死ぬかもしれない作業を命じられるのかどうか、などとえらそうに問題を立てる辛坊の論理自体が話にならない。
原発の問題はこんなところにないのに、問題のすり替えもはなはだしい。
国のために死ぬかもしれない戦闘を命じたい精力に糸をひかれているのであろう。
こうした連中は、ころんでもただでは起きようとしない。原発反対の広がりの中で、それにつけこんで、なにかを取ろうとする。
原子力2法に、「安全保障に資する」なる一文をどさくさまぎれに挿入したことと軌を一にしている。
01さん、04さんの内容で十分だ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/690.html#c6
05. 2012年7月19日 01:37:51 : tJGM1RWLwM
原発再稼働容認、君が代・日の丸強制=橋下コスプレ維新(ぷ
Sっぽいところがあって、コスプレが好きでした
http://8245.teacup.com/iwakuni2012/bbs
2006年頃、橋下の愛人だった女性が言っている。
『え〜っ! 言ってることとやってることが違う!』ってビックリしましたよ。
「スケジュールは事務所と奥さんに完全に管理されていたみたいでしたね。私と一緒にいる時は、一切メールも見ないし、携帯も見ませんでした。マネージャーの目もあるし、奥さんの目もあるし」
大体食事してお酒飲んでラブホテルがパターンになりました。橋下さんは S っぽいところがあって、コスプレが好きでした。私といる時は、「普通に手をつないでデートがしたい」「こんな仕事早く辞めたい」って。やっぱりこの人はわからん人だったなぁ、今は楽しいのかな? って思います。
「週刊文春」7・26号より1部抜粋
http://esashib.com/tohokuzisin01.htm
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/706.html#c5
08. 2012年7月19日 01:38:47 : QuSOBdMY62
>>04は キチガイの振りをした低脳ヤロー認定。
おやおや!
「ボクは原子力には詳しいんだ」の総理で、ホントによかったね!
SPEEDIもしっかり活用できる総理でホントによかったね!
04. 2012年7月19日 01:53:29 : QuSOBdMY62
>>01
> この「女」がブログで政治を書き出したのは精々民主党政権以降だ。つまり自民党の悪政を知らない俄か政治厨というやつだ。
いかにもアタマ悪そうなコメントだな。
ブログを書き出したのがその頃でも、それ以前の政治を知らないとは言えないだろ?
そんなつまらん突っ込み入れるヒマあったら
> 結局、唯一見つかった“不手際”は「菅の過剰介入」(笑)であり、今となっては、この「介入」こそがなければ東電の福島第一及び第二からの完全撤退を許し、東日本どころか日本全土が壊滅していたことは明らかである。
を証明しろよ。
これだけじゃ説得力ゼロなんだが。
全然「明らか」じゃないんだが。
それに、
> 唯一見つかった“不手際”は「菅の過剰介入」(笑)
とお前は言うが
国民を適切に避難させなかった不手際はどうするんだ?
「過剰介入」だけじゃ釈明できんぞ。
05. 2012年7月19日 01:53:35 : VoHQXX9kmw
末期症状だな、マスゴミは。
もう、テレビなんて見ないし、持ってないからどうでもいいけどさ。
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/251.html#c5
28. 2012年7月19日 01:56:21 : 7RU088Xctk
広告代理店を使った、という時点で、やらせ確定だよね。
単純に「国民の意見を聞く」のが目的なら、
自治体あたりがやればいいんだから。1qmOy4Hy0U
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/695.html#c28
22. 五月晴郎 2012年7月19日 01:57:15 : ulZUCBWYQe7Lk : 0O3NEBGOu2
http://www.ican.zaq.ne.jp/rekishi/episode12.html
○「知識民族としてのスメル族」 高楠順次郎著(教典出版社 昭和19年)
一 スメル《=シュメール》民族の発祥地
(四)スメル族集散の基地
斯る広大なる文化圏に連関し、多大なる言語群に関係する根本のスメル民族は抑も何れより発祥せしか、何人も未だ嘗てその考定を敢てしたものはないのである。
世界の民族移動史に於て、民族集散の拠点たる地は主として中央亜細亜である。
中亜《=中央アジア》は今は広大なる沙漠となって居るが、
スメル族の移動は必然に新疆が沙漠化せざる以前であらねばならぬ。
その沙漠化以後に於ても、秦の始皇帝もここに出て、魏の拓跋氏もここに出て、
欧亜(ヨーロッパアジア)の海峡まで歩武(ほぶ)を進めた突厥族《トルコ民族》も、
独澳(ドイツ・オーストリア)の間に介在し今尚存在を全うせる匈奴族《ハンガリー民族》も、
印度を押領した貴霜(クシャナ)月氏も、何れも中亜を根拠地としないものはないのである。
殊に大沙漠の南部タクラマカン砂漠に存するセリンディヤ〔絹の印度〕はコタンの故地であって、
現地発掘の示す如く、灌漑の規模も広く且深く、水田耕作は盛んに行われて居った。
殊に桑蚕業、紡織業は以て特色となし、東、支那《中国のこと》を貫き、
西、バビロンに通ずる「絹の通路(シルクロード)」の中心たる都市であって、六城の重鎮とされた大都城である。
これが太古の豁且(クワタン)で今日の和闐(ホータン(和田))である。
日本に伝ふる蘇民将来の伝説に伴ふ巨丹将来の巨丹(コタン)で、
仏教の于闐(ウテン)である。今は単にコタンと書き習はしたい。(6〜7頁)
首都の外郭西南に牛頭山(ゴーシュリンガ)と名くる小山は、三蔵法師が精しく記載して居る如く、昔より聖地とされて居る。
今は回教《イスラム教》の「象牙の御殿」となって居るが、ここにコーマル(牛頭窟)と名くる美はしい大石窟がある。
これは朝鮮の曽尸茂梨(牛頭里/ソシモリ)と類比すべきものである。
中亜の首都というべきコタンは、世界の絹の原産地として、絹布や絹綿の名を、東西倶にコタンの古名より取り、
スメル語カタ、欧語(ヨーロッパ言語)カタン、コトン、阿刺比亜語(アラビア語)ケタン、日本語ハタとなり、広く古名が残されて居る。(8頁〜9頁)
(七)印度釈迦族の世系
斯く優秀性を有つ民族であるから、
仏は年に一度この国土《スメル民族発祥地のこと》に遊履せられたと伝えて居る。
この伝説に相応しく、釈迦如来は全くスメル系クル族の裔である。
仏の頭髪が螺旋を為して捲き、胸にバビロンに特有なる卍を印し、小亜細亜から印度、豪州までに関係ありと覚しき転輪王救世主の思想を掲示せる点よりして、
釈尊がスメル族の出爾であることは殆ど疑ひなしと謂ふべきである。その世系を主として仏本行集経より拠って見ると左の如くである。
衆所許大転輪王―二十七世―大須彌(スメル)小転輪王―…(略)…―甘庶王―…拘盧王…悉達多太子(釈尊)
(14頁〜15頁)
(九)結論
スメル族の根本的発祥地は上示の如く、スメル天宮の北陰を繞(めぐ)るスメル=クル〔崑崙(コンロン)〕大高原である。
最古く最遠く進出したのは小亜細亜のバビロンのスメル族である。(西紀元前四五千年の間))、
次に印度の西疆〔アパランダ〕に進出したのはスメル系バラタ族、スメル月氏系プル族である(西紀元前三千年)。
次にスメル系山上の崑崙族の陸に降りしものは日氏系甘蔗氏のクル釈迦族である(西紀元前一千年)。
地上の崑崙族としては、その史蹟は十分ではないがムンダ族がある。中印度と北印度に偏布して居る。
地底の崑崙族としては、慥(たしか)に印度から南洋に移住した形跡の明らかなるものはインドネシャ族で
西起原前二百年頃から唐代にかけて盛んに移住して、印度馬来(マライ)文明を造った民族である。
この外にスメル系馬来(マライ)族として文化性を発揮した崑崙族、即ち海の崑崙族がある。
これに太平洋全面に亘る民族、
即ちポリネシャ(布哇(フィリピン)からサモアに至る全群島)ミクロネシャ(日本委任統治の諸島(昭和十九年当時))と
オーストララシャ(オーストラシア)、メラネシヤと
一切の太平洋スメル語群を合わせて海の崑崙族を代表せしめたい。
これでスメル系全民族を挙示し、その発祥地を明らかにし、
その文化、その言語に於て関係せる全面を示したわけである。(20頁)
補篇
巨丹将来は蘇民将来の護符に伴へる伝説に見ゆる名である。護符のことは丹後風土記にありしを釈日本紀に引用して今に存して居る。要領を示せば、ある旅行者(牛頭大王)旅に労れ、巨丹将来(コタン王)の家に到り宿を請ふ。許さず。依て蘇民将来(スメル王)の家に到る。
歓待供給宜しきを得、そのサガラ(印度川流域名)に向かって去らんとするに臨み、「蘇民将来の子孫は永遠に護る」と云ひ去る。
依て地方民、護符を作り、之に「蘇民将来之子孫也」と書す。
信州上田国分寺に於ては木製護符を出す、木を造るもの、字を書くもの、その家定まれりと云ふ。
佐渡、神戸(天王)、福山、山口、徳島等皆紙製造護符を出す。
伊勢山田にては祭日には「蘇民将来之子孫宿処也」と家々の門に記すと云ふ。
蘇民はスメルで巨丹はコタンなることは言ふまでのない。
これは巨丹の桑蚕業(ようさん)を伝えた弓月君以来秦地の秦氏、西紀二百八十三年(応神帝十四年)以来、長域路を経て百済新羅を経て入朝した。
欽明帝元年(西紀五百四十年)には秦氏七千五十三戸を日本に分籍せらる。一戸十五人であるから十万以上の秦氏があった。
分籍の主たる地方は山城盆地(太秦は総本家の居処)、西陣は織場で、江州《近江=滋賀県》百済寺の下に在りし秦氏は売場の主である。
関東では大秦野、八王子、飯能、桐生、秩父、足利、福島、信州高遠(全部秦氏)などであった。
秦氏の持来したるものと思はるるは、
蘇民将来の護符(一)、
四軍団を遊戯とした将碁(印度のチャトランッギー四軍戯をコタンで作り替へ、玉を以て大将〔将来〕とあって玉金銀を配したものである。印度の元戯は歩兵、車兵、象兵〔角行は象の字を分けたもの〕、馬兵あって玉金銀はなし。)(二)。
折木(かり)四遊戯(カリ戯は木片四個を投ず博羅塞(プラーサカ)〔塞コロ〕の遊びである。万葉に見え、朝鮮にも存す)花かるたの起原たるもの(三)。
双六遊戯(双六はスゴロクで朝鮮語スゴロクと同じである)内識と外境との結ぼれを早く脱したるを可とする仏教遊戯である(四)。
昔から行はるる舞である(五)。
以上の四遊戯と一舞楽は慥(たし)に秦氏の持来したものである。
スメル族崑崙族に共通なるは水田作業と桑蚕紡織業とであるからこれに因む牛は必然の付属物である。バビロンのスメル族も牛貨州(ゴーダーニ)であり、その美術を見ても牛は多きを占めて居る。
印度クル族の大戦争も牧牛の奪取を以て開始せらるる。陸のクル族から山の崑崙に族分流したニポール(尼波羅)はグルカ族と自称する。牛護主と云ふ意味である。
コタンは原語「牛の里」であるとする想定は、当否は別として、その霊地は大石窟ある牛頭山であることは周知の事実である。
その分霊場たる牛頭山は支那にもあるが、朝鮮の曽尸茂梨(ソシモリ)(牛頭里)もそれである。
日本に祭らるる牛頭天王(祇園の鎮守)もその類である。
その起原も矢張り秦氏の大移住に負ふ所が多いのであらう。
秦氏の総本家は京都郊外の太秦(うずまさ)に在る。これは秦河勝の邸(今の広隆寺)の在る処である。
うづくしまさしき正系の秦と云ふことに相違ない。
日本紀の註のやうに、織布が堆だかく積んであるから名けたと云ふのは俗説語原に外ならぬ。
これを後の唐代の太秦(ローマ)に結付けんとする説は時代錯誤である。
太秦の広隆寺にも牛の祭が行はれ、時に蚕の神も祀られたことが知られてゐる。
牛頭大王も祇園としては王舎城の法道和尚の輸入であるが、牛頭大王としては已に早く秦氏に依て移入されて居たに相違ない。(82頁〜85頁)
* * *
伊勢神宮(内宮)の参道に見られる「蘇民将来子孫家」のしめ縄。ユダヤの過越の祭の故事が思い起こされる「門」の字が見られる。
* * *
京都・祇園の八坂神社につたわる蘇民将来子孫也の護符。長岡京(784年〜794年)からも同様の文字を刻んだ護符が発見されている。八坂神社の摂社「疫神社」の説明書きには、蘇民将来がたすけたのは、スサノオ神であるとされている。
* * *
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/655.html#c22
117. 2012年7月19日 01:58:03 : hNV3zbeWvM
深夜にお邪魔します。
これ、中国じゃなくて悪いんですが
なーんかすっごいおばちゃまを発見しまして
聞いていただきたいな、と思いまして。
清水節子の男唄 山谷ブルース (岡林信康)
http://www.youtube.com/watch?v=yyLQwMmY3IQ&feature=related
清水節子の男唄 釜ヶ崎人情 名曲です
http://www.youtube.com/watch?v=q591NqMNDYE&feature=related
ごめんね 清水節子の男唄
http://www.youtube.com/watch?v=hCJ4v3pyVUo&feature=related
落日 清水節子の男唄
http://www.youtube.com/watch?v=NiE356mgKvQ&feature=related
思い切り暗いので、昼に聞くほうがいいかも?です。
でも、うまい人がいるもんですね。
K子
05. 2012年7月19日 01:58:06 : wwFwnqizV2
ここへきて菅批判とは些か洞察力に欠ける
おそらく「官邸の介入が…」という事故調に関する一部マスコミ報道を真に受けちゃったんでしょう
報告書の趣旨とはまるで違うのにね
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/705.html#c5
23. 五月晴郎 2012年7月19日 02:04:17 : ulZUCBWYQe7Lk : 0O3NEBGOu2
http://www.ican.zaq.ne.jp/rekishi/world_history02.html
聖書には、アダムとイブが人類の初めであり、はじめ東の方の天国(「エデンの園」)に住んでいたが罪を犯したので、エデンの園を追われた。 アダムとイブの子孫のノアの時代に、「地上に悪がはびこった」ので、神は人類を滅ぼそうと考え「ノアの洪水」をおこして、ノアの一族以外を滅ぼしたとある。ノアの子孫のアブラハムは、一族を率いてシュメール人の都市ウル(「アルデアのウル」と書かれている)を出発した。時代を経てアブラハムの子のイサクの子孫の一族が様々な地を彷徨して最終的に現在イスラエル国のある地に住み着いたのがユダヤ民族の先祖であると聖書にある。このアダムとイブの物語の舞台が、現在のイラク、昔のメソポタミア文明の地であることが、わかっている。現在のヨーロッパ文明の親であるローマ人が「光は東方より」と端的にこのことを表した。
○「シュメール文明」ヘルムート・ウーリッヒ著戸叶勝也訳(佑学社 1979年)
シュメールの歴史、メソポタミアの歴史、そして聖書の楽園、これら三者の間には実に密接な関係がある。…病気も死も存在しない楽園のような場所に関する記述を発見した。そこはティルムンという土地で、今日、ペルシャ湾上のバーレーン島と地理的に同一地点と見做されている。…ティルムンの島こそ、〈ライオンも人を殺さず〉、〈狼も子羊を襲わない〉真の楽園である、と伝えている。…そこでは〈誰も自分は年老いた女だとは言わず〉、〈誰も己を年とった男だとは言わない〉。」(18ページ) 「シュメールの歴史や神話を研究していると、我々はティルムンという名前によくぶつかる。古いテキストは〈日出る国〉ティルムンの地を、神々の島とか楽園とか呼んでいるが、全く俗っぽく、シュメール世界貿易における物資の集散地と記している。アメリカ人によってニップールで発見された楔形文字板の断片が、1914年に公表された。そこにはエンリル神およびノアの洪水の際、箱舟に乗って生き残り、その後神々から不死性を授かったジウスドラ王のことが書かれている。
『神々は、神のような命を彼に与え、
神のような永遠の息吹を、神々は彼のために持って降りる。
そして神々は王、ジウスドラ、
植物界の名称と人類一門の守護者と名付け、
通過地の国、
ティルムンの地、
日出る所に住まわれる』
どうやら日出る国を東方に求めていたようだ。」(P151〜P152抜粋)
* * *
「粘土に書かれた歴史ーメソポタミア文明の話ー」E.キエラ著板倉
勝正著(岩波新書 1958年)より/文字の単起源説によると、
すべての文字の起源はシュメール絵文字に始まるという。こ
れはその系統図。
* * *
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/655.html#c23
18. 2012年7月19日 02:07:00 : uoGMDZF5ZQ
反原発の集まりだったのにボケ爺が反電気の集まりと勘違いして叩かれた、
ということです
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/648.html#c18
09. 2012年7月19日 02:08:55 : A7Ilt2K34k
2030年かぁ、何かの奇跡で0%になってもそれまでは全原発フル稼働だろうな・・
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/670.html#c9
29. 2012年7月19日 02:11:17 : 7sVDVAKLZU
>何万人もいる東大の研究者たちが、それなりに知恵を出し合えば、東電の福島第一原発崩壊問題もある程度のことはできるはずだと思うのだが、
これは、無理です。
東大というのはへりくつをこねるだけの大学です。
東大自らの実用的な発明はありません。
人の開発や研究報告を利用するだけです。
ネットの投稿や、本や、雑誌を見てください。
すべて、だれだれ博士さんがこう言ってます。だけです。
自分は何もしない。他人の肩書きの文献で脅すだけです。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/662.html#c29
結束力という言葉で、離党議員を批判する大越健介 NHKニュース9
http://blog.goo.ne.jp/akiko_019/e/752bb33a904945205121098d3ef3c0c6
2012-07-18 ひょう吉の疑問
今日のNHKニュース9の大越健介。
『民主党の結束力の無さ』を批判。
それは逆に言えば『民主党は結束せよ』ということ。
しかし何によって結束するかその中身を言わない。
大越が言っているのは『野ブタ首相中心に結束せよ』と言ってるだけ。
間違ったほうに結束して何になるんだ。
結束できない与党を批判することで、離党議員を批判している。
間接民主制というのは、一人一人の議員に善悪の判断が委ねられている。
その国会議員の判断を、国民に選ばれてもいない一ニュースキャスターがさも当然のように批判する。
何の権限があって大越はこんなことを言っているのか。
リポーターに『離党は与党議員としての責任を放棄したのでは』と離党議員に聞かせる始末。
笑ったのは、
間髪を入れず続けたニュースが、『ウナギの養殖』の話なのだ。
これで多くの視聴者の思考はフリーズする。
それを狙った番組構成。
内容は大したことではない、外国の巨大ウナギは日本のウナギと味が違うというもの。
そして大越が言う。
『私はどんなに高くても日本のウナギを食べます』
国益に反することをこれだけ声高に主張しながら、その埋め合わせを日本のウナギを食べることで帳消しにでもしようと言うのか。
『さすが大越健介は日本のウナギを食べることで日本の国益を守ろうとしてる』と誉めてもらいたかったのだろう。
ウナギと国益とどちらが大切なんだ。
見ていてバカにされたような気分になった。
30. 2012年7月19日 02:16:59 : 7sVDVAKLZU
>25を見てください。
★他人のやった、でたらめを持ち出して、真実のように錯覚させるやりかただ。
他人のやったことをいかにも自分の研究のようなふりをして言ってる。
他人の報告を利用する場合には、必ず、検証して、自分の結果として、判断なり、参考なり、を言わなくてはならないのに、いきなり、すべてが真実のような言い方をしてる。
これも、肩書きで脅すやりかただ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/662.html#c30
31. 2012年7月19日 02:17:17 : huj1Fd3mDQ
騙される日本人、、、マッカーサー元帥が日本人は12歳
今の日本人は、殆ど洗脳された、人々(8割)は9歳で、
本当の事判る人1割いますか?
阿修羅は、検閲機関だ。CIAの犬である。特定のキーワードが投稿出来ない。削除される。
また、削除します。ランクの動きも恣意的に動く、注目される話題が有ると別の話題がでる。
消費税問題が困るとき、原発デモを盛り上げる。
小沢新党立ち上げの時、偶然パンダが死ぬ。(殺された可能性は十分に有ります。)
偽右翼 石原管轄、上野で起こりました。尖閣問題も日中関係を壊す為の工作です。
何故なら、石原もアメリカのポチだからです。
放射能基準の曖昧さ
神戸市立工業高専の一瀬昌嗣准教授(理論核物理学)
「核実験の時代にも日本には放射性物質が降ってきており、それによる健康被害は疫学的に確認されていないことも、知っておくべきだと思います」そう話す一瀬准教授によるレポートとは、冷戦時代に米ソなどが繰り返した核実験によって日本に降下した放射性物質と、今回の事故による被曝とを比べたもの。
要は、原爆を除いても、日本人が広範囲にわたり放射性物質による被曝を受けるのは、今回が初めてではないというのだ。
一瀬准教授が続ける。「米ソの大気圏内核実験からの放射性降下物は、1949年から日本にも届き始めました。63年に米英ソの間で部分的核実験禁止条約が締結されると、地下を除く核実験が禁止されましたが、中国やフランスはそれに加わらず、70年代にかけても両国の核実験から放射性物質が降りました。が、やはり凄かったのは60年代前半で、日本人の体内セシウム137の量が大幅に増えたことも確認されています。今回の福島の事故で、関東地方でも放射性物質が雨とともに降下しましたが.必要な警戒さえすれば、核実験の際と比べ、内部被曝も健康への影響がない範囲で抑えられると思います」
具体的な数値には少しずつ触れるとして、実は、こうした研究は一瀬氏のオリジナルではない。基礎になるデータを収集していたのは、気象庁気象研究所で、「米ソの核実験が盛んになった1950年代から、塵や雨に混じって地表に落ちてくる放射性降下物を、2m×1.2mの水盤で採取し、その量をーカ月ごとに計測してきました。計測地は東京の高円寺、80年代からは茨城県つくぱ市で、観測してきた降下物はセシウム、ストロンチウム、そしてプルトニウム。観測記録は世界最長です」と、同企画室の広報担当者は胸を張る。
ちなみに今回、各所で多く検出されている放射性ヨウ素は、半減期が8日と短いため、月単位のデータ収集には馴染まないそうだ。
話を続けると、「米ソが大気圏内の核実験を繰り返していた60年代までは、たしかに東京における放射性セシウムの降下量は、今回、福島の事故が起こる前までの1OOO倍以上の数値でした」それどころか、たとえば63年8月に東京都中野区で計測されたセシウム137は、1平方メートル当たり548ベクレルだったが、90年代には50ミリベクレルに満たない月がある。
ちなみに、ベクレルは放射性物質が1秒間に出す放射線の量。そこに”ミリ”が付くと数値は1000分の1になるので、両者の間には1万倍もの開きがある。つまり、高度経済成長真っ只中の東京であなたもまた、平時の1万倍にも上る放射能を浴びていたのである。
しかも、これらのデータを集めるに当たって、なんら作為はなかったようで、「放射能の危険性ではなく、大気や潮の流れを調べるために始まった調査で、特殊な物質をトレーサー(追跡子)にし、その動きを追って大気の流れや混ざり具合を調べていたのです。だから、身体への影響については、放射線医学総合研究所に聞いたほうがいいと思います。ただ、心配になって問い含わせて来られる方には"でも、あなたは癌になっていないでしょう"とお答えしています」(同)
奨められた通りに、放医研規制科学研究プログラムリーダーの米原英典氏にも語を聞いてみた。
「気象研究所のデータにおける、60年から65年頃のセシウムとストロンチウムの降下量を大雑把に捉えると、年間1000ベクレル/平方メートルといったところでしょう。すると、60-70年代における外部被曝は数十マイクロシーベルトに収まると考えられます」
補足すると、シーベルトは放射線が人体に及ぼす影響を表す。話を続けると、「内部被曝については、牛が食べた牧草から牛乳を通じての被曝や、穀物を通じての被曝など、さまざまな経路が考えられるため、すぐに計算するのは難しい。
ただ、それを含めて健康に影響が出る放射線量ではありません。また、当時と比較して今回の事故を見ると.セシウムに関しては数倍にのぼる線量が検出された場所もありますが、健康被害が及ぶほど高い数値ではないと思います」
そして、多くの場所で60年代のほうが、セシウムの線量は多かったのである。
10年以上も高い被曝量が
ところで、気象研究所によるこのデータを見たことがある研究者は、なぜか少ない。大阪大学の宮崎慶次名誉教授(原子力工学)も、「そういうものが存在するのは知っていましたが」と、こう続ける。
「改めて聞き、たびたびの核実験で日本に放射性物質が降下していた記憶が蘇りました。私が住んでいる大阪では当時、浄水場の放射線レベルが許容範囲をはるかに超えたことが何度かあったのに、発表されなかった。ずいぶん後で、住民に不安感を与えないように発表を控えたと知らされました。当時、許容範囲を超えた放射線が降る下で暮らしていたのです。でも、今までに際立った被害はなかったと言える。今回の事故は反省すべきですが、放射線 を怖れているだけでは、正しい判断はできません」
東京工業大学原子炉工学研究所の松本義久准教授も、初めて、データの数値を精査し、そのうえで、「気象研究所のデータを見ると、60年代のピーク時と今回の震災が起きる前では、放射怪降下物の量に1OOO〜1万倍もの開きがあることがわかりますね」と、こう解説する。
「ただし今回の事故後、3月20日9時から翌日9時までの間に、茨城県ひたちなか市でセシウム137が1万3000ベクレル/平方メートルも記録されました。これは気象研究所のデータにある、核実験時に計測された最大値の20倍を超えるので、私も最初は驚きました。が、翌々日には数百ベクレルに下がっていますから、降雨などによる一過性の数字でしょう」
では、60年代と原発事故が起きた現在の、それぞれの線量を、ベクレルから人体への影響を表すシーベルトに換算し、健康へのリスクを測ることはできるだろうか。松本准教授が統ける、「UNSCEAR(原子放射線の影響に関する国違科学委員会)の資料にある、セシウム137の経口摂取のデータが手がかりになります。核実験による放射性物質の降下量が最も多かった63年、世界の平均積算降下量は1560ベクレル/平方メートルがとあります。このとき外部被曝、内部被曝の合計は0.025ミリシーベルト程度。すべての核種を考慮すると0.14ミリシーベルト程度になります」
この年、東京でのセシウム137の積算値は1935ベクレル平方メートル。したがって健康へのリスクも、世界平均よりやや高かったようだ。
「一方、今回のセシウム137の3月19日から31日までの積算値をシーベルトに換算すると、ひたちなか市が0.43ミリシーベルト、東京がO.11ミリシーベルトになります。人体に影響が及ぶひとつの基準とされる100ミリシーベルトにはるかに及びません」
とはいえ、今回の数値は核実験が行われていた63年に比べても大きい。しかし、「今回の事故が収束に向かうと仮定して、ひたちなかなどで検出された高い値は、降雨などによる局所的なものです。一方、核実験が頻繁に行われていた半世紀前は、10年以上にわたって高い水準の被曝量でした。それでも、多くの人はその時代を健康に過ごしてきたわけで、注意は必要ですが、過度に心配する必要はないと思います」(同)
同様に、北海道大学大学院の奈良林直教授(原子炉工学)も言う。
「60年代は今と状況が似ていますが、みな放射能の怖さを知らなかった。でも当時少年だった私も、未だに癌にもかかっていません」
黄砂に乗って
ところで気象研究所のデータでは、近年も春には、放射性降下物がほかの季節より多く計測されていた。
「かつての核実験などで放出された微量の放射性物質が、中国の土壌中に含まれていて、春になると再浮遊し、黄砂に乗って飛んでくるのです」(企画室)
今や中国は、日本製品が”汚染”されているとボイコットを企む国である一方、福島産などを避けたいわが外食産業にとって、”安全”を旗印にした野菜の仕入先にもなっている。だが、「私がこれまで原水爆実験国を調査してきた結果、日本に最も悪影響を及ぼしたのは、東京オリンビックから文化大革命にかけて中国で行われた核実験です」と、札幌医科大学の高田純教授(放射線防護学)。放射能に汚染された土壊が、黄砂として日本まで飛んでくるわけだ。
また、3月末まで中国を訪れていた京都大の吉川榮和名誉教授(原子炉安全工学)が言うには、「一方で、中国人は日本の原発事故に驚き、我先に帰国しています。中国では国内の放射能のことを知らされていないからです。中国のテレビでは”日本の食品は心配要らない”と強調しているのですが、一般の中国人は日本のことばかり怖れてしまうのです」
今、日本人が中国野菜を喜んで食べるのも、中国人が日本の産物を避けるのも、謂われなき風評による国際的な"誤解"のなせるわざ、と言えそうだ。
「米中などの核保有国は核実験の際に、自国民を時には意図的に被曝させながら、それを忘れたかのように日本を危険視し、汚染の危険性が少ない工業製品の輸入までを止めようという。アレルギー反応に近いものがあるように思います。旧ソ連はセミパラチンスクで、中国は新彊の砂漠地帯で、周囲の住民を避難させずに低高度での核実験を行い、悲惨な結果を生んでいるのです」(一瀬准教授)
結果、アメリカにもヨーロッパにも多くの放射性物質が降ったわけだが、その時、欧米人たちは、今回の事故後に日本から一目散に逃げたように、自国から逃げ出しただろうか。
「これまで100ミリシーベルト以下の被曝量で、遺伝的影響が観測されたことはなく、今回避難されている方で、その線量まで被曝された方はいないはず。そういう科学的知見を少しでも持ってもらうことが大事です。誰もが普段から環境放射線を受けつつ生きていて、今回避難されている方々が受けたのは、それを少し上回る程度にすぎません」むろん、今回の事故で放射線の影響が「ない」とは言えないし、半世紀前に降り注いだ放射性降下物によって、健康に影響をきたした人がいなか。ったとも言えない。(放医研の米原氏)
事実、放射線による影響とは、前出の金沢大の山本教授が言うとおり、「すぐに出ないからわかりづらい。個人差もあり、10年後、30年後にどうなるのか、軽々しくは言えない」そういうものだろう。だが、少なくとも、「人体に緊急の影響を及ぼすような事態ではない」と、山本教授は言う。
それに、今、風評に踊らされている人たち自身、かつて被曝しているのである。
そう思えば、少しは冷静になれるのではないか。「放射能は侮ってはいけないが、怖がりすぎてもいけない。注意が必要なことは間違いないが、放射線を過度に怖がることで、大きなものを失うこともある」とは松本准教授の弁だが、福島に対する暴力的なまでの風評をはじめ、我々の無知が時に、放射能を超える被害をもたらすことを肝に銘ずるベきだろう。
当記事について、調べているうちに下記リンクの動画を発見。
環境計測技術と放射線〜国立環境研究所/気象庁気象研究所〜
2006年製作のサイエンスチャンネルの動画(9:30〜注目)である。当にこの週刊新潮の記事そのものである。本文グラフは動画に登場するグラフを転記した。
文科省製作ではあるが、新潮の記事を裏づけている。
今回の原発事故で福島に降り注いだ放射能よりはるかに多い放射能を30〜50年前日本中で浴びていたのである。
当時、野菜や魚、牛乳から畜産物まで皆気にせず食べていたのである。
この記事が正しければ、現在日本で進行中の過剰な放射能アレルギーは空騒ぎに思えてくる。ネットやマスコミが垂れ流す過剰な放射能に対する無知でヒステリックな記事は風評被害を引き起こす元凶にしかならない。
デマではないにしても、ネット上にヒステリックに書き込まれる原発恐怖症の記事の数々に私は違和感を感じ続けていた。
が、新潮の記事とサイエンスチャンネルが突きつける衝撃の事実! 実に痛快である。原発事故からの放射能が安全というわけではないが、過剰な不安は無用である。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/662.html#c31
32. 2012年7月19日 02:21:09 : J6FmYukRZ2
この意見聴取会というものははなっからおかしい。
まず、今大きなうねりとなって国民が訴えてるのは「再稼動反対」ある。
今現在停止中の原発を再稼動させないという要求である。
@2030年までにゼロ A2030年までに15% B2030年までに20〜25%などといった悠長な要求などではない。
ここに大きな方針誘導が隠されている。
@でも、ましてABと決めれば目先の再稼動は方針として範囲内(必須)なの
である。
そして大方針目標は18年後といった現実的なようでかなりぼけた未来設定なのだ。
こんな大局的すぎる議論をしている場合かよ。まぬけ政府どもめ
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/681.html#c32
01. 2012年7月19日 02:21:41 : Uzzt27smXI
日本のキー局に爪のあかを呑ませたいAmy Goodmanの「デモクラシーナウ!」。
ブッシュ政権下の2003年に反イラク開戦のためDCに10万人が参加したときにも、米政権やDC警察の発表は1万人だった。魔女狩りのように反戦思想を弾圧していた当時のアメリカメディアにあって、“Democracy Now”は、めげずに正義を貫いていた。
今、日本のメディアはどうだろう?
野田政権がやがて倒れ、原子力ムラの力が衰えた時、キー局はきっと手のひらを返して反原発にのっかってくるんだろう。でも、もう、ジャーナリズムというコトバは使わないでほしい。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/696.html#c1
32. 2012年7月19日 02:21:49 : Q4OuCyCIdc
>>31は目立ちたがり屋のセシウム豚、
野田豚のトンカツ仲間として詐欺を続けている
嘘シマブタ隆彦「安全ブタ念仏」のところのカルト信者です。(笑)
おい「安全ブタ」、そんなに安全なら
福島に行ってセシウム椎茸でも掘ってろブタ野郎。(笑)
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/662.html#c32
829. 2012年7月19日 02:30:54 : bDBUl7kQxQ
なんですか、このタイミングで橋下氏の女性スキャンダル・・・
今度は橋下潰しですか?笑
04. CERISES 2012年7月19日 02:32:02 : TSAYrSdovqusM : cjNkkAZ5aA
管理人様CERISESですが
本日、(2012年月19日 1:30頃)投稿したところ
再度「投稿待ち板」にまわされました。
最近の自分のCERISESの投稿本数を調べましたら、
7月18日6本
7月17日2本
7月16日1本
7月15日2本でした
管理人様のご返事では「投稿本数は10本以上の設定で、人並みです。」
とありますが。どういうわけなのでしょうか?
「投稿待ち板」にまわされる、なにか、間違い・原因があったのでしょうか?
02. 管理人さん 2012年7月12日 07:29:32 : Master
投稿本数は10本以上の設定で、人並みです。
問題は特にないと思いますが、どんな問題を抱えておいでですか?
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/741.html#c4
06. 2012年7月19日 02:34:06 : Uzzt27smXI
橋下はいったい何が肢体んだ(←誤字そのままにします)。
で、民主、自民、公明、維新の会はすべて既得権益にむらがるクズだけど、
総選挙ではどこに投票すればいいのか悩みます。
先日の17万人集会や今後の反原発を目指す市民パワーの中から新しい政治が出現するのかな?
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/706.html#c6
33. 2012年7月19日 02:39:09 : a1iNOS3XDA
ここタイ国チェンマイにも、日本の放射能汚染から逃げて家族一家移住して来た方がおられる。
逃げれる人は、まだ良い。
しかしひどい日本である。政治屋、官僚、
マスコミは日本人に対するテロリストである。
他国なら大規模デモで政府転覆が当然であろう。
国民は武器を持って立ち上がるべきでないか。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/662.html#c33
04. 2012年7月19日 02:40:19 : z7DbuU920w
白日の下に晒されて尚
頑なに、教育委員会と学校はもみ消そうとして
更には、加害者は未だにいじめを認めてない。と
しかし、子供を一人拷問の末に殺しておいて
これでは決して重いとは言えないような
地元の有力者で警察や教育委員会にあれほど顔が利くんだから
そこらの職場の声など黙らせられるだろ
http://www.asyura2.com/11/nihon30/msg/468.html#c4
34. 2012年7月19日 03:03:02 : zwokuknDoE
もはや、無形文化遺産と化しつつある親米派の私から一言。
アメリカ人は自分の権利が侵害されたと思うと徹底的に戦う国民である。とてつもない訴訟大国。
NHK職員であれ、読売の社員であれ、もし自分の信念がそうなら、反原発デモに参加しなさい。それでもし、社内で冷遇されることがあったら、告発するなり訴訟を起こすなりして、徹底的にフンダクってやればいい。ケツの穴までむしってやれ。
くれぐれも、奴隷になってはならない!
清武、けっこう応援中。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/662.html#c34
139. 2012年7月19日 03:06:20 : 1qP1MXegLv
■まとめ■
議題:副島隆彦の原発安全宣言の是非
→ 「副島が安全宣言を出した根拠は?」
○副島信者の意見:「副島は正しかった!」
理由:
・当時の原発付近の空間線量の低さが放射性物質の放出が止まったことを示した
・安全宣言以降、新たに大きな放射性物質の放出はなかった
・その後原発が制御できている
・当時の株価の変動が、アメリカが危機を脱したことを察知したことを示す
・福島フィフティーが勇者だから守ってくれるはずだと副島は考えた
…など
○俺の意見:「副島の安全宣言は拙速だ」
理由:
・安全宣言=その後ずっと戻ってきても大丈夫、ということを示すはずだが、
その根拠があまりにも乏しい
・その時点,地点での空間線量だけでその後の安全を断言できる根拠が希薄
・その当時明らかになっていた原子炉の状況等を踏まえた説明ができていない
・安全宣言以後、東電が原子炉を制御できていなかったこと
(圧力容器温度・内圧の異常上昇等)が何度もあったが、そういうこと
まで副島は予知していて、かつ危険ではないと判断できたとでもいうのか?
・副島の当時の発言を元に「安全宣言の是非」について語れと言っているのに
なぜ引用しないのか?
・副島は当時「体感と霊能者としての能力で危機が去ったことを察知した」
と述べているが、そんなものを信用しろとでも言うのか?
・副島が「福島フィフティーが勇者だからその後も安全だと判断した」と
信者は言っているがそのソースと、そもそもそのような妄言を信じて
よい根拠は?
・根拠の希薄な説でも信じたければ別に止めない。しかし客観的に信じがたい理由(上に列挙)があるので他人に押し付けるな
・阿修羅管理人さんも「安全宣言に批判的立場」だが、上記理由により
それを非難するのは不当である
…など
■結果
粘り強く回答を求めたが、信者はまともな回答は得られなかった
つまり、副島信者は俺の「副島の安全宣言は拙速だ」について何ら反論できなかった
↓
ところでこの副島信者は「アラシ認定」されており「阿修羅書き込み禁止」である。
その「アラシ認定」の根拠の一つが「副島関連の書込み禁止ルールを破ったこと」だが、信者は「そのルール自体が不当」と言っている。
しかし上に挙げたように、「ルールが不当である」と叫びつつもそのルール自体に何ら反論できないのがこの「副島信者」です。
■結論
副島信者iyaoは荒らしです。
見つけたら「スルー」と「削除依頼」を徹底しましょう。
以上、ここまでのまとめでした。
http://www.asyura2.com/10/kanri19/msg/695.html#c139
140. 2012年7月19日 03:10:00 : 1qP1MXegLv
補足:
上に挙げたように、信者の主張は「全て後付け、結果論」であり、「安全宣言当時の副島の発言」や「当時のフクイチの状況、明らかになっていた情報」などの「客観的情報」を全て無視した暴論です。
これが信者の特徴です。
http://www.asyura2.com/10/kanri19/msg/695.html#c140
02. 2012年7月19日 03:13:02 : s5He5BQdSc
ズバリ棄民政策と呼ばれています。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/709.html#c2
04. 2012年7月19日 03:22:40 : s5He5BQdSc
もっと多くの弁護士さんに集団で自発的に頑張ってほしいです。
法の正義を国家権力に左右されないで貫く、勇敢な法律家の皆さん、とても期待していますので、よろしくお願い致します。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/701.html#c4
血液型信仰は正しいのか。
よく問われていることだが、私は半々くらいの確立だと思っている。
血液型で、もともと性格が決まっているのか。
それとも、根拠のない血液型信仰によって、その人の性格・人格が形成されてしまうのか。
どちらにしても、日本では、日本人は、血液型によって、性格が分けられている。
私はA型という人間だ。
私はO型という人間だ。
そうです、血液型は現代では、一つのアイデンティティになっているのです。
そこで、日本で、血液型信仰が全くなくなってしまったら、どうなるのだろうか。
私はどういう人間なんだ。
私という人間はなんなんだ。
ということになるでしょう。
是非が問われる血液型信仰。
難しい問題です。
01. 2012年7月19日 03:26:54 : cCl0KF9d8g
高橋是清会
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/130.html#c1
筆洗 (東京新聞)まるで、呪文のように原発推進派から吐き出される言葉がある。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012071802000083.html
まるで、呪文のように原発推進派から吐き出される言葉がある。
「放射能の直接的な影響で死んだ人は一人もいない」。
福島第一原発の事故で放出された大量の放射能の影響が将来どんな形で出るのか、専門家の間でも意見が分かれているが、そんなことは関係ないらしい
▼逆に想像してみたい。事故がなかったら、どれだけの人が死ななくて済んだか。国会事故調査委員会によると、事故直後の約三週間、避難区域になった二十キロ圏内の病院と介護老人保健施設で、少なくとも六十人が避難後に死亡したという
▼農業や酪農の先行きを悲観した人、職を失った人、避難生活のストレスでうつ病になった人…。多くの人が自ら命を絶った。その姿は想像できないようだ
▼将来の原発比率はどうあるべきか。政府主催の意見聴取会(名古屋市)でもこの呪文が飛び出した。
個人の意見として「放射能で死んだ人はいない」と言い切ったのは、20〜25%案を支持した中部電力の課長だ
▼仙台市の意見聴取会では、社の意見を代弁する形で東北電力の部長が原発の維持を強く訴えた。利害当事者側が「国民の声」を名乗ることに強い違和感を覚える
▼これまでの聴取会は、選ばれた発言者が持論を述べるだけだった。政府が目指すという国民的議論からはほど遠い。「議論は尽くした」というアリバイ工作に利用されてはたまらない。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/711.html
17. 2012年7月19日 03:32:18 : J6FmYukRZ2
>>09さん そこがポイントです。
NHKの同種の番組があってそこでまったく同じ三択があったのです。
2030年にどうあるべきかで3名の代表者が意見を述べるのだ。
そこで驚いたのが0%案を提示した代表者が2030年までにはゼロにするべき
だとは思うがそれまでは維持するべきという風な意見で終わった点だ。
18年後ですぞ・・
で、即時停止など論外にされている。
こんなふざけた設定があるものかと思ったが、まさか実際にその前提で意見聴取会
が開催されてたなど・・・
馬鹿にするなといいたい。
今やめれなければ いつやめるんだ もう一発爆発させなきゃだめなんかい?
まあ、この夏、東電かどこかで突然の停電を演出するだろうな。
マスコミ総動員で今が暑い暑いと馬鹿みたいに繰り返してるが、そのうちくるぞ
あいつらがスイッチを切る日がもうすぐだ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/693.html#c17
33. 2012年7月19日 03:33:27 : huj1Fd3mDQ
工事は、イスラエル
マグナBSP隠し、証拠隠し、汚染工作で有る。
阿修羅は、検閲機関、投稿出来ない、削除する。
最近ゲンダイさんも、原発隠蔽部隊に仲間入りですか
国会デモは、反原発デモと断定する。 放射能を怯えさせる記事を書く
放射能問題は、安全の基準が曖昧で、ジャパンハンドラーさんの分断作戦に打って付けです。
瓦礫処理問題は、日本全体に放射能拡散して、日本の価値を下げるのが目的です。(その事により、ドルの価値を上げアメリカの倒産を隠蔽するのが最大の目的です。)
上記問題も、小沢一郎の部分を置き換えると、根が同じ事が判ります。
かんぽの宿問題潰し
小沢叩きは、かんぽの宿問題潰しである。かんぽの宿問題は戦後最大の疑獄事件になるといわれた郵政民営化疑獄の入り口の事件と言われた。当時一味は事件全容解明が進展することを、「怒ると言うより笑っちゃう(小泉純一郎談)」くらい焦ったのである。小沢潰し作戦には、役人に成ってから情報畑ばかり歩き、工作活動しかしていない通称二別(自衛隊の組織)にいたこともある漆間巌が大きく関わっていた。漆間はこの時内閣官房副長官である。つまり政権の意志で小沢叩きを始めたワケだが、政権党の票は多くは創価学会票であったので実質創価学会政権であった。
最初に風邪で入院していたと言っているのに盲腸で入院していたと答えてしまうナゾナゾが有る。小学校3年になればひっかからない盲腸ナゾナゾ並の古典的な誤魔化しにひっかかるヤツもその程度である。
ツイッターを持った橋下徹は小泉純一郎を超えるという題名の本の著者、真柄昭宏氏は竹中平蔵経済財政担当大臣政務秘書官をやり参議院議員竹中平蔵政策担当秘書もやった男でバリバリの売国一味である。しかし、この男も千葉商科大学大学院という恥ずかしい経歴をワザワザ載せているのは、この短大上がりの大学が加藤寛率いる慶応大学新自由主義一味の牙城だからである。弟が財務官僚のニュースセンター9時の宮崎緑女史もいる。
千葉商科大は地元市川市付近と日本では恥ずかしいが、ユダ金には忠実な僕アピールができるんじゃないかな。
原発問題、放射能問題、電気問題も冷静に判断すべきでないでしょうか?
世論を激突させデメリット
@注目させ、情報操作して、本当に大切な情報が出なくする。
A皆の心を怒らせ、失望させ、呆れさせ、日本人の心を蝕み
B対立を故意に創り出し
C工作員が俳諧(ハイカイ)することにより普通の国民がトウザカリ、
この記事が事実でなけれ、
@皆の心に脅えさせ
A経済活動を棄損させ、日本の体力を奪い
B世界からも放射能で危険とイメージずけ、日本の価値が下がり
CBで得する人が居る(どこかの国と言われている。)
D電力問題に利用され(実際は、以前のデーターで足りてる言われている)
人工地震、人工テロ、福島原発事故は、原発テロだ
イスラエルの会社が原発のセキュリテーを9割受注しています。これで日本の安全が守られますか?イスラエルのパレスチナ人にヤッテキタ事考えてください。テロ国家です。モサド
ユダヤ人1人殺されたら10人殺す言うお国柄です。しかも、監視カメラに爆弾がしかけられているらしい。。。有りそうです。
福島原発も核燃料棒を2、3本残し、爆発テロとも言われています。その後汚水を流したのも人工地震で使った原爆の放射線が出るのでワザと流し隠蔽しています。
裏で日本人を操る支配者諸悪の根源は一緒です。
日本人を脅し、恐怖に陥れるのは止めろ。
勝負はお前らの負けだ、ロシア、中国軍事同盟で身動きが出来ないのだ。
世界でもアメリカの負けが濃厚です。
人工地震は世界的に認められた技術、第二次世界大戦末期にも東海軍需産業を狙った地震が起こりました。その後アメリカ軍のチラシに(今度は何をお見舞いしますか?のチラシを上空よりまいてます。)昨年NHK深夜番組で証言のインタユービユウが放送されました。
東大でも、深海地球号も実研しています。311も神戸の震災も人工地震と言われています。
自然の地震と人工地震の波形で判ります。正直な研究者が見れば判ります。
動画は削除されていますが、昨年末の外国人記者クラブでのベンジャミンさんの質問は覚えています。
「イスラエル企業であるマグナBSP社が福島原発の警備担当だったんですよ。日本の公安警察の報告書によりますと、その会社が「(原発)破壊工作をやりました」と。」
原子力になんでイスラエルの企業が関わってるんだ? 原子力ったらアメリカか日本じゃないのか? とさしものB層もおかしいと感じるのでマグナの名前は出せません。屑テレビが池上某なる馬鹿を利用してイスラエルの原子力安全システムの素晴らしさを今更ながら捏造放送すれば福島原発のボロが出て来ます。あーあ!出来れば福島原発の件には触れられたくないひともどき共と手先の犬畜生。さぞや眠れない夜を送ってる事,自業自得。
イスラエルの主要紙2紙が次のように報じたのだ。
〈防衛会社マグナBSPが福島第一原発内に設置した監視カメラは、問題が起きている炉心を内部当局者の視点で撮影し続けている〉(エルサレム・ポスト紙)
〈約1年前に導入されたマグナ社の警備システムは、(中略)放射性物質を入手しテロに利用しようとする敵対分子から発電所を守るため設計された〉(ハアレツ紙)
記事によれば、福島第一原発の警備システムの一部を日本の企業ではなく、イスラエルの会社が請け負っているという。
マグナ社は10年ほど前に設立された社員十数名の会社で、昨年から東京電力と技術導入のため協議していたとのこと。
同社トップのハイム・シボーニ氏は、エルサレム・ポスト紙の取材に「このカメラは放射性物質を感知することができる」と話している。 harpman
2012/06/16 23:39
確かに動画は削除されているようですね。
下記がやり取りでした。
●ベンちゃんの質問
「イスラエルの会社であるマグナBSP社が福島原発の警備担当だったんですよ。日本の公安警察の報告書によりますと、その会社が破壊工作をやりましたと。それから、福島の原発の周りで格安住宅を作っている東日本ハウスという会社の株価が3月10日の1日で4割上がりました。
えーそれについて、なんで発表ありませんでしたか?」
●その質問に対しての回答
「えと、今の3件につきましてはですね、私もあの良く把握しておりませんで、えーまあ、あのそういうことがあったという事実も、あの存知あげませんでした。でーそれにつきましては、まーあの我々としては、何かしなくてはいけないことがあるんであれば、あの、対応させていただきますが、少し、調べさせていただきたいと思います。ただ、まったくあの、申し訳ないんですが、把握はしておりませんでした」
夜もライトアップして、「ちきゅう」船が佐世保港にいるとのこと。
原発も消費税増税も小沢裁判もマズゴミの根っこを同じです。状況が違うだけです。
司令塔は同じです。ジャパンハンドラーの事書いて有りました。
小沢一郎さんことを 原発置き換えると(消費税増税、マスゴミも置き掛えできます。)(人工地震テロ、福島原発テロ、オウムCIA指導テロでも置き換えできます。) 問題見えてくるかもと 聞きましたので掲載の掲載ですが 参考にして下さい。
しかし、今回の小沢一郎抹殺の為の濡れ衣捏造デッチ上げ事件の実行犯は、
確かに、日本のマスコミ(新聞、TV、雑誌)を筆頭に、 検察、警察、裁判所、
最高裁事務総局といった官僚集団と、自民党、公明党、そして、
米国に脳みそを全部抜き取られOS(Operating System)ごと入れ換えられた
野田佳彦率いるニセ民主党(小沢一郎一派を除く)等、反社会的勢力である。
この反社会的勢力は、凶悪 犯罪集団だと言っても過言ではなかろう。
が、
この事件の頂点で上記凶悪犯罪集団全体を指揮している真犯人は彼等ではない!
今、私達の日本国を一番上から操って、東京の各所で暗躍し、 動き回り、
政治干渉しているのは二人の米国人です。
特別会計
一般会計から特別会計に毎年40兆円程に金が動いています。
その分一般会計が足りないので40兆程の国債を発行しています。
特別会計は繰越が認められているので毎年約40兆円の繰越が有ります。
だから毎年国債の残高が積みあがって行きます。
大雑把に云えばこんな構図です。
「日本が自滅する日」石井紘基著 「消費税はゼロに出来る」菊池英博著を読めばこの事がよくわかります。
財務省はこのことは判らない様にして国債の残高のことばかりいって国民をごまかします。
枝野がやった事業仕分けなどやっても、特別会計に直接手を突っ込まなければあんなものです。
もとに戻ったものも沢山あります。
小沢一郎があの事業仕分けにクレームをつけたのは小沢一郎がそんなことは判っていたからです。
根本的な改革をしなければ何時になっても今の状態です。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/681.html#c33
06. 2012年7月19日 03:33:32 : wwFwnqizV2
感情的になったババアが怒り任せに綴った記事なんて転載するなよ
殺人罪なんて書いているが菅元総理と枝野大臣が一体誰を殺したというんだ?
こういうババアが2ch鬼女板でデマを巻き散らかしてるんだろうなw
お前が豚箱に入れよハイヒール婆
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/705.html#c6
無念の死を遂げた人たち
武田邦彦http://takedanet.com/2012/07/post_5ff5.html
2011年3月12日に爆発した福島原発。小雪の降る極寒に地震で打撃を受けた福島の人たちに放射性物質が追い打ちをかけた。
2011年3月31日午後2時2分に共同通信から配信された情報によると、警察当局は、原発から10キロメートル以内に震災、凍死、あるいは放射線の打撃で亡くなり収容できないご遺体が数100から数1000あると推定していると報じた。
その頃、上杉さん達の事実を伝えたいというジャーナリストは必死になって現場に入る許可を政府に求めていた。
「少しでも情報があれば、まだ救われる人がいる」と叫んだが、政府は許可を与えなかった。
3月27日には福島原発から5キロの大熊町でご遺体から高い放射線を測定した。
ご遺体の除染を必要とする基準として警察が定めていた10万cpmの測定器が振り切れて県警がこのご遺体の収容を断念した。
寒風吹きすさぶ福島の地に「汚染されているから」という理由で放置されたご遺体。
私は日本人として心が痛み、涙をこらえることができない。
ああ、すみません。こんな原発をやって・・・
この地域のご遺体は、地震によって家屋の下敷きになったり、津波で服が濡れ折からの寒風で体温が下がった人が多かった。
でも、放射線が強く救援が届かない。
餓死、衰弱死、病死でなくなった方が多いとされている。
あのときの寒さは酷かった。
寒空の中でこれまで真面目に生きてきた日本人を見殺しにしたのは事故を起こした東電と、救援を拒否した政府だった。
その時、東電の勝俣元会長と先日、公聴会で発言した中部電力課長はどこにいて、暖房をつけていたのだろうか?
私は大阪に閉じ込められ寒さに震えていた。
大地震の後で家族と離ればなれになり、寒さに震えて死んでいった人たち、原発の事故で救援が来ないなか無念の死を遂げた人たち・・・私は許せない!
(平成24年7月18日)
(C)武田邦彦 (中部大学) 引用はご自由にどうぞ
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/712.html
03. 2012年7月19日 03:46:31 : jizi7CBeGo
プロパガンダ要員としても「ダイナモ」はもうダメだ。血迷っていることの自覚がない。おいアムネスティ本部、「ダイナモ」を切れ!使い物にならんぞ!
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/577.html#c3
34. 2012年7月19日 03:54:43 : Q4OuCyCIdc
>>33はセミナーカルト商法で恐怖心を煽って知恵遅れの連中を獲得してきた
リチャコシ(リチャード興水)教団の信者です。
リチャコシ関係は、カルト板か昼休み板に投稿するのが阿修羅掲示板に
明示されたルールです。その決まり事を故意に破ってスレッド荒らしを
してきたのが、このカルト商法集団の悪質なところです。
おい>>33、指定された板に逝け! スレッド荒らしをするな!
あんまりひどいと、おまえらの教祖の犯罪疑惑について税務当局その他に
通報すっぞ!
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/681.html#c34
18. 2012年7月19日 03:56:40 : J6FmYukRZ2
まあ、前回の計画停電もどきでは事前通達はあったものの企業準備に
対応できてなかったから、さんざ首を絞められただろうが、今回は
あくまで突発を装って、それでも多くの大企業には影響が及ばない範囲で
実施されるだろう。
しくじれば責任者は文字通り本物の首が飛ぶ。
電力インフラの重要性は彼らこそが一番知ってるのだから。
難しい注文だが やらなきゃ破滅っていうか、元々事故が起きたら破滅と
分かった賭けをしてたんだから、潔く死ねといいたいのだ。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/693.html#c18
ナチスの最重要戦犯を逮捕 97歳、ハンガリーで
http://www.asahi.com/international/update/0719/TKY201207180927.html
2012年7月19日2時28分 朝日新聞
ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に関わったとしてユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」から最重要戦犯に指定されているラスロ・チャタリ氏(97)が18日、ハンガリーの首都ブダペストで逮捕された。AFP通信が伝えた。自宅軟禁され、調べを受けるという。
同氏は第2次大戦中にユダヤ人1万5700人をアウシュビッツ強制収容所に移送することに協力したとされる。
01. 2012年7月19日 04:10:53 : FijhpXM9AU
総選挙の時のマニフェストで結束してくれねえか>
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/253.html#c1
http://blog.goo.ne.jp/palinokuni/e/22566faf275865c52c2caea94c93b3f7
http://blog.goo.ne.jp/palinokuni/e/c8479564f8c09ac8dc364269fd1af93e
http://blog.goo.ne.jp/palinokuni/e/2a04dc355e6816876edcfcb179582809
http://blog.goo.ne.jp/palinokuni/e/da7de7c4c47bbf33ae5f74a1d090855d
(略)
第六章 アメリカから読んだリクルート事件の深層
プロローグ 日本人にとってのリクルート事件
仮説としての全体像の構成
リクルート事件とはいったい何だったのだろうか。事件そのものに多くの日本の政財官界のトップが関与して、平然と背信行為をしていた犯罪性は言うまでもなく、うその証言をした人が沢山いたのにもかかわらず、偽証罪で告発されることも無かったこの事件は、いったい何だったのかと思うと気詰まりな気分になる。
それにしても、あれだけ日本の報道界がエネルギーを注入したり、一億二千万人の日本人が注意を払って追求したのだから、リクルート事件の教訓が一種の歴史的遺産になっていいはずだが、泰山が鳴動して数匹の子鼠が捕まっただけだから、何が間違っていたらしいという印象が残るばかりだ。
言論の自由が存在すると考えられている社会では、基礎事実が報道されているという神話があり、日本で活字になったものが事件の全容を伝え、それが犯罪を立証できなかったので仕方がないという態度が、一種の社会的な暗黙の諒解になっている。そして、この基本原理が人々の意識を支配しているために、狡猾な権力者にそれを利用される懸念があり、初期の段階で警察官僚出身の秦野代議士による、もみ消し工作による情報操作が試みられたとか、検察当局がやる気を持っていなかったと伝えられたが、記者クラブの現状からすればありうる形だから、これは心配のし過ぎとは言えないことになる。
こういった種類の苛立ちを感じることで、不必要なストレスを人生に持ち込むのは、実に愚かなことであり、「あんな不祥事に関わりをもたないで、のんびり瞑想して生きていればいいのに」とよく忠告を受ける。しかし、余計な発言をして権力者に怨まれたり、親しい人に生命の安全を危惧させてしまうにしろ、歴史の証言を残しておくことは一種の義務であるし、歴史感覚疼きがそれをさせるのかもしれない。
地質のプロとして四十五億年の地球の歴史を扱うし、石油開発の専門家としての修行を通じて、時間と空間を取り扱う訓練を受けている私は、断片的な破片か全体像を組み立てることに慣れている。その結果、国際政治や社会現象を観察する場合でさえ、相似象転換と位相解析を使いこなして、兆候から病理の全体像を診断するのが得意である。
こうして身につけたダイアグノシスの能力を武器にして、二十年前に石油危機の襲来を感知した時に、私は「石油危機と日本の運命」(サイマル出版会刊)という本を書いたが当時は誰も石油危機の襲来を信じなかったので、パニックが現実のものになるまでは冷笑されたものだ。しかし、造船王国の沈没、鉄鋼産業の低迷、株式市場の暴落などの例をみても、私の予感はその後の時間の経過を通じて、不幸なことに的中しているのである。
そして今、このリクルートゲートとよばれる疑惑事件の背後に、日本人が気づいていない不吉な影が潜んでおり、未だ光が当たらないまま闇の中に隠れているが、日本の歴史と社会の運命に極めて重大な影響を及ぼす、不気味な始動の始まりを告げていることを感じ取っている。果たしてそれが杞憂であったか否かについては、歴史が証明してくれるに違いないが、取り返しがつかない事態が起きてからそれに気がついて後悔しても手遅れである。
また、考えられないことを考えつくという所に、戦略発想を持った史眼の輝きがあるとすれば、出来る限り集めた情報源のマトリックスを使い、歴史の場でシュミレーションすることで、意表を突くモデルを取り出すのは価値ある挑戦になる。そして、二十世紀の支配者だった国際石油政治の中に陣取って、戦略思想を磨いてきた私にとっては、このモデル作りはそれほど困難な挑戦ではないと思えた。
そこで太平洋の対岸のアメリカに陣取って、故国で発生した奇妙な事件を観察した記録を歴史の証言として活字に残すために、ロスで発行されている「加州毎日」新聞の紙面を利用し、一九八八年十二月五日から、一九八九年十二月五日にかけて発表したのである。
証言としてのリクルート事件の解析の本文に続き、それが佐川事件と同根の構造に由来する点を分析した。短いエピローグから本稿は成り立っているが、その基礎には株と投機をめぐるホワイトカラー犯罪と、世紀末を象徴する倒錯精神の関係を取り出し、それが共に犯罪病理と精神病理にかかわりをもち、しかも、知能犯罪はメタストラクチャーの側面から追わない限り全体像は捉えられないことを証明したのである。
定説や常識を懐疑する精神
報道が作り出す公認された全体像を通じて、その時代における通説が出来上がりビジョン化した概念を共有しあったものが、ある時代を特徴づける情報空間を構成する。
だが、公認された定説や通説がどこまで事実の全体を示すかは、多くの疑問が残るところであり、それが単に有力者の見解に過ぎなかったり、単なる一部分が水面上の氷山のように全体だと信じられ、まかり通っているというのは普通である。そして、ありきたりな疑問への考察がなされないまま、定説や通説をそのまま鵜呑みにした挙句に、定説の修正を繰り返すのが世の習いだが、それが歴史の実態であることを叡智ある史眼は知っている。
常に仮説として立ち現われたものが定説化し、時たま異端者と呼ばれるタイプの人間が出現して、それを否定したり修正を試みる過程で新仮説を生み、その繰り返しを続けたのが歴史の実態である。それにしても、情報化が進んだ大衆社会とよばれる今の時代は、異端の立場に立つ気概を持つ人間の絶対数が、目立って減少していると言えないだろうか。
異端の説として時代から冷笑されたり、反逆しそうの烙印をおされて指弾されるにしても、主張するに値する仮説を考え続けた人間を、歴史は後になって知識人と名付けてきた。このような知識人の生きざまの外見には、保守と進歩の両面がちぐはぐに現れるが、その動きの方向性は一義的ではない。問題は自分の生との関わりの仕方にあって、価値の根源との結びつきで物事を捉える姿勢と、不易の上に立って流行に左右されない点で、知識人は常に孤独なタイプの人間であった。
知識人と大衆の問題について思索し、高貴な生とは何であるかを洞察し続けて、生を誠実に生きようとする限り、人は単独行の道を選ぶしかないと結論した。あのスペイン生まれの哲人オルチガ・イ・ガゼトは、「自らを特別な理由づけに基づいて考えて、善いとも悪いとも評価しようとせず、自分が皆と同じだと感じて苦痛に思わないどころか、却って、他人と自分が同一であるということに、快感を感じるような人々の全体が、大衆なのである」と「大衆の反逆」の中に書いている。
ある事柄を前にして思索と懐疑を行い、自分なりの評価から決断を生みだすという点で、この指摘は知識人の思索体系のモデルだし、その生きざまを方向づける道標の言葉である。
そんなことに思いをはせると「ロッキード事件で軍用機のP3Cの代わりに、民間機のトライスターに焦点が移されて、しかも、五億円が田中首相の外為法違反に矮小化」したり、「リクルート事件ではスパーコンピュータが介在し、これは主に軍事的な用途に使われるのに、真藤や江副の起訴にはスパコン疑惑には触れず、もっぱら株の問題に矮小化」されているのがなぜか疑問になってくる。
そこに共通しているのは軍事問題であり、それは六十年前にあった「満州某重大事件」と共通する、国家機関の中枢が関与する重大機密に対して、権力が総がかりで張作霖の爆殺を隠蔽した、あの謀略事件を思い出させてしまうのである。
ダイアグノシスの重要性
異常な現象や症状が発生した時には、その治療が可能かどうかにかかわらず、先ずは生理的な情報を集めてマトリックスを作り、それを病理学的な問題として扱うべきかについて、色んな側面から比較検討して判定を試み、ダイアグノシスを呼ばれる診断をするのが、医学における伝統的なアプローチである。
だいたい、疑獄や政治的な腐敗現象の基本パターンは、社会病理学の問題に属しているから、多様な自然と幅広い歴史現象を下敷きにして、多層構造をもったマトリックスを組み上げれば、「天網恢恢、疎にして漏らさず」と老子が言った、威力のあるスクリーンを作り上げて世紀末の日本を覆うことができるのである。
特筆に値する二十世紀の異常精神として、全体主義体制の中で暴虐と乱行の限りを尽くした二人の特異な政治家の病跡学的な診断の試みの形で、早野泰造博士は「ヒトラーとスターリンの精神医学」(牧野出版社刊)と題した非常に興味深い本をまとめている。このように日本は優れた精神病理のプロを誇っており、優れたパイオニア的な仕事がなされているので、一九八〇年代についての分析の実現する日が、出来るだけ早く訪れるようにと期待したい。そして、診断を下すという事実がインパクトを生んで、日本文化が内包する自然治癒力を目覚めさせ、病巣の自壊による快癒現象をもたらせれば、治療行為を施さなくても社会の健康が蘇るし、日本列島が健全な生活環境になるに違いない。
ウィーンの世紀末現象についての記録は、十九世紀の代表的なものとして有名だが、このヨーロッパの辺境の王朝都市からは、異常精神についての分析の大家として、リビドと無意識機制で新時代を築いたフロイトや、エゴによるコンプレックスのアードラーが輩出した。そして、フロイトが確立した精神分析の手法は、まさに意識体系の複雑なマトリックスであり、リクルート事件として姿を現した錯誤行為の断片から、入り組んだジグゾーパズルを組み立てることで、世紀末の病理の検証が可能になりそうだ。
最終的には、豊かな経験と卓越した手腕を誇る日本のプロの手で、カルテの分析を通じた病跡学的な仕上げが行われて、世紀末としての一九八〇年代が記録されるだろうが、それに先んじた診察と診断のまとめが必要になる。
そこでリクルートゲートがメディアに登場した、事件の発端でもある一九八八年六月の時点から、東京地検が公式に捜査の終結を宣言した一九八九年五月末までの経過を振り返ると、最初に株にまつわる事件が川崎市で発覚した段階で、一冊の本が犯罪の輪郭と主役の横顔について浮き彫りにしていた事実がわかるのである。
歴史の証言 リクルート疑惑(その1)
「罠」を読む
日本では年間五万点近くの新刊書が出版されるとかで、本屋の店頭は本を求める人で賑わっている。こんな様子を目撃すると、眼光紙背に徹する読書人口も多そうな印象を抱きたくなる。しかし、ある読書子の意見によると「あれは隣の百姓気分がベストセラー作りに貢献しているだけのことで、話題の本に目を通していないと流行遅れになる、という強迫観念を利用した商業主義が、有名人の名前や題名の付け方で勝負しているだけです。動機も目的も金儲けであり、内容的にタイムリーな本が書店にあったり、横積みになっているわけではありませんよ」ということになるらしい。
内容的に幾らタイムリーでも数年前に発行された本だと、ほとんど誰も思いだそうとしない場合が多いことからして、これは首肯できる好説明である。
その典型的な例が一九八六年に講談社から出版された「罠」(東郷民安著)という題名の本だ。副題に「殖産住宅事件の真実」とあるこの本のまえがきには「私が本書を刊行した目的は、とくにこれから大企業に成長しつつある未上場会社の経営者諸賢に対する、迂闊にも張り巡らされた罠にまんまとはまってしまった私の苦い経験からの忠告のためである」とあって、まるでリクルート社の現在を予想したような文章が印象的である。
しかも第三章の「運命の岐路」には新聞記者や東京地検特捜部検事たちに見落とせない、株を使った錬金術の手口が活写されている。
一一五頁の「会がはじまり中曽根や木部代議士の挨拶が終わって間もなくのことだった。中曽根が、うしろに手をついて体をそらせるようにしながら、顔だけ私のほうにむけて、なにやら小声で話しかけてきた。『今度君の会社は株を公開するそうだね、その機会に、私にひと儲けさせてくれないか。実は今は名前をいえないが、ある有力なスポンサーが金を出してくれると言ってるから、それを使い株式公開を利用して政治資金を作りたいんだ。なんとか協力してくれないだろうかぜひ頼むよ』とか、その一ヵ月後には『このあいだ頼んだ資金造りについて、ぜひとも協力してもらいたい。総裁選ともなると、二十五億円くらい準備しなければならないんだよ』」と言われ東郷民安は「彼が本気で殖産住宅の株式公開を利用して政治資金つくりをしようと考えているのだということを、その時改めて知った」と告白している。そして、一一四頁には、野村証券からの話として、「規定上、個人に割り当てうる最高額は五千株までだから、中曽根先生個人には百万株を割当たることはできない。そこで、表面的には法人割り当ての形をとる必要がある。この形をとって、中曽根先生が資金を法人名義口座に払い込めば、新株式は先生のものになる。そして、先生が時機を見て、それを売却すれば相当の金額を手にすることができる。ついてはそれに必要な法人の名義貸しを殖産住宅の取引関係会社で引き受けてもらいたい」との要請を受けるのだが、ここに二匹目のドジョウをリクルートで狙ったパターンが浮かび上がっている。
株と秘書名義を使った中曽根流の錬金術
より意味深長な記述は第四章の「祭りのあと」の」「中曽根の取り分五億円の処置」に書かれている。一四四頁から一四五頁にかけての記述は「十月五日、野村証券から中曽根割り当て分百万株の売却代金が、何の連絡もなく突然、榎本の口座に振り込まれてきた。このやり方は私も首をかしげざるをえなかった(中略)早速、私は中曽根の所に行き、金額の詳しい説明をすると同時に、中曽根に渡せる分(五億円)をどのようにしたらいいのかの指示を仰いだ。『今すぐ必要な金ではないから、君の所でもう少し預っておいてくれないか』この中曽根の返事には私は少々腹が立った。彼が拝むようにして頼んできたので私としても非常に無理を重ねて、やっとここまで漕ぎ着けたというのに、いざ金ができると、このようなそっけない返事である。あまりにも身勝手すぎる話ではないか。『とんでもない。君の金を僕のほうで預かるなどというのはとうていできない』そう言って、私はきっぱりと拒絶した。『そうか。だったら上和田の名で預金しておいてくれないだろうか』上和田というのは中曽根の秘書の名前である」とあり、ここには秘書の名前を使った中曽根流裏金作りと、それまで金にガツガツしていた中曽根が五億円に大喜びしない状況が描かれている。しかし、その翌朝の十月六日には三井銀行銀座支店において、上和田秘書官と日本学術会議事務局長の名義を使った口座が開設され中曽根の政治資金としての五億円は預け入れられるのである。
この殖産住宅事件と今回のリクルート事件を、青年時代の一時期にフランスに滞在して、レヴィ・ストロース流の神話の構造分析や、ジャック・ラカン流の深層心理の構造解析の洗礼を受けた構造主義者としての私が眺めるならば、状況の背後に潜んでいる基本構造を、疑獄のモデルとして抽出が可能になる。
東郷民安が五億円を中曽根に渡す以前に、中曽根はその金額をはるかに上回るだけのものを入手済みであり、それは日本のジャーナリズムや検察当局が追求し得なかったロッキード事件にまつわる対潜哨戒機P3Cがらみの収賄であることは、ほぼ確実であると言えるのではないか。二匹目のドジョユを狙ったたけに中曽根は殖産住宅のやり口を繰り返し、構造疑惑の一端を氷山の一角として露呈したようである。
公判維持のためにはまず物的証拠が必要だ、という先入観に支配された検察当局や事件記者たちは物的証拠という捕物帳レベルの伝統思考のまわりで右往左往しているだけである。しかし、現代における知能犯罪のやり口や国家権力を総動員して役人を手駒のように使う政治業者たちの悪行を、状況証拠の蓄積を突破口にして一掃するだけの気概と勇気を持ち合わせないなら、社会の道義心の低下が経済力を根底から損なう結果をもたらすことを教えている。
かって伊藤検事総長が「巨悪は眠らせない」という名言でマスコミの拍手喝さいを受けた時に、発言の狙いが中曽根にあると噂されたが、腰の座らない検察当局に対して警察官僚は密かに嘲笑の声を漏らしたと伝えられている。
検察官たちが検事総長の遺言を看過し「秋霜烈日」ということばを戯れに愛しょうし続けるなら日本列島に生きていく次の世代の多くは、正義とはいったい何を意味するものかについて、まったく理解できない人間になり果ててしまうと思わざるをえないのである。
倒錯精神の危険
専制政治というものは全体主義であり、帝国主義、民主主義、社会主義、そして自由主義という好みの名前で幾ら自分を飾りたてようと差異はなく、権力者による専横が続いている限りは基本構造を支配する腐敗体質が政治体制を特徴づけることになる。
特に日本のように一党による権力支配が四十年以上も永続すれば、幾ら自由や民主を名乗ろうとも悪い風通しの中で支配機構の空気はすえたものになる。そして官僚機構の上層部が供応と共同謀議の慣れでバランス感覚を喪失して放免集団化して、権力の持ち駒として飼いならされてしまうと自浄機能が全く動かなくなる。こうした状況においでは、エリート集団が異常精神の持ち主によって構成されることを人類の歴史は末法時代や世紀末現象として教えているが、現在の日本を支配しているのがこの狂の時代精神である。
そのことを拙著「アメリカからの日本の本を読む」(文芸春秋刊)の一五六頁から次の頁にかけての部分で「そして今、空洞化する産業界とカジノ化した経済環境の中で狂気と呼ぶしかない(円高)に振り回された日本ではナルシスト集団の饗宴の日々が司祭政治として中曽根時代を特徴づけたのである。国際化への派手な掛け声とは裏腹に孤立化への度合いは強くなり、自閉症的な人びとが好んだエリート主義は自由社会圏における経済競争を激化させたというのが新体制時代顛末である。また、生の様式としての男の友情がひとつの時代精神を構成したこともあり、中曽根首相の私的諮問グループに結集した学者の八割が、倒錯精神によって特徴づけられる人材だったという事実。(中略)さらにこの時期に三島文学に傾倒した外国の文学者たちが大挙して日本にコロニーを作り、友情に結びついた海軍賛歌の静かなブームの中で情念の美学が文学界に浸透した。
同性愛が時代精神を彩るにしても、このことばは現代最大のタブーである。そうである以上、倒錯精神やナルシズムをキーワードにして世界史や現代史の謎に挑み閉ざされた秘密結社の扉を開く鍵にしたらよい」と書いた。
現代における最大のタブーに挑んだが故にその頭目から暗殺命令がでるかもしれない、大変きわどい章句を含んだ本書が出版された時、私はちょうど秋の東京を訪れていたが、折しもリクルート事件が燃え上がっていた。そして宮沢叩きがマスコミ界を賑わせていたが、私の読者であるジャーナリストの多くはこの事件の本質が単なる株のバラまきだとは拙著を読み抜いていれば考えなかったはずである。
先の引用部分のメタファーを一読しただけで、第二臨調や中曽根首相の私的諮問委員グループに結集した異常精神に支配されたエリートたちがリクルート事件に関係していたと予想できる。それも国鉄、日本航空、電々公社などの国有財産を利権化し、鳴り物入りで大宣伝した民活のカモフラージュの陰で収穫物を仲間のうちで分かち合おうとしたときに、川崎市という権力の周辺で発覚した収賄事件の余波から思わぬ疑獄構造が露呈してしまttのだ。また、そうである以上は第二臨調や首相の私的諮問委員グループの顔ぶれが、最終的に企みの配役として舞台に姿を現すことになる。「中曽根ファミリー」(あけび書房刊)に登場する二一四の諮問機関や審議会の顔ぶれを丹念にクロスチェックすれば、その全貌はたちまち明らかになるはずである。
また、偶然ともいうべきか、私の東京滞在のある日のことだが、親しくしている日本のエスタブリッシュメントの家庭で、禁裏にも近い人を訪問して拙著を贈呈したら、本の内容について話に花が咲いた。中曽根政治と倒錯趣味についての話題になった時に奥方が「そういえば、お友達の家でアルバムを見せてもらっていたら、中曽根さんが長い髪を垂らして女装している写真がありましたのよ。そこで皆で、中曽根さんて変わった趣味をお持ちなのねって噂したんです。それもカルメンのいでたちでして実に板についておりましたわ・・・・」と教えてくれたが「フォーカス」あたりが耳にしたら大喜びしそうな情報だ。
そういえば、何年か前に「週間朝日」だったじゃ「サンデー毎日」だかの記事で笹川良一が似たようなものを保管しているという発言をしたのを読んだ記憶がある。
火のないところに煙りが立たないのだろうが、学生時代の仮装行列ならともかく、こういった病理学に属すような良くない趣味を国政のレベルにまで持ち込まれたのでは、一億二千万の日本人はたまったものではない。政界と財界を巻き込んだリクルート事件に関連して、これから次々と姿を現すナルシストたちは、ある意味では気の毒な異常精神の持ち主かもしれないが、こういった腐りきった倒錯趣味や疑獄への不感症を国政のレベルから一掃しない限りは日本に明るい未来は訪れないのではないか。
私は構造地質学の学位をフランスの大学でもらったが、学士入学した文学部は中退だったし、ファシズムやナチズムの歴史や異常心理について学んだのは、政治学部や医学部のフリーの学生としてだった。それにしても政治の中に異常心理や倒錯趣味が紛れ込むような国がいかに悲惨な結果を招来するかについては、ナチスの歴史を通じて徹底的に学びとったつもりだ。
そこで提案になるのだが、ロッキード事件やリクルート疑惑の追及を担当する東京地検特捜部の犯罪分析スタッフとして異常心理に精通した精神病理学の専門家を加え、世紀末の日本を地獄につき落としかねないエリート犯罪への対策を整えていただきたい。
政治家たちの選良意識と倫理感覚がなくなっている以上、もはや歯止めになるものとしては犯罪病理学を徹底習得することと、児童心理学的なアプローチが役に立つと思うからである。
代議士の分身としでの秘書
一握りの権力者たちが情報と決済権を独占することにより、国政を政治業化している状態を指して、田原総一朗が「情断」国家と形容した点に関しては彼の「新・内務官僚の時代」に指摘してあるとおりだ。そして、情断化が巧妙に完成した国に、いかにも似つかわしい形で起こったのがリクルート事件であり、これは日本流のインサイオd・トレードがもたらせた大疑獄の氷山の一角である。
株式の上場を利用して巨大な政治資金を作る錬金術は、中曽根康弘が最も得意にしていたやり口でそれは東郷民安の「罠」という本に詳述されている。そのものズバリの賄賂を受け取ると田中角栄のように収賄罪で御用になるから、コロンビアやシシリー島の犯罪シンジケートの手口をまねて不正に入手した汚れた金をクリーニングするのである。
また、老獪な政治業者として熟知するノウハウは、秘書をつかってその名義で取引することで、そうすればいざという時に秘書に全責任を負わせて自分は責任を逃れることができる。しかも秘書は雇い人だから使い捨てが可能でいくらでもボロ雑巾のように使ってポイである。
リクルート株でボロ設けをした灰色高官として、公表されたリストで自民党の重鎮代議士を整理すると、その秘書の使いぶりが次のように歴然とする
竹下首相関係(元蔵相)
青木秘書官・・・・・・・・・・・・三〇〇〇株
福田施設秘書(竹下の親族・・・・・一〇〇〇〇株
宮沢蔵相関係
服部秘書官・・・・・・・・・・・・一〇〇〇〇株
安倍幹事長関係(元外相)
清水秘書官・・・・・・・・・・・・一七〇〇〇株
中曽根前首相関係
上和田秘書官・・・・・・・・三〇〇〇株
築比地秘書官・・・・・・・二三〇〇〇株
大田私設秘書・・・・・・・・三〇〇〇株
渡辺政調会長関係(元蔵相)
渡辺私設秘書(長男)・・・・五〇〇〇株
藤波前官房長官関係
徳田秘書官・・・・・・・・二〇〇〇株
加藤農水関係
片山秘書官・・・・・・・七〇〇〇株
加藤私設秘書(次女)・・・五〇〇〇株
ざっとこんな具合であり、国会を舞台に日本の政治業界ではヤクザの世界で子分が親分の身代わりになり、ムショいりするのと同じパターンが出来上がっている。そして税金を払わないでいい濡れ手に粟の黒いカネを求めて、蔵相や閣僚時代に手口をマスターしたホワイトカラー犯罪の名人たちで賑わっている。しかも。竹下首相以下が口裏を合わせたように「違法ではない」とうそぶいているが、「その身を正すこと能わずんば、人を正すを如何せん」である。為政者が政は正であると考えずに政治の要諦を見失い、上に立つものが「してはいけないことは絶対にしない」という倫理観を喪失すれば、これは亡国路線以外の何物でもない。特に蔵相を歴任した渡辺美智雄にいたっては「法に触れていねえことをやってどこが悪いと言ぐのか」とズーズー弁でまくしたて、盗人猛々しい態度で居直ったが、犯罪が実証されて起訴されないならば政治家はどんな破廉恥なことでもやっていい、とでもこの男は考えているのだろうか。
千里を走る政治家の悪事
一九八八年八月十日付の「ニューヨークタイムズ」をはじめ「ウォールストリート・ジャーナル」やロンドンの「エコノミスト」誌などは日本におけるインサイド取引を取り上げ「世界の常識からすると収賄なのに、日本では誰も刑務所に行かない」「米国なら即座に首が飛ぶようなことでも日本の当事者たちは悪いことをしたとは思っていない」「収賄した閣僚が誰ひとりとして辞任していない。日本は本当に大国たりえるのか」といった論調で首をかしげている。
われわれ海外で生活している日本人にとって、日本の汚名は自らのものとおもわざるをえないので、故国のこの醜態と悪評を実に恥ずかしいと感じてしまう。
日本の政治業者たちは国内のことしか考えないから出来るなら収賄事件を揉み消そうと居直っているが、情報化時代の現在は国内のスキャンダルにとどまらず「悪事千里」で伝わっていくのである。だから国際社会における日本の信用は損なわれ近代国家としての体面は大いに傷つけられたのだから、腐敗行為の責任を取ってケジメをつけるためにも竹下内閣は総辞職して国民の信任を問うべきだろう。
われわれの祖先が伝えた「恥を知る」人間が内閣にいないが故に、天寿を全うしようとしている天皇でさえ安心して冥界に旅立つことができずに苦痛の中で生命力をすり減らしているではないか。
拙著「アメリカから日本の本を読む」の中にも書いておいたが、中曽根や竹下のごときヤクザ政治家たちに首相の印綬を帯びさせたことに対して白虹が帝都の上に架からなかったのが不思議でならない。
拙著といえば私はその中で山田正喜子の「アメリカのプロフェッショナル」(日本経済新聞刊)を講評した時に米国の証券取引委員会(SEC)の問題にふれておいた。そして「粉飾決算、インサイドトレード、株価操作といった日本では日常茶飯事化しているホワイトカラー犯罪は米国では日本で想像できないほどリスキーなビジネスだ。そのベースにはコインの両面である情報公開を、プロフェッショナツ倫理への信頼がバランスを保って共存しているのである。日本にはSECに相当する独立した監視機構が存在せず、そのためにほとんどの会社が粉飾決算に近い行為をやっている。(中略)その結果、株主総会が儀式化してしまい総会屋という珍妙な事件屋が横行する羽目になり政治家と暴力団が結びついて、日本の経済的体質を不明朗なものにしてきた」と書き。SEC的な監視機構の設立が急務だと強調した。それなくしては世界の経済コミュニティのパートナーとして真の信頼に基づく仲間入りはなしえないのである。
実際、米国のSECは二五〇〇人以上のプロフェッショナルをスタッフにもち、悪質な証券犯罪がアメリカン・キャピタリズムを蝕むのを防ぐために目を光らせている。ところが日本にはSEC的な組織は皆無であり辛うじて大蔵省証券局の数人の役人が、証券市場全般を担当しているにすぎない。そして殖産住宅事件をはじめタテホ科学事件や新日鉄事件とかリクルート事件などのように株を使った悪質行為が野放し状態である。しかも歴代の蔵相経験者がリクルート事件では顔を並べて巨大なボロ儲け話に加わっていたのだ。
また、NTT株の放出の手口を見ても明白なように大蔵省自体がリクルート社と同罪の違法を試み詐欺まがいの投機的な株式操作を演出して、十兆円近い資金を証券市場から吸い上げ国庫に入れたが、その直接の担当が証券局だったのである。こんな泥棒が十手を預かるような茶番劇をしていたのでは、日本が世界から信用されるはずがないではないか。同じ民活でもブリティッシュ石油(BP)の株式を公開した英国は、利回りが公定歩合に見合うように価格を設定し、しかも公平を期して一回で全株を放出している。
ところが日本では小出しの公開を大蔵省が行い、その設定価格だと利回りは1%に遠く及ばずこれは投資ではなく信用詐欺の同類だとおえる。仮にNTT株の利回りが定期預金並みならば放出価格は五十万円以下のはずで、この株が世界の投資家に受け入れられるためにはPERから一株十五万円くらいが相場だが、大蔵省は十倍以上も吹っ掛けたのだった。
アメリカ人のエコノミストの友人は「日本の兜町は株式市場ではなくてカジノだ」と言ったが、私も同じ意見で三流市場のデンバー並だと思う。いずれ東京市場は大ガラに見舞われNTT株も三十万円くらいのレベルで落ち着き日経ダウも三桁台になることだろう。その時に汚れた日本の大掃除をする瞬間だと悟り、西方浄土の方角に立った大きな虹が限りなく透明に近い白光で包まれていると気づいたのではあまりにも情けないといえないであろうか。
(中略)
歴史の証言 リクルート疑獄(その2)
事件を囲むタブーの砦
リクルート疑惑は時間の経過とともに新しい展開を遂げ、国民の前に隠れていた氷山の一角を次々に露呈して、高級官僚や政商的な経営者たちの間から逮捕されるものが続出し始めた。自民党の派閥連合として反主流派もない体制を作り、小手先政治でこの世の春を謳歌してきたが、国民の信頼の喪失と戦後最低の内閣支持率で竹下内閣はついに空中分解してしまった。しかも、首相が退陣表明の記者会見をした直後に、リクルート社から一億円以上の献金を受け取っていた首相の金庫番で経理担当の青木秘書が首つり自殺した。
それでなくても奇妙な事件だという印象を伴って、事件がすこしもすっきりした形で解明が進まないのはそれなりの理由があってよさそうだ。ジャーナリズムや政治家たちが口を噤み時たま奥歯に物が挟まった発言をする裏には黒い霧の元凶に脅える共同体心理が働いているものだ。しかもその背後には誰もがふれるのをためらうようなその時代における最大のタブーが関係しているのが世の習いである。
特に権力者がタブーに守られてしたい放題をした場合にはタブーに接近したという行為だけで社会から葬られたり命を奪われることも多く、こういう事件では多くのジャーナリストや関係者が謎に満ちた状態で姿を消しているのであり、首相の秘書の死はその始まりを意味しているのだろうか。なにぶんにも秘書は男が担当する女房役であるし、金庫番となると汚い金の動きに関与するから、ヤクザ的な政界の裏面との接触も多いのでタブーの世界と紙一重の位置にいると言えるのである。
川崎市の助役がリクルート社のビル建設に関して便宜を計った見返りとして株を受け取り、それが巨額の賄賂だったことが収賄事件として発覚し、それを口火にしてリクルート疑獄の煙がたちのぼった。この段階で汚職容疑で内偵していた神奈川県警に対して、元警視総監で中曽根内閣の法相をやった秦野章が、圧力をかけて操作を中止させようとしたほど、リクルート社の自民党中枢への浸透は強力だった。それは本命の中曽根首相は言うに及ばず、ニューリーダーと呼ばれる竹下、宮沢、安倍などの幹部が賄賂性の強い金を一億円以上も受け取っており、その事実がここにきて続々と発覚しなかったら今頃はリクルート疑惑などは存在せず、竹下内閣は大いに安泰でこの世の春を楽しみ、経済援助の美名の下に世界中で血税をばらまき、政治的無能力を札束の威力で抑え込む竹下流の買収外交として、撒ける金がある限りは順風に乗っていたかもしれない。しかしリクルート事件は首相の秘書の自殺で新展開を見せ始め、女房役の秘書が金庫番であった事実に注目すれば、平和相互銀行の吸収合併が最大の政治資金作りの仕掛けだから「死人に口なし」でうやむやになるか時限爆弾になるかは、今後の成り行きにかかっているのである。
それに竹下首相と自民党は内閣を犠牲にしながらも、中曽根の国会への喚問という簡単なことをなぜ全力を挙げて阻止したかという疑問に対して、誰も未だはっきりと答えていないのである。
すでに江副や真藤を始めとした幾人かの当事者は起訴済みで、これから本命の巨悪の砦に包囲網が絞られていくはずが、今の段階は未だほんの序の口であり、竹下退陣程度のことで気を緩めてはいけない。それは造船疑獄の教訓がはっきりと示しており、戦後最大と言われたこの疑惑がたとえ忘却の彼方にあっても。もう一度それを思い出す必要があると言えるのである。
造船疑獄の教訓
造船疑獄の発端は川崎市の助役の賄賂に似ていて、伏魔殿の天守閣とは程遠いところで始まり、小さな鮒会社の重役が会社の金を着服したという、ありきたりの公金横領事件が火種だった。そして、次の段階で丸の内や霞が関に飛び火して、最後に国会や自民党本部のある永田町や平河町で、大火事として燃え上がるパターンが待っていた。
造船疑獄では百人近い財界人が逮捕され、自由党の佐藤幹事長と池田政調会長が収賄していたので、逮捕されるばかりになった時に、悪名高い指揮権発動という暴挙ですべてが雲散霧消した。そして、自民党としてはどんな大赦でも消すことが不可能な、永劫に残り続ける犯罪記録を作ってしまった。
この例において既にはっきりしている通り、過去の歴史に似たような事件を体験しているし、なぜ巨悪を取り逃がしたかという苦い経験があるから、今度は同じヘマをしないことが肝要だと、ジャーナリズムや検察当局は新たな覚悟が必要だ。なぜならば、高辻法相は指揮権の発動を気軽に口にすることで知られ、指揮権発動がいかに国政と民主主義の破壊とに結びつき、その根幹に触れるものであるかを知るならば、それを軽率に口にする人間は信用が置けないことを、造船疑獄の教訓が示しているからである。
リクルート事件が造船疑獄に似た構造疑獄であり、腐敗した政治家と高級官僚が職務権限で関与し、当時の文部次官や労働次官が既に逮捕されている。だから、国会議員や閣僚の逮捕を予想するのは、乱れ飛んだ札束や利権の内容からして、それほど難しいことではないだろう。それにしても、現在の段階において。これが奇妙な疑獄だと言わざるを得ないのは、マスコミ界で取り沙汰されている問題と、事件の本質が肉離れした形で進行していることだ。現金で自腹を切らないで賄賂を支払いながら、株券を領収書の代わりに利用している点を考えていないし、リクルート事件はNTT事件かスパコン事件と呼ぶべきだが、国民は事件の核心が巧妙にすり替えられているのに、それに全く気がついていないのである。
なぜであろうか。それは疑獄としてのリクルート事件は、民活の一貫として国有財産の払い下げに関係し、中曽根内閣時代の犯罪と不始末の数々が、内閣交替を機会に次々とボロを出したものだからだ。しかも、初期の段階から本命は中曽根康弘だと言われながら、これまで一年も時間が経過したというのに中曽根の天守閣からは全く遠い場所で、火が燃え煙が立っているにすぎない。
ここに来て風向きが本命の方向に変わり、中曽根召喚についての紛糾が命取りになり、竹下内閣が腰砕けで崩壊するに至ったし、あれだけ目立ちたがり屋で芝居っけの強い中曽根が、ここにきて存在を顕示するのを抑えているのは、一体なぜかという点に着眼するならば、リクルート事件の真相の半分が解明できたと言えるのである。
リクルート疑獄は面白いほど犯罪心理学の教科書通りに進み、リクルート社関連の未公開株の譲渡にまつわる与野党を巻き込んだ政治疑獄を暴きだしたが、株券が領収書の代わりだったのは興味深いてんだ。特に松原社長室長が札束を持って楢橋代議士を訪ね、国会での追及を賄賂で抑えようとし、その現場をビデオに撮られるというヘマを犯して、地検に告訴されたというハプニングがあったために、物証主義の検察当局は本腰を入れなければならなくなった。
それまで明電工事件や撚糸工連疑獄などで、中曽根がらみのスキャンダルを追った特捜部が、政治権力の圧力のために途中で挫折させられ、当時の伊藤検事総長の巨悪発言を空手形にしている。だから、未公開株のリストまでが現れたので、法治国家の番人の面子を賭けるラストチャンスとして、検察は追求せざるを得なくなった。なにしろ、株式上場の株分けを使った賄賂工作は、政界、財界、官界、学界、言論界などを巻き込んで、日本全体が金狂いに陥っていることを露呈した上に陰湿な地下の結社集団を浮上させたからである。
政界におけるセイジごっこ
リクルート社はお祭り騒ぎが好きな仲間意識に支えられた女性的な企業文化をもつミーイズム集団だと言われ、性の平等化が目覚ましかったと指摘されるが、このユニセックシズムの心理現象で塗りこめて。政治行為に一般化したのが中曽根内閣だった。
発足した当初の内閣は田中角栄に手綱を取られて、目白台の顔色で動く「田中曽根内閣」と呼ばれる哀れな存在だった。それは総理大臣の罪を軽くするために、その任に当たるとはだれも考えていなかったのに、中曽根は闇将軍から首相に指名されていたからだ。
しかし、権力に慣れるに従い面従腹背が目立ちだし、独宰官への憧憬を権力機構に反映すると、首相の私的諮問委員会が派手に動き出して、実質的な無視による国会の骨抜き化が進行した。委員家業でタカリ癖のついた学者や評論家は大量にいたので、大平首相が総裁時代に作った「総理の政策研究会」の諮問委員の中から、めぼしい顔ぶれを集めて矢継ぎ早に作ったのが、中曽根流の首相の私的諮問グループだった。
従来のものは私的集団の自民党総裁が、党レベルの総裁の私的機関として設置したのに、自民党総裁が日本国総理を兼任するのを利用して、中曽根は審議会もどきの私生児を乱造し、審議会なみの権限を勝手に与えると、国会での公式な審議を回避する目的で、この私生児に行政行為を実行させたのである。
これは憲法に決められた議会制度の否定であり、昭和のファシズムと呼ばれた戦前の軍国主義の時代でも、こんな暴挙は行われなかったのに、奢りに支配された中曽根はそれを敢行した。政府関係の諮問機関は国家行政組織法第八条に基づいて、国会の承認を必要とする正規の審議会と、法律や国会に拘束されない私的なものがある。中曽根は私的なものを正規なものにみせかけ、何億円もの税金を使って茶坊主集団に対して、鼻薬としての小遣いを与えながら政治を壟断した。政治のルールが首相の趣味のためにこれほど乱れたことは、明治以来の日本の憲政史を振り返ってみても、かって前例を見ないほどのものであった。
実際問題として、首相が自分の好みに合った追従者たちを集めて、適当な口実で個人の満足を満たす上で利用したというのに、その費用は首相のポケット・マネーではなくて、各省庁の予算という血税で賄われていたのである。例えば、高坂正尭京大教授を座長にした「平和問題研究会」は、一九八三年(昭五八)八月に発足しているが、一年あまりの間に八千万円ほどが総理府の予算から支出されていて、委員は旅費や宿泊費のほかに二万円の日当を受け取っている。
瀬島竜三や佐藤誠三郎のような十以上の委員会に顔を連ねる常連は、その収入のほうが本業の給料を上回る月も多く、乞食と政府委員は三日やったらやめられないと、口の悪い連中から妬まれる種を作るほどだった。しかも、やっていることの多くは、中曽根がそうしようと考えたことを受け、意向をそのまま反映させて恰好を作るだけの、傀儡としての役割を演じたにすぎないのだ。要するに、その頭脳が役に立ったわけではなくて、お殿様の言いなりになって身も心もささげ尽くし、学術用語を使って春の歓楽をもてなす、象牙色の肌をもつ今様の白拍子として、彼らは集められていたに他ならないのである。
こうした殿様の道楽が過ぎていることに対して、参議院内閣委員会の調査室長は東京新聞の記者の取材に答えて次のような興味深い発言をしている。
「歴代の首相の私的諮問機関は、一内閣一機関にほぼ抑えられ、行政の前面に出るケースは少なかった。中曽根さんの場合は質が異なり、明らかに正規の審議会と同じ役割を果たしている。意図的とは思わないが、脱法行為であることは否めません」
高島易断神聖館の高島龍峰館長は首相時代の人相をみて、目の冷たさにはずる賢さが現れていると喝破しているので、、中曽根のやり口は意図的だったに決まっているが、私的諮問機関を悪用して、彼一流のやり方で議会制度を骨抜きにするクーデターを試みたのが、中曽根時代の政治を特徴づけた。乱造私的諮問委員会の実態だったのである。
有能な頭脳を動員してよりよい国政を実現するのなら、プレーン政治も悪くはないだろうが、エストロゲンで体がふっくらと丸みを帯び、首相好みの餅肌の中年学者や評論家を集めて、セイジごっこに現を抜かされたのでは、納税者としてはたまったものではないのである。
三島事件の教訓
法的には全く根拠を持ち合わせない集団を、首相の私的諮問機関と名付けて飼い慣らした弊害は、議会軽視と政治不信を助長したが、それを破廉恥にも外交の場まで持ち出してしまい、中曽根の個人的な願望に合わせて宦官集団が作文したものを、まるで我が国の基本政策であるかの如く扱ったために、自民党内で大紛糾したのが前川レポートだった。これは数ある私的諮問機関の一つとして、一九八五年(昭六〇)の十月に発足した「経済構造調整研究会」のレポートで座長が前川春雄前日銀総裁だったために、政府は前川レポートと称したものの大宣伝をした。
内容は首相好みの奇麗事の羅列にすぎず、国会での審議にかけた民意とは無関係のものだが、それを独断で対米外交の公約に使ったので、自民党内にも批判の声が高まったいわくつきの私的レポートであった。
思いつきに従ってその場逃れに終始して、自分だけは常にいい子でいようとする中曽根政治の実態は、同じ自民党でも古手の政治家たちには、胡散臭さを強く感じさせて他のである。彼らはダテに国会議員をしてきた訳ではなく、永年に亘って築いてきた党の存立基盤を損なうものに対して、お目付役として時には立派に機能するのが、自民党のオールドリベラリスト議員の良いところでもあった。
彼らが教訓的な例として明確に覚えていたのが、一九七〇年(昭四五)十一月の三島事件である。
イタリーの民族的英雄で詩人だったガブリエレ・ダンヌンルィオに憧れ、学習院の文学少年時代から死の瞬間まで、徹底的なコンプレックス心理を持って模倣に徹して詩人に献身した余りに、遂には本格的な性倒錯者の仲間入りをした三島は、イタリーの永遠の恋人に焦がれ死にをした。
同時に、彼を裏切った日和見主義者への面当てとして、しかるべき地点を死に場所として決定すると、彼は愛刀の「関の孫六」を使って自刃したが、そこが市ヶ谷の自衛隊東部方面総監部だったのは、中曽根康弘が防衛庁長官だったからである。
中曽根は文官的な宦官学者を私兵に仕立てて、日本の議会制度をいびり殺そうと試みて、日本の民主主義が死の苦しみで足掻くのを、首相官邸の中で快感として味わったらしいが、武力蜂起によるクーデターを指向した三島の倒錯の美学は、それに十年も先だって楯の会という私兵集団を組織して、玉砕戦術に死の快感を感じていたのだ。戦争の推進力を一種の性的妄想と理解した三島は政治とエロスとの関係を戦いの場で一体化して、絶対者への服従にマゾヒズムとサディズムを感じ、その種の突きつめた狂気をナルシズムに体現していた。
共通の倒錯精神を持つ中曽根は三島の戦法に口では共鳴し、物心両面から支援をしたといわれている。しかし、それはアメリカからの外圧に虐げられ、日本国が呻吟し産業界が悲鳴を上げたのを放置し、却って被虐的な快感を楽しんだだけでなく、平和国家として蘇った戦後日本に対しては、総決算と称して苛め加虐的な快感に陶酔していたが、これは中曽根流のナルシスト的なSM趣味に基づく友情の一種かもしれない。
それは政治家として日本国に対しての裏切りだが、ナルシストとして自分だけが可愛い中曽根にとっては、自分のために他のあらゆるものが犠牲になるのは、矛盾ではないし痛くも痒くもないのだ。だから配下の陸将補が三島の決起に呼応して、自衛隊員を引き連れて参加するのを内諾していたのに、責任をとるのが怖くなった風見鶏の中曽根は、土壇場で翻意すると三島を裏切ったと言う人が多い。
だから、三島の死は片割れに裏切られた情死であり、残ったほうは位人臣を極めて宰相の印綬を手に入れ、官房機密費を使って茶坊主遊びを楽しむこともできた。そのお仲間が昔取った杵柄の海軍の中級士官出身の財界人や官僚とか、権力に擦り寄る心の卑しい小姓志願の学者だとしたら、政治がまともに機能するはずがないのも当然だろう。
しかも、首相という公的な立場と政治権力を利用して、公的な国家の私物化が進み、自小国家主義者が国家を食い物にする時、そこに亡国の音が響き渡ることになるのである。
東京のベルリン化と国家機密の流失
立花隆が「文芸春秋」誌に執筆した田中金脈の記事が、飛ぶ鳥を落とす勢いの田中政権を崩壊させた、と一般に広く信じられている。だが、それは事実の一端を示しているにすぎず、致命傷を与えたのは外国人記者クラブの質問であり、外国の特派員の金脈事件についての質問に対して、田中首相が追及をかわしきれずに自滅したのである。
そのことを肝に銘じて感じた中曽根首相は、日本の新聞記者は幾らでも誤魔化せても、外国系のジャーナリストの鋭い問題意識の前では、正面からの追及でボロが出ることを恐れて、幾ら招待されてもいつも口実を作って逃げ、外国人プレスクラブでの記者会見を承知しなかった。後ろめたいことが何もないのであれば、特派員と会見して政策を説明するチャンスだのに、中曽根首相はお気に入りの特定記者と会うだけで、公的な会見を全力を上げて回避し続けた。これは有楽町のプレスクラブの理事をする特派員たちが、何人も私に繰り返して言っていた話である。
こういったメンタリティの背後には異常心理が潜み、茶坊主的な取り巻きをプレーンに使ったのと同じで、倒錯的な仲間意識に支えられた共同感覚と、密室政治の陰湿なパターンが読み取れる。現に、中曽根首相を取り巻いている新聞記者の多くは、同じ特派員仲間でも眉をひそめる趣味の持ち主で、有楽町の電気ビルのエレベーターの中でも、男同士で手を握り合っているタイプに属しているそうである。
外国の諜報機関はこのタイプの人間を送り込み、重要な国家機密を盗み出すことが多く。それはMIBやCIAのケースでよく知られているが、最近ではモサドが活用する手口として有名だ。そして、日本人はこの手口に余りにもナイーブであり、中曽根内閣の周りに群がっている人間には、この種のいかがわしい者が特に多いという話を、東京に行くたびに読者の特派員たちから聞かされたものである。
一九三〇年代のベルリンは放埓な悪習が蔓延した都市で、手軽に享楽を味わえる放蕩の町として、倒錯趣味の人間を相手にした施設や出版物が氾濫し、不倫と贅沢趣味が時代精神になっていた。同時に、国家の最高指揮者のヒトラーが倒錯趣味で、ナチスの組織が異常精神に支配されていたから、支配と服従を体現するサディズムとマゾヒズムが政治を情念とヒステリーで彩っていた。
それに似た異常興奮の熱気に包まれたのが、中曽根時代の東京の雰囲気であり、このお祭り騒ぎの享楽と投機熱を求めて、奇妙なコスモポリタンが日本に集まったし、同類の日本人がメディアの上で浮かれたのである。
このような倒錯人脈のルートを通じて、国策を決定する上で重要な多くの国家機密が、外国筋に流れたのではないだろうか。それは戦時中のゾルゲ事件の教訓からしても、十分に予想することが可能であるのは、審査基準のない諮問委員会の中に外国の下請けもいて、首相官邸は言うに及ばず赤坂や紀尾井町でも、待合での密談や霞友会館での会合の内容は、たちまちその筋のネットワークを通じて流れ、よその国のデータベースに組み込まれてしまい、日本の安全は損なわれてしまうことになる。
奇妙な趣味が権力と癒着して時代精神が狂えば、首相官邸での決定や国家機密に相当するものが、責任ある地位にいる者たちの見識の欠如で、価値ある情報として他国に大盤振る舞いになったり、代償と引き換えに便宜と置き替っても、少しも不思議なことではない。
それと全く同じパターンが国内で実行され、自民党の執行部とリクルート社の間で露見し、政府委員の地位や政策決定の取引として、株のばら撒きの形でスキャンダル化したことを思えば、未だ露見していない悪質な不正の数々が、よその国の各種組織との間に存在してもおかしくない。現に中曽根内閣の閣僚や自民党の執行部のほとんどが、何の罪悪感もなくリクルート社や江副から金や株を貰い、国の知的所有権や便宜を切り売りしているのだ。これは自衛隊の機密漏洩とは重大性で桁違いであり、末永陸将補事件の何万倍もの打撃を国家に与えている。こういう乱行による国家機密の切り売りを、昔の人は売国行為と呼んだはずだし、たとえ現金ではなくて株券で受け取ったにしても、背信が民族の運命を根底から損なう以上は、これは売国行為そのものだと言わざるを得ない。スパイ防止法が必要だと騒ぎたてる議員が多いが、体制の中枢にいる首相や閣僚が国益を切り売りし、それを私益に還元しているのだとしたら、一体どうやってそれを防ぐというのだろうか。
国家の中枢部から機密が流れ出し、権力者のほとんどが倫理観を喪失していることは、亡国現象の最たるものであり、いくら資金を投入して軍事力を強化しても、内部から腐っていく以上は救いがない。この内部を腐食する国家の敵が、極左勢力のテロリストだと考えて、日本の警察機構を公安警察主導型に改造したのだが、気がついてみたら敵は本能寺にあって、国家を食い荒らしていたのは権力者たちで、首相以下の代議士や高級官僚が供応や買収で頂かれていたのだ。そして、六〇年安保以来の過去四半世紀にわたって、ひたすら公安と警備の増強に励んできた結果、逆井に警察の刑事部門は弱体化してしまい、三億円事件、グリコ・森永事件を初めにして、犯罪面での無力さは目立つばかりである。それは警察官僚が権力志向になり、出世と支配力の魔力に捉えられてしまい、本当の公安と安寧の意味を忘れてしまったからである。
(中略)
警備警察が果たした特殊な任務
五五年体制は安保事件の教訓で警備警察を充実したが、その典型は総務庁長官として官僚ににらみを利かせ、同時に、官房長官として内閣の手綱を取る後藤田正晴であり、彼は中曽根内閣の舵取り役を演じていた。後藤田は警察庁の長官から田中の用心棒になり、中曽根を助けるのではなく監視する目的で、ナビゲーター兼お目付役として送り込まれ、乱行にのめり込みがちな権力の体現者を、側面から巧妙に誘導しているのである。
国家の番犬役としてかつて警察力を統括し、しかも、田中角栄の懐刀として監視役を果たした後藤田は、カミソリの鋭さで国政を切りまわしながら、田中が法廷闘争で忙しくしている間のお目付役の任務を託され、留守番家老として中曽根の長期政権を支えてきた。自己顕示欲が強くて大言壮語の弊害があるが、強者には無条件で追従する性格の中曽根は、弱みを威嚇できる扱いやすいタイプの権力者に属している。
だから、弱みを握っている限りは操縦がしやすく、その手始めにしたのかどうかはわからないが、元内調の調査員だった外交官による情報だと、中曽根内閣が誕生する前の総裁選の段階で、内閣調査室にあった中曽根康弘のファイルが紛失していて、その資料は後藤田が握るところになったらしい。当然、中曽根についての全情報は目白台に届いており、弱みをすべて握っているつもりの田中角栄は、ロッキード事件を政治力で無罪にしうると安心していた。
それに、後藤田機関と呼ばれる警察の情報網を使えば、中曽根についての珍聞奇聞が幾らでも集まったから、真夜中の事務所で鬘を前に悦に入る光景や、キャンパスだけでなく体に絵具をぬって、得意にシャンソンを口ずさむ報告を受けるたびに、目白台の大将はさぞ胸糞悪い思いした下に違いない。
中曽根の最大の欠点は軽率な点であり、それを作家の平林たい子は「中曽根という人はカンナ屑のようにペラペラ燃えすぎる」と形容しているが、思いついたら突っ走って我慢が出来ないから、それを慌て者は中曽根の実行力と錯覚してしまうのである。
後藤田にとって最も気がかりだったのは、中曽根の複雑で奇妙な交友関係であり、友達との付き合いになると前後の弁えが無くなるから、首相好みの餅肌秘書官を牽制するために、警官から選び抜いた屈強な人間を張り付けたが、問題は中曽根が住んでいる野球の長島から借りた家だった。世田谷区上北沢の長島邸は鉄筋二階建てだが、長島が巨人軍の監督を降ろされた秘密は、試合に勝利するために有能な選手を結集して、彼らを戦力として上手く指揮しなければならないのに、長島にはそれが困難だったのが原因だそうである。
政治のように汚れているビジネスとは違い、野球は病的な悪癖に対して実に厳しいものがあり、人気稼業にはスキャンダルが致命傷だから、それがゴシップ化しないように苦労した話を、かつて読売のトップから聞いたことがある。それでも、王監督による巨人軍はファンの満足を勝ち取って、読売は売り上げを落とさないですんだのだった。
その後としては、長島は自分の性格に似つかわしいモデル稼業に転身し、駅に並ぶ商品ポスターに不思議なスマイル写真を連ねて、モナリザ張りの謎の微笑を投げかけているが、心理学者の平安女学院の上野千恵子助教授の説だと、あれはナルシストの寂しい微笑だということになるらしい。中曽根も長島もともにナルシストの傾向が強く、素人向きで力量を懸念されている二人だから、つまらない噂は摘むのが最良だというわけで、別の側面からのスキャンダル予防工作も進み、商法改正を機会に後藤田の統制が厳しくなった。そして、この方面の情報は完全にカットされて、政権担当時代は大きなボロを出さずに済んだのに、リクルート事件で江副や真藤だけでなく、株を受け取っていた顔触れのリストから、小姓人脈や側近グループの名前が続々と登場してしまった。
鬘趣味を江副の女装七変化
文芸春秋社から出版した「アメリカから日本の本を読む」の中に、私は「日本ではナルシスト集団の饗宴の日々が、司祭政治としての中曽根時代を特徴づけた。(中略)中曽根首相の私的諮問グループに結集した学者の八割が、倒錯精神によって特徴づけられる人材だったという事実」といった指摘をしておいた。すると、これを東京に行って話題にした時、日本の最上流の家庭の奥方が教えてくれた話に、中曽根が長い髪を垂らして女装している写真があり、それがカルメンの姿だったという情報だったから。このエピソードを「加州毎日」新聞の記事に書いたところ、情報誌の「インサイダー」が日本国内に紹介した。そのために、日本から国際電話が沢山かかり、週刊誌や新聞記者と情報を交換し合ったが、多くのジャーナリストやルポライターが注目し、中曽根、江副、鬘という奇妙な組み合わせに関心を持って、わざわざ高い国際電話を使ったり、中にはロスまで取材に来た人まで出現した理由は、ここに突破口があると感じたプロとしてのカンがあったからだろう。私が「加州毎日」に書いた記事は中曽根の鬘姿だったが、東京からの情報は江副と鬘についての物が多かった。最初の頃に江副が雲隠れして入院した時に、鬘をつけた変装で外部と連絡したことは有名だが、それ以前から彼には鬘をつける趣味があり、その後にも、岩手から女装して東北線で上野駅に到着したところを、週刊誌に証拠の写真を撮られている。
また、中曽根が財界から寄付を集めて作った「世界平和研究所」には、リクルート事件で世界的に名を上げる以前の段階で、事業家の江副浩正が女装で時々出入りしていたと言われている。ある新聞の社会部記者の話によると、世界平和研究所は女装趣味を持つ集団の拠点らしく、この研究所を地検が家宅捜査すれば、ダンボールに幾箱もの女装用のかつらが押収できそうだ、という実にうがった珍説まであるそうだ。それに、中曽根が行った弁明記者会見によると、中曽根が江副と公式に会う時には、いつも奇妙に演出家の浅利慶太の同席があるが、演劇は鬘のコレクションの宝庫だとすれば、リクルート事件の別の側面は鬘コネクションではないのだろうか。
そのような状況分析が始まった段階で、NTTの真藤会長が株式受領で浮上して、急速度で逮捕から基礎に移行したし、中曽根に影のように付き添う瀬島竜三が、NTTの取締役で相談役であることが注目されており、これも事件の見落とせない隠れた鎖の環である。最初は否認していた真藤が観念して、事前共謀と村田秘書の工作を供述した理由は、検察当局が江副と真藤の特殊な関係について、何か確証を握ったことが重要な決め手らしい。
かつて写真雑誌「フォーカス」を舞台にして、女の写真をめぐって中曽根と江副の嫉妬に基づく暴露合戦が起こり、そこを突破口にして追及した地検は、江副、真藤、中曽根の三角関係について何かを探り当てたようだ。それを掘り起こされると政経官界の恥部が露呈し、支配体制は崩壊しかねないので、たとえ竹下内閣を潰しても中曽根の召喚を防ぐというのが、体制防御総司令官の後藤田が下した最終的な決断であり、それを自民党執行部が承認したということである。
それにしても問題はまだ色々と残っているのであり、児玉誉士夫、三島由紀夫、小佐野賢治、長嶋茂雄、瀬島龍三、江副浩正、高坂正尭などの中曽根康弘を囲んでいる顔ぶれには、将来の或る時点で精神病理学の専門家の手によって、詳しい分析が行われた時に初めて明らかになる、実に興味深い共通の病症例が観察できるそうである。
江副は物心身の全領域で中曽根と真藤の稚児役であり、それは日本のエスタブリッシュメントの、歪んだ部分の小姓とピエロ役を演じていたが、リクルート事件で一番分かり難かったのは、株のやり取りと利益金の保管を秘書が関与して、当事者達は一切知らないというパターンの横行である。しかし、議員や経営者の年間給与を上回る金額を、卑しい目つきで金脈漁りに明け暮れ、パーティー券を売り歩く人々が知らないわけがない。
それは元議員秘書たちを取材すれば明らかになるが、秘書の役目は雑用担当の男の女中である。万一の時はご主人の身代わりとして、罪を背負って切り捨てられるが、時には。名代役を果たす責任も与えられている。秘書は一種の女房役だから、繊細な配慮にたけている必要と、主人の代理役として見せる決断力も要り、秘書役に向いた人材は二重人格と倒錯精神が重要である。
こうして、主人と秘書の間に奇妙な友情が芽生え、けじめの訓練ができていない人間だと、そこから奇妙な倒錯感情に支配されて、遂には生死をともにしかねないほどになり、泥沼の愛人関係に発展してしまう。これは封建時代の殿様と小姓の関係と共通で、支配と服従の複雑な二重関係から、サディズムとマゾヒズムが共存になるのであり、軍隊やヤクザの感覚と共通だと言われている。そして、こういう異常な心理状態が支配的になると、狂態が常態として罷り通って、何が異常だかわからなくなってしまうのである。
親しい友人で国会議員の経験が長い人の話だと、自民党議員の三割は秘書官と議事愛人関係にあり、それが拡大すると派閥の愛憎関係に転化するから、派閥は政治とエロスが一体になったものだそうだが、果たしてこの話は本当なのだろうか。
(略)
歴史の証言 リクルート疑惑(その3)
雲散霧消のリクルート疑獄
連日にわたるトピックスとして騒ぎ立てていたのに、一九八九年の五月末に検察庁が捜査打ち切り宣言をした途端に、日本人はリクルート疑獄について考えるのを忘れたらしく、疑獄事件はもはや存在しなかったように見えるほどだ。はっきりとした歴史的総括をするのが苦手で、すべてを「台風一過」のように考えて、同じパターンの疑獄の繰り返しが民族性を特徴づけているが、それにしても、今度は些かボケが過ぎていないだろうか。
あれだけ悪質な政界の買収と疑獄が発覚して、金権に汚れた政治業の奢りに満ちた生態が、いかに虚飾に満ちたものかを露呈したのだから、汚染されていた自民党と政府の首脳だけでなく、それを支えていた腐食構造の全体を切開して、きちんと結末をつけてほしいものである。
こうして戦後四十年続いてきた一党独裁が、権力者達だけにとって都合のよい、いたってインチキな支配機構にすぎないとわかったのに、残念なことに日本では東ドイツやハンガリーで起こっているような、政治の行き詰まりの根本的な大掃除は始まりそうもない。
それは飽食に酔って感受性をマヒした国民と、記者クラブ制の安易な取材態度に慣れた、日本のマスコミ界の弛んだ社会主義者への感覚が、リクルート事件の追及を中途半端なものにしたからだ。しかも、日本国内での収賄事件として騒ぎ立てられた報道が、リクルート疑獄の一部分にすぎず、日本人は事件の本質と全体像について、余り知らされていないままだというのが実態と言えるのである。
日本の書店にはリクルート事件を扱った単行本が並んでおり、その数は十指に余るほどだと言えるが、それらの全部を懸命になって読破しても。リクルート事件の始まりがはっきりする保証はなさそうだ。
それはラスベガスのハマコー博打リベート事件が、賭博ツアー同行者にメディア関係者がいたために、うやむやになって深追いしなかった時と同じで、自己啓発する勇気のないマスコミ界と、戦後政治を情報操作と利権誘導で動かしてきた、日本の警察当局の体質が深くかかわっているからだ。特にリクルート事件は汚染がひどく、メディアの人間が株を買ってかなり利益を上げ、収賄の政治家と同じ立場にいるから、仲間を撃つ感じで筆が鈍るのかもしれない。
新聞に公表されたリストを眺めても壮観であり、メディア関係の人間がずらりと並び、役職ともらった株数を比較してみると、所属していたメディアの悩みが伝わってくるし、疑惑追及の声が細くなるのもわかるような気がする。
森田康 (日本経済新聞社長)
丸山巌 (読売新聞副社長)
照井保臣 (フリージャーナリスト)
歌川令三 (毎日新聞編集局長)
丸山雅隆 (「財界」主幹)
村田博文 (「財界」編集長)
利害が直接結びつかない民間人であるならば、株式の購入は何もやましいことではなく、貯蓄の一貫として認められるべきだと思う。また、仮に江副の古い友人でお祝いに株主になったというのなら、最低数の千株をご祝儀として現金購入したのであれば、日本は資本主義の国だから個人の自由だが、それでもジャーナリストには職業倫理が必要である以上は、軽率だったと言わざるを得ないだろう。責任の取り方はいろいろあるだろうが、ジャーナリストとしては失格だったことは疑いなく、同じことは政治家や役人にも言えるはずだ。昔から「李下に冠をたださず、瓜田に靴を入れず」というが、情報時代の現在は情報操作が行われるので、おおいに用心することが必要になるのである。
情報操作とグレイ・ジャーナリズム
一九八九年春の日本では中曽根の証人喚問の実現を要求したが、応じない中曽根のために国会の審議が完全に停止し、世論も卑劣な「ミスター巨悪」の態度に怒りを示した時に、奇妙にも竹下や安倍の疑惑が各紙の一面を飾った。これは検察当局の捜査を告げる情報に対抗するために、警察庁や警視庁筋の公安情報のルートで、警察出身の自民党代議士の口を通じて、情報がタイミングよくリークされ、情報操作が試みられていたわかりやすい例だが、それを指摘したジャーナリストは皆無だった。
警察や業界紙などが奇妙な情報を流して、特殊な目的を実現しようとするのはよくあるが、日本人の純朴さを逆用して意図的な捜査をしかねない点で、知能の高い権力者には注意が必要である。
情報メディアを武器に使いゆすりやタカリを行う手口は、洋の東西や何時の時代でも存在しており、そのようなビジネスをシンポライズして、人はブラック・ジャーナリズムという言葉を作りだしている。補助金や協賛金を稼ぎ出すのを目当てにして、それが丸見えの提灯記事専門の業界紙から、恐喝まがいの醜聞のすっぱ抜きを専門にするものまで、様々なメディアが世の中に存在していて、あるひとにはそれが生活の糧になっていたりする。
カリフォルニアの日系企業のトップと話すと、「最近の見返りは提灯記事や対談相手で、大分お手柔らかになりましたが、かつては広告を出さないと悪口を書かれるので、日系企業相手のビジネス・ニュースを謳った、ロスで出ているタブロイド版の新聞には、随分とお賽銭を払わされたものです。これもブラック・ジャーナリズムの海外進出でしょう」という話がよく話題になったものだが、この点で日本はメディア活用の技術では先進国に属しているのである。
このテクニックをもっとスマートな形でビジネス化し、文化的な衣の中に情報をソフトに包み込み、特に日経連と経団連の強い支持を受けて、カルチュア・メディアとして財界と緊密に結んできたのがサンケイ新聞である。共産党員から戦後に転向した水野成夫を先陣にして、視聴率に命をかけた鹿内信隆流の院政は、財界切り込み隊長として一時代を画したが、同じ新聞メディアとしては『朝日』や『毎日』には比べようもなかった。また、急進撃の『日経』や『読売』にもはるかに遠く、ローカル・メディアの「東京・中日」や「TBS」グループの後塵を拝して、どうしてもサンケイは泥臭さを払拭し得なかったのは、日経連と富士銀行がスポンサーだった出征の秘密が関係している。
それでも、この泥臭さは事件記者魂の育成に貢献し「日本の危険」(東明社刊)に紹介したように、かつて幹事長時代の中曽根が築地署管内で交通事故を起こし、ソ連大使館の情報官と同乗していたというスクープを行い、中曽根とKGBの関係を予想させるベタ記事を書く、骨っぽい社会部記者もサンケイ健在で、その辣腕記者ぶりが評判になったりもした。
そのベタ記事には日本の政治高官と書いてあっただけだが、記事が出た後で新聞社に電話がかかり、政府高官とはいったいだれかと尋ねたので、電話の主にあなたはだれかと聞くと石田弘英と答えた。そこで担当記者につないで「中曽根幹事長だ」と返事をしたら、電話の向こうで「なるほど、中曽根なら分かった」と呟く声が聞こえたと教えてくれたのは、信頼できる私の読者の新聞記者だったので、中曽根という一面を示すエピソードである。
いずれにしても、折から神風のように列島の上を吹きだした、経済活動を包んだ発展の追い風に乗って、広告料が急激に増大したという僥倖のおかげで、メディアのビジネスが拡大化したことも利いたにちがいない。サンケイ新聞を中核にしたこの情報グループは、リクルート社とは少し違った隙間産業の雄として、文化事業を中心にメディアの一角に地歩を築きあげ、フジ・サンケイグループがその頂点に君臨していた。
強請のメディアと倒錯政治の時代
時代が移って院政を敷いていた鹿内信隆に変わり、二代目の鹿内春雄がフジ・サンケイグループ議長として、銀座を舞台にして派手にふるまうようになっていたし、同じように隙間産業で成功していた江副浩正も、わが世の春で銀座で遊び歩く身分になっていた。ノエビア化粧品の大倉社長に招待された江副は、中曽根首相を取り巻く鬘愛好グループの仲間である、社会工学研究所の牛尾治朗社長などとともに、豪華クルーザーを使ったスワッピング付き沖縄旅行に参加したが、それが一九八五年十月二五日づけの週刊誌「フォーカス」にでたために、夫婦喧嘩や娘の家出などで家庭に波風が立ち、生活が非常に荒んでいた時のことでもある。銀座のあるクラブのママにまつわることで、隙間産業の両雄がなりふり構わず争った挙句、江副がこの時は勝者の立場を手に入れたので、鹿内議長は面目を失ったと考えて、密かに仁義なき戦いを挑むことにした。そして、配下の腕利きの事件記者に指令して、鬘をかぶって喜ぶ女装趣味を持ちそれを武器に中曽根首相に取り入ることに成功し政治部の舞台で派手に立ち回っていた江副の周辺を徹底的に洗ったのだそうである。こんな下世話テーマの問題を私が扱うのは感心しないのだが、ここにリクルート事件の発端があるらしいし、この喧嘩に関しては一九八七年の夏ごろの朝日新聞にもちょっとした記事が書いてあるそうだから、それを未確認のまま一応事件の概要を書くことにした。
中曽根政権を包んでいる倒錯人脈は、「アメリカから日本の本を読む」(文芸春秋社刊)に書いてある通りで、実に淫靡(いんぴ)で凄まじい内容と人脈であり、そういった爛れた人間関係に属すものが、江副に対しての中曽根による特別の引きにある点は、知る人ぞ知る中曽根政治の恥部であった。それにしても、中曽根時代を特徴づけた倒錯政治は、スキャンダルとしては超一流とはいえ、余りに多くの政・財・官界の上層部が関与していたので、その暴露は日本の支配機構に打撃を与えて、体制を大崩壊させるインパクトを持つ。だから、財界のマスコミ抜刀隊長を引き継いだ鹿内議長としては、直接それを使うのはあまりにリスクが大きいので、どうしてもためらいの気分を感じたらしい。
ちょうどそんな時に入ってきたのが一流クラスの情報であり、NTTにリクルート関係の未公開株が流れており、しかも、それが真藤NTT会長の稚児趣味との関係で、鹿内にとっては天敵のようになっている江副の重要な役割と関係する事実がわかった。この段階では誰もリクルート事件の存在を考えるはずがなく、今だ中曽根政権が派手な演技政治を行い、国を挙げて財テクと投機に熱中して、大国意識に陶酔していた時でもあったから、一攫千金が享楽的な時代精神になっていた。だから、ちょっとした出来心で始めた日遊びがそのまま燃え広がって大火事になってしまい、体制の天守閣延焼の危機に発展するとは思わずに、昭和の振袖火事が点火されたのである
NTTをめぐるプリペイド・カードの隠れた秘密
優れたルポライターとして多くのスクープを誇る歳川隆雄の「NTT事件の金脈と人脈」(アイペック刊)の中に。「真藤の『稚児』はNTT社内に二人、社外に三人いた。社内の二人は逮捕された長谷川寿彦、式場英の両元取締役。社外の『稚児』は江副のほかに二人。ベンチャービジネスの花形企業コスモ・エイティの碓井優社長と、件のゼネラルコースト・エンタープライズの熊取谷(いすたに)稔社長である」という記述があるが、これはリクルート疑獄の全体像をつかむうえで大変重要な意味を含んだ指摘である。
ここを突破口にして事件の公判を追っていけば、検察当局での上層部の及び腰のために、不様な状態で一度取り逃がした巨悪安眠させずに、今度は取り押さえる決め手があるかもしれない。更には、前回は嫌疑をうまくのがれて胸をなでている多くの腐敗政治業者やその周辺に出没する悪徳人脈の一掃が可能になりそうである。
なぜならば、リクルート事件に続いて黒い煙が立ち上り、今度は自民党が居直っているパチンコ疑惑が、熊取谷の存在によって点が線に変わり、パチンコのプリペイドカードがらみで警察官僚出身の自民党議員に懐疑的打撃を与える天の授けた神風になるかもしれないからだ。なにしろ、「警官汚職」(角川書店刊)が明らかにしている通り、パチンコの主力のパチスロ業界は「日本電動式遊技機工業協同組合」という団体を作り、役員には警察庁の幹部OBがずらりと顔を並べているのである。
理事長 元警視庁防犯部長
専務理事 元山形県警本部長
事務局長 元関東管区警察局外事課長
事務次長 元警視庁王子署長
技術部長 元四国管区警察局通信部長
元警察庁長官で悪名高い買収選挙で国会議員になり、中曽根改革や総務庁長官や幹事長を歴任したカミソリの異名で日本全土に睨みをきかせ、日本のアンドロポフ役を演じる後藤田正晴が、入閣前まではこの賭博機組合の顧問をしていた。
なにしろ、一九七四年七月に行われた参議院の選挙では、警察庁長官を退官した後藤田は大量の選挙違反で、検挙者の数は二百五十人以上を数える凄まじさだった。その後に彼が公安委員長に就任しても同じであり、徳島の選挙区では激しい選挙違反が続き、泥棒が十手を預かるのと同じで示しがつかず、暴力団員から「自分の親分を取り締まれ」と嘲笑され、現場の警察官が歯ぎしりしたほどである。
民間組織としての博徒は多くの場合が暴力団であり、制服を着た国営の暴力団が警察だから、暴力団と警察は根で繋がっているとよく言うが、警察の元高級官僚の選挙違反と同じで、警察という組織が潔白で正義の味方ではないということは、今後パチンコ疑惑の解明が進むことによって誰の目にもあきらかになるだろう。
日本の社会では利権の根が深く張っており、しかも、国会議員の職業も利権化してしまい、二世議員と高級官僚の慰安所になりはてたが、これが現代日本を支配している悲しい現実である。そして、四十年近く続いた単独政権の弊害のために、利権化した政権に対しての姿勢が固定化すると、政府と政党の区別ができなくなってしまい、自民党員と同じような発想で党との一体感を持って、警察は自民党の安泰が国家の安泰だと考えている。
いずれにしても、パチンコ業界は警察にとっての利権の場だがパチンコにプリペイドカードを導入した熊取谷は、真藤会長とくんだNTTのテレフォンカードの経験を生かして磁気カード事業のパイオニア役を果たしてきた。実際に、真藤の紹介で自民党の渡辺美智雄政調会長に接触した熊取谷は、大蔵省に働きかけた結果が成功して、大蔵省銀行局が都銀各行に協力を要請したのが功を奏し、日本カードシステム会社を発足させている。しかも、その出資社には都銀十三行のほかに政府系銀行と、NTTや日本たばこ産業などが名を連ね。渡辺蔵相時代にノンキャリアから印刷局長に抜擢された石井直一が初代社長に就任したのである。
熊取谷はNTTの長谷川取締役の女性スキャンダルにも関与し、将来の社長候補のトップランナーだと言われていた長谷川が、トラブルでNTTを退任せざるを得なくなり、国際リクルート社に重役として転職した時に自民党の有力者や暴力団関係者に働きかける仲介役をした。また、真藤会長のもう一人の社内稚児と言われ、企業INSの布教師と呼ばれた式場取締役は、NTTの看板男という評判を駆使して荒稼ぎして、成田に一件と都内に二件のマンションを持つほど蓄財に励んでいたらしい。
この時期のサンケイの鹿内議長にとっては、NTTの長谷川や式場などのスキャンダルよりも、リクルートの江副と結びついた真藤会長の方が獲物としての価値がより大きいと判断する理由があった。取締役という個人レベルの醜聞よりも、NTTという日本一の企業を相手にした方が、ビジネスとして有利な展開ができると読んだのである。
夢工場というイベントの怪
フジ・サンケイ・グループは大イベントを計画し、一九八七年の東京と大阪の会場を使って、劇団四季を主体にした「夢工場」という催し物を行った。その演出は江副と中曽根を鬘趣味で結びつけ、二人の会談に常に立ち会う浅利慶太であり、影のスポンサーは自民党の中曽根と金丸だと言われている。夢工場の公式ポスターはロスの山形画伯に依頼したが、それはヒロ山形として知られた画伯の絵を当時の皇太子夫人が非常に愛好しており、現に記念のオープニング・パーティーへ、美智子さんがお忍びで姿を見せたように、この企画はフジ・サンケイにとっては、スーパー級の人を動かせる大宣伝の機会だった。
そして、このイベントをダシに使った鹿内は、NTTに五十億円の予算で参加することを迫り、もし、この申し入れが受け入れられない時には、リクルートの未公開株にまつわる不正行為について記事として公表する可能性をちらつかせたらしい。
この話を聞いたNTTの真藤会長は非常に腹を立て、「わが社には警察庁のOBを十人以上も飼っているのに、こんな脅迫を始末できないとは何たること」と言って、警察OBを叱咤して鹿内議長の周辺を洗ったのだが、結局は、事を荒立てては勝ち目がないと判断して、四十億円に値切ってイベントに参加することにした。費用の内訳は広報予算から三十億円を出し、子会社から十億円を集めたと言われているが、火のない所に煙は立たないの譬えもあり、一九八九年五月の「週刊新潮」が事件の輪郭をレポートしている。
だが、肝心なことは未だメディアの追及を得ておらず、夢工場プロジェクトには若山正敏という人物が関与し、どうも胡散臭い感じが付きまとうのである。しかも、彼は社長をしていた日本ダイレックス社の脱税事件で、東京地裁から一億三千万円の罰金と懲役二年六カ月の刑を執行猶予の形で一九八三年八月に言い渡されている。
その上、この日本ダイレックス社はNTTの輸入代理店として、最終的にはリクルート社が引き取ることになった。莫大な数のモーデム(変復調装置)とTDM(時分割多量化装置)をNTTに納入しており、クレイ社のスーパーコンピュータよりも巨額の取引がNTTやリクルート社の間で実現している。
その内容を証明するものとしては、一九八六年一月二七日にフロリダ州サンライス市の本社で、ブルックナー社長が記者会見した時に、「NTTがレイカル・ミルゴ社から二十億円を超す通信機器を導入することを決めた」と発表があり、それがモーデムの取引の一部を構成したのである。
また、その後の時間の経過によって、サンケイ新聞の辣腕記者たちの運命が変わり、一人は中途採用方式で門とを開いた朝日新聞に入り、リクルート事件を掘り起こした川崎支局で大活躍をしている。しかも、神奈川県警では共産党幹部宅の盗聴事件が起こり、それを取材していた社会部記者に対して、矛先を変える目的で試みたと思われるが、捜査二課の警部が記者に向かって、「川崎駅前のリクルート・テクノピアを調べた方が党著事件より大きなスキャンダルがものにできる」とリークしており、ここに何か警察の謀略のにおいが感じられる。リクルート事件がこれほどの大疑獄になるとは当人たちも予想しなかったのだろうが、政治の中枢にOBを大量に送りこむのに成功して、司法権を好き勝手に支配している警察官僚なら、奢りの気持ちに支配されたとしても不思議ではない。
(略)
国会議員がらみの金の動き
別のサンケイ新聞の元辣腕記者は政界に転身して、競艇のドンの笹川良一を義理の叔父に持ち、後藤田と並んで大量の選挙違反を出して赤じゅうたんを踏んだ、あの糸山英太郎議員の秘書になった。だから、理には目ざといこの投機が好きな政治屋議員は、このルートからNTTの長谷川取締役の女性スキャンダルや、真藤会長とリクルートの江副社長の問題をつかみ、糸山は一億五千万円の口止め料を要求したと言われている。だが、この要求は真藤側からの強い反撃にあい、NTTに天下りした警察官僚が行動を起こし、警視庁は三通の逮捕状を準備したらしいが、逮捕される直線に金丸の手で和解が成立して、金は要らないということでお開きになったそうであり、NTTをめぐって妙な動きが実際に起きたようである。
世の中にはデスインフォーメションが多い。私は異なった三つ以上のニュースソースを確認しない限り、たとえ話がもっともらしく思えても情報と信じて書く真似はしないことにしているが、この話はなんと四人のジャーナリストが口にしていた。それからするとこの話はよほど具体的なものだったらしいが、とても感心できる内容のものではない。私の読者には新聞記者が多いこともあって、東京に行くたびに彼らとよく話し合うが、そんな時に生臭い話題も結構交わされるし、私も彼らに代わって日本では書きづらいことをアメリカのメディアを使って日付をつけて記録しておくのである。
それにしてもこの話にはオチがあって、真藤と裏方役の熊取谷の間に連絡上のミスが生じたらしく、江副の頼みで熊取谷が融資した資金は三和銀行永田町支店の糸山の口座に振り込まれ、それがもとでしばらくごたついたという噂が面白おかしく尾ひれをつけて取りざたされ、外国の特派員までが知るに至ったそうである。
糸山議員の口座の金の行方については伊東久美なる噂の人物に取材するのが最良だが、この種の政会を舞台に使った疑惑の追及において、なぜ検察庁が途中で考えを変えたのかを、検察長局が自らの口で明らかにする必要がありそうである。
それにしても、一九八九年五月二十九日に東京地検が発表した吉永検事正による捜査の終了宣言には、不思議なことに、夢工場にまつわる疑惑や日本ダイレックス社とNTT社との取引などは全く視野に入っていなかったのである。
また、ワシントンのウォーターゲート・ビルの事務所を自民党の山口敏夫議員が突然閉鎖し、樋口美智子元秘書がFBIに事情聴取を受けたことはリクルート事件がらみのカネにまつわるもので、スパコンがらみだという噂がワシントンで流れたのに、日本国内ではそんな報道は全くなかった。しかも、自民党の藤尾正行議員が栃木県足利市で開かれた議員在職二五周年記念の講演会の演説で、「スパコン購入で中曽根に数億円のリベートが渡っていた」と爆弾発言をし、疑惑があることを明言したのである。
資料としては興味深いが内容としては首を傾けたいのだが、一九八九年四月八日づけの朝日新聞の記事らしいものから、藤尾の発言を参考までに孫引きすると次の通りだ。「クレイ社から大型コンピューターがNTTに買われた。最初の言い値は二億ドルだったが、いつのまにか四億ドル、六億ドルとなり、リクルートにわたった時は八億ドルになった。それだけのバックリベート(ワイロ)がヤミに流れ、渡った。それを知り約束した者が中曽根。中曽根の召喚要求が事件解決のカギになっている。・・・・中曽根がアメリカ人のレーガンにバックリベートをやる約束をして、それが渡っていると、それを追及していくと名前がでてきてレーガンがどういうことになるとすれば、日本国総理大臣中曽根康弘は米大統領レーガンに贈賄をしたということになる」
藤尾は自民党きってのタカ派議員であり、反朝鮮の考え方をしていて、中曽根の半島人脈に強い嫌悪を示す国粋主義者の代表だ。いくら読売の元記者でも、どこまで確かなニュース源を持つかは分からないが、同じ自民党員にこれだけ強烈なことを言われてもお喋りの中曽根が沈黙しているのが奇妙である。
また、その運搬役に、当時外交委員長だった山口を擬し、中曽根内閣の運び屋は誰だったかと囁かれていた。山口議員が江副と数十年来の友人であり、山口労働大臣への六三〇万円の政治献金や様々な形で行われた接待の関係だけでなく、リクルート疑惑が公然化する契機になった松原社勝室長が韮崎代議士に贈賄した工作や被差別問題に関連した事件についての事情聴取で、山口八県で大部油をしぼられたとも言われている。
だから、リクルート事件の中核に位置して巨悪と呼ばれる中曽根が、総数でわずか二万九千株しか譲渡されていないことと並んで、株の譲渡リストに山口と小沢の名前がないのは、このリクルート疑獄の大不思議だと言われている。スーパーコンピュータにまつわる金の動きやそれに関連したモーデムと時分割多重装置などについて、それが国外のことだからという理由を口実に使い検察当局が頬かむりし続けてよい事柄ではない。
「人の噂も七十五日」とばかり居直って、現在では正義の味方面をして国会で茶番劇を演じる、あのロッキード疑獄の要でもあったラスベガスのハマコー賭博事件の二の舞を再びここで繰り返してはいけない。そして、一億人の国民の期待を担っているからには、社会悪との対決の覚悟をはっきり示して最後まで徹底してやると断言するところから検察当局は出直さなければならないのである。
レーガンの金ピカの日本興行
日本のメディアからリクルート事件の影が消え、秋の収穫の季節の中でレーガン夫妻の訪日が終わり、選挙に浮きたった日本列島の上ではパチンコ業界の疑惑がひとしきり取り沙汰された。そして、ラスベガスの四億円の賭博で証人喚問騒ぎを起こし、福岡の「川筋男」としての侠気を持つ田中六助に倫理を説かれ遂に代議士を辞任せざるを得なくなった、あの脛に傷を持つ稲川会出身の浜田議員が居丈高に社会道義と政治倫理を笑止千万にも高言して、日本の政治も地に落ちたという感じを強めた。
また、プリペードカードが論じられるなら、当然のこととして熊取谷稔の名前が登場してもいいのに、それに気づくジャーナリストも不在なようだ。しかも熊取谷の名前は、ハマコー議員が四億円の大金をすった、リベートの舞台として名高いラスベガスで賭博場を買ったり、名門のベブルビーチゴルフ場を買収した投資家として、太平洋の対岸ではその名が見え隠れしていたのである。
また、五月にあったレーガン夫妻の訪日旅行の発表以来、アメリカのマスコミ界は賛否両論でにぎやかだった。三億円の講演料でフジ・サンケイ・グループが企てたこの旅行は、日本人が金の力で元大統領を雇いあげ、コマーシャル用のモデルに使う、とやっかみ半分に書きたてたが、その急先鋒は保守派のウィリアム・サファイアで、彼はレーガンの行動を「ニューヨーク・タイムズ」で、はしたないと決めつけていた。
リクルート事件が未だ燃え盛っていた五月十八日の段階で「ロサンジェルス・タイムズ」のシェーンバーガー記者は「フジ・サンケイ・グループにとっては、それが宣伝費と考えるならば、二百万ドルなんか全く取るに足りない」というフジ・サンケイ・グループ内部の人間の発言を引用し、それを見出しに使って記事を書いていた。それにしても、この記者はレーガン訪日の政治的意味と、それが同じ時期に始まるリクルート事件の公判への波及効果について何も考える事がなかったのだろうか。
そして、十月二十日に羽田空港に到着したレーガン夫妻は政府などの招待という八日間の公式滞在を終えたが、政府が招待した外交上の賓客なら、それに対して一民間企業が宣伝攻勢を狙って担ぎまわり、しかもそれがリクルート裁判へのデモンストレーションになるならば、これはあまりにも心が痛む組み合わせではないか。リクルート事件の始まりの部分が不透明である以上、国民は演技政治でだまされた中曽根時代を思い出しながら、欺瞞政策への警戒心を高めなければならないだろう。
現に日本のマスコミ界はリクルート事件の教訓に目をつむり、この種の疑獄は過去のものと見て不正に対しての追及の鋭さが既に乏しくなっている。この点を「朝日ジャーナル」に登場した韓国の「KBS」の李特派員は「読売新聞、日経新聞などのマスコミ幹部にも株が渡っていた事情があるにしても、マスコミは批判精神を発揮していないし、正確に実態を判断し報道する姿勢が見えない。事実報道だけでなく、事実が社会に与える影響を考慮し国民を正しい方向に導くべきである」と発言している。また、有楽町の外国人特派員協会のアンディ・ホルバート会長も、日本は欧米のような議会制民主主義ではなく、利害制民主主義を採用していると発言した後で、「日本人は保守的で理念のない一大独占政党のもとで前代未聞の好景気を楽しんでいる。うまくいってるから、賄賂を受ける政治家がいてもいいじゃないかという気さえする。政治改革を成し遂げるためには危機感が必要だが今の日本にはそれがない。関与した政治家に辞職しろ、土下座しろ、というだけではうっぷん晴らしにすぎないのではないか。と結んでいる。
それにしても、リクルート事件はその始まりの段階からくるっていて、警察が盗聴事件を逸らすために陰謀めいた手口を使ったし、検察当局は楢橋代議士の告訴で辛うじて重い腰を上げ、小物代議士を二人起訴しただけで幕を閉めたのだから、目の前で巨悪が胸をさすっているのを見せつけられて、一億の日本人は中途半端な気持ちに包まれながら空しさをかみしめざるを得ないのである。
その原因になるものとしては、疑惑の中心人物の中曽根から事情聴取もしないし、アメリカに調査官を派遣しようとしなかった事実があり、検察当局は情けないほど及び腰だった。これは日本国憲法第十四条第一項の「すべての国民は法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分、または社会的関係において差別されない」という条項からすると、首相や前首相が事情聴取で特別待遇を受けたなら、これは検察庁が憲法違反の差別をしたことになる。その辺に弁解無用の検察当局の腰砕けぶりが望まれてなんとも侘しい気持ちになるばかりである。また、実際に事情聴取をしていたのなら、それを報道しなかったマスコミの怠慢の背景には何か特別な取引が存在していたのかもしれない。
いずれにしても、アメリカ住まいの私が久しぶりに故国を訪れ日本人ジャーナリストや外国人特派員に会うだけで、次々とリクルート事件にまつわる新しい情報が集まるのに国内ではそのような情報が報道されないのは、実に不思議なことだという気がしてならない。
監獄の塀の上を起用に渡っていく政治家たちが塀の内側の中庭に転落するのを免れて最後にはいつもきまったように天下の大道の側に飛び降りている時代は、はたしてこれからもつづいていくのであろうか。
「日本、中古の大統領を購入」
レーガン元大統領の金ピカの日本親善興行は、無事八日間にわたる日程を終えたが、レーガン訪日中のアメリカのメディアは講演料二百万ドルについて賑やかだった。特に、深夜のポルノ番組を売り物にするフジテレビとタカ派の論調が専門のサンケイ新聞による「商売と政治のごちゃまぜ屋のコングロマリット」と名指し,フジ・サンケイ・グループが何故七百万ドルもかけて一連のイベントと政治宣伝をしたのかと首を傾げた感じの記事を書いていた。
素直に考えればこれは間接アプローチであり、ラスベガスで浜田議員が博打でリベートを渡したように、講演料の謝礼の形でリベートを公然と支払いそれがスーパーコンピューターに関係していたとなれば日本人はおめでたいと言うしかなく、米国ではミッキーマウスビジネスと表現するのである。
「ニューヨークタイムス」は日本人の過度のもてなしだけでなく自制心を失っているレーガンを強く批判して「まったくの商業主義に、こんなにも図々しくのめり込んだ大統領経験者はかつて存在したことがない」と手厳しかったそれにしても、レーガンに一歩遅れた形だったが、ひっそりと行われた北京訪問によって却ってニクソンの人気と評判が高まり。帰米したニクソンはホワイトハウスに招かれブッシュ大統領と夕食をともにして中国の首脳との会談についての報告をしたのがめだっていた。
これまでブッシュ大統領はニクソンとは電話連絡だけであり、ワシントンに正式に招いて協議したのは初めてだし、帰国報告を電話で済ませただけのレーガンとは実にその対象が鮮やかで、それはブッシュの日本への面当てのようだった。
アメリカでは日本のような政治形態ではなく、長老支配や院政等のやり方は存在しないのに、なり金ボケした日本人は生き馬ではなく、英語でデッドホースと呼ぶ死に馬を買ったのか、或いは不動産屋と商売人が血道をあげているアメリカの買占めのやり口をまねて実に見え透いた愚劣なやり方をしたために、レーガンを死に馬にしてしまったのかもしれない。「麒麟も老いては駄馬に劣る」というが「死に馬」は更に劣ることを知るべきではないか。
実際に、十一月六日の「ニューヨークタイムズ」は痛烈であり、あんぐりと口をあけたレーガンが箸で差し出された札束を呑みこむ挿画までつけて、「日本、中古の大統領を購入」と題した記事を掲載したのである。
ワシントンでのレーガンの人気は暴落であり、「前大統領が日本で二百万ドルも稼ぐのに、なぜ米国の納税者が多大の負担をしてシークレットサービスが同行の警備までするのか」と反発したカジョルスキード下院議員を初め「アメリカは日本人や前大統領につべこべ言われる筋はない」と日本人を含めて強い反発の気持ちを表明したブライアン上院議員に見るように、成金ボケした日本人のお祭り騒ぎは多くのアメリカ人の心にしこりを残したのである。
私の眼にはフジサンケイグループが企画したお祭り騒ぎは誰もその真相について触れなかったが、夢工場のえんちょうにあったように思えてならない。
日米関係の将来と日本の運命を損なわないためにも、今の時点で、あのリクルート事件とレーガン訪日を結ぶ隠れた糸についてじっくりと考えて反省してみると言うのも、狂乱の一九八〇年代を総括してみる上で意義ある試みになるかもしれないのである。
エピローグ リクルート疑獄の総括 「不透明のために見えない結社」
迷宮入りしたリクルート事件
リクルート事件は奇妙な性質を持つ疑獄であり、表面的には収賄と贈賄によって構成された犯罪だが、その背景には社会のタブーが関係している特殊な集団が関係していたために、一種の迷宮入り事件として終わっている。政治家や官僚を初め幾人かの関係者が逮捕され、贈収賄に関与した人間が指弾されたが「巨悪」と呼ばれて中心的存在の中曽根はおろか、その周辺でプロットに関わっていたグループは上手に立ち回って網の目を逃れている。
その理由は、権力の中枢にいた者の責任追及をせず適当にごまかしてうやむやにすると言う長年培われた日本的信条の特殊性が作用していた。二・二六事件の臣の首謀者を隠蔽したり、太平洋戦争の責任者の裁断を回避したのと同じで、いつもながらの、汚点を嫌う民族的な心理と伝統が目覚めてここで再び機能してしまったのである。
日本は欧米や中国のような契約社会ではなく、国家の成立をはじめすべてが自然発生的であり、運命共同体としての国家が社会生活を規定し、独特の文化とサブカルチャーを育てている。
公害を例にして公的な社会分析を行い、深刻な構造的アノミーの拡大再生産のメカニズムを抽出して日本人の民族性を論じた小室直樹博士は、経済社会学における名著「危機の構造」(ダイヤモンド社刊)の中で「日本では機能集団としての共同体を媒介することなしには社会的地位は保てず、社会的生活を営みえない。企業共同体における生活の終焉は社会的生活の終焉を意味する。しかも、共同体の機能的要請はすべてに優先し、これが内部倫理によって規範化される。他方、外部の人間は倫理外的下等動物であるから、この下等動物の生命を企業共同体の利益より優先させることなどは許すべからざる反逆である。このようにして、企業共同体のための活動はすべて正当化され、その結果に対する社会的責任が意識に上ることはあり得なくなる」と指摘している。
この鋭い分析の手法を作業仮説として借用し、次に次元の展開を行い体制の議論に移すために、企業共同体を国家やエスタブリッシュメントと読み替えてみる。すると、体制の内部倫理が外部の社会倫理に整合せず、しかも、上等であるはずの内部倫理が劣等の場合、非常に始末の悪い問題を生みだすことがわかるし、それがリクルート事件だったことが理解できるのである。
このアナロジーの体系は似たものを探す行為だが、哲学の父と言われる多―レスの時代から、現代数学の先端を行く群論やトボロジーに至るまで、変形、交換、置換を含むメタファーにおいて、もっとも基本かつ原理的なモデルとして類比は威力を持つのである。
リクルート事件の犯罪としての追及に関しては、検察当局が捜査の終了を宣言して打ちきっているので、今後はアカデミック病跡学の検討の場において、精神医学の専門家に任せるのが最良だろう。特異な時代精神や政治家を動かす歴史分析としては。マザーの「政治家としてのヒトラー」(サイマル出版会刊)の手法が有効だし、権力の異常な行動を衝き動かす心理と病理の問題になると「ヒトラーとスターリンの精神医学」(牧野出版刊)のような優れた仕事があり、その道のプロがメスをふるっている例もある。
リクルート事件に関しての情報を米国で発表し、歴史の証言として活字にした私の仕事に多くのジャーナリストが注目してくれたおかげで、予想もしないほど多くのアプローチがあり、情報が私に向かって押し寄せる現象が起きて、それがジグゾーパズルを組み立てる上で貢献した。それは私がジャーナリストの同業者ではなく、一種のアウトサイダーとして診断する立場にいたので、このようなチャンスに恵まれたと言っていい。
医者に向けて患者が基礎データを提供するように、日本人記者だけでなく多くの特派員を始め、在京の外交団や情報筋の人までが読者の立場で私にアプローチしてきた。そして、私が持つインテリジェンス能力に期待する形で議論や太刀合わせする機会に恵まれたおかげで、多くの人たちが苦労して集めたり、裏を取る努力をした成果に属するものを、東京訪問の度に私は手に入れる事が出来た。その情報をここで公開することも必要だろうし、ジャーナリズムの遊軍として独立の立場で取材を行い、国際的な視野と人脈を動員して集めた情報を整理して、地球の歴史を扱う歴史学徒の史眼に基づき、事件の真相を含むメタ構造を眺めながら何らかの総括を引き出すことも必要だろう
世紀末の東京の上海化とベルリン現象
情報化の進んだ現代はディスインフォメーションの時代であり「インテリジェンス戦争の時代」で論じたように、情報操作は非常に巧妙に行われているし、油断していればたちまち相手に取り込まれて攪乱されてしまう。だから、ディスインフォメーションに対しての私の防衛策は、異なった種類の三つ以上の情報源がない限り、噂に類したものは一切信じないことと、スクリーニングとしていくつかの質問を浴びせ、相手の目と表情の動きをNLP(ニューロ・リングィスティック・プログラム)の手法で読み取り、それを総合判断して信憑性の格付けを行ってきた。これは情報を扱う人間にとって素養に属するものであり、任務を帯びて東京に滞在している外国人ならこのトレーニングは十分に受けているはずだが、日本人のほとんどはこの面で隙だらけである。東京には様々な肩書や役割を持った外国人が住み、国会議員や財界のトップと付き合って生活し、日本の国家機密に属す情報を収集しているが、これは自民党員が騒ぎ立てているようなスパイ罪的な低級レベルの問題ではなく頭脳ゲームとしてのインテリジェンスに属するものである。
インテリジェンスは総合的な判断力の問題であり、姑息なスパイとは無縁ものであるが、この面での日本の水準はあまり高いとは言えず、日本人は情報のインフォメーションの側面に拘泥しがちである。
仮に問題にして真相追及の必要があるとすれば、自民党幹事長がソ連大使館の情報官と車に同乗したり、首相の最高相談役がKGBとの関係を疑われ、総理のブレーンが外国のコネクションの指図に従って日本のメディアで派手に動いていることの方が優先であろう。あるいは、朝鮮半島の八紘一宇である統一教会に取り込まれて国会議員や学者がそのエージェントになったり、蔵相や外相が利権のために青幇と結ぶのを見破るのが、真に優れたインテリジェンス
ではないだろうか。ソウルに行って骨のあるジャーナリストと茶飲み話をすれば、日本人は余り知らない自民党の新井議員について、「あれはウチの人間であるだけでなく統一教会のほうが国会よりも活躍の場です」という話を幾らでも聞けるのである。
石油産業は二十世紀を支配した王者のビジネスであり、帝国主義を体現して世界に君臨したが、石油の周辺にはスーパー級の詐欺師やぺてん師が横行して、紳士然とした顔で凄いイカサマをやってのけ、時には国がつぶれたり戦争がおきたりもする。
運のよいことに私はこの石油ビジネスの参謀として二十年以上も世界中で生活してきたおかげで、情報の真偽や人間を識別する修行を積み、勝負の決め手になる眼力や洞察力を磨く訓練を受けてきた。そのせいだと自信を持って断言してもいいが、兆候から将来ありうることを予測したり、目の前で進行中のことの正常と異常に関してかなり的確に評価や診断を下せるまでになった。そして、洞察と診断がインテリジェンス能力だと理解して、そこに頭脳ゲームの基盤を認めるだけでなく、その価値を正当に評価できるようになっている。
その蓄積が過去に積み重ねてきた二十冊ほどの著書だが、二十年近く前に予告した東京の上海化は、中曽根内閣時代に顕在化したヤマトニズメーション(『虚妄からの脱出』参照)とともに残念ながら現実ものになってしまった。
政治は腐敗して利権の周辺で動いており、国益よりも党利党略や私益が我が物顔で横行し、東京に一種の国際租界に似た放埓がはびこっている。しかも、退廃的ムードが国の隅々に拡散すると、日本はヤクザ政治とカジノ経済に毒されて、ほとんど亡国に近い現象に包みこまれている。この上海化は第二次大戦前のベルリンの頽廃を含み、ポルノや倒錯精神が射倖的な投機と結びつき、踏みにじられて空洞化した憲法に見る通り、日本列島の上に世紀末的な世相を出現させ信頼感の崩壊と秩序の混乱が広がっている。
田中内閣時代は金脈政治の形で札束のあらしが吹き荒れて、土地ころがしやロッキード疑獄を生んだが、中曽根時代になるとバブル経済の狂乱が起こり、裏の世界と表の世界の境界が無くなったところにリクルート疑獄などのスキャンダルが多発したがこれは完全に社会の病理現象の顕在化である。
海外の方がよく知っている日本の恥部の秘密
皇民党事件は竹下内閣誕生に深く関係した。暴力団がらみの不可解な事件と考えられているが、その発生はもっと古い時代に遡るものであり、中曽根の兄貴分の児玉誉士夫が政界の黒幕として健在だった、あの一九七〇年代にその源流に相当するものがあった。しかし、その問題はリクルート事件から逸脱するから、ここではキーポイントだけを報告すると、それはアングラ世界の国際化が大きな意味を持っていた。
ヤクザがいち早くハワイやタイに進出を果たしたり、台湾や韓国にも拠点を築いているだけでなく、外国のマフィアと事業協力をしている点については既に日本でも広く知られているにしろ、この面での事実の掘り下げをするのが急務だろう。
皇民党事件を最初に詳しく報道したのは伊勢暁史で、一九八八年二月号の月刊「現代」の誌上であり、この記事は皇民党事件を知るバイブルとして、事件記者をはじめ多くのジャーナリストに読まれたが、情報源は日本人ではなく外国の情報機関だと言われている。
日本の暗黒街や特殊集団の情報に関しては、タブーに縛られて明確に報道できない日本人より、大胆にペンをふるうことが可能な外国人の方が、深く鋭い分析を活字にしているようだ。それは犯罪地下帝国を扱った「ヤクザ」(第三書館刊)や国家の諜報を論じた「日本の情報機関」(時事通信社刊)が明示している通りである。また、最近では表の世界に関しても優れたアナリストが登場し、オランダ人のヴァン・ウォルフレンが書いた「日本/権力の構造の謎」や、ロンドンの「エコノミスト」記者のウッドが著した「ババウル・エコノミー」のように、日本人には書けない分析を含む本が、力作と言える内容を伴って次々と出版されている。だから、複雑な内容のサブカルチャーやアングラ世界は、国外に恥部として伝わっていないと日本人が安心すれば、「悪事千里」の譬えが明示しているように、それはとんでもない油断を生んでしまうのである。
副総裁時代の二階堂進がワシントンを訪問して、東京の内密な動きについて得意げに耳打ちしようとした時に、ホワイトハウスの主人公であるレーガンが「我々は東京に四百人以上の人間を置いていて、日本のことはなんでも詳しく知っている」とほのめかしたことは、有名な語り草としてワシントン雀の間に伝わっている。しかも、児玉や小佐野がCIAのエージェントだったことは、現在ではすでに衆知の事実に属しており、米国の情報機関は日本のアングラ人脈を使って、政治や経済の操作までやっていたのである。
同じことは韓国のKCIAについても言え、金大中拉致事件や文世光事件の背後には山口組の中の半島人脈が関係していたし、それは再び児玉コネクションに結びついて、児玉の舎弟の中曽根にと係り結ぶことになるのだ。このような視座を持てば、裏と表の世界の一体化が何故中曽根時代に起こり、それが戦後の日本の社会システムを解体し、結果的に戦後の総決算になったかについて、初めて明確な形で納得できるようになるのである。
米国には情報公開法が存在しているから、ワシントンの国立公文書館を訪れて調べれば、日本では入手できない数々の極秘文書やタブーとして触れることのできない分野の情報が研究のために幾らでも閲覧が可能である。そこを突破口にして秘密の扉を開かない限り、日本でタブーになっている領域についての情報は残念なことになかなか手に入らないし、永久に問題提起も解決もできないのではないか。
日本のタブーを構成するアングラ世界の構図
日本では年間に数万冊の新刊書が出版されているが、地下帝国の内容について論じた本は非常に少なく、「黒の機関」(ダイヤモンド社刊)、「内幕」(学陽書房刊)、「腐蝕の系譜」(三省堂刊)。「日本の地下人脈」などが目につく程度であり、そのほとんどが絶版になっている状態だし、おしいことに最新のデータが含まれていない。
その中では最も新しい岩川隆の「日本の地下人脈」には中曽根をめぐる人脈や性格分析とともに。「上海ダマ」と呼ばれる大陸の謀略人脈のスケッチがあり、表と裏の接点の灰色ゾーンの顔ぶれが紹介されている。だが、それがアングラ世界につながる肝心な部分や、爛れと汚れが絡む醜悪なものを慎重に避けて、なんとなく口籠った感じで筆を進めているからどうしても歯切れが悪い印象が残ってしまう。
「上海で鍛えられて日本に帰ってくると、内地に住む日本人が単純な子供に見えて、なにをするにも赤子の手をひねるようなものでした」という実業家の言葉を引用しながら、上海体験者は上等な国際感覚も養われるが、志が低ければ人の動かし方やカネの使い方だけに長じて帰ると書いて、岩川は利権を漁る偽愛国者たちの姿と行動を描き出し、それ以上については読者の想像に一任している。
このあたりの感傷を振り切るレポーターが現れ、現代の秘境に果敢に挑まない限りは、グレイゾーンを徘徊するアングラ紳士の告発はできず、すべてが歴史の彼方に霞んでしまうが、それにしても、上海ダマに関しての岩川のレポートは貴重である。
血と涙を流して多くの代償を払って綴った歴史が、生き証人の死とともに民族に教訓を残さないまま、過去の出来事の集積として終わってしまえば、実に惜しいことだと言わざるを得ない。しかも、現在再び目の前で進行している不祥事やそれを生みだす構造を照らし出さないで、次の世代に同じ過ちの繰り返しをさせれば、暗黒街の帝王やその構造の解体は不可能だ。そして、タブーに護られて聖域から仕掛けられる巧妙な犯罪行為はなくならないに違いない。
現在の日本でタブーになったまま放置され、誰も正面から挑んで取り上げようとしていない灰色の霧に包まれたアングラ世界の構図とは何か。なにがタブーに護られた見えない結社であり日本のアングラ世界を構成するのかといえば、それはいわゆる日陰者に属する存在の総体を指している。
そこには大別して二種類のものが存在しており、最初のものはヤクザや暴力団に属していて、アウトロー集団の主体を構成しているし、過激さでは極右と極左の団体がそれに続く。また、日本の特殊性でアングラ的な存在に位置づけられ、長らく差別によって虐げられてきたのが、半島人脈や被差別部落に属す日本人であり、これは個人として不当な差別を受けた犠牲者も中に含んでいる。職業や出身地のせいで一般社会から疎外され、就職や居住地の選択などの面で差別を受けるために、彼らはアウトロー集団の予備軍になりやすい立場にあるが、これは本人には責任のない不当な差別である。憲法はこの種の差別を禁止して平等を保証しているが、思想の自由に反して極右と極左が危険視され、警察などが監視しているのと同じ状況に置かれている。弱者の立場を集団の力で克服しようとして、団体行動を起こす時にトラブルを起こすという理由で、半島人脈や被差別部落出身者に対しての差別は現実に日本では厳然として続いているのである。
二種類ある日陰者集団のうちのもう一つの構成員は、微妙な存在として精神病理学がカバーする領域に属し、正常と異常の色分けをするのが非常に難しい、性的な倒錯趣味を指向するグループである。この集団を果たして独立させて考えるべきかは昔からいろいろと議論があったところだが、極端なケースを取り上げると異常心理が犯罪と結びつき、社会的にその存在と行為はアウトローになる。特にこのグループが排他的な結社を構成して、ナチスのように政治集団として権力を握ると、社会病理学帖の大問題を発生させるのであり、リクル―ト事件はその要因を内包していたが故にウヤムヤの内に迷宮入りで操作が打ち切られている。しかし、貴重な歴史の教訓として忘れてはならないことは、革命にまつわる天意を描いた「捜神記」が指摘する通り、天下に大騒乱が起きて白虹が立つ前には陰陽が乱れて倒錯が顕在化することが多いのである。
病理としての倒錯精神の位置づけ
大学の教養課程で学ぶフロイトやコフートの学説は、精神の発達段階やナルシズムなどについて、生理と心理の両側面からアプローチしており、普通の男女の友情や自己愛について正常な心理領域の問題を中心に取り扱っている。しかし、私がフランスの大学に留学した時に聴講した「全体主義の病理」という抗議のナチズムの分析では、分類上の順序としてナルシズムに始まって、フェティシズム。服装倒錯、サディズムとマゾヒズム、そしてホモセクシュアルという段階があり、それが異常の度合いを示していると教わった。
今から三十年も前に聞いた授業の内容だから、果たして現在でも有効かどうかはわからないが、友情や自己愛が過度になって病的になり、エリート意識や排他主義に結びつくと、そこから異常性愛の問題が始まるのである。そして、ナチズムを倒錯の原理として理解することが政治の生態を診断する上で有効だと知り、私はじぶんなりに人間性の指標を作ってみた。これは私の頭の中にだけある物差しであり、仮説を学問的に検証したわけではないが、それぞれがオーバーラップしながら次のように並んでいる。
聖者君子型人間(倫理人間)
健全な人間(普通人間)
コンプレックス型人間(ストレス人間)
倒錯型人間(精神病理患者)
ハレンチ型人間(犯罪病理容疑者)
倫理人間は私の造語で高い徳性に象徴されているし、ほとんどの人は健全な人間として社会生活を営み、コンプレックス型人間はストレスに支配されている為に、灰色ゾーンの上部領域に位置している。私の規範だとこの水準までが生理に属していて、それから下が社会病理対象のアングラ世界であり、日陰者が君臨している地下帝国になる。この指標を使って善悪や可否を判定して、過去二十年間に歴史の証言を著書に記録し国際政治や日本の運命について論じてきたが、大枠として私の診断は正鵠を得ていたようである。
最近の世紀末的な世相との関連で日陰者現象を捉え直すと、意識下における異種性恐怖コンプレックスの肥大化のせいで、視力障害なしの「黒メガネ症候群」の顕在化が目立つ。この病理グループの代表がゲイ族であり、社会で特殊な生態を営んでいるが、これは慢性的な快感倒錯に支配された集団である。「間脳幻想」の著者としての視点で診断すると、これは間脳の機能障害による内分泌異常が関係し、精神作用の逸脱や退行が進んでしまい、幼児から獣類に近いレベルに近接する時が多いために、精神が肉体に溶融した状態から脱却できなくなる。だから、かつては変態と呼ばれるグループに分類されて、社会的に大きな差別を受けて抑圧される立場を甘受してきた。しかし早発性痴呆症の早発性が否定されたり、性絵院分裂症(スキゾフェラニア)と精神病の位置づけが不明確になっているように、ホルモンや脳機能の関係にはファジーなものが多く、精神疾患の領域には多くの疑問が残っているのである。
生理と病理の境界ははっきり確定しておらす、常に表の社会の体質の強靭さの関数であるが、それは生命体におけるがん細胞の存在と同じで、正常はいつも異常を要素として内包している。病理現象が潜在の状態に留まっていれば、それはノーマルであると診断しているが、潜在化して発病状態を呈するなら要注意になる。それが社会のレベルで問題化する時が世紀末や末世と呼ばれる症候群になるのだし、コミュニティである集団や会社などで起きた時にはスキャンダルや犯罪になると私は考えている。
だから、精神病理や犯罪病理に属しているものが、強烈な自己主張を通じて表の世界に台頭しないで日陰者として地下に潜っている限りは、たとえスキャンダラスでも社会は健全性を維持できる。ところが、表の世界の体質が弱まって感染症を呈すとそこに時代精神が病むような現象が一般化し、規範の崩壊と価値の転倒が蔓延することに通じ、その社会は発病状態に陥ってしまうのである。
この病理の診断には二種類のアプローチがあって、病因のパターン認識をする西洋医学の方法と病症のパターン認識に基づく東洋医学があり病院除去か変更是正かをめぐって根本的なアプローチ上の違いが存在し、私は病因の除去は不可能と考える立場をとる。
それが治療において消極的だと承知の上で、私は漢方医学の証という概念を導入する。そして、社会の健康度と指導的立場の人間の資質からまず病質を理解してから病位の診断を試み、更に病性をみたうえで病勢を観察することで私流のダイアグノシスをしてきたのだし、リクルート事件の持つ意味の考察も行ってきた。こうして精神病理と犯罪病理が事件の主役を構成したが、同時にグレーゾーンに位置するコンプレックスが絡み合い、特殊な病理現象を発生したと結論したのである。
リクルート症候群と中曽根発疹
一九三四年六月三十日は「長いサーベルの夜」と呼ばれ、第三帝国の分岐点になった日だが、突撃隊(SA)の幕僚長エルンスト・レームを始め突撃隊が殲滅されたことによって、親衛隊に守られたヒトラーの独裁制が確立し、全体主義が世界史を狂わせる時代が始まった。病理学的にはマゾヒスト集団がサディスト集団を襲い立場を逆転してSMコンプレックス化したのであるが、本質的には倒錯集団相互の権力争奪戦により、ゲーリング=ヒムラー枢軸が基盤を固めて犯罪集団として驀進を開始したことでドイツは熱病に狂い立って暴虐の限りをつくしたのである。
アナロジーを通じて人類の精神史を描くことに我々は未だに成功する段階に至っていないが、ナチスの歴史の教訓を下敷きにすると、倒錯集団の台頭を放置することの危険性が理解できる。しかも、三島事件の洗礼を既に受けている日本にとっては、血の盟約やエリート集団が友情の美学に陶酔しながら、倒錯グループとして権力を握りひそかに結束するのを放置すれば、社会病理上の兆候として非常にクリティカルである。
時代精神が似た因子を多大にふくむだけでなく、精神構造や病跡上で三島に似た中曽根が権力を握って倒錯人脈の集団に取り囲まれた時代があり、そこにリクルート事件の基盤が築かれたのだから日本の運命にとって悪夢をそこに予想せざるを得なくなる。 既に幾つかの不吉な兆候を掴み取っていたし、それとなくカルテに記録したものを読んだ読者が、新たな監察結果を情報として提供してくれたからアメリカにいながら私は日本の様子がよくわかった。そして、東京地検の特捜部の検事たちが研究しているのがヤクザや秘密結社についての文献であることや特捜部には連日にわたり多数の情報が寄せられ、倒錯グループや被差別集団からの密告が多いことも知った、また、ヤクザ、半島、同和、ホモの四つの人脈がリクルート事件の核心を構成すると考えて捜査を進めているという情報もあり、私は自分の歴史分析の手法を使った診断に対し大いに自信を持って全体像を描きながら北極星の上にいる気分で捜査の進展を眺めたのである。
リクルート社が就職情報誌を出すに当たって最も苦慮したのが被差別部落と半島出身者の扱いであり、就職あっせんが差別の拡大に結び付いていた点が問題を非常に複雑な方向に押しやっていた。だから、その方面に強いコネを持っていたので、森永事件の仲介役や労相をやった山口敏夫や、部落解放同盟大阪府連青年部長だった上田卓三などがその方面に強いということでこの事件に議員として関与した。しかも、リクルートコスモスは大阪を中心にして京都、神戸、堺などの周辺都市に大型プロジェクトで次々にマンションを建て、その地上げや底地買いあげの先兵要員にヤクザやアウトロー予備軍を使っただけでなくマンション販売の価格維持を考えて入居者の選択にも差別原理を適用したのである。
リクルート社にそのような意図があったことに加えて、江副や中曽根に女装趣味があったが故に予想外の内部告発が大量に行われたのだし、五百人を超す事情聴取を伴う大捜査になった。しかも、中曽根政権が旗を振った民活と諮問委員会政治は自愛と自虐に彩られた時代風俗として隠避な空気を国政の中に持ち込んだためにアノミー化した社会が熱病で痙攣したのである。
そのような状況を太平洋の対岸から観察していた時に、日本の記者だけでなく特派員までが動いて、色んな形で取材をした興味深い情報を私のデーターベースの中に提供し続けた。その中には普通のルートでは入手困難な「バラ族」とかいう特殊な雑誌の編集長を取材した話として、その人物が大阪の地検に出頭を命じられて訊問を受け、議員会館に美少年を配達している会社の名前や、議員や財界人で誰がその種の愛好者かに関し、知っていることをすべて調書に取られたエピソードも含まれていた。東京地検は事件記者や外国の情報機関が二四時間体制で見張っていたから地検はノーマークの大阪を使って捜査を進めたのである。また日米協会が倒錯集団の巣窟であるのは有名だし、日本文学をやる外人に倒錯趣味が多いうえに政治家や財界人にも精神の退行現象は珍しくない・また、かつて田中角栄を取り囲んだ「維新会」のメンバーがそうだが、老人になって性的にインポテンツになると、えてして権力指向の活動にのめり込む財界人が多いのである。
このような問題はどこの国にもあるだろうが、ジャーナリズムが健全な感覚を維持している限りは、ペンの力を使った予防医学のキャンペーンを通じて病理現象の顕在化を防ぐうえで貢献が続くはずである。それがタブーをタブ―たらしめる行為であり、社会の側から個人を見る目の力の方が個人の側から社会を見る視線より強ければ、社会規範が恣意的な自己主張より優位を保つのである。
最近のアメリカで脚光を浴びている話題は、四八年間もFBIの終身長官として君臨を続け大統領以上に権勢をふるったエドガー・フーバーが倒錯精神で女装趣味の持ち主でありケネディを脅かしてジョンソンを副大統領にして戦後の米国の政治を狂わしてきた物語が発掘されている。病理人間が地下の世界を支配する限りではそれほど大騒ぎをする必要はないであろうが、逆に表の世界の権力と結びついて采配を振るうと大問題を起こすのである。
リクルート事件の背景に見え隠れしたように、アングラ勢力が紳士スタイルで権力と結びつき倒錯の美意識が表の世界を闊歩し始めれば中曽根時代のように価値の体系が逆転してしまう。そして、人目を忍ぶ湿疹が熱を帯びて発疹状態になり、さらに勢いづいて発疹からバブルが発生して、財テクが空気伝染で投機熱を高めれば狂乱の狼藉が社会を荒廃させてしまう。こうして日本が健康を損ねて生命力を放蕩したのが中曽根バブルの病跡学の記録として残り、秘苑の狂宴の裏で巨悪が微笑するのを放置し、それがリクルート事件以来のヤクザ政治を招いたのである
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/670.html
16. 2012年7月19日 04:13:03 : huj1Fd3mDQ
地震兵器と気象兵器
地震と台風を人間が作ることが出来ると言うと、そんな馬鹿なことが、出来るはずがないという答えが返ってきます。しかし、人間はすでに、サタンに導かれて、地震も台風もハリケーンも起こすことが出来るようです。地震はすでに60年前、日本に原爆投下を討議したとき、人工地震による津波にするかどうか検討されたと言います。(後述のインターネット記事参照)人工地震は地下核実験と同じことで何の問題もなく引き起こせます。地下の不安定なプレートに核爆弾を爆発させれば人工とは思えない自然に近い地震を起こすことが出来るといいます。私は1994年のロスアンジェルスと1995年の阪神淡路の地震は核爆弾だと思っています。他にも電磁波や超長波などの方法があるそうですが詳細は極秘なので分かりません。彼らは(アメリカ、ロシアなどの軍部、さらにはそれらを操る人々)マグニチュード9以上の地震が起こせると言っています。
また、台風やハリケーンは電磁波を一定の海域に照射することによって海水温を高め引き起こすことが出来るそうです。信じにくいことですが、それを誘導することもできると言います。これらの原因となる電磁波装置は(装置と言うより巨大な工業地帯というべきかもしれません)アメリカの場合、アラスカにあるHAARPとして知られるものがありますが、HAARPはそのごく初期のもののようです。このシステムはロシアの方が格段に優れていると言うことです。例えばイラク戦争の直前にアメリカ軍が終結したサウジの砂漠に起きた猛烈な砂嵐はロシア軍の攻撃だったと言います。プーチンはその手の内の全てを明かす前に止めたそうです。
さて、今度のハリケーン、カトリーナは多くの疑惑があります。第一にその大きさが異常です。自然に発生したとは思えないのです。また、その後の対策も奇妙でした。それに関して私の機関紙から引用します。
疑惑のハリケーン・カトリーナ
正直に言って、もううんざりなのだが、やはりハリケーン・カトリーナは自然災害ではないようだ。すでにインターネット「阿修羅サイト」にはかなりな情報が流れている。なお、似たような視点に立つ、「韋駄天サイト」は選挙の始まりと共に開けなくなった。
ハリケーンそのものも、一説には道筋を曲げたという話もあるが、私はあの異常な大きさから自然ではないのではないかと思っていた。また、その後の対策の遅れも異常だ。さらに、私もちょっと疑ったのだが、堤防の爆破という話まで流れている。また正規軍を使わないで州兵のみに出動命令が出た。州兵というのは通常は職業を持った、いわば素人集団である。
海軍は上陸準備をしていたが出動命令は出なかったという。また、かの有名なFEMAは何をしていたのか。さらに、ある投書にはブッシュが「兵器による災害」という言葉を発したというものまである。何と赤十字まで入れなかった! これらは全てインターネットで検索できるので希望の方は阿修羅サイトを見ていただきたい。
では何のために? 答えはいくつかあると思う。まず、犠牲になったのは黒人の貧困層である。これはほとんどが生活保護を受けている。従って、いわゆるuseless eaters(無駄飯食い)の削減にはなった。またある種の実験かもしれない。
現在、気象、地震兵器はロシアがアメリカより進んでいるというのがシスコさんの情報だが、今度のいきさつを見ていると、アメリカが下手人と思われる。ブッシュの落ち着きと笑顔が物語っている。クリントン、ブッシュ・シニアまで登場してにぎやかなことだ。
さらに驚くべき情報はニューオーリーンズの復興のためにハリバートン社が指名されたというものである。ハリバートンはチェイニー副大統領の会社で、911の復興と、イラクの復興を請け負った会社である。何と強欲なのだろう。何か信じられないことがアメリカで起こっている。途方もなく巨大で邪悪な濁流が流れている。以下にインターネットから少しだけ引用する。他にも沢山出ているので参照されたい。
カトリーナ人為操作説の極致:本土安保省と国防総省の封印メモ
投稿者 木村愛二 日時 2005 年 9 月 06 日 16:58:03: CjMHiEP28ibKM
ハリケーン・カトリーナ人為操作説の極致:本土安保省と国防総省の封印メモ
カトリーナに関しては、様々な情報が錯綜している。情報の提供者も多い。情報の総合分析には時間が掛かる。特に、技術的な問題は、専門家でないと分からないから、簡単に紹介はできない。 しかし、9・11事件の場合には、当初から、無人飛行機説があったが、今や、それ以外の結論は、あり得ない状況になった。
以下は、ハリケーン「カトリーナ」の人為操作説を検討しているウェブサイトである。まず、ここを訪問すると、アメリカでは大騒ぎだということが分かる。
http://www.cyberspaceorbit.com/KATRINA CALL FOR INVESTIGATION.
ここに、下記のような情報が紹介されていた。
8月7日より、ちょっと前の時期に、「8月26日まで開封を禁じる」と注意書きが刷られ、本土安保省と国防総省の封印がついたメモが、FEMA(連邦緊急事態管理庁)の現場職員全員に送られていたとのことである。この情報が本当なら、FEMAは事前に情報を得ていたことになり、カトリーナ災害がブッシュ政権の軍事部門の自作自演テロだった疑いが強まる。 FEMAに関しては、以下のごとく、9・11事件でも、事前情報なしには考えられない奇妙なことがあった。
木村書店刊、木村愛二編著『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)[中略]
不思議なことに、FEMAが事件の前日、つまり10日の夜遅く、ニューヨーク市に配備されていたという情報があり、CBSのニュースキャスター、ダン・ラザーが、FEMAの一員から直接聞いた話として報道されている。FEMAは、攻撃が起こる前日の夜、ニューヨーク市に探索・救出チームを送ったというのである。信憑性は高いと思われるが、そうだとすると、FEMAは、11日朝に何かが起こることを知っていたことになる。 [後略]
ニューオリンズ:大洪水を起こすために、FEMAによって意図的な堤防破壊(サボテージ)があったのではないかといういくつかの説
投稿者 サラ 日時 2005 年 9 月 06 日 18:11:02: qRuhp5/W./QMw
証言I) 軍隊所属エンジニア(Army Corp of Engineers)に近いところからの情報によると
1)カトリーナがニューオリンズを直撃したときはカテゴリー2にダウングレードされた。
2)ニューオリンズすぐ東のハリケーンの直撃を受けた場所はカテゴリー4の勢力であった。
3)カトリーナがニューオリンズを去った12時間後に水位が上昇し始めた。
4)なにが原因でそうなったかというと、17番街の近くの堤防が「爆破(blowing up)されたからである。
5)さらに2箇所での堤防が完全に決壊(爆破?)されることで、ニューオリン
ズ警察による救援活動を即座にすること
が不可能となった。
6)警察はカトリーナが来る「前に」、3分の1の人員を失っていた。彼らは消えてしまい、以来消息がわからない。
ニューオルリンズ脱出のスペイン人の証言:見たのは警察と戦車のみ(エル・ムンド)
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 9 月 06 日 20:45:42: SO0fHq1bYvRzo
ニューオルリンズ脱出のスペイン人の証言:見たのは警察と戦車のみ(エル・ムンド) エル・ムンド紙(電子版)9月4日付の記事です。
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/09/04/sociedad/1125832838.html
'Hab?a polic?a y tanques, pero no hab?a comida ni agua, ni vimos a una sola persona de Cruz Roja'
「警察と戦車はあった。しかし食料も水も無く、我々はたった一人の赤十字をつけた人も見なかった。」これはニューオルリンズを脱出して4日(日曜日)にバルセロナ空港にたどり着いた初老のスペイン人観光客ジュゼップ・フステー氏(カタルーニャ州の職員)と妻のクララ・ディエス氏の証言です。
『協力体制も秩序も無く、戦場のようだった。人道支援の組織は全く無かった。警察と戦車だけがあったが、食料も水も無く、我々は赤十字をつけた人はたった一人も見なかった。通信の問題があったかどうかわからないが、救助体制の問題があったのは確かだ』 フステー氏はニューオルリンズ観光で市内のフランス人地区のホテルに泊まっていたのですが、先週の水曜日に命からがら脱出に成功しました。証言を続けます。 『(ハリケーンが来たとき)我々に対する待遇は良かった。しかしすぐに耐え難い状況が訪れた。水も無い、電気も無い、食料は乏しくなった。そこでホテルは10のバス会社を雇って約500名の客を避難させようとした。ところがバスはやってこなかった。軍隊がバス会社を混乱させバスを他の場所に誘導したのだ。』 フステー氏と他の観光客たちはやむなく脱出のために通りを歩き始めた。 『我々は、人々が食べるためにスーパーマーケットから品物を持ち出すのを見た。いくつかのグループは手当たり次第略奪をしていた。雰囲気は次第に険悪になり、ついには人々の渦が、悪く言うと略奪品センターが現れてきた。』『多くの警察官と多くの軍人たちが現れた。しかしその誰にも「我々がどのように脱出できるのか、誰が我々を助けてくれるのか」を聞くことはできなかった。』
この記事にはそれ以降のことについては書かれていません。スペイン外務省とカタルーニャ政府が彼らの救出に力を尽くした、という内容で記事は終わっています。 なおこちらの新聞によりますと、フステー氏夫妻のほかに、カタルーニャ州選出の社労党国会議員ロウルデス・ムニョス・サンタマリア氏がその前に帰国していますが、彼女はニューオルリンズの状況についてフステー氏と同様の証言のあと「人々は絶望し屈辱を感じている」と発言しています。 またバレンシアの学生ロレーナ・エルナンデス嬢が痩せ衰え歯がボロボロの状態で昨日マドリッド空港にたどり着いています。彼女は「悲惨さと無秩序だけだった」という短いコメントを残しています。 しかしまだ少なくとも6名のスペイン人が行方不明のままになっています。
赤十字が入れない理由 (赤十字のHP)l
投稿者 kamenoko 日時 2005 年 9 月 06 日 22:38:36: pabqsWuV.mDlg
(回答先: ニューオルリンズ脱出のスペイン人の証言:見たのは警察と戦車のみ(エル・ムンド)
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/433.html#c16
17. 2012年7月19日 04:18:58 : Q4OuCyCIdc
>>16
↑
あ〜! 今日はこいつ、狂ったようにあちこちの板でマルチポストしてるな。
ここでもこのカルト信者(huj1Fd3mDQ)が長文マントラをマルチポストで
コピペ乱貼りして、掲示板荒らしを行なってますよ〜・・・
まじキチガイだわこいつ。
おまえの教祖さまがカルト経営に失敗して首吊る一歩手前まで
追い込まれてるんだろ。(笑)
>>16はセミナーカルト商法で痴呆オトナたちを獲得して商売してきた
リチャード興水(通称リチャコシ)のカルト教団の信者による洗脳広告です。
リチャード興水カルトと副島隆彦カルトの阿修羅掲示板を使った勧誘宣伝は
あまりに度を超しているので、この2つの団体関係は、カルト板以外では
投稿を禁止されています。(カルト板か昼休み板なら自由に投稿できるわけです。)
なのに馬鹿信者どもは、ルールを踏みにじって、こうやってスレッド荒らし
掲示板荒らしの宣伝活動を続けています。 この社会ルールを逸脱した
独善的異常行為こそが、カルトのカルトたる所以です。
おい、>>16のキチガイカルト信者「huj1Fd3mDQ 」よ、掲示板荒らしをやめろ!
さもないと教祖リチャコシの脱税疑惑その他の悪行について、関係当局に
問題を持ち込むぞ!
http://www.asyura2.com/12/jisin18/msg/433.html#c17
01. 2012年7月19日 04:19:12 : zNM22CDjFA
民主は政府も党も機能不全だ浮き足立ってる
存在するだげで罪悪だ
自分たちだけは責任も法も及ばない
法治国家だと思い上がってる
森本も評論家時代はまともだと思ったが馬鹿になってしまった
田中直紀のほうが余程ましだった
マエハラが柄にも無くオスだかメスだかしらないが配備延期を
言い出したオイオイどうしたんだよマエハラ次期総理候補w
目玉の現場と掛け合い漫才するんじゃないよ
ポスト米英さま
オイラ開票の立会人を何回もやりましたが開票所での不正はまず
不可能ですね疑問票の判定程度です同一書体の点検は今後必要かも
不正があるとすれば「期日前投票」ですねこれは可能性あるかも
http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/746.html#c1
81. 2012年7月19日 04:21:57 : Q4OuCyCIdc
「huj1Fd3mDQ 」という投稿者が、政治板、原発板、地震板などのあちこちの
スレッドに、昨晩から狂ったようにリチャード興水関係の長文マントラを
マルチポストして、精力的にスレッド荒らしを続けています。
しばらくたったら、「huj1Fd3mDQ 」で検索して、これらの荒らし長文を
すべて削除して、この投稿者のアクセスを禁止すべきです。
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/734.html#c81
25. 2012年7月19日 04:25:18 : rAL9uqR3GU
今後、政治家という職業が残るのか疑問に思う。
政治家は、基本的に原発推進派なのだから・・。
政治家になる為には、お金が必要で
そのために、「原発促進派」でないとお金が集まらない。
つまり、経済界からのお金が必要だからだ。
そんな政治家が、国民のための政治をするとは思えない。
それを証明する証拠は、数えきれないぐらい見てきた。
フクシマ原発事故で、政府は被災地の人たちを救ったのだろうか?
現在も救い続けているだろうか?
それは、NO!だ。
国民を騙して、現在も騙し続けている。
私たちは、まだ騙され続けるつもりなのか?
原発を促進するということは、核と共に自殺する・・ということだ。
国民の命を巻き添えにしてだ。
そういう意識があるのかどうか、一度尋ねてみたいものだ。
フクシマ原発事故で壊れた積木の上に、また積木を乗せていこうとしている。
土台がグラグラでどうしようもないものの上にだ。
壊れるにきまっている。
そんなモノにすがってどうするつもりなのだろう?
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/689.html#c25
09. 2012年7月19日 04:31:28 : FijhpXM9AU
04. 2012年7月18日 15:39:36 : 7LkiGXF3eg
そのうち、東京湾からゴジラが出てくる事を恐れています
---------------
同感
何かとんでもない生物が出現するかもしれない。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/686.html#c9
03. 天のあゆみ 2012年7月19日 04:41:08 : ule849OXhf152 : gbDQ5Xxm9Q
話をしただけで、風評被害と決め付ける政府
これでは、福島住民は全く救われないし、日本人も救われないのですよ。
ましてや、ねこなど誰が気にかけてくれようか。
生きてようと 死んでいようと 気にしない
ねこは非致死性のがんのほうがまだマシなのかなと
ムシのいい事をかんがえているんだにゃ〜
ねこはヒトを頼るから、あまり感心しない動物かと思うんだけど
この動物の世界も格差がありすぎるよね、ヒトの世につれ、、、そう
まずやさしいひと(人間)にならなければ、獣格とは闘えない(勝てない)
と感じているのでにゃ〜
(獣格の政府は弱い面はめっぽう弱いんだけど、強い面は野獣力だね)
ねこ→ 普通の人(になれば)→獣格と戦う ・・ 戦えば勝算ありだにゃ〜
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/129.html#c3
01. 2012年7月19日 04:45:20 : txKoq6KBVw
onodekita
電力の時価総額がどんどん減っている。原発を再稼動させるとさらに目減りする。日本の機関投資家はだませても、海外の投資家はそうはいかない
マイクロ水力で都市発電を実現
多彩な方式、多様な地域で稼働する小水力
2012年7月19日(木) 山家 公雄
前回は、水土里ネット那須野ヶ原の灌漑施設を利用した取り組みを詳しく紹介し、小水力発電の具体的なイメージに迫った。今回は、中小水力発電事業をリードする東京発電の取り組みについて、水道事業利用を主に紹介することで、都市部のマイクロ水力開発のイメージに迫る。さらに、全国で展開される様々な小水力の事例を概観する。
水道利用の都市発電を実現した東京発電
東京発電は、東京電力系の発電事業者で、関東地方を中心に68カ所、計18万キロワットの水力発電の運転・維持管理を実施する。さらに、新規事業としてマイクロ発電部門を設置し、自治体の水道設備や農業用水路などを利用し、着実に実績上げている。特に水道事業関連は都市型の水力発電として注目される(資料1)。
水道の圧力を有効落差に見たてる
水力発電の出力は、流水量と落差に比例する。地理的な高低差がなくとも、それに代わりうる圧力があれば、水力発電と同じ原理が利用できる。その原理を都市部の水道事業に応用した。
南関東は、高低差が小さいために、ポンプで圧力を加えて水道を流している。この圧力の未利用分を活用して発電する。圧力残渣を落差に見立てるわけだ。とはいっても、圧力を利用した結果、配水に影響が出るのでは本末転倒になる。水道には圧力を調整する箇所がある。この調整機能を発電事業(回転エネルギーによる負荷)で代替することを同社は考えた。この方式だと、水道事業に影響を及ぼすことなく発電できる。圧力調整箇所の前後を配管でバイバスし、その中でマイクロ発電機を稼動させる。管内に横軸プロペラ、横軸フランシス水車を設置している。
同社は、まず川崎市の水道局に提案し、協同作業で実現した。第1号は江ヶ崎水道局制御室に設置した。その後、川崎市の鷺沼配水所にも設置した(資料2)。水道設備の利用は、河川水や農業用水を利用する場合に比べて、浄化されている(ごみのない)分、運転は安定しやすい。しかし、一定の圧力と水量で流れる地点は少なく、設計は容易ではない。正しい設計の水車がつくと、運転は安定し維持管理が容易になる。川崎市との共同での取組みは評判を呼び、横浜市、千葉県、さいたま市に同種の発電所が展開されていった。
下水処理施設において処理・放流される水も利用している。東京都の葛西および森ヶ崎水再生センターには、それぞれ37キロワット、177キロワットの水力発電機が設置されている。同社は、設計・建設・運転保守にかかわるテクニカルアドバイズを行っている。
北関東では高低差を利用
北関東などでは様相が異なる。地理的に高低差があり、また人口密度が小さく消費量は少ない。こうした環境下では、水道の高低差を利用した発電を提案している。群馬県高崎市の若田浄水場は、烏川の取水口から導管を通して水を得ている。その貯水層の手前に発電機を設置した。同市の白川浄水場では、群馬用水の分水工からの導管を通して入ってくる水を利用する。甲府市では、羽黒配水池と圧力を調整する山宮減圧槽との高低差を利用している。
水道・水力発電のビジネスモデル
このように東京発電は、既存の設備を使って都市にある未利用の水資源を活用することによって、小規模でも採算に乗る手法を開発し、実績を積んできた。補助金を活用してはいるが、RPS(買い取り義務量規制)制度下の安い価格体系の中で、事業として成立させてきた。FIT(固定価格買い取り)制度の導入で200キロワット未満は34円(税抜き)、1000キロワット未満は29円で販売できるようになり、事業が可能な範囲は拡大する。
しかし、配水所などで配管や発電機を設置するスペースがなく土木工事などが必要な場合は、コストがかなり高くなる。同社は、補助金がなくなることも合わせ考えると、事業拡大にはポテンシャルのある地点の発掘努力と工夫が引き続き必要との認識である。
水道設備利用の場合は、同社が設備を所有し運転・管理することを含め提案している。水道局は初期投資ゼロで、利益の一部の配当を受ける。マイクロ水力設置のESCO(Energy Service Company)事業である。また、状況に応じて自家消費により購入電力を減らす(省電)かあるいはFITを活用して電力会社に売電するかを検討する。
廃止発電所の再開発にも注力
同社のマイクロ水力事業部門は同じ発想の下で、水道事業だけではなく、既存の灌漑設備と未利用の農業用水を利用した発電事業について支援している。大分県の大野原土地改良区連合、栃木県の那須野ヶ原土地改良区連合、岩手県の照井土地改良区などにおいて設計・建設をサポートしている。
明治の黎明期から戦後の初期まで、全国で小水力発電の開発が行われたが、その後、老朽化し廃止になった発電所は少なくない。FITの導入により、廃止された発電所の再生が注目されている。工事が比較的容易であり、水利権が残っている場合もある。同社は、この分野においても実績を持つ。伊豆市湯ヶ島の老舗旅館である旧落合楼が1953年(昭和28年)に建設した出力100キロワットの流れ込み式水力発電所を再生した。95年に運転を停止していたが、設備の譲渡を受け、えん堤の改造、水車・発電機の交換を行い、2006年8月に運開している。
東京発電は、水力発電のプロフェッショナルで人材を抱え、かつマイクロ水力にも実績がある。昨今の環境下で、自治体などから問い合わせや協力依頼が多く寄せられている。所有する発電所の運転・管理を持続しながら、新たな経営資源をどのように確保するかが目下の課題である。
砂防ダムを利用
都市の上下水道を利用したものだけではなく、地域再生、地球温暖化対策、再生可能エネルギー普及などを背景に、小水力発電に取り組む例が全国に広がっている。
瑞穂の国、日本は、降水量が豊富で、集落のあるところに水田があり灌漑施設がある。用水路の総延長40万キロメートルにも及ぶ。利水・治水用のダムも無数にあり、自治体が水道事業を行っている。小水力、特にマイクロ水力発電は、地域が主体となって開発し、地域で利用することが基本になる。最近の事例もほとんどが小規模なものである。以下で、最近の報道などを参考に、多様な小水力発電開発事例を整理・概観してみる。
福井県では、砂防ダムを積極的に利用する。高さ15メートル以上の砂防ダムで小水力発電の可能性があるとして、県内約2000カ所のうち42カ所の砂防ダムで積極的に開発を進めていく予定である。
越後市大滝町区は、同県内発の砂防ダムを活用した小水力発電計画を進めている。大滝町を流れる岡本川の上流には県が整備した「岡本ダム」がある。ダムのコンクリート壁に設置した導水管を活用する。出力は10キロワット程度を見込む。本年度内に事業計画を取りまとめ、2014年度の導入を目指す。大滝町区は、工業用水を管理しており、昔から製紙場で利用している。砂防ダムによる小水力発電を2003年ごろから検討してきたが、FIT制度の導入で一気に計画が動きだした。売電で得られる収益を街灯の電気代に充てる。
また福井県は、県営の浄土寺川ダム(勝山市)に小水力発電設備を導入する。本年度から設備設計に入り、2014年度に運用を開始する予定。ダム放流水を使って発電し、ダム管理に必要な全電力を賄うほか、余剰電力は電力会社に売電する。維持流量は0.13立方メートル、落差は47.2メートルで発電出力は42キロワットを見込む。年間発電電力量は約30万キロワット時となり、余剰電力は20万キロワット時にのぼる。
山梨県南アルプス市は、2010年4月に、富士川・金沢川の砂防堰堤を利用した発電所を運開した。取水口を堰堤上流部の堆積物内に埋没させる、堰堤の下部に穴を開けて導水するなどの工夫をこらし100キロワットの出力を確保した。近隣の温泉ロッジなど市営施設で消費し、余剰分は売電している。
国営農業事業に付随して建設
福井県は、農業用パイプライン敷設を機に小水力発電設置を検討している。2016年度に7カ所での導入を目標に掲げる。電気は農業施設での活用を考えている。九頭竜川下流地区は、米作を中心とした一大穀倉地帯を形成しているが、基幹的用水路の老朽化が進んでおり、国の農業用水再編対策事業により老朽化した開水路をパイプライン化し、農業用水の再編と配水システムの再構築を行っている。工期は1999〜2015年度、総事業費は1133億円に上る大規模事業であり、受益面積は福井、あわら、坂井市、永平寺町の約1万2000ヘクタール、受益農家数は約1万2000戸に及ぶ。福井県は、5月22日に、供給を受ける地域の農業、農村振興の方向性を示した「九頭竜川地域 農と水の振興ビジョン」を発表した。その一環して小水力発電も活用していく。
前回紹介した、那須野ヶ原発電所も、国営の農業水利事業に伴って建設したものである。
また、国の小水力発電モデル事業を利用する例もある。大分県竹田市米納では、農水省のモデル事業として、2010年4月、農業用水路の高低差約8メートル、長さ約83メートルの区間を利用した最大出力25キロワットの小水力発電所が稼働した。田のあぜに直径50センチメートルの塩化ビニル製パイプを埋設し、地元事業者が開発したプロペラ式発電機を回す。
上下水道施設を利用して発電
上下水道を利用する発電は、東京発電が先鞭を切った形であるが、全国に広まっている。
富山県は、下水処理をした水を川に放流する際の落差を利用した小水力発電を建設する。2012年6月に着工し今秋に稼働する予定。場所は、高岡市の「二上浄化センター」である。
同浄化センターでは、高岡市や射水市など5市計約19万人分の下水を処理しており、1日あたりの流量は約6.7万立方メートルになる。塩素消毒した下水処理水が、幅約6メートル、高さ約2メートルの池から流れ落ち、約600メートルの放流管を流れて小矢部川に注いでいる。最大出力10キロワットのマイクロ水力発電機で発電し、年間発電量は一般家庭21戸分に当たる約8万キロワット時で、すべて浄化センター内で使用する。県の下水道公社が運営する下水処理場は、2施設だが、市町村の下水処理場は32施設あり、県は今後の市町村による展開に期待している。
川崎市は、入江崎水処理センターにて、2011年6月に出力14キロワット(最大使用水量毎秒1.4立方メートル、有効落差1.4メートル)の発電所を運開し、自家消費している。最終沈澱池の流出水路から流出ピットへの落差を利用し、プロペラ水車を設置している。
次に上水利用である。大阪市は、泉尾配水場を建設中であるが、2013年中にも出力110キロワットの発電所を運開する予定である。配水場では、配水管から引いた水を地下にある配水池でいったん貯留した後、家庭に給水する。配水管がもつ圧力と配水池までの落差を利用した合計の有効落差39メートルを利用する。
福岡市水道局は、福岡県大野城市の乙金浄水場にて、100キロワットの発電所を計画中である。
奈良県は、桜井浄水場にて、2010年5月に出力197キロワット(最大使用水量毎秒1.0立方メートル、有効落差29メートル)の発電所を運開し、自家消費している。接合井(せつごうせい)と原水貯留池との標高差を利用し、横軸フランシス水車を設置している。宇陀市の室生(むろう)ダムで取水された水は一度、接合井に貯められ、そこから浄水場の原水貯留池へ送られている。
神奈川県は、芹沢配水池にて、2010年3月に出力55キロワット(最大使用水量毎秒0.35立方メートル、有効落差21メートル)の発電所を運開し、自家消費と余剰電力売電を行っている。ポンプによる圧力で配送するが、その残圧(有効落差)を利用し、横軸リンクレス・フランシス水車を設置している。
廃止された発電所を再開発
既存ないし廃止された発電設備を利用して再開発する例も増えてきている。千葉県大多喜町は、観光地である養老渓谷において小水力発電の計画を進めている。渓谷の約45メートルの高低差を利用して出力50キロワットを見込み、2013年8月までの稼働を目指す。自治体の小水力発電は千葉県内で初の試みになる。この場所では、昭和30年代まで東京電力が水力発電を行っていたが、水力不足などから東電は撤退し、町に土地を譲渡した。既存導水路の存在やFIT導入が、計画推進の決め手となった。前回紹介した那須野ヶ原の蟇沼発電所も、廃止された東電発電所の跡地である。
電気化学工業は、6月19日、同社が所有する流れ込み式水力発電所「大所川発電所」の許可取水量をアップさせ、最大発電可能電力を8400キロワットから9800キロワットへと1400キロワット増加させた、と発表した。同社は新潟県糸魚川市の「青海工場」の近くに、流れ込み式水力発電所を15カ所保有している。国土交通省、経済産業省の協力を得て、導水路に流し込む水を増量した。同社は、流れ込み式発電のノウハウを他の水力発電所所有者に提供し、グリーンエネルギー増産に向け事業展開するという。
ビル内の空調を利用
ビル内の空調設備を利用した発電も登場しているが、究極のマイクロ発電とも言える。NHKは、ビル内の空調機を冷却するために使われる循環水を利用して、2008年5月に出力7キロワット(最大使用水量毎秒0.045立方メートル、有効落差33.6メートル)の発電システムを設置し、自家消費している。循環水は地階にある蓄熱糟に溜めてあり、ポンプで上層階に運び、使用後はパイプを通して地下の蓄熱糟に落とす。この力を利用する(資料3)。
福岡放送会館は、2009年1月出力9キロワット(最大使用水量毎秒3.2立方メートル、有効落差28メートル)の発電システムを設置し、自家消費している。宮崎県の都城市役所も、2008年に3キロワットの発電システムを導入している。
これらは、日立産機システムが開発し、縦軸単段フランシス水車を設置している。日立産機システムは、同社の習志野事業所に機械冷却の水を使って2キロワットの発電を行っている。
地域のシンボルとして設置
自治体が中心となり、地域のシンボルとして開発する例も増えている。
富山市は、2012年3月、市内施設に2つの水力発電所をオープンした。常西公園には、伝統的な開放型下掛け水車を設置し、2メートルの落差を利用し9.9キロワットの出力を得る。東新町公民館には、専用水路を引き水車を地中に設けて、4.5mの落差をとり88キロワットの出力を得る。S型チューブラ水車を設置。いずれ農業用水を利用し、ライトアップ用LED照明、防犯灯などに利用し、余剰分は北陸電力に売る。富山市は、環境モデル都市行動計画を策定しているがその目玉になる事業である。
山梨県都留市では、「小水力発電のまち」を掲げており、家中川の水を利用して市役所近くに3機の発電機を設置している(資料4)。「元気くん1号」は木製の下掛け水車で、出力20キロワット(落差2メートル)にて2006年設置、同2号は上掛け水車で、出力19キロワット(落差3.5メートル)にて2010年年設置、そして同3号は鉄製の開放型らせん水車で出力7.3キロワット(落差1メートル)で2012年4月に設置している。2011年度の視察者は2475人と前年比倍増となったが、うち8割強は県外からである。
このように、全国で様々な種類の小水力発電が建設・計画されてきている。一件当たり出力は小さいが、地域に与えるインパクトは大きい。最近の小水力発電の開発数は年間20件程度であるが、FIT制度導入によりこの動きが加速しケタ違いの地点数になれば、量的にも存在感が出てくる。 資料5は、環境省が2010年度に実施した中小水力発電導入ポテンシャル調査の概要である。農業用水路を含め多くの開発可能地点がある。しかし、河川部が圧倒的な存在を示しており、この開発へのチャレンジも求められる。
山家 公雄(やまか・きみお)
1956年山形県生まれ。1980年東京大学経済学部卒業。日本開発銀行入行、新規事業部環境対策支援室課長、日本政策投資銀行環境エネルギー部課長、ロサンゼルス事務所長、環境・エネルギー部次長、調査部審議役を経て現在、日本政策投資銀行参事役、エネルギー戦略研究所取締役研究所長。近著に『今こそ、風力』
再生可能エネルギーの真実
今年7月1日から固定価格買い取り制度(日本版FIT:Feed In Tariff)が導入されるのをはじめ、日本が再生可能エネルギーの普及に本腰を入れ始めている。この連載では、風力や太陽光などの発電の種類ごとに、その実力と課題を解説する。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120717/234503/?ST=print
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/719.html
02. 2012年7月19日 04:54:51 : txKoq6KBVw
>欧米のどこのメディアでも伝えていない。
日本のメディアだけがDQNってわけでもないのね。
http://www.asyura2.com/11/kokusai6/msg/703.html#c2
07. どらみ 2012年7月19日 05:01:59 : TaxpTeHRktbIQ : 384mLCJ0q2
これを含めて橋下の体制派擦り寄り発言の理由はつまり、スキャンダル報道の脅しに全面降伏ということなんですね
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/706.html#c7
働けるのに働かない人に、お金をあげてはいけません!
鈴木亘・学習院大学経済学部教授と生活保護問題を考える
2012年7月19日(木) 広野 彩子
高所得なお笑いタレントの母親が生活保護を受給していたことをきっかけに「炎上」した生活保護受給問題。弱者を支える心の余裕がなくなった世相の反映か、それとも不届き者のモラルが低下したのか。そもそも、生活保護はどんな人を想定して作られた制度なのか。また、現在の不正受給が爆発的に増加した原因は何だったのか。制度の問題点と改善策について、社会保障問題のエキスパートである鈴木亘・学習院大学教授が斬る。(聞き手は広野彩子)
高収入のはずの芸能人の親族が生活保護を受給していたということで、世間を賑わせました。しかし、どうしてこんなにも簡単に生活保護を受給できてしまうのでしょうか?
そもそも穴だらけの生活保護制度
鈴木:生活保護申請が通った後、毎年の継続手続きをする時の要件確認が甘く、穴だらけだからです。これは以前から何度も指摘されていたことです。その代わりに、自治体の福祉事務所は「入り口」の時点で、怪しい申請があっても受理しないよう、過剰とも言える厳しい審査をしてきました。しかし、これはこれで問題で、生活保護が本当に必要な人までを追い返す「水際作戦」として批判をされてきました。
鈴木亘(すずき・わたる)氏
学習院大学経済学部経済学科教授。1970年生まれ。94年上智大学経済学科卒業、日本銀行入行。2000年、大阪大学大学院博士後期課程満期退学、同大学社会経済研究所助手。大阪大学大学院国際公共政策研究科助教授などを経て現職。著書に『だまされないための年金・医療・介護入門』(東洋経済新報社)など多数。
(写真:大槻 純一、以下同)
ところがリーマンショックで「若者の職がない」ということから、緊急措置として、生活保護の申請を働く能力がある人にまで認めることを促す通達が出され、堰を切ったように若者の生活保護受給をぐっと増やす方向に行った。言わばパンドラの箱が開いてしまったのです。
箱を開けて、救われた人々もいますが、同時に不正受給者という「お化け」も多く出てきてしまった。でもお化け対策を事前に考えていなかったのです。生活保護を受ける基準を緩和すれば、必ず不正受給への動きが出てくることは分かっていたはずだと思いますが、現実にはそういう仕組みが存在しないまま門戸を開いてしまった。
そもそも日本の生活保護は、伝統的に「尾羽打ち枯らせて、もはや何も手立てがない、どん底になった人」を救う制度です。いわば「働く能力も意志もある元気で若い人は、生活保護の対象にするべきでない」という考えの制度設計でした。
一方で、生活保護を受給するための指南本も、たくさん出版されています。
鈴木:「ハウ・ツー・ゲット生活保護」という感じの本を、色々な方がたくさん書いておられますね。「派遣村」で知られる湯浅誠さんをはじめとする社会運動家は、「低所得者は全て生活保護で救うのが正義」、とお考えのようですから。
鈴木: 確かに、日本の生活保護は、生活保護にかかってもおかしくないような低所得者の数に対して、受給している人の割合が先進国で一番低いといわれている。だから「貧しい人は全部政府が生活保護で食べさせるのが正義だ 」という極論を言う人がいます。しかし、生活保護が低所得者を救う唯一の方法ではありません。ほかにもたくさんの方法がありますし、その方が生活保護よりも適切な場合があります。また、生活保護をかけるべきという低所得者の定義も実はあいまいです。
鈴木: 厚生労働省の統計に基づく推計では、生活保護を受給できる可能性のある低所得世帯のうち、生活保護を受けている人の率は32.1%で、7割近い人が保護を受けていないとされています。ところが、総務省の統計に基づく推計では68.1%となり、保護を受けていない人の割合は3割となります。ずいぶんと幅があるのです。
保護を受けていない人の割合について、対象者の7割なのか3割なのかでは、かなり開きがありますね。
鈴木:さらに日本では、この「生活保護を受給できる可能性のある低所得者世帯」の実態そのものが明確に分かっていません。一口に「低所得者」と言っても、それは「フロー(所得)がない」という事実が分かっているだけで、「ストック(資産)があるかどうか」はほとんど分からないからです。低所得で働いている人ももちろんいるし、一方で資産をたくさん持っていて働く必要のない「低所得者」もいますし、色々です。
実は「誰が貧困か」は、今の調査では分からない
すると誰が本当に貧困で、誰が貧困ではないかというのは、今の調査では分からない?
鈴木:それが実情です。先ほどご紹介した「低所得世帯の3割〜7割が生活保護を受けていない」という数字も、「全国消費実態調査」や「国民生活基礎調査」など、既に存在する別の目的の統計から推計しているだけで、信頼度が低いと言えます。銀行預金や不動産などといった資産をきちんと把握しているわけではありません。資産がどれだけあるか分からないままで「低所得世帯」とくくっている。だから、自営業で所得を見かけ上赤字でマイナスにして、一方でたくさんベンツのような外国産の高級車を乗り回しているのに、低所得者と分類されている人が大勢いるかもしれないのです。
OECD(経済開発協力機構)の統計に(相対的)貧困率という指標がありますが?
鈴木:それは、所得額(所得を世帯人数で調整したもの)の人数分布を金額の高い方から低い方まで並べ、全体のちょうど真ん中にあたる人の所得額を取り、所得がその半分に満たない人が全人口に占める割合をとるというもので、各国比較をする研究者のための指標です。日本でこれが本当に貧困ラインと呼べるのかという点には、かなり異論があります。
ですので、この数字は生活保護を考える上では全く関係がないのです。生活保護は先ほど紹介した、生活保護で支えられている人の率、専門的な言葉で「捕捉率」(生活保護を受ける可能性のある低所得者のうち生活保護を受けている人の割合)と呼んでいる数値を使います。しかしこれがあまりに幅がありすぎるのです。
捕捉率の計算では、金融資産は全く調べていないのですか。
鈴木:実態としては正確に分からないのです。推計の根拠としている「全国消費実態調査」はそもそも家計簿の調査ですし、「国民生活基礎調査」は健康や生活状態を調べる目的に沿って、所得も調べているといった性格の調査です。金融資産については一応聞いていますが、正確に答えているかどうかは分からない。土地や住宅などの不動産は全く把握していません。
つまり厚生労働省は、そういういい加減なデータをもとに、捕捉率を3割とか7割とか言っているわけですよ。まともな貧困調査をしていないのに、そうした数字を主張するのはかなり問題があると思います。
米国や英国では、資産まで調べるのでしょうか。
鈴木:もちろんです。「誰が貧困か」ということについて調べるので、本格的に立ち入るのです。国勢調査以上の本格調査をします。それくらい貧困調査というのは、大変重要な調査なのです。それもなしにどうやって貧困対策をするのかというくらいの話です。資産が把握できないということは、所得が把握できないということに等しいですからね。
資産の把握から始まる制度改善
鈴木:先ほど例に挙げたような、自営業者が売上高と経費を同じにして所得をゼロですと報告した場合でも、資産を見ればすぐに分かります。預金を把握していれば、「所得ゼロなのになんで今年、預金残高が1000万円も増えたのか」と聞くことができるでしょう? 米国のように国民の1人ひとりにSSN(社会保障番号)があれば、それも分かるのです。米国ではSSNがなければ銀行口座を作れませんから。
番号制度は大事ですね。消費増税に先立つ低所得者向けの給付付き税額控除の議論でも、「所得を正確に把握するため、番号制度の導入がまず前提だ」という意見を聞きました。生活保護を申請した人について、資産の調査はしていないのですか。
鈴木:もちろん生活保護を申請すると、その本人については資産や所得を徹底的に調べることになっています。ただ調査権限が強くないため、資産の調査を完全にすることは中々難しいようです。ましてや、その家族・親戚については調査がほとんどできていない。問題になったタレントの母親のように、家族に関することまで調べ上げる権限はないからです。悪用しようと思えばいくらでも悪用できます。
偽装離婚などもよくあります。旦那さんと世帯を分けると、奥さんは収入がないことになるから生活保護を受けられる。でも実際は、夫が通ってきているという状況です。この場合も通常、夫の資産までは調べません。
なるほど。「子供を認可保育園に入れるために偽装離婚した」という風説は、昔よく聞きました。
鈴木:生活保護も同じですよ。保育園も、生活保護も、母子家庭は認められやすいですから。
抜け道だらけですね。社会保障に関する査定が全般的に甘い。
鈴木:甘いです。これだけ税金を投入しているのに非常に甘い。だからこそ、税金を払う側ともらう側で、大きな不公平を感じるわけです。本当に困っていたら、助けてあげたい、あるいは仕方がないと思う人は多い。けれど、誰が本当に助けるべき人で、誰がそうではないのかが非常にあいまいで、いい加減になっているのが、今一番懸念されるところです。これでは、払う方ももらう方も、両方にモラルがなくなっていくように思います。
自治体によって差がある生活保護支給基準
モラルが低下すれば、真面目に歯を食いしばって頑張っている人まで悪影響を受けて、「ああ、生活保護をもらえばいいんだ」と堕落していく。
鈴木:しかも生活保護の支給額は、支給されていない側が「こんなに努力して、嫌な仕事して稼いでいるのに、生活保護より俺の収入は低いのか」と感じる水準ですから。ならば無理して働かず、生活保護を受けた方が良いと思う人が出てくるのも無理はありません 。ついこの間まで一緒にネットカフェに泊まっていた知人が生活保護を受けていたら、自分もそっちに行こうと思いますよね。
自治体によって対応に差があるということでしたが、そういう情報もそこで口コミが広がるわけですね。
鈴木:そういう情報はあっという間に広がるんです。それこそ支援団体があって、情報を提供していますから。例えば「都内のN区はハローワークに何回か行って断られると生活保護を受け入れるらしい」というと、よそから移ってくる。実際N区のケースワーカーの話では、若くて、働ける年齢の方が自分から「今月××回断られたので参りました」と、N区の目安としている判断基準と同じ数字を言ってきたそうですよ。
とても困っている状況下で、雇用保険が頼りにならなくて生活保護しかないとなったら、誰だって当然そういうことは調べます。
生活保護を受給すると働く気がなくなるという話をよく聞きますが、もともと、働けない人のための制度を働ける人に適用しているからなんですね。
鈴木:そうです。特に若い方は適応力がありますから、あっという間に受給している状態に慣れてしまう。生活保護を受給している若い方を調査しているときに、では1カ月後にもう一度会いましょうと言って別れ、ひと月経ってお会いすると、明らかに目から光が失われています。だから、私の知っているケースワーカーたちは「生活保護から脱却できるかどうかは、受給を始めてから1カ月が勝負だ」と言っています。
1か月ですか。短いですね。
鈴木:長くても3カ月ですね。3カ月引きこもっていたら、さすがに立ち直りにくい。1回生活保護を受けるようになると、もうやる気がなくなってしまうのですよ。頑張って働いても、その分だけ生活保護費が減らされるので、いわばタダ働きになってしまうんです。タダ働きの制度で頑張れる人なんて、まずいないですよね。
そこから立ち直るには、制度をどう変えればいいんでしょうか。
鈴木:生活保護を受けている若い人たちに話を聞くと、夢みたいなことばかり言うのです。どんな仕事がしたいの、と聞くと、「IT(情報技術)産業がいい」とか、「真夏でもクーラーが効いている部屋でパソコンを使う仕事がしたい」とか。でもそんな求人、彼らにはないですよ。
就労積み立てによる自立支援が不可欠
鈴木:ただ、彼らが時給500円、600円でもいいと思えるのなら、IT産業も求人を出すかもしれないですよね。クーラー付きのオフィスで働ける仕事の求人も出てくるかもしれない。だから、生活保護受給者に限って、企業から彼らへの求人が出るぐらいまでに最低賃金が下がればいいわけです。
最低賃金以下でも受給者は生活保護で生活が保障されていますから、十分生活していけるわけで、問題はない。安い時給であっても生活保護費より働いた分は積み立てるなどしていけばいい。これを実現するのが、働いた分は自分の収入になるけれど、生活保護期間中は使えないようにして貯蓄させ、脱却のための初期資金にするという「就労積立制度」です。
また、彼らが引きこもらず、働いてくれればその分、公費が減ります。さらに、この制度は企業に対して一種の人件費補助金を出すことと同じわけですが、人件費補助金と違って、生活保護受給者に限って最低賃金を下げるだけですから、新たに税金を投じる必要が全くない。
働いたら生活保護費を減額する論拠は、何なのですか。
鈴木:これもまた「そもそも働けるような人間は、生活保護受給者にはいない」という発想からきていると思います。もう1つ、日本では働いても生活が苦しいワーキングプアが大勢いることも関係している。ワーキングプアが641万人というのが厚生労働省の推計です。生活保護受給者は210万人ぐらい。働くことのできる層は「稼動能力層」と言われていて、リーマンショック後これがとても増えたのですが、まだ生活保護のおよそ2割、40万人ぐらいです。40万人対641万人の戦いになるわけです。
641万人のワーキングプア層が現在進行形で増えているのですけれども、その641万人は生活保護よりも低い収入しか得られていない。ここの人たちとの不公平感を考慮して、生活保護受給者はその分減額して、実質的にタダ働きという風にしているわけです。
しかし、働ける「稼動能力層」を生活保護の対象にしてはいけないというのが問題の本質ですよ。下手すると、この641万人が全員生活保護に入ってくるという話になってしまいます。
生活水準が近い低所得世帯と生活保護世帯の間で「手取り」に格差が生じているわけですね。
鈴木:生活保護に対する批判をする人は、意外に貧しい人たちが多いのです。だから、貧しい人たちが、別の貧しい人たちの生活がよくなることに対して足を引っ張っている。しかし、本当は、批判する人たちも批判される人たちも、両方とも底上げを図らなければなりません。つまり格差対策が必要だということです。だから給付付き税額控除(所得税の納税者には税額を控除し、控除しきれない人や課税最低限以下の人には現金を給付する制度)というのは、いいアイデアだと思います。
今の仕組みでは生活保護対象だけが救われてしまいますが、これなら対象にならない低所得者には現金を給付し、高所得者からは少し徴税した上で還付するという形で再分配が可能になります。色々な国がこの制度を実施していますが、全て働くことを条件にしているのがポイントです。ところが日本では、消費税を引き上げるための、消費税のキックバック制度という形に話が矮小化されてしまいました。これは財務省の陰謀ですね(笑)。
日本は、消費税を支払ったレシートを持っていくと返してくれる、カナダ型を目指しているということでしょうか。
鈴木:多くの国が採用している給付付き税額控除とは、カナダのような消費税のキックバック制度ではありません。カナダは特殊な例です。給付付き税額控除は英語の正式名称はEITC、アーニング・インカム・タックス・クレジット。アーニング(earning)だから、稼がないとだめなのです。
生活保護でも携帯もインターネットもOK
鈴木:給付付き税額控除は「働けど、働けど、わが暮らし楽にならざり」という人を助けるための制度なので、日本で今、計画されているような、働けるのに働かない人まで助けてしまう制度じゃだめですよ。
そして現状も、働けるのに働かない人に対してお金をあげているということですね。しかし話が戻ってしまいますが、生活保護って、生活のいろいろな自由が制限されますよね。それは負担にならないのでしょうか。
鈴木:いや、実はかなり自由度が高いんですよ。パソコンを持っていても全く問題ないし、インターネットも使えるし、携帯だって持てます。賃貸住宅の敷金、礼金もタダ、税金もタダ。保育料も無料ですし、お受験塾はさすがに無理ですが、補習塾であれば塾代も出ます。大学には行けないけれど、専門学校は大丈夫です。NHKの受信料もタダです。
だから母子家庭なんて、いったん生活保護を受けたら、なかなか抜け出ようとしない。医療費だって全部タダですから。問題は、生活保護から脱した途端に生活水準が下がってしまうことです。われわれはこれを「貧困のわな」と呼んでいます。それを乗り越えるために、先ほどご紹介した、保護を受けている間に初期の生活資金を積み立てる「就労積立制度」をぜひ導入すべきだと思います。
これは法律を改正しなくてもできますか?
鈴木:いえ、生活保護法の改正が必要です。実は今の生活保護法というのは、1950年に1度改正して以来、一度も改正していないのです。
ええっ?
鈴木:62年も変えていない法律なので、時代に合わない部分がたくさんある。例えば「身内が生活に困ったら、3親等まで扶養しろ」と言っているのはやはりやりすぎでしょう。みんな仲良く同居しているサザエさんみたいな家庭を想定している時代の法律ですから。
てんでばらばらに住んでいるのに、突然、ある意味見ず知らずの親戚の面倒を見ろというようなものですね。
戦前の家族制度を求める考え方まで出てきたが…
鈴木:自民党はそういう戦前の家族制度に戻す、というようなことを言っていますね。そんな人たちの作った法律を民主党が丸飲みしたら、現実の状況との乖離が激しすぎて大変なことになりますよ。そういう考えがあるのは認めるけれども、それはもはやマイノリティーだから。
僕は、2親等か1親等でもいいと思います。かつ、その中でも実際の交流の度合いなども考えて、2親等であっても例えば親が離婚して以来交流が途絶えていたなどの場合は、扶養をさせられないこともあるでしょう。受給を受けるまでに3親等まで全ての親族に扶養を求めても認められないという確認が必要、となると、真面目な人ほど、本当はとても困っているのに「そこまでしなければいけないのなら生活保護はいりません」と思って、追い詰められかねない側面もあります。
戦前のような状況に戻すことを主張する人たちは、法律や制度で「戦前の常識」に強引に戻せば、人々の意識が「子どもは親の面倒を見るし、仕事に就いたらどんな仕事でも一生懸命働く、あるいは子どもがきちんと勉強します、精神的にも強くなって病気になりません」、という風に変わるとでも思っているのでしょうか。
鈴木:というより、そういうところに投票基盤を求めざるを得ないくらい自民党も追い詰められているのでしょう。浮動票は当てにならないけれど、一部のそうした価値観の層からは、確実に支持されますから。
しかし政府が「家族とは何か」ということを議論しているのは、ムダに時間を浪費しているだけだと思います。家族の定義の話は民法改正の論議でゆっくり議論すればいい。生活保護に関して実質的に誰が扶養義務を負わなければいけないかは、生活保護法の中で議論して、客観的な基準を決めればいい。つまり、どのような所得があり、どのような資産を持つ家族に扶養義務があるのかについて、具体的なガイドラインを作るべきです。その方が、本当に困っている人たちに手を差し伸べるための近道だと言えるでしょうね。
広野 彩子(ひろの・あやこ)
日経ビジネス記者。1993年早稲田大学政経学部経済学科卒業後、朝日新聞社入社。阪神大震災から温暖化防止京都会議(COP3)まで幅広い取材を経験した後、2001年1月から日経ビジネス記者に転身。国内外の小売・消費財・不動産・保険・マクロ経済などを担当、『日経ビジネスオンライン』、『日経ビジネスマネジメント』(休刊)の創刊に従事。休職してCWAJ(College Women’s Association of Japan)と米プリンストン大学の奨学金により同大学ウッドローウィルソンスクールに留学、2005年に修士課程修了(公共政策修士)。近年は経済学コラムの企画・編集、マネジメント手法に関する取材、執筆などを担当。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20120712/234420/?ST=print
「まとめサイト」としての池上さん
情報を取捨選択して伝える編集力に価値と対価を
2012年7月19日(木) 橘川 幸夫
ここ10年くらいでメディアの世界で大きく才能を輝かせたのは、池上彰さんだろう。NHKに記者として入社し、自ら希望して地方局で経験を積み、本局のキャスターになり、子どもたちに時事解説をする『週刊こどもニュース』で、経験と能力が開花した。僕も時々、見ていたが、国際情勢や経済原理など難しく説明すればいくらでも難しくできるテーマを、子どもたちに理解できるように図解したり、ユーモアをきかせた話術で説明したりするスタイルは独特のものであった。この番組で、子どもたちにレクチャーするという体験が、その後のテレビのバラエティーニュース解説番組のスターになる時の財産になったのだろう。
東京・杉並区の和田中学校の民間校長だった藤原和博さんが校長に就任した頃、よく言っていたのは「いやあ、子どもたちの講義というのは大変だ。子どもは正直だから、いくら権威のある文化人でも、つまらなければ、すぐに顔に出る」と。大人向けの講演会だと、肩書や、はったりでごまかすことができても、そんな権威のことを知らない子どもにとっては、教えてくれる中身だけが問題なんだろう。
池上さんのニュース解説は、女性たちに人気がある。アラサーのOLも、アラフォーの主婦にも人気が高い。情報化社会においては、歌手や俳優だけがタレントなのではなく、事件そのものもタレントとして扱われる。「アラブの春」も「再生可能エネルギー」も、言葉として話題になっているけど、その実体は分かりにくいことが多い。そうした人気テーマを、背景から掘り起こして丁寧に説明してくれる。おそらく、池上さんの番組を見ている時、視聴者の多くは、小学生だった自分に戻っているのではないのだろうか。
それで池上さんとは何者なのか、と考えていて、ふと思いついたことがある。それは「池上彰とは、まとめサイトである」というフレーズである。インターネットが普及したことによって、僕たちは、膨大な情報ソースにつながった世界で生きている。探す気になれば、たいていの情報はたどり着くことができる。情報だけではなく、意見についても、さまざまな角度からの意見に触れることができる。膨大なコピペ情報と、悪意のあるインチキ情報も混ざっているが。池上さんが教えてくれる情報も、自分で探せば探せる情報であろう。しかし、それを探す手間や、真贋を判断する能力を多くの人が持っているわけではない。多くの人は、信頼できるフィルターであり、分かりやすくまとめて解説してくれる池上さんを好きなんだと思う。
「見えないもの」に価値を認められない工業化社会
「まとめサイト」に必要な能力とは何であろうか。それは大量の情報から必要な情報を選別する識別眼だが、同時に不要な情報を捨てる力である。さらに必要な情報に脈絡を見つけて一本の道筋において整理する力である。それは編集という能力である。
あらゆるものが情報として扱われ、企業においても情報の扱い方が企業の存続にかかわることもあるぐらいなのだが、情報を扱うための編集という能力が、あまりにないがしろにされてはいないだろうか。編集作業というのは、最終的な商品の中で、編集者がどう作業したかは見えにくいものなので、編集に理解のない人たちには仕事の意味が伝わりにくい。
大手印刷会社の見積書のフォームには「編集費」という項目が存在しない。原稿を書けば原稿枚数×単価で表記され、イラストを書けばイラスト点数×単価、写真を撮れば写真枚数×単価で表記される。デザインも表紙×単価、本文デザインページ数×単価でよい。ところが編集というのは、具体的な成果物が見えない。原稿の内容をコントロールし過ちを直し、最適なイラストレーターを選びコンセプトを説明して絵を描かせるという重要な仕事なのに、その重要さが評価されない。だから実際の編集費は、他の項目に分散してもぐりこませるしかない。
企画費というのも同じである。多くの場合、企画費が独立したコストとして認められていないので、企画だけ出して不採用になった場合、よくて、プレゼンの実費が出る程度である。企画費は、あくまでそれで採用されて納品作業まで完了したら、そのコストの中に企画費という名目が許されるということだ。企画が独立した価値としては認められていないのだと思う。
単純な工業化社会においては、下請けが作った部品を組み立てて最終プロダクトが価値のすべてであった。しかし、社会が情報化されるにつれて、デザインやコンセプトが重要になってきた。しかし一部のスターコンセプターでもない限り、一般的には、企画もデザインも、下請け作業の部品作りでしかなかった。工業化社会においては「見えないもの」に価値を付与するという発想がないのである。
編集作業にもっと価値を認めるべき
そもそも日本人には、そうした「見えない作業」に対価を感じる体質がないのではないか。米国では、ビジネス上のことで友人を紹介しても、ビジネスが成功したらコミッションが支払われるという。有名な寓話がある。80年代に米国に出張した日本人サラリーマンが、たまたまホテルのボーイと意気投合し、仕事が終わったら一杯飲むかとなり、お互い人生のことや家族のことなどを徹夜して本音で話しあった。日本人は、異国の地で生涯の親友になれるかもしれない友だちと出会えたと喜んだ。明け方になって、ボーイが帰る時に、話し相手のチップを要求したのである。
日本人的な、なあなあの信頼関係など意味のない世界である。しかし、逆にいえば、そうした、見えない価値=やすらぎみたいなものにも対価を払うという考え方ができないと、工業化社会の次の時代ではビジネスが成立しないのではないか。具体的な「量」に価値を置く時代から、見えない「質」に価値を置く時代へとシフトしていくのだろうから。
僕自身は「なあなあの関係」が嫌いではない。相互の信頼関係があれば、こまかいことまで金銭に換算するような仕事はしたくない。しかし、それは閉鎖的な日本の内部だけで生きていくには大切な素質だったかもしれないが、これからの国際化の中では、一方的に利用されるだけではないか。今の日本の疲弊は、本来なら対価を要求すべきノウハウを、ごっそりと海外に持っていかれているからではないかと思う。
日本国内でも、メディアの経営者たちが、本来ならもっと価値を認めるべき編集作業とかプロデュース作業を、単純な時給に換算して、肉体労働の範囲でしか見ていない風土を改める必要があろう。
ビッグデータを調理する人材がいない
インターネット以前の社会と以後の社会の根本的な違いは、情報というものが密室の中の秘密情報ではなく、公開され共有されているところである。個人でも企業でも国家でも、アクセスする能力は平等である。大事なのは、検索能力や、データマイニング能力であり、センスと経験が要求される。日本は、データの蓄積能力が得意な企業は多いが、データマイニングのノウハウを蓄積してきていないのではないか。「ビッグデータ」が話題になればなるほど、そのデータを調理する人材がイメージできない。
米国の中央情報局(CIA)というと、スパイの諜報活動や政権転覆活動などをイメージするが、大半の仕事は各国が公開している情報の分析である。特に冷戦終結によって余った人材を使い、それまで「国家」だった調査対象を「企業」「業界」にシフトして、データマイニングを行い、政府に資料提供している。日本の企業や業界がまるはだかになっていることは想像に難くない。米国は、経済においても国家をあげて戦争をしている。それは自国民を経済的に守るという近代国家としては当然のことなのであろう。
データマイニングには、統計学的な数量分析が必要なのと同時に、人間臭い直感と洞察力のある編集者的人材が必要なのだと思う。統計学の知識は大学で教育できるが、後者のような人材は、必ずしも教育機関で育てられるわけではなく、社会全体の環境が大事である。社会が「見えないけど大切な仕事」である編集者やプロデューサーの仕事を理解しつつ、その価値を認めなければ、人材は集まらないし育たない。
自然には恵まれているが資源には乏しい日本では、生産の量を追求していく産業には限界がある。人間の質を高めて、世界で活用できるような人材が、次の社会の基幹産業を支える存在になるべきだと思う。そのためには、人間が考えたり、イメージを膨らませたり、思いを編んだりすることに価値を認めなければならないだろう。
ネット時代だからこそ仲介者が必要
インターネットが普及しはじめた頃、ある大手企業の依頼で、新しい旅行代理店の創業を手伝ったことがある。当時、インターネットによる「中抜き」のせいで、ユーザーは直接、ホテルや航空会社にアクセスして契約するから、旅行代理店というビジネスは崩壊するだろうと言われていた。
僕が提案したコンセプトは、インターネットは個人と企業のダイレクトな関係を促進するけど、実際は、自分で情報を分析して最適なホテルを選び、最良な交通手段を選択できる人は、当分、少数派である。むしろインターネット環境が進めば進むほど、その環境に対応できない人たちが増える。旅行代理店が中抜きされるのは、それが宿泊施設や交通機関の会社の側の代理店であるからだ。旅行者の側に立った代理店になれば、新しい旅行コミュニティーができる。それを「中抜き」の反対で「中入れ」と名付けた。インターネットによって中抜きされたビジネスシーンであればあるほど、ユーザーの側に立った、新しい代理店が成立する可能性があると思う。
そこにおいて必要なことは、企業の側からの情報を一方的にユーザーに流す代理店ではなく、ユーザーの側に立って、膨大なインターネットの情報の中から、その人に最適な情報を整理してまとめて提示できる、編集者としての旅行代理店員ではないだろうか。システム化が進んだ業界ほど、新しい人間力が必要となってくるのだ。
インターネット利用代行業だって成立する
先日、僕の知り合いが田舎に帰った際、母親が欲しい家電があるというので、その場でノートパソコンでamazonにアクセスして注文したという。翌日、商品が届いて、その母親は驚いた。さらに、消耗品も追加したいというので同じように注文したら、やはり翌日届いたために、母親はさらにびっくりしたという。
インターネットの環境は、どんどん精度と効率を高めているが、実際にそうした環境変化の速度に追いついている人は、まだ少数なのではないかと思う。だとしたら、インターネット環境を知らない人のための、インターネット利用代行のような仕事があり得るのではないか。パソコンを使わない人たち向けのサービスだから、いくらシステムを簡易にしても意味がない。重要なのは、オペレーターであり、その人の、人間力と編集力にあると思う。
インターネットは、誰もが情報発信ができて、ブログやツイッター、フェイスブックなど、さまざまなツールが開発されている。その結果、ありとあらゆる個人の思いや知識があふれかえっている。まさに玉石混交の世界だが、それは玉もあれば石もあるということではなく、膨大な石の中に数少ない玉があるということなのだ。しかも、その玉の価値は、人によって変わってくる。多くの人が情報発信するスキルは身につけた。次は、その情報の海から、豊穣な幸を回収するスキルと、それを誰にも分かりやすく説明できる、池上彰さんのようなスキルが求められているのではないか。
橘川 幸夫(きつかわ・ゆきお)
デジタルメディア研究所代表。72年、音楽雑誌「ロッキングオン」創刊。78年、全面投稿雑誌「ポンプ」を創刊。その後も、さまざまな参加型メディア開発を行う。83年、定性調査を定量的に処理する「気分調査法」を開発。80年代後半より草の根BBSを主催、ニフティの「FMEDIA」のシスオペを勤める。主な著書に『一応族の反乱』、『生意気の構造』(ともに日本経済新聞社)、『21世紀企画書』(晶文社)、『インターネットは儲からない!』(日経BP社)、『暇つぶしの時代』(平凡社)『やきそばパンの逆襲』(河出書房新社)、『風のアジテーション』(角川書店)、『ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。』『希望の仕事術』(ともにバジリコ)、iPhone、iPadアプリ『深呼吸する言葉の森』(オンブック) ほか共著、編著、講演多数。Twitter「metakit」
橘川幸夫の オレに言わせれば!
地方の小さなビジネスから日本の官僚システムまで、あらゆるテーマについて自らの足を使って拾った、“誰も知らない話”を毎回展開する。ゆっくりと崩壊していくかに見える日本と、先が見えない閉塞感から、内に閉じこもりがちな企業やビジネスマンに檄を飛ばす。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120712/234418/?ST=print
日本の挨拶は「距離」が大事?!
日本語を勉強したこともないのに日本勤務が決まった
2012年7月19日(木) モナハン・ディラン
わたくし、ディラン・モナハンは、米空軍に勤務しています。日本に住み、軍のパイロットとして、日本とアメリカの関係がより深くなるように仕事をするうちに、気が付いたら、もうすぐ20年がたちました。
日本での勤務が命じられたことがきっかけで日本語を独学し始めました。最初は簡単な挨拶だけを覚えるつもりでした。それが、いつの間にか、日本語に夢中になっていました。日本人の魅力なのか? 漢字の魅力なのか? 日本の文化か? 何だろう? とにかく日本にはまりました。
わたしが、どうやって日本語を身につけたか、をこの連載で紹介していきます。この試行錯誤の経験は、日本人のみなさんが英語をはじめとする外国語を勉強する際にきっと役立つと思います。では、始めましょう。
カリブのきれいな島育ち
まずは自己紹介から。わたしは1969年、ニューヨーク市で、白人の父と黒人の母から生まれました。その後、母の故郷、カリブ海に浮かぶアメリカ領セントトーマス島で育ちました。山と、きれいなエメラルドグリーンの海に囲まれた、のんびりとした島です。
15歳になったころ、祖父が住むニューヨークに行くことになりました。セントトーマス島での勉強に物足りなさを感じたからです。ニューヨークにはより良い学校がたくさんあります。大都会での生活はカルチャーショックの連続でした。ニューヨーク郊外の高校を卒業し、その後マサチューセッツ州のウォルセスター・ポリテクニック・インスティチュート大学(WPI)で電気工学を勉強しました。
WPIを卒業した後、米空軍パイロット学校に入り、見事に卒業。最初の勤務地が、日本の横田基地に決まりました。
パイロットになった!日本勤務が決まった!
1993年10月14日、日本に到着しました。海外勤務は初めてのこと。成田空港周辺の風景、高速道路、アメリカにはないタイプの車やトラック、何もかもが新鮮でした。
看板を見ても、わけの分からない文字ばかり。車のナンバープレートも、東京は大都会なのに、数字が4桁しかない。マジックかと思いました――今にして思えば、漢字とひら仮名が目に入っていなかったのです。
横田基地に着いた時、「ああ、これが日本だ」と思いました。周囲はキリでぼやっとしてて、金木犀の香りがして、静かで。
ちなみに、基地の中は日本じゃないということにはすぐ気づきました。そこはアメリカでした。なので、「日本」に住むことを希望しました。福生市の新築マンションを賃借して入居しました。
横田基地での仕事は、「空を飛ぶ救急車」の異名を持つ「C-9ナイチンゲール」という飛行機のパイロットでした。太平洋地域において、患者を運ぶのが主な任務です。
とりあえずは日本語で挨拶を
米空軍輸送機のパイロットですから、日本語ができなくても仕事に支障はありません。ただ、私は、人と直接コミュニケーションをとるのが大好き。なので、挨拶ぐらいは勉強したほうがいいと思いました。
しばらくして、挨拶だけでは足りなくなってきました。言葉の壁が、周囲の日本人とのコミュニケーションの妨げになっていることに気づいたからです。そこで、どうやって日本語を勉強すればよいかと考え始めました。思いついたことは、なんでもすぐに試しました。
職場には、日本語が分かる人はほとんどいませんでした。当時、私が知っている日本語ペラペラのパイロットは、お酒飲まない数人のモルモン教徒だけでした。他のパイロットには「日本語は難しすぎる。勉強するやつは不真面目だ」と冗談半分に言われました。なので、仲間に内緒で勉強することに決めました。
とにかくフライトが忙しいので、日本語を勉強する十分な時間はありませんでした。なので、分からないことがあったら、基地で仕事をしている日本人にすぐに聞きました。町のレストランでも、コンビニでも、いつでもどこでも日本語を吸収するように力を入れました。時には迷惑にも感じた人もいるかもしれませんが、日本人は親切に教えてくれました。
しかし、いくら勉強しても、話せるようになるには相当の時間がかかると感じました。日本人に向けて簡単な挨拶をしたり、単語をぶつけたりすることはできました。でも、相手からの返事がチンプンカンプンで分かりませんでした。聞き取り力はゼロ。キャッチボールに例えれば、投げることはできるけど、相手が投げ返したボールはファンブルするばかりでした。
挨拶だけでは物足りない
本屋さんに行って、日本語の教科書を、学校を作れるぐらい何種類も買いました。CDも買いあさりました。電子辞典も何種類も買いました。覚えられない単語をメモ用紙に書いて、家中のあちこちに貼りもしました。
でも、本を読んでも、どう発音するのか、会話の現場でどう使かわれるのかは、分かりません。なので、基地の中にあるメリーランド大学の日本語コースに通うことにしました。しかし、飛行機を乗っている時間が多いので、クラスにはほとんど参加できませんでした。成績も良くありませんでした。
福生コミュニティーセンターで、日本人ボランティアが日本語を教えてくれるサークルがありました。ここにも参加してみました。でも、そこでびっくり。参加して他の外国人は、全員、日本が話せたのです。話せない私はさらにがっかり。ここでも着いていけなかった。
勉強している間に、漢字に興味を持つようになりました。漢字字典を何冊を買って、意味や読み方などを深く調べました。勉強のために、周囲にある看板の写真を何枚も撮ったりしました。しだいに、クルマのナンバープレートの漢字が目に入るようになりました。人の名前も読めるようになった。自分の名前も漢字で書くと面白いと考え、基地にいる知り合いと、「猛名帆」(モナハン)「大乱」(だいらん)という当て字を考えました。でも、駐車場の名ネームプレートに使っていたところ、中国人と間違えられたので、やめてしまいました。
隙間の時間を使って、覚えたことをいつも復習していました。しかし、本や学校で習う日本語は町であまり役に立ちませんでした。「なま」の日本語は何かが違うのです。レストランで聞く日本語、駅で聞く日本語、スナックで聞く日本。テレビで使われる日本も違いました。どこが違いうのかは分からないが、何か違う。今から思えば、勉強のために用意された決まり文句と、会話の中で自然に話される日本語に差があったことが分かります。しかし、日本人に赴任したばかりで慣れていない私には、その区別がつきませんでした。
なかなか日本語が理解できるようにならないので、何度も、勉強をやめようと思いました。ただ、親切な知り合いが次第に増え、勉強を手伝ってくれるようになりました。彼らがいたから、やめなかった。でも、近所迷惑ですよね。
「どこに行くの」と聞かれた時は…
少しでも彼らに迷惑をかけないように、日本人が会話するところを一生懸命観察しました。でも、それでも、分からないこと数多くありました。
ひとつ例を紹介しましょう。ある日、近所のおばさんに「どこ行くの?」と聞かれました。おばさんが言った言葉を辞書で引き、教科書で学んだ通りの返事をしました。「銀行にいきます」。初めて会話に成功したかと思い、良い気分で家に帰りました。しかし、改めて調べたら、「ちょっとそこまで」と答えたほうがよかった、と分かりました。
別の日に、こんなこともありました。遠くの方に知り合いをみつけました。私は即座に挨拶を始めました。手を振ったり、「こんにちは」と叫んだり。でも、相手は反応してくれない。でも、ある程度距離が近づいたら、「あっ!」とあいさつが始まりました。なるほど、挨拶をする距離も考えないといけないのか! そして、気づいていなかったことをアピールするために、「あっ」をつける。なるほど!
「はじめまして」の法則
よし、距離の感覚が分かった。返事の決まり文句も覚えた。でも、挨拶はさらに奥深かったので。
同じマンションに住む人に会った時、覚えたことを実践しました。「はじめまして!」と元気に挨拶をしました。あちからも「はじめまして」と返事がありました。でも、その後に彼が何と言ったのかは分かりませんでした。会話はそこでおしまい。
次の日、同じ人をみつけたので、再び私から「はじめまして!」。しかし、相手の反応は「。。。」。変な目でわたしを見つめるばかり。さらに何日かして3回めの「はじめまして!」。すると突然、相手は半分怒りながら「何度も会ったでしょう!」。なるほど、「はじめまして」は1回しか使わないんですね。
* * *
さまざまな経験を積み重ねて、失敗しながら、日本語を勉強してきました。語学の勉強は長距離走です。しかも、競争ではない。敵は自分だけです。マイペースで、でも休むことなく、新しいことをどんどん身につけていくべきです。
次回から、私が試行錯誤の末、身につけた外国語の勉強法をお話しします。まずは、発音がパーフェクトになる秘密を公開します!
モナハン・ディラン(Dylan Monaghan)
米空軍パイロット。1969年ニューヨーク生まれ。カリブ海で育ち、1991年、ウォルセスター・ポリテクニック・インスティチュート(WPI)大学電気工学部卒業。1992年、米空軍に入隊。1993年に日本に転勤しました。横田基地でC-9型ナイチンゲールとC-130型輸送機のパイロットとして勤務。航空自衛隊小牧基地でC-130交換幹部教官パイロットとしても活躍しました。
9.11同時テロの時、自衛隊とともにクウェート派遣されました。米軍兵士と自衛隊員がうまくコミュニケーションできるようになることを目指して、危険地域で日本語の講座を開きました。これが功を奏し、米軍と自衛隊がスムーズにミッションを行うことができました。東日本大震災の時には在日米大使館で勤務していました。東北にも出張しました。ボランティアで、コンテナハウス(簡易型の仮説住宅)造りを手伝いました。
現在は米政府空軍対外有償軍事援助FMS(Foreign Military Sales)プログラム部長としてアメリカ大使館に勤めています。米国が持つ機材や飛行機、教育、訓練などを、自衛隊がスムーズに導入できるよう、外交官として支援する役割を務めています。
人柄はとても明るい。笑顔で皆に挨拶を交わしながら、元気に生活しています。2009年に日本でアメリカンフットボール連盟を設置しました。現在 は4つの小中学生チームで監督をしています。家族は日本人の奥さんと子供3人。世田谷で暮らしています。
米軍飛行士の「体当たり」式外国語習得法
モナハン・ディランです。米空軍のパイロットが、何も知らない日本に来て、ゼロから日本語を独学しました。「継続は力なり」とのことわざ通り、約20年間、何とか勉強を続けてきました。おかげで日本語はぺらぺらです。周りの人の協力のおかげです。
勉強方法はいろいろ。思いついたらなんでも試しました。この経験を、皆さんにお伝えしたいと思います。さまざまなエピソードを、ジョークを交えて紹介します。笑ったり、考えたりしながら、語学の勉強のヒントをつかんでもらえたらうれしいです。「人間はだれでも外国語を話せるようになる」と信じてください。応援します!
http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20120711/234354/?ST=print
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/898.html
08. 2012年7月19日 05:04:04 : txKoq6KBVw
>>03
爬屍喪吐=橋下ね。なるなる。
>>05
「こんな仕事早く辞めたい」
へえそうなんだ。何も背負うものが無い状態を保つって大変なんですね。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/706.html#c8
37. 2012年7月19日 05:04:20 : JlhOElFGlE
音楽は言語を超えた所で人を動かすので、原発推進派から警戒されているのだろう。
電気を使って儲けた人が批判される前に、原発で電気を作って儲けた人が制裁されるべきだろう。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/679.html#c37
10. 2012年7月19日 05:08:37 : 4wQHigiXKg
この試算の原文http://www.stanford.edu/group/efmh/jacobson/TenHoeveEES12.pdfを見ると、福島、首都圏、埼玉等で行われている市民、研究者たちの夥しい調査から判明した実際の汚染状況は一切考慮していない。
また、遠く離れたCTBTO観測所、米国環境保護局(EPA)及び、事故を小さく見せるためウソデータを並べ立てた保安院、文科省らの推定によるI-131とCs137の排出量と、高度2000〜3000km上空から眺めた大気シュミレーションで死者数を予想している。
予想が難しく不確実性が高いとして食料、水などによる内部被曝も一切考慮していないし、屋内退避した前提で建物には空気浄化フィルターが付いていることを想定している。
つまり信憑性の乏しい保安院や文科省データを参照してるうえ、現実が反映されてない試算である。
このような試算に信頼度は無い。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/704.html#c10
05. CERISES 2012年7月19日 05:12:32 : TSAYrSdovqusM : cjNkkAZ5aA
管理人様
「投稿待ち板」の件は原因は私のミスだったと思います。ゴメンなさい。
ところで下記の投稿が二重でした。
規定どおり2回検索しましたが、私のは、日刊ゲンダイ本誌からの、書き起しで
検索には間違いがございません。
正確なタイトルは、私が書き起こした「オンナの反乱 小沢別働隊拡大 最低首相にオンナの反乱」です。
これでは赤カブさんの タイトル「とまらない離党ドミノ 最低首相にオンナの反乱」は検索できませんでした。
赤カブさんのは「日々担々」資料ブログからのコピーですので
私のタイトルのほうが正しいのですが、内容が同一であり、私のほうは、一部文章を削除してあるので、私のほうを削除してください。
何時もお手数ですみません。今後は二度とこのような事が無い様、十分気をつけますので、今回はお許しください。
オンナの反乱 小沢別働隊拡大 最低首相にオンナの反乱 (日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/243.html
投稿者 CERISES 日時 2012 年 7 月 19 日 04:39:27: TSAYrSdovqusM
オンナの反乱 小沢別働隊拡大 最低首相にオンナの反乱日刊ゲンダイ書き起し一部略)2012年7月19日号
とまらない離党ドミノ 最低首相にオンナの反乱 (日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/232.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 7 月 18 日 21:22:27: igsppGRN/E9PQ
とまらない離党ドミノ 最低首相にオンナの反乱
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-6390.html
2012/7/18 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/741.html#c5
海外資源開発に苦戦する中国
2012年7月19日(木) FINANCIAL TIMES
中国企業が海外で展開する開発計画に遅れと予算超過が頻発している。経済状況の変化による面もあるが、経営文化の違いがトラブルを生む例も多い。中国政府は海外事業政策を転換し、拡張戦略に消極的になり始めている。
香港に本社を置くシティック(CITIC)パシフィックの常振明(チャンチェンミン)会長は、同社が西オーストラリア州ピルバラ地区で開発を進める中澳鉄砿*1鉱山について、「中国中がこのプロジェクトに注目している」と語り、その重要性に全く疑いを抱いていない。
だが、中国がある種の不安を抱えつつこのプロジェクトでより注目しているのは、その計画の遅れとコストが拡大している点だ。常会長によると、中澳鉄砿の規模は中国内最大の鉄鉱石採掘プロジェクトの4倍に及ぶという。
中国企業は、世界中の鉱物資源を食い尽くす無敵の巨人のようによく恐れられる。だが、その見方は当たっていない。海外に資源を求める中国の拡張政策は、決して順調には進んでいない。
*1 英文名はSino Iron
資源大手の支配から脱する狙い
中国は、鉱物資源を大量に押さえることで自国経済の将来の舵取りが楽になると期待した。特に鉄鉱石の約6割を輸入に頼る中国にとって中澳鉄砿の開発計画は、豪英系BHPビリトン、ブラジルのヴァーレ、英豪系リオ・ティントなどの鉱業大手らによる価格支配から自由になる抜本的な試みだった。
中国は海外資源大手への依存から脱すべく、自ら海外の資源開発に乗り出したが、各所で苦戦しているという(写真:BHP Billiton/AP/アフロ)
ところが、中澳鉄砿プロジェクトは、中国の力を誇示するどころか、海外拡張を図る中国企業が直面する困難を体現する教訓の事例となった。
CITICパシフィックはプロジェクトを計画した2006年時点で、総予算を20億ドル(約1600億円)と見積もっていた。だが投じた金額は既に71億ドル(約5700億円)に達する。シティグループの試算では、この数字は93億ドル(約7400億円)まで膨らむ可能性がある。最終的に100億ドル(約8000億円)に近づくとの予想もあり、しかも計画は予定より2年は遅れている。
オーストラリアで大規模な委託業務を展開するアジア系貿易会社のある経営幹部は、「今や商業的な目標というより中国の誇りの問題となっている。あまりに多額の資金を投入し、引くに引けない状況だ」と指摘する。
実際には誇り以上のものがかかっている。中国の製鉄会社は、海外資源大手が原料価格を吊り上げていると非難している。これに対しHSBCのジェームズ・キャメロン氏はこう説明する。「常に少数の海外企業に縛られてきた中国は今、開発計画の成果を得るだけでは満足せず、天然資源の新規開発に参加し、その所有権を手にしたいと考えている」。
だが、中澳鉄砿の問題から見えてくるのは、それは容易ではないという事実だ。中国企業は、自国とは大きく異なる経営環境の中でも業務を進めるノウハウとスキルを持っていることを証明しようと、懸命に苦闘している。
立ちはだかる文化の相違
政府の庇護の下、長い間国内で安穏と事業を進めてきた中国企業は、海外の厳しい競争環境に対する準備ができていないことが多い。労働環境や契約の性質を巡る文化的問題がトラブルを引き起こす。
西オーストラリア州には、ほかにも頓挫している中国のプロジェクトがある。同州で開発中の14の主要な鉄鉱山の8鉱山に中国企業が出資している。銀行筋によるとその数カ所で、計画の遅れと予算の超過が出ている。
中国の鞍山鋼鉄と豪ジンダルビー・メタルズが26億ドル(約2100億円)を投じた合弁事業のカララ鉄鉱山は、インフラの設計変更と、上昇する資材費と人件費、そして為替レートの変動に圧迫され、苦しんでいる。
運が悪かった例もあるが、大半の場合、現地労働者の生産性から地元政府の環境保護の考え方に至るまで、あらゆる面で中国企業の見通しが楽観的すぎることが問題の一因だ。これらは中国国内では考える必要のない問題だ。
中国企業が海外プロジェクトで現実的なコスト予測ができないというのは、鉱業に限った問題ではない。
香港市場に上場している中国鉄建は、サウジアラビアのメッカと近隣都市を結ぶ軽量軌道鉄道の敷設を請け負った。ところが建設コストがかさみ、2010年におよそ40億元(約500億円)の損失見通しを発表した。
困ったことに、メッカの鉄道は注目プロジェクトで、契約締結式には中国の胡錦濤国家主席とサウジアラビアの国王も出席したほどだ。最終的に国営の親会社が引き継ぎ、上場している中国鉄建の損失と将来の負債に歯止めをかけた。だが、今後プロジェクトに不測の調整の必要が生じた場合や、サウジアラビア政府からの要求に変更があった場合には、中国政府が損失の一部を補償することになると思われる。
吉利が買収したスウェーデンのボルボなど、中国企業が海外企業の経営に成功している例もある。また、中国国営の石油会社は、遠くアフリカや中南米で国際的な地位を確立している。
だが北京の戦略立案者が特に関心を寄せているのは、やはり鉱業開発案件だ。この分野の企業は、これまで海外で決まった問題でつまずいてきた。
まず、鉱山労働に関する問題が、特に深刻なすれ違いを生んでいる。
中国の鉱山開発計画は、コストが安く生産性が高い中国の労働力を生かすことを前提としている。だがオーストラリアの労働法と査証の発給条件から、中国の労働力が利用できなかった。
プロジェクトはコストの高いオーストラリア人労働者に頼らざるを得なかった。トラックの運転手に支払う報酬が年20万ドル(約1600万円)に達し、しかも3部屋の住居と2週間に1度の帰宅休暇を交通費付きで与える例もある。それがバリ島までの航空券代を意味することさえある。中国人にしてみれば大盤振る舞いだが、それでも対応すべき労働争議が発生する。
日本企業と違い支配権にこだわる
中国企業はプロジェクトにおける自身の運命を自分で決めたいと考えている。中国が海外に向かったのもそのためだ。その点で、中国は日本と異なる。日本企業は、少なくとも最初はあえて比較的小さな利権を取り、現地企業に頼るやり方を学んでいる。
中国企業は支配権を求めるがゆえに、交渉が衝突を生む。特に中国企業は一般に、現地の助言者にその場で高額な報酬を支払うことに消極的だ。
法律家によると、中国企業は契約書に曖昧な表現を使いたがるという。中国国内では、そうすることに意味がある。というのも中国では条件が次々と変わり、両者がともに契約を絶対的なものではなく交渉の出発点と見なしているためだ。
中国企業にはもう1つ欠点がある。企業が内部抗争を抱え、北京の中央政府に指示された任務を全うする一枚岩の組織とは言えない場合がある。
原因の1つは、中国企業が内部に対立する利害を抱えながらも商業的組織へと進化を遂げてきたことにある。ある大手国際銀行でプロジェクトへの融資を担当する関係者は、「中国とその銀行は、『中国株式会社』という姿勢から脱却しつつある」と指摘する。
中澳鉄砿プロジェクトを見ても、株式の80%を握るCITICパシフィックと、その主要融資元である国家開発銀行、残りの20%を有する主要請負業者の中国冶金科工の3者は、角突き合いをしている。事情に詳しい関係者によると、国家開発銀行は本件から手を引きたがっている。一方で、CITICパシフィックは開発の遅れと予算超過について中国冶金科工を訴えることを検討中だという。この件に直接関わっている人物の話では、紛争は既に国務院に持ち込まれ、金融問題担当の王岐山(ワンチーシヤン)副首相が裁定を下したようだ。CITICパシフィックはコメントを拒否した。
50億ドル(約4000億円)近くを融資している国家開発銀行にとって、このプロジェクトは頭痛の種だ。国家開発銀行は融資の優先順位を政府が決定する非上場政策銀行であり、中澳鉄砿はまさに国家開発銀行が資金を提供すべき種類の案件にほかならない。
この計画が構想された6年前、自動車生産や高層マンション建築を加速させていた中国は、喉から手が出るほど鉄鉱石を欲していた。だが市場は変化した。中国の開発企業は、鉄鉱石の産出計画と需要のタイミングが合っていない厳しい現実に気づき始めている。
この5年の間に中国の鉄鋼需要の伸びは減速し、価格も下落した。2010年には10年以上ぶりに鉄鉱石の輸入が前年を下回った。昨年も金融政策の引き締めと厳しい建設制限が続けられ、鉄鋼価格への下げ圧力となった。
頭痛の種はこれだけではない。為替レートの読み間違いもコストを膨らませた。プロジェクト開始以降、オーストラリアドルは上がり続けた。CITICパシフィックの幹部がヘッジとして手を出した取引が失敗し、20億ドルの損失を出すスキャンダルもあった。この幹部は辞任した。
さらに、オーストラリア政府が7月1日に導入した「鉱物資源利用税」は、鉱業プロジェクトの収益性に一層の打撃を与える。同様に導入される炭素排出への課税による影響も出てくる*2。
*2 オーストラリアは二酸化炭素の排出に課税する炭素価格制度(炭素税)を同じ7月1日に導入した
戦略を転換し始めた中国政府
公式には国務院の指示を直接仰ぐ立場にあるCITICパシフィックは、中澳鉄砿プロジェクトで問題が続いた結果、CITICグループという立派な親会社がありながら米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の格付けはジャンク。CLSA証券によると、CITICパシフィックの株式は、この鉱山のせいで純資産価値より45%割安で売買されているという。CITICパシフィックは電力事業、通信事業も所有している。
中国政府はこれまで国営企業に失敗の責任を問わずにきた。だが、国内外で計画通りに進まなかった開発計画の損失が重なり、姿勢は変わり始めている。実際、国務院国有資産監督管理委員会は、海外事業の経営を自らの責任で改善すると発表。中国メディアは、同委員会が国営企業による資金の浪費を非難したとの異例の報道を行った。
2011年6月には、国営企業の中鋼集団がオーストラリアで進めていた別の鉱山開発計画*3も中止した。中鋼集団は2008年にこの事業を13億6000万豪ドル(約1100億円)で買収していた。
この事業の成否は、鉄鉱石の輸送に必要なオーカジー港と鉄道の開発プロジェクトにかかっていたが、その計画も難航していた。中鋼集団自身がオーカジーのプロジェクトの半分を買い取る案もあったが、中国政府は同社の黄天文(ホワンテイエンウエン)社長を解任した。業界関係者によると、中国政府がこのような契約を認める可能性はまずないという。
これらはみな、中国政府が現在、多額の投資を伴う野心的なプロジェクトの手綱を締め始めている兆候と言える。兆候はほかにもある。
国家開発銀行は、明確に慎重な姿勢に転じている。国営の中国中鉄はインドネシアで石炭輸送のための鉄道を建設する合弁企業を設立した。以前であればこれは間違いなく国家開発銀行のプロジェクトだったが、現在この合弁企業は海外の提携先などに融資の保証を求めている。中澳鉄砿の失敗を繰り返さないためだ。
中国中鉄の合弁企業の関係者は、「良いプロジェクトだが、動きが遅れると韓国に計画を崩されてしまうかもしれない」と述べる。
中国が拡張政策に消極的になる時、そこに生じる隙間に入り込もうとするのは、韓国企業だけではなさそうだ。
*3 西オーストラリア州にある鉄鉱石の埋蔵量が豊富とされるピルバラ地区にあるウェルド・レンジの開発
Henny Sender
(©Financial Times, Ltd. 2012 Jun.25)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120712/234392/?ST=print
世界の大手上場企業の透明度はいかほど?
真実の見極めは難しい
2012年7月19日(木) The Economist
あなたは配偶者を裏切っていませんか? 裏切っている人は、立ってそう言ってください。誰もいませんか? 本誌(The Economistを指す)の読者の皆さんは何と高潔な方ばかりなのでしょう。
企業の腐敗について調べることは、こうした不倫の調査に少し似ている。手を染めている人は、そうだとは言わない。そのため、反腐敗NGO(非政府組織)のトランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が大企業を調査する際には、別の質問をする。
「あなたはどれくらい透明性が高いか?」と。
腐敗防止の社内規定と組織構造の透明性は向上している
TIが実施した最新の調査「企業会計報告における透明性」は、世界の大手上場企業105社を対象にしている。調査項目は3つ。第1は、汚職を防止するための社内規定及び手順について。第2は、組織構造の透明性について。3つ目は、事業を行うすべての国において詳細な財務情報を公表しているかどうかを問うものだ。具体的には、各国政府に税金及びロイヤルティーをいくら払っているかを尋ねた。
調査対象企業のほとんどが、贈収賄を禁じる厳しい規定を持っていた。この項目の平均点は69%で、2009年の同様の調査の47%から上昇している。2つ目の項目についても、多くの企業が、どの持ち株会社がどの子会社を所有しているか、などについて十分すぎるほどの詳細を公開している。さらに、105社のうち45社が、組織構造の透明性の項目でパーフェクトの100%を獲得した。
天然資源を牛耳るずる賢い政府
しかし、3つ目の項目については、ほとんどの企業が口を閉ざしたままだった。だからといって、彼らが違法行為をしているわけではない。例えば、ある鉱業会社がある国の政府に、採掘ライセンス料として1000万ドル(約7億9200万円)支払うとする。この支払いは合法だろう。けれども政府は、そのカネを使い込みやすくするために、それを秘密にしておきたいと考えるかもしれない。そのため、完璧な透明性を誇る企業は、こうしたずる賢い政府との契約は取りにくい。残念ながら、そのような政府が世界の天然資源の多くをコントロールしている。
今回の調査では、ノルウエーの国営石油及びガス開発会社スタトオイルがダントツの1位だった(図参照)。しかし、第3の項目については、わずか50%しか取れていない。3分の1以上の企業のスコアがゼロで、平均はたった4%だった。
反腐敗運動の活動家らは以前から、石油や鉱物に関連して入ってくるカネがタカリ体質の政府を支えていると訴えている。そのため、企業は何の支払いをしたのかを公表すべきだとロビー活動を行ってきた。西側の大手鉱業及び石油会社はこうした動きに敬意を払ってきた。
TIの調査における上位5社はすべて天然資源に関わる企業だ。しかし、西側のおせっかい焼きからの質問に答えたがらない企業が多いのも事実だ。例えば、ロシア国営のガス大手、ガスプロムは1つ目と3つ目の項目のスコアがどちらもゼロだった。
アマゾン、グーグル、バークシャーは下位だが
TIの調査結果は批判を受けることもある。アマゾン・ドット・コムやグーグル、バークシャー・ハザウェイは、最下位近くにランクされている。これは相応しいのだろうか? 恐らく違うだろう。これらの企業の情報公開はTIを満足させるものではないかもしれない。だが、採掘権を獲得するため閣僚に賄賂を贈るビジネスに関わっているわけではない。
TIは深刻な問題に光を当てている。だが、本誌が実施した不倫調査と同様、TIの調査結果も少し割り引いて捉える必要がある。
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英エコノミスト誌の記事は、日経ビジネスがライセンス契約に基づき翻訳したものです。英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。
英国エコノミスト
1843年創刊の英国ロンドンから発行されている週刊誌。主に国際政治と経済を中心に扱い、科学、技術、本、芸術を毎号取り上げている。また隔週ごとに、経済のある分野に関して詳細な調査分析を載せている。
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http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120717/234478/?ST=print
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/899.html
02. 2012年7月19日 05:16:07 : 2c2kklgxDs
とまらない離党ドミノ 最低首相にオンナの反乱 (日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/232.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 7 月 18 日 21:22:27: igsppGRN/E9PQ
オンナの反乱 小沢別働隊拡大 最低首相にオンナの反乱 (日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/243.html
投稿者 CERISES 日時 2012 年 7 月 19 日 04:39:27: TSAYrSdovqusM
二重投稿をみつけました。
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/750.html#c2
コラム:
金利低下でQE3実施に「副作用」も、日銀も同じ環境
田巻 一彦
[東京 18日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長による17日の米上院における証言内容から明らかになったのは、量的緩和第3弾(QE3)への慎重な姿勢だ。
米長期金利は16日に一時、過去最低水準の1.442%まで低下しており、長めの金利の低下を促すというQE3の目的は、すでに達成されているとも言える。ここから米国債やモーゲージ担保証券(MBS)を購入していけば、副作用が効果を上回るリスクが高いとみているのではないか。日本でも長期金利がすでに0.7%台に低下しており、日銀もFRBと似た状況に直面しつつある。
<今回も量的緩和政策のコスト指摘したバーナンキ議長>
バーナンキ議長は、「何もすることがなくなった」とは絶対に言わないという「中銀のルール」にしたがって、この日の証言の中で追加緩和の具体的な選択肢に言及した。証券買い入れプログラムの可能性を認め、対象として米国債もしくは米国債とMBSの組み合わせの例を挙げた。さらにコミュニケーションの利用にも触れた。これはゼロ金利政策の時間軸延長を指示している可能性が高い。超過準備金利引き下げの可能性にも言及した。
しかし、バーナンキ議長は「それぞれに利点とコストがあり、検討する上で重要な点だ」と付け加えた。6月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見でも「一段の措置を講じる用意がある」と示しつつ、「市場機能や金融安定、解除のプロセスという点で、様々なコストとリスクがある」と指摘した。コストやリスクを強調している点は、6月20日と変わるところがない。17日の証言では、非標準的な政策措置の発動について「軽率に利用されるべきはない」とも述べた。QE3実施へのハードルは、依然として相当に高いと考える。
<米長期金利の低下、QE3の効果を先取り>
私は、バーナンキ議長がQE3に慎重なスタンスを示している背景には、米長期金利の大幅な低下現象があると指摘したい。10年米国債利回りは16日に一時、1.442%と過去最低水準に並ぶところまで下がった。17日はバーナンキ議長の証言を受けて、1.5%台に上昇したものの、過去最低水準の付近で推移していることに違いはない。
量的緩和政策の効果について、バーナンキ議長は長めの金利を低下させ、その効果を起点に米経済拡大のモメンタムを強めことが政策目的であると表明している。米国債を購入することで通貨供給量を大幅に増やすことが直接的な目的ではなく、長期金利の低下がもたらすプラスの経済効果の有効性に着目しているわけだ。
<QE3の副作用、効果上回る可能性>
とすれば、過去最低水準に下がっている米長期金利は、QE3発動時に期待されている効果を、すでに出しているのと同じではないだろうか。ここからQE3を実施し、さらに長期金利を押し下げると、米国のイールドカーブはかつてないフラット化の形態を取り、銀行の収益基盤は弱体化し、かえって貸出に消極的になるというデメリットも出てくるだろう。
さらに11月の米大統領選を前に、量的緩和政策に反対している共和党がFRBを攻撃し、金融政策が政治にもみくちゃにされるというリスクも意識せざるを得ない。中国やブラジルなど新興国の根強いQE3への反感もある。効果と副作用を比較した場合、今の経済情勢でQE3に踏み出す可能性は極めて低いと予想する。
<日本でも低下続ける長期金利>
実は、日本でも似たような環境に直面しつつある。日銀の白川方明総裁は、資産買取基金を使った日銀の追加緩和手法の目的について、長めの金利に働きかけることだと述べてきた。これは、長めの金利が下がることで、資金調達サイドの調達金利が下がり、必要な主体に十分なマネーが供給され、そのことで経済活動が活発になることを目指していると言える。
また、緩和政策の効果は、日銀の緩和政策の結果として膨れ上がったマネーの量ではなく、金利水準で量るべきだと白川総裁は何回も述べている。10年最長期国債利回りは0.7%台半ば近くまで低下。メガバンクの平均調達金利とみられている0.85%を下回っており、すでに「異常に低い水準」と言ってもいいだろう。
<日銀総裁は、毎月緩和を強化と指摘>
白川総裁は今月12日の金融政策決定会合後の会見で、日銀は先々の資産買入等について予めコミットしており、それに沿って間断なく金融緩和を強化し「今月(7月)も金融緩和を強化している」と指摘した。
今年2、4月の追加緩和によって、資産買入の合計額を毎月増やしており、その意味で日銀は毎月、着実に金融緩和を強化しているということを強調した。白川総裁の目から見れば、金融緩和が毎月強化されているから、長めの金利に働きかける効果が出て、長期金利がじわじわと下がっていると映っているのかもしれない。
<金融政策の制約、資本主義行き詰まりの象徴か>
そうだとすれば、FRBと同様に日銀も近々、追加緩和を選択する余地は極めて小さいのではないか。欧州債務危機の深刻化に端を発した世界的なリスクオフ心理の強まりは、米、独、日で長期金利の低下をもたらし、そのことが日米で一段の追加緩和を実施したのと同じ効果を現出させたと見ることができる。
世界的にマーケットでは、株価の下落や景気の調整色が強まると、条件反射のように金融緩和を求める声が強まるが、市場の期待通りには展開しにくい構造変化が、足元で起きている。言い換えれば、リーマンショック後の資本主義は、いよいよ袋小路の"どん詰まり"に差し掛かろうとしているように見える。これまで通りの教科書的な対応で、何でもやり過ごす時代は終わろうとしている。
*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
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為替こうみる:米緩和可能性は従来より高まっている、ドル円の下値は限定的か=三菱UFJ証 植野氏 2012年7月18日
米雇用統計こうみる:7月にQE3実施との観測高まる可能性=ディシジョンエコノミクス 2012年7月6日
米FRBバーナンキ議長「引き金に指かけた」、QE3に一歩前進 2012年1月26日
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE86H04A20120718?sp=true
バーナンキ米FRB議長の議会証言での発言要旨
2012年 07月 19日 03:52
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米バンカメ第2四半期は黒字転換、費用削減や引当金減少が寄与
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[ワシントン 18日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は18日、下院金融委員会で半期に一度の金融政策報告を行った。証言原稿は17日に上院で行った証言とほぼ同じ内容だった。質疑応答での発言内容は以下の通り。
<インフレ目標引き上げのマイナス面>
FRBがインフレ目標を例えば約4%に設定し、それを何年にもわたり維持すべきとの声があることを認識している。しかしインフレの制御を失わず、それができるとは考えない。また、それによって企業や家計の信頼感が高まることにも懐疑的だ。金融市場に多くの問題を招くことにもなるとも考える。そのため、連邦公開市場委員会(FOMC)内で多くの支持を得られる戦略とは考えない。
<量的緩和の限界>
FRBが購入できるのは国債や政府機関債に限られており、量的緩和は慨して期間が長めの国債・政府機関債が対象となる。そのため、買い入れが可能な規模には限りがある。またFRBが過度に国債・政府機関債を保有することになれば、市場の機能に多大な悪影響を与え、政策の有効性を弱めるという結果を招きかねない。現時点ではそのような事態には至っていないが、最終的には限界がある。
(限界にどの程度近いかを示す)数字は持っていないが、現時点では限界には達していない。
<現在のLIBORシステムに代わるもの>
全てが採用されたわけではないが、ニューヨーク連銀は改革に関して何点か提案を行っている。
市場に基づいた指標に代えることが、1つの方法として挙げられる。FRBは特定の指標を支持していないが、例えば、レポ金利、いわゆるOIS指数や、財務省短期証券(Tビル)利回りなど、数多くの選択肢が存在する。
<プライマリーディーラーの排除>
(ニューヨーク連銀はプライマリーディーラーを排除することができるのかとの質問に対し)プライマリーディーラーの誠実性や適性について疑念があれば、当然排除することはできる。
<ユーロ圏の安定>
(ユーロ圏が)長期的な解決策に近づいているとは思わない。長期的な危機対策が講じられない限り、金融市場の不安定さは続くだろう。
<金融政策の限界>
金融政策は、長期的な経済成長に向け、多くのことはできない。われわれにできることは、需要減退により経済が停滞している時に、問題緩和に向け努力することだけだ。
金融危機により経済が潜在的な水準に戻るまで時間がかかっている。われわれは、経済を潜在的な水準に回復させるために、追加的な支援を提供しようとしている。
しかし中長期的には、経済の一段の健全化と成長促進に対し、金融政策は何も行うことはできない。ただ、物価上昇を抑制することはできる。われわれはそうすることにコミットしている。 <インフレは問題にはならず>
(経済回復に伴いインフレは問題になるかとの質問に対して)問題にはならない。これまでの措置を巻き戻す方法、解除の仕方、どうやってシステムから資金を吸収し利上げを行うかをわれわれは心得ている。
これまでFRBが利下げを実施し、景気回復を支援した時の事例と似たパターンになるだろう。自律回復の局面に来れば、FRBは後ろに下がり、パンチボウルを片付ける。これは可能であり、時期が来れば実施する。
<金融政策監査に関する法案>
「FRBの監査」という言葉は国民に誤った印象を与えかねない。あたかもFRBの帳簿や決算内容を審査し、不正がないかチェックするかのようだ。これらの情報は(すでに)すべて開示されている。
同法案に関して極めて重大だと考えているのが、金融政策および協議に対する監査の例外規定の廃止だ。
私が考えている悪夢のシナリオはこうだ。例えば将来のFRB議長が25ベーシスポイント(bp)の利上げを決定したとする。それに対し議員が「その決定は気に入らない。政府監査院(GAO)による介入を望む。GAOが全ての記録、発言録、判断材料を検討した上で、(FRBの)決定が正しいか独自の意見を示すことを求める」と主張することだ。
これは萎縮効果を生む。政治的な影響を受けず独立したFRBの運営は非常に重要であり、低水準のインフレと健全な通貨を持つ経済を実現する可能性がはるかに高いことが過去の事例からも証明されているが、それを妨げることになる。
<財政>
より段階的なアプローチが必要だ。財政再建に努めるなと言っているわけではなく、全てが1日で行われないことを望んでいる。
<拙速な利上げ>
低金利は投資・貯蓄の利息に頼って生活している人々に打撃を与えるという懸念があることは、十分承知しており、気の毒に思う。投資や資本全体に関して高いリターンを得るには、健全な経済が必要だというのが私の見解だ。拙速な利上げを行い、経済がリセッション(景気後退)入りすれば、年金基金やその他の投資に対し高いリターンが得らるような状況ではなくなる。
<金本位制>
金本位制は、人々が日々購入する財やサービスの価格の安定性ではなく、金価格そのものの安定性を意味している。
<リセッションが差し迫っているか>
現時点で米経済が二番底に陥るとは予想していない。経済は緩やかに成長を続けている。ただ、雇用情勢の改善継続を確実にすること、少なくとも確実にするためにすべての措置を講じることにコミットしている。わわれはこれまでにも、雇用面の回復継続を確実にするために必要な行動をとる用意があると表明してきている。
<「財政の崖」の回復への影響>
増税や歳出削減を合わせた影響の規模は、国内総生産(GDP)の5%近くに相当する。これらが同時に起これば、成長に大規模なマイナスの影響を及ぼす。持続性(に絡む問題)に対処する長期的な計画を伴う一段と段階的なアプローチを兼ね備えることが重要だ。
<財政問題への取り組み>
財政をめぐる決定の基盤とされる10年という期間を超える問題に目を向けると同時に、(現在の)行動がこれよりも長い期間において、どのような影響を及ぼすかを少なくとも考慮することを提案する。これは、財政および金融の安定に極めて重要であると同時に、議会ができる限り早く長期財政状況の安定化に向けた信頼の置ける計画を打ち出すうえで重要となる。
<2つの責務>
インフレ率は低水準で2%の目標を下回っている。2つの責務はFRBに役立っていると考えている。両方に対応する能力をわれわれは有している。とはいえ、議会が求めるいかなることにもわれわれは応じていく。低インフレは、長期的には健全な雇用に寄与することから、2つの責務は補完的な関係にあるといえる。
<規制改革のメリット>
不透明要因から規制と税を除外するつもりはない。これらに関する規制の一部は、信用コストに何らかの影響を及ぼす可能性がある。しかし金融危機のリスクを軽減する意味ではメリットが極めて大きく、コストがどのようなものであっても、それだけの価値があることが多くの分析によって示されている。
<FRB監査法案>
現行法では、GAOの監査対象に重要な例外がひとつ設けられている。それは金融政策に関する協議や決定に関するものだ。
FRBの監査法案は、この金融政策の協議・決定に関する例外を撤廃しようとしている。
例えばFRBの金利決定を監査するよう議会がGAOに要請することが事実上可能になるだろう。
これは懸念すべきことだ。なぜなら、政治的な圧力ではなく、経済状況を厳密に考慮して決定を下す独立した中銀は、より低水準のインフレを達成するとともに、長期的により良い経済状況を実現するということが、多くの例から証明されているからだ。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE86H01020120718?sp=true
[ワシントン 17日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は17日、上院銀行住宅都市委員会で半期に一度の金融政策報告を行った。証言内容は以下の通り。
◎証言原稿
<追加措置に対するFRBの意欲>
失業率押し下げのペースの緩慢さ、および経済成長見通しへの下方リスクをめぐる懸念を反映し、連邦公開市場委員会(FOMC)は6月会合の声明で、物価安定の下で一段と強い景気回復と持続的な雇用市場の改善を促進するため、適切に追加措置を講じる用意があると明確に表明した。
<労働市場>
こうした雇用創出の勢い喪失は、季節調整や異例の暖冬に関連した要因で一部説明することができる。ただし、一部にすぎない。
<消費者信頼感>
現在はエネルギー価格の下落が消費者の購買力をある程度下支えしているが、家計は雇用や収入の見通しになお懸念を抱いており、全体的な信頼感は依然として比較的低い。
<回復への逆風>
一部の企業と家計の借り入れ状況のひっ迫、財政政策の抑止効果、財政面の不透明性といったかなりの逆風により、国内経済の回復は引き続き抑えられている。
<欧州がもたらすリスク>
欧州の金融市場と経済は、依然強く圧迫されており、米国を含む他の地域の金融・経済状況に影響が及んでいる。欧州情勢はさらに悪化する可能性があり、依然として見通しへの大きなリスクとなっている。
◎質疑応答
<LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)操作は犯罪行為か>
私が見聞し、知っていることを基に判断すると、そのように思われる。
<欧州当局者の危機対応>
われわれは、なんとかしのいでいる状況にあるもようだ。これは誰にとってコストが高くつくことになり、米国よりも欧州のほうが痛手が大きい。
欧州はすでにリセッション(景気後退)入りしている。少なくとも多くの欧州諸国はすでに景気後退下にある。
私が目にしてきた事実に基づくと、(欧州債務危機の解決には)相当な時間を要するもようだ。なぜなら欧州が取り組んでいる構造・制度改革は一夜にしては実現しないからだ。
<銀行の粗悪な慣行>
多くの悪い業務慣行が横行していると私も思う。その多くは危機時に関連している。
これらの問題に対処することが重要だ。
非常に近視眼的で、顧客との長期的な関係構築や長期的な商品を持つためのやり方ではない。
<バーゼルの資本基準めぐる一段の協議に前向き>
国際的な基準とおおむね一致する(銀行の)資本基準を設定することがわれわれのアプローチだ。しかし、われわれは常に(同案件をめぐる)一段の協議にオープンであり、資本基準引き上げがどのように信用システムに効果をもたらしていくかを見極めていく。
<LIBOR算出システムの改革>
LIBORは英国銀行協会(BBA)が算出しており、約10種類の通貨について算出されているため、国際的な取り組みが必要となる。
改革には大きく2つの方法がある。1つの方法として、銀行やトレーダーがLIBOR全般に影響を与える余地を低下させるために透明性を高め、さらに(各行が)金利を報告する際の監視を強めることが挙げられる。
もう1つは、多くの人が考えていることだが、報告に基づいて決定される金利から、監視可能な市場金利としての指数に移行させることだ。最終的にLIBORの代替となり得る進歩的な金利も数多く存在している。
LIBORはさまざまな契約に深く関わっているため、変更は簡単に行えるものではない。
<最近のインフレ率、ドルの動き>
われわれが責務に基づき実現しようとしているのは、経済の強化であり、ひいてはこれが投資先としての米国の魅力を高め、対米投資のリターンを改善させる。
まだインフレは見受けられない。ドルは実際、このところかなり上昇している。
われわれはインフレを脅かすことなく、これらの政策を解除する手段を有していると安心している。
<インフレ・デフレのリスク>
現時点でインフレリスクは比較的低いと考えている。誰もが同意見ではないが、個人的にはそのリスクは今のところ適度に低いとみている。実際その逆に向かう、つまりデフレサイドへのリスクが、大きくはないがわずかにある。
<FOMCが注視すること>
労働市場における持続的な進展があること、また、デフレリスクを回避することが非常に重要だ。FOMCが今月末、次いで夏の終わりに開かれるが、これらの点が注視される。
<景気支援の手段>
多くの選択肢があり、どれか1つを選んでいるというシグナルを送りたくない。ただ論理的には異なる種類の証券買い入れプログラムの可能性があり、米国債、もしくは米国債とモーゲージ担保証券(MBS)を対象とするプログラムが含まれる。この2つはFRBが購入を認められている証券だ。
融資目的にプライマリー貸し出しを活用することも可能だ。
金利やFRBのバランスシートに関する今後の政策方針について、コミュニケーションを利用することもできる。
過去に超過準備金利引き下げの可能性についても協議した。
こららが取り得る手段だ。それぞれに利点とコストがあり、検討する上で重要な点だ。
<非標準的な政策措置を発動する際の検討事項>
軽率に利用されるべきではない。ただ、自分自身の見方では、こうした非標準的な措置は、依然として経済を支援する能力を有している。
(利用を)検討するにあたり、以下の2点を注視する。第1点目は、声明でも述べた通り、労働市場で継続的な回復が見られているかどうか。これは当然、FRBに課された責務の雇用最大化を指している。第2点目は物価安定で、特にデフレリスクを注視する。
<追加緩和の有効性>
追加緩和の有効性について、エコノミストの意見は分かれている。追加緩和およびツイストオペと呼ばれる手段は、金融市場の緊張緩和と景気促進に効果を発揮したと私は分析している。
QE2(量的緩和第2弾)は、2010年秋頃に懸念すべき水準まで台頭しつつあったデフレに対応する上で明らかに効果的だった。
私とFRBのアナリストは、QE2が景気促進にも寄与したと考えている。
有効性をめぐる判断は、これらの措置を講じなかった場合の状況をどう予測するかによるため難しい。
<LIBORはさらなる改革必要>
BBAは、ニューヨーク連銀の提案の多くを採用せず、比較的小規模な変更にとどめた。もはや危機下にはないため、現在では懸念は後退している公算が大きい。
LIBORが金融契約の基準であり続けると仮定し、私はLIBORの(算出)プロセスに関し、一段の改革を求める。
<LIBORシステムの欠陥>
これまでに分かっている以上に、LIBORシステムに構造的な欠陥があるのは明らかであり、こうした欠陥に対処しようとする反応が一部で見られた。
<デリバティブの小口エンドユーザーへの新規制適用除外>
法律上、何らかの証拠金差し入れを義務付ける必要があると考える。信用取引に絡むクレジットリスクが十分小さいとみられる場合には例外措置を認めることで、可能な限り影響を軽減しようとした。したがって、多くの小口エンドユーザーは実際のところ、新たな規制の適用が除外される。
<LIBOR問題と市場における信頼感>
これまでに明らかになったトレーダー、および銀行の行動は、それ自体に大きな問題があるだけでなく、金融市場における信頼感に悪影響を及ぼしている。
<LIBORシステムの欠陥に関する報告>
2008年5月1日に、(当時NY連銀総裁だった)ガイトナー氏が、財務省、FRB、米商品先物取引委員会(CFTC)、証券取引委員会(SEC)などで構成される大統領の作業部会に対して報告を行った。
関連するすべての政策当局者と規制当局に、入手した情報を伝えるための積極的な努力がなされた。
*<欧州当局者の危機対応>の誤字を修正して再送しました。
http://jp.reuters.com/article/jp_fed/idJPTJE86G00V20120717?sp=true
FRB議長:LIBORの代替指標、多くの市場金利に可能性
7月18日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長はロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に代わって、多くの市場金利が貸付金利の指標となり得るとの考えを示した。
バーナンキ議長は18日、下院金融委員会の公聴会で「現行のLIBORシステムには依然として問題が残る」と指摘。「実際の銀行間取引を反映したものとなっていない」と述べた。
同議長はまた、「一つの戦略として、市場に基づく指標を用いることだ」と提案。具体的にどの金利を支持するか言及は避けたものの、可能性として「レポ金利、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)、あるいは米短期証券(TB)レートもあり得る」と続けた。
原題:Bernanke Says Market-Based Rate Could Replace Libor asBenchmark(抜粋)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M7D9JN6JTSEL01.html
米国はLIBOR懸念に迅速に対応=財務長官
2012年 07月 19日 03:28
[ニューヨーク 18日 ロイター] ガイトナー米財務長官は18日、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)不正操作をめぐる問題で、懸念が出始めていた2008年に、米当局として早い段階で強く改革を求めたとし、自身の対応を擁護した。
ガイトナー長官は、CNBCが主催する機関投資家の会合で、LIBORをめぐる問題の解決は英当局だけに委ねられているわけではないと指摘。当時ニューヨーク連銀総裁だった長官が行った、改革に向けた提案に対し十分な対応がとられなかったとの認識を示し「われわれは、LIBOR算出プロセスに欠陥があり不当な数値になりやすいとの懸念に対し、非常に早い段階で対応した」と言明した。
その上で「当時の米国の提案に応じて小規模な改革が行われたが、十分ではなかった。われわれは現在、確実に(改革を)推進するため、この問題に重要な利害関係のある全ての国が関与する形で規模を拡大して対処すべく、率先して取り組んでいる」と語った。
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE86H00K20120718
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/900.html
第14回】 2012年7月19日
山田厚史 [ジャーナリスト 元朝日新聞編集委員]
大儲けのJALが「法人税ゼロ」
税金で救済された企業の社会的責任は
V字型回復した日本航空(JAL)の「納税問題」が波紋を広げている。今年3月期の純利益は1866億円。世界の航空会社が集まる国際航空輸送協会(IATA)全体の約30%の利益をたった1社で稼ぎだした計算になる。しかも本来なら764億円の法人税を納めなければならない。それが納税はゼロ。儲けは過去の赤字で相殺された、というのだ。
繰越欠損金の効用
高収益をバネにJALは今秋にも東京証券取引所に上場する。「日の丸航空復活」を思わせる快挙とも見えるが、税金で救済された企業が元気になっても税金は払わずに済む、これってどこかおかしくないか。払わずに済むのは昨年度分だけでない。今年も来年も、またその先も、9年間JALは納税を免れる。
昨年の税制改正で、欠損金の繰り越しは9年間に延長された(それまでは7年間)。その恩恵を受け9年間でJALは推定4000億円の納税額を自らのキャッシュフローに取り込むことができる。新鋭機B787を30機くらい買える金額が手元に残るというわけだ。ライバル会社のANAは真っ青だ。
「企業努力で正常な経営を保ってきた会社より、つぶれて身軽になった会社が儲かり、税金まで免除されるのでは、対等な競争にならない」(ANA企画部)。
国会は消費税の是非を巡り政局がらみの動きになっている。ところがJALは雲の上で視界良好の免税飛行を満喫しているのだ。
植木社長は「繰越欠損金はルールとして制定されており、JAL特有の支援ではない。業績だけ見て不公平とする議論は受け入れられない」と税金を払わないことは当然のこと、という姿勢だ。
次のページ>> 運輸官僚たちの責任
「欠損金の繰り越し」は諸外国でも制度化されている。植木社長の言うとおりJALだけに与えられた救済措置でもない。だが制度として存在する「欠損の繰り越し」は、自らの経営努力によって黒字になった企業に認められるご褒美のようなものだ。
JALのように国策で救済され、税金と企業再生機構という特段の措置によって再建された企業を想定した制度ではない。
運輸官僚たちの責任
一昨年から始まった救済劇を振り返ってみよう。会社更生法の申請が2010年1月。その後の資産査定などを経て、JALの債務超過は1兆円を超えた。
不採算路線、世間相場より高い人件費、それに加えて年金の積み立て不足、航空機評価額の過大計上など放漫経営が次々に明らかになった。競争相手のANAに比べ、格段に悪い経営内容だった。
国境を越えた統廃合が進む世界の航空業界は、倒産したエアラインに甘くはない。たちまちにしてライバル企業に吸収されるのが普通だ。国土交通省は「JAL・ANA2社体制存続」という方針を掲げ救済に乗り出す。当時の前原誠二国土交通相は「法的措置を取らない」と自力再生を強調。しかし経営内容が明らかになるにつれ「倒産やむなし」へと傾いた。それでも身売りやANAとの合併という荒療治は避け、会社更生法で再建する道を選んだ。
その結果、経営内容を全く知らされていなかった株主まで「株主責任」をとらされ株券は無価値になった。金融機関は総額5215億円の債権放棄に応じ預金者のカネがどぶに捨てられた。従業員は1万6000人が解雇され、今も裁判で争っている人もいる。地方空港が頼りにしていた路線の4分の1が廃止された。
倒産の責任者は歴代の経営者だが、実際に経営してきたのは運輸官僚である。運輸省(現国土交通省)航空局の時代から、航空官僚がJALの実質的経営者だった。
次のページ>> 国土交通省の隠された意図
銀行業行政が護送船団方式といわれた時代、大蔵省銀行局は銀行の経営に対して絶大な影響力を持っていた。預金金利、貸し出しの基準金利、貸付額、店舗などすべて官僚が仕切り、銀行は業務を執行する事業体に過ぎなかった。同じ関係が運輸省と航空会社にも当てはまる。路線、運賃、機種、安全管理すべて官僚が決め、航空会社は飛行機を飛ばす事業体に過ぎない。歴代社長は運輸省との連絡役である企画畑か、従業員を管理する労務畑から出た。
JALの倒産も、責任は国土交通省航空局にある。その「戦犯」が前原大臣を押し立てJAL救済の絵を描いたのが今回の姿である。
「JAL・ANA2社体制」は運輸省時代からの遺物である。航空自由化が進み、欧州でも一国一社が崩れ始めている世界で、官僚統制の重荷を引きずる日本の航空産業において、果たして2社生き残れるか、大きな疑問となっている。
JALが企業再生支援機構によって一時国有化されたら、破綻処理の出口は、「買い手を捜すこと」が当然の手順だった。となれば真っ先に手を挙げるのはANAだったろう。その手順を取らず再上場させた背後に、「2社体制」の方が航空会社を互いに牽制させながら主導権を握れるという国土交通省の隠れた意図が読み取れる。また、JALの消滅は航空官僚の失敗を認めることになるからでもある。
本来なら行政をしくじった航空官僚こそリストラされるべきなのに、「2社体制温存」で焼け太りしたのが実態だ。
責任を押しつけられたのは個人投資家、預金者、従業員である。
そのうえさらに税金が免除され、JALは強くなる。「免税4000億円のプレゼント」が実現すれば、ANAと力関係は逆転する。
次のページ>> 不明朗な「機材関連報償費」の処理
ANAも航空官僚の支配下にあったが、国策として生まれたJALに比べれば、民間色が濃く独立性も高かった。債務超過にならなかったのはそれなりの経営努力があったからだ。ところが今や逆転。JALは国策で5215億円も借金が棒引きされた。経営を圧迫する金利負担が軽くなった。しかも過去の放漫経営が生んだ1兆円を超える赤字が「繰越欠損金」として納税免除の財源になる。国交省は新路線を認可し、JALは新鋭のB787を45機も発注して攻勢に出る。
かつての闇が今は宝の山
JALの経営を分析している会計専門家・細野祐二氏によると「粉飾会計と紙一重である不明朗な経理処理が、いまや宝の山になっている」と指摘する。それは密かに行ってきた「機材関連報償費」という日本の航空業界にだけある不透明な手口だ。
航空機には定価がない。JALがボーイング社からB747を買う時、例えば100億円の取引価格を帳簿には150億円と記載し、割り引かれた50億円を「機材関連報償費」として収入に計上する。その年の収入は膨らみ、見せかけの利益が大きくなる。一方で、その分だけ資産(この場合は航空機)が水増し計上される。
国土交通省も知っていたことで「好ましい会計処理ではなかったので06年から取りやめさせた」(航空局審議官)という。JALが破綻したときこうした水増し計上が表面化して膨大な欠損金が生まれた。こうした不透明な会計が「繰越欠損金」に隠れているが、JALは中身の公表を拒んでいる。
水増し計上は、リース会社を間に入れて社外に損金をプールするなど複雑な会計処理が行われてきた。こうした操作が負の資産となり経営内部に隠蔽され、ついに破綻につながったのである。闇の処理が、いまや税を免れる宝の山になっている、と細野氏は指摘する。
次のページ>> 自民党も再上場に反対する決議
政府は消費税増税を進めながら法人税を安くしようとしている。そんな時に、その法人税さえ払わないのが、国策で救済されたJALという構図だ。4000億円もの納税を免れる負の財源は、運輸官僚とかつてのJAL経営者の間で密かに進められた不透明な処理にある、としたら世間は納得するだろうか。
増税の旗を振る自民党でも、国土交通部会航空問題プロジェクトチームが動き始めた。早朝の勉強会が何度か開かれ「JALの救済は国策として行われたことであって、自分の力で蘇ったと思っては困る。利益が出たら、まず世の中にお返しするのが筋だ」「地方空港を作ろうと汗をかいた関係者への配慮もなく、不採算路線をバッサリ切って、自分たちは大儲けして再上場というのは許しがたい」などという意見が噴出した。
JALは東京証券取引所に再上場への審査を求めているが、自民党の13日の会合では「再上場に反対する決議」がなされた。破綻後のJALは、企業再生支援機構だけでなく関係する民間企業も新株を持ったが、当事者だけが重要情報を持っていたのは「インサイダー取引」が疑われる、というのだ。
こうした動きの背景には、「法律に従えば免税は当然」というJAL経営陣への反発がある。民主党内部にも、問題視する声が広がっている。
京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が乗りだし、経営哲学を一からつくり直したはずのJALだが、世間の目は厳しい。JALの内部にも「こうなったら税金を払うしかない」という声も上がり始めた。
稲盛氏が説く「利他の精神」と税金免除をどう折り合わすか。大企業に甘い税制を考え直す機会でもある。
質問1 日本航空は税金を収めるべきだと思いますか?
納めるべき60
法に基づいており必要ない
わからない
http://diamond.jp/articles/-/21721
第27回】 2012年7月19日
野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
量的緩和政策と「時間軸効果」
前回述べたように、アメリカの量的緩和政策であるQE1、QE2に関して、直接的効果は認められるが、失業率や住宅価格など実物経済への影響はほとんど認められない。
ただし、日本の量的緩和の場合とは違って、マネタリーストックは増えた。つまり、銀行の貸出が増えて、信用創造のメカニズムはある程度働いた。
では、そのマネーは、どこに行ったのだろうか?
新興国バブルは生じなかった
マネタリーストックが増えた場合の効果としてマクロ経済学が想定しているのは、投資の増加だ。しかし、前回述べたように、投資は増えなかった。
効果は、主として資産価格の上昇に見られる。
まず、株価急騰のきっかけにはなった。【図表1】に見るように、ダウ平均株価は、10年9月から11年3月頃までの間に3割近く上昇した。また、国債価格も上昇した。こうして、金融機関のバランスシートは急速に回復した。
ところで、QE2の実施直後から、「アメリカ発の過剰流動性は世界的なバブルを誘発する」ということが盛んに言われた。「過剰流動性はドル・キャリートレードを誘発して海外にあふれ出す。そして、新興国市場と世界共通の市場であるコモディティ市場に流れ込み、バブルを起こす」との考えである。資源コモディティ分野などでは、「バーナンキ・バブル」「バーナンキ・インフレ」ということが言われた。
しかし、実際にはそうならなかった。
【図表2】に見るように、香港の恒生指數(ハンセン指数)は、10年10月頃から若干上昇したが、それほど顕著でない。上海の上證綜合指數(上海総合指数)も10年10月に若干上昇しただけだ。経済危機前の高水準はいまだに回復できていない。
次のページ>> 緩和継続はなぜ長期金利を押し下げるか
原油価格はどうか。
それまで1バーレル75ドル程度であったものが、10年10月から上昇を始め、11年3月には100ドルを超えた。これはQE2の影響と言えるかもしれない。
しかし、顕著な上昇が続いたわけではなく、100ドル程度だ。
時間軸効果:緩和継続は
なぜ長期金利を押し下げるか
ところで、量的緩和政策の意味は、「時間軸効果」にあると言われることがある(注1)。
これは、「中央銀行が、短期金利がどれだけの期間ゼロ近傍に据え置かれるかを明確にコミットすることによって、市場の期待に影響を与えることができる」という考えである。「このコミットメントについて信認が得られれば、長期金利は低下し、それにより経済活動を刺激できる」というものだ。
金利がゼロ近傍にある状況のもとで、一層の金融緩和を行なう方法の1つと考えられている。
時間軸効果は、イールドカーブの押し下げ効果によって測定することができる。
「イールドカーブ」とは、償還までの期間(残存年数)を横軸に、縦軸に利回りを目盛ったグラフである。これは、「金利の期間構造(タームストラクチャー)」を示す。
イールドカーブは、通常は右上がりである。その理由を説明しよう。
次のページ>> イールドカーブが右上がりな理由
いま、2期間にわたる借り入れを行なうのに、(1)全期間を通して利率iLで借りることと、(2)最初の1期を利率iSで借り、2期目の金利について先物契約をする(レートiF)は、同じことである(先物契約をすれば、2期目についてのリスクがなくなるからである)。したがって、
(1+iL)2=(1+iS)(1+iF) (1)
ところで、2期目の短期金利についての期待値をiEとすると、通常は、iE<iF である。これは、借り手のリスクヘッジ需要のほうが強いからである(このような状態を、ケインズは、「正常な逆ザヤ」normal backwardationと呼んだ)。そのため、期待値より高い先物レートであっても、それで契約してリスクを回避しようとするのである。
したがって上式から、
(1+iL)2>(1+iS)(1+iE)
となる。仮に将来の金利が現在と同じ水準か、あるいは上昇すると期待されているとすれば、
(1+iL)2>(1+iS)2
となる。したがって、iL>iSとなる。つまりイールドカーブは右上がりである。これを順イールドという。借り手のリスクヘッジ需要が高いほど、そして将来の金利が大きく上昇すると予想されているほど、イールドカーブの傾斜は急になる。
金融緩和期には、イールドカーブの傾斜は急になる場合が多い。なぜなら、将来の金利は現在の金利より上昇する可能性が高いからだ。
では、金融緩和継続の約束が人々に信じられれば何が起こるか?
まず第1に、将来の金利の予測値iEが低下する。したがってiFが低下し、(1)式によってiLが低下する。
第2の効果は、借り手のリスクヘッジ需要の変化である。「将来借り入れが困難になることはない」と予想されれば、借り手のリスクヘッジ需要は減少し、したがってiFが低下し、(1)式によってiLが低下するだろう。
このように金融緩和継続の約束は、イールドカーブをフラットにする効果があるものと考えられる。
(注1)「時間軸」という言葉は日本独自のようである。time-axis effectというような表現は、英語の文書には現われない。
FRBでは、“warrant exceptionally low levels for the federal funds rate for an extended period”(長期にわたってFF金利の異例な低水準を正当化する)というような表現が用いられている。
なお、日銀の論文では、「時間軸効果」は、policy duration effectと表現されている。
次のページ>> 日本の量的緩和はイールドカーブを押し下げた
日本の量的緩和は
イールドカーブを押し下げた
【図表4】は、イールドカーブの形状変化を示している(注2)。
(1)1999年2月12日のゼロ金利政策導入直後に、イールドカーブの1年未満に当たる短期部分が低下した(【図表4-a】のパネル)。
(2)1999年4月13日の記者会見において、速水日本銀行総裁(当時)が、「ゼロ金利政策をデフレ懸念の払拭が展望されるまで継続する」と表明した。これを受け、イールドカーブは一段と低下し、特に1年よりも長期の部分において顕著な低下がみられた(【図表4-a】のパネル)。
これは、時間軸効果によって短期金利の将来経路に関する市場の期待が押し下げられたことを示している。
(3)2001年3月19日の量的緩和政策の開始後、イールドカーブはすべての期間で低下した。さらに、2003年5月にかけてIFRカーブは一段と低下した。ゼロ金利政策期と比べ、長期部分の低下がより顕著であった(【図表4-b】のパネル)。
(4)イールドカーブは、量的緩和政策の解除に向けて最終的に上昇し、短期ゾーンから5〜6年の期間にかけて右上がりとなった後、長期水準に収斂するという、元来の形状へと戻った(【図表4-b】のパネル)。
このように、「ゼロ金利へのコミットメントによって中長期金利が低下することを通じて機能し、イールドカーブの押し下げ効果は明確に確認され時間軸効果は十分に機能した」というのが、日銀の立場である。
次のページ>> 量的緩和策の効果はあったのか?
ただし、長期金利が下がっても、それが投資活動を刺激することにはならなかったのだから、結局のところ、あまり意味のないことだったとは言えるだろう。
なお、オペの対象としたのは、もっと短期債だった。コミットメントを明確にすることで長期金利も下落したのだ。これによって、国債発行は容易になったと評価できよう。
(注2)以下の分析結果は、白塚重典、寺西勇生、中島上智、「金融政策コミットメントの効果:わが国の経験」、『金融研究』2010.7、日本銀行金融研究所(http://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk29-3-8.pdf)による。なお、図表9に示すカーブは、「瞬間フォワードレート・カーブ(instantaneous forward rate curve; IFRカーブ)」と呼ばれている。
まとめ:量的緩和策の効果はあったのか?
アメリカの量的緩和策についての結論をまとめると、つぎのとおりだ。
まず、前回述べたように、直接効果はあった。第1に、MBS(住宅ローン担保証券)の価格崩壊は回避された。第2に、国債利回りはかなり顕著に低下した。日本と同じように財政赤字が拡大していたので、財政のファイナンスを円滑に進めるのは必要なことだった。
流動性の供給や期待の改善が実体経済に与えた影響は、否定もできないが、顕著ではなかった。
アメリカの株価を引き上げる効果は、多分あったと考えられる。新興国の株価や原油価格への影響は、それほどはっきりしたものではないが、否定することもできない。
なお、日本の量的緩和政策について、イールドカーブのフラット化という効果はあったと考えられる。
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• 第26回 アメリカの量的緩和政策(QE)も、 実体経済に影響せず (2012.07.12)
• 第25回 日銀の金融政策はどのように行なわれるか (2012.07.05)
• 第24回 日銀は貨幣供給量を動かせない (2012.06.28)
• 第23回 日本の「デフレ」のメカニズム ――財対サービス、製造業対サービス産業の差が重要 (2012.06.21)
11. 2012年7月19日 05:35:16 : l1NPjWZAfD
>>08
>実際には,バッシャールは,反米でもなければ,反資本主義でもありません。
バッシャールやその父ハーフィズは,同胞たるイラクを裏切り,湾岸戦争に,
有志連合の一員として参加しました。その結果,レバノンにおけるシリアの支配的
地位を手に入れたのです。
湾岸戦争はサダム一世一代の不覚だ。アメリカにしてやられて後の祭り。
シリアがイラクにつかなかったのはレバノンを巡るサダムとアサドの確執があったことも一因だし、バアス党の綱領の綱領を巡る本家、分家争いが両国に不仲を誘発していたことなどが事実だが、そんなことはハッキリいえば瑣末なこと。要はサダムが情勢を読み間違えて墓穴を掘ったことがそもそもの問題。アメリカのイライラ戦争の幕引きの見せしめにされた。
同胞たる?90年冷戦終結時の世界情勢と米ソの力の優劣を考えたとき、国柄と自国の得る利益をどう考えるか再考したときに果たしてそんなことが言えるのか?
おぼこすぎるよ、アンタのアラブ観は。
俺はそんな甘い考えではアラブ革命とか民衆の闘いとかなにもつながらないことを湾岸戦争とイラク戦争の間で思い知った。カダフィも同じだ。サダムがカダフィに取って変わっただけだ。そして次がシリア。
むしろだからこそ俺は一連のアラブの春キャンペーンの欺瞞がハッキリと見える。
アンタラは湾岸戦争後20年も経つのに、それが見えていないようだ。
>しかし,その他の意味では,反アラブ的でした。アラブで大多数を占めるスンニ派と距離を置き,シーア派で非アラブ国家であるイランと親しくしました。宗教国家のイランと徹底した政教分離で反宗教国家のシリアが同盟を結んでいたのは,ひとえに,アラブ=スンニ勢力に対する
シーア派=非スンニ勢力の同盟という構図だったのです。
また妄言かよ。
スンニ派とシーア派の対立を必要以上に煽っているのは無知蒙昧なアンタラだということにいいかげん気づけよ。
アラブはひとつじゃないし、イスラムの屋根などという大ジハード主義によるイスラム防衛(かっての日本軍の大東亜防衛圏みたいなもの)なんて中東の金持ち帰国子女たちの西欧に対する遅れたアラブを覆したい文化的優位が根っこである宗教に転位した倒錯したものでしかない。
いわば幕末で言うところの尊皇攘夷運動の不逞浪士と同じだ。
彼らは攘夷を口にさえすればどんな狼藉も許されると京の町と町民を震え上がらせていた。
イスラム過激派も同じ。
思い返せばその昔、イラン革命にどうしてもダメダメなアラブに対する宗教的な揺さぶりを期待してシーア派の反乱を予期していたボンクラの俺は>>08のような単純なアラブ観でアラブ中東を見ていた。
左翼はいいかげん東京が駄目なら名古屋があるさ的な惹かれものの小唄みたいな考え方を捨てたらいいんだよ。
だから現実にすぐ取り込まれてしまう。
そのたびに誰かのせいにするんだから。いつもそうなんだよ左翼の敗北主義ってのは。最終的に責任を転嫁して口をを噤む。
民衆だの抵抗だのという言葉を盾にしてね。ずるいんだよ。もう聞き飽きたわ。
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/568.html#c11
118. 陣中見舞い 2012年7月19日 05:36:32 : 3pEdi1PI5rkGQ : oikvumjbNI
おらん中の永遠の歌姫は、ちあきなおみ。
わけても「紅い花」は、彼女の曲中NO.1にして、おらん中のサンクチュアリに存在する特別な唄なのだー。
男の自分が唄うなど想像した事さえない女唄あり、まさに女神唄。
somebody不可侵であるこの曲を、誰も唄うんじゃねえっぞと、いつも思っておった。
いわんや、男が、などと。(笑)
現実とサンクチュアリ・・、男と女・・。
そんな隔絶した、自分にとっての此岸と彼岸との間に、一隻の船を渡してくれたのは清水節子なのですよ。
残念ながら五木ひろしではなかった。(笑)
歌手としての認知度高めたら、ブルース・アルバム作ったら、ええ。
できれば夜時に、部屋は薄明かり、ヘッドホーン着用、片手にア・チョコorグラス・オブ・アルコーで聴いてちょ。
紅い花 清水節子の男唄
http://www.youtube.com/watch?v=5oteh1meK68&feature=BFa&list=ULBMF4YO_BAKU
http://www.asyura2.com/12/music7/msg/748.html#c118
90. 2012年7月19日 05:37:37 : ZrMDpsyito
谷口尚子のような馬鹿に加え卑劣な奴でも准教授になれる、というのが今の大学の実態。文部省も喜んでいるだろう。
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/246.html#c90
07. 2012年7月19日 05:38:24 : E35DxKZnR6
福井県民は事故が起こっても他府県へ避難できると思わないで下さいね。
原発と心中すれば本望でしょうから。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/697.html#c7
02. 2012年7月19日 05:40:12 : CgMtYHJlVM
01>さん
のコメントを見て思いました。
『期日前投票』は、”票の管理” が怪しいのでしないように・・・と
爺IAやKG婆のデジタルシニアに頑張って頂いて
周知徹底したいものですね!
新しい情報があったら、皆んなで共有して
不正を許さない『当たり前の国』に戻りましょう!
http://www.asyura2.com/12/cult9/msg/746.html#c2
19. 2012年7月19日 05:41:48 : E35DxKZnR6
昨日・一昨日は全国的に記録的な猛暑だったが、関西電力の余裕は10%以上あった。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/693.html#c19
究極のいじめはマスゴミの小沢報道
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=129719
2012/07/17 風林火山
新聞マスゴミは大津市のいじめ自殺事件を連日一面トップ(近畿版)で報道している。テレビマスゴミも同様である。たしかに許しがたい事件であることは論をまたないが報道の度が過ぎるような印象を受ける。そしてマスゴミの報道姿勢は例によって「正義の味方」気取りなのだ。しかしそのマスゴミの小沢一郎氏に関する報道を考えてみて欲しい。それこそカラスの鳴かない日があっても小沢氏を中傷する記事が報道されない日は無いくらいだ。
私は未だかってマスゴミが小沢氏を褒めた記事を目にしたことは皆無である。あることないことネガティブな報道しかお目にかからないのは何故なのか?あげくに罪状も不明な刑事被告人とされ党員資格も永久停止となった人物の私生活を暴きたて報道する残酷さには悪感が走るくらいだ。「水に落ちた犬を棒で叩く」所業ではないのか?これを「究極のいじめ」と言わずして何と言うのか?マスゴミの今回の大津市の過熱報道は、かっての酒井法子報道と同様に何らかを隠蔽したい意図が感じられる。
すなわち消費増税、原発再稼働、小沢新党、TPP参加など国家の根幹にかかわる重要事項から国民の眼を逸らす意図が強く感じられるのは私だけだろうか。小沢氏を無茶苦茶に貶め「いじめまくり」ながら正義面しているマスゴミには反吐をもよおすのである。
40. 2012年7月19日 05:42:57 : 0sUxpmQ3yg
↑ ウソばっかりの関電の発表を信じているおばかさん発見。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/592.html#c40
06. 2012年7月19日 05:49:16 : E35DxKZnR6
オスプレイの安全性ばかりが議論されているが、陰で胸を撫で下ろしているのが官僚ではないか。
何年も前から米国から言われていたにも拘らず、「正式に通告がない」などと、国民に対して嘘をつき続けたんだから。本来ならこっちの情報隠し・国会での偽証の方を問題にしなければならない。
尤も、早くから公表されていたとしても、結果は同じだったとは思うが・・・
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/495.html#c6
02. 2012年7月19日 05:53:18 : WeGyay4E26
米軍基地の150キロ圏は、大地震は起きない。
10. 2012年7月19日 05:53:37 : Uzzt27smXI
ガメラの産卵場所はお台場?
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/686.html#c10
01. 2012年7月19日 05:54:48 : aM6uhtj72U
小沢が大物だからです。
叩けば話題になり、新聞,雑誌が売れ、TVは視聴者がくぎ付けになる。
それが40年も族いている。世界にも類を見ない大スターです。
経済効果は天文学的数字。マスコミは心底から感謝している。マスコミ記者は
ほんとは小沢が大好き、です。
03. 2012年7月19日 05:59:42 : Uzzt27smXI
よくここまで日本の国土を汚染しておいて、
再稼働だ、
人は放射能で死んでいないたら、
易学的データで放射能は安全だとか、
言えたもんだ。
海を汚されると、異常にものごっつい腹立つー。
あの原子力ムラの奴らのほっぺたを思いっきりつねって、頬肉をちぎりとって、そこに生態濃縮したワカサギをつめこんで、フクイチの汚染水の溜まった地下室に蹴り落としたいと考えたことのある日本人は1000万人はいると思う。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/685.html#c3
11. あやみ 2012年7月19日 06:05:24 : oZZpvrAh64sJM : 6cTZlkLa3Q
こんにちは。とても興味深い実験ですね。
いくら日本が多湿だとはいえ、洗濯物が乾くのだから気化熱は発生しているはずです。実験でビール(ですか?)が冷えなかったのは条件に対して効率がわるかったのではないかと思います。
まずコンクリートブロックですが、気孔が荒いため建材としての断熱性はあまりよくありません。焼成炉の内部にはレンガがなかったでしょうか?
そして形状ですが、回転体の鉢のほうが気の動き(電子のながれ)がうまくいくような気がするのです。四角い箱というのはいろんな意味で野暮というか、都会の建物の息苦しさもその辺から来ている気もします。
私は暑くて乾燥した国に住んでいますが、ひと昔前まで網の中に湿らせたおが屑を詰めて窓際に吊るし、涼をとったりしていたそうです。
がんばってください。
http://www.asyura2.com/12/idletalk40/msg/128.html#c11
82. 2012年7月19日 06:05:37 : ULPf9J2Ypc
国民の皆さん。
ドイツでは原発は全て停止ですよ、
マスゴミはうそつき、
全て原発止めて。
人間に安心のエンルギーを動かすこと。
ドイツは始めてます。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/640.html#c82
01. 日高見連邦共和国 2012年7月19日 06:11:08 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A
武田教授の“魂の叫び”に心から共感します。
岩手・陸前高田で被災した友人は、震災の当夜、水浸しで塩臭い(泥臭い)瓦礫の中から、呻き声ともつかない“声”を聞いても、
助け出す力も無い自分の“無力に”涙も出なかったと、後から泣きながら嗚咽した、とぽつぽつと語ってくれました。
被災地では“無常の雪”が降りました。“あの季節”でなければ助かった命があったかもしれない、と思うと胸が掻き毟られます。
岩手でさえ、こうです。まだコチラほど寒さはキツク無いとはいえ、『原発事故』の影響はもっと大きく重いのです。
名古屋の原発シェア“意見聴取会”で、電力会社の社員が“いけしゃあしゅあ”と、
『疫学的に放射能で死んだ人は一人もいない』と言った“暴言”を俺は絶対に許しません。
こいいう“恥知らず”な連中を“地の底”まで追いかけて、『然るべき責任』を取らせてやる、と心に誓っています。
武田教授の“良心”に拠る告発・発信を心強い味方として・・・
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/712.html#c1
02. 2012年7月19日 06:13:35 : aM6uhtj72U
「一億国民が放射能を等しく食べて被災地の産業をまもるのだ。
たとえ1000万人がガン発病して、たとえ100万人がしんでも、
残った人たちが国を引き継ぐ。国家存続が第一、国民の命に代えても
国家と民族をまもらねばならない。」
これが根底にある国家思想のようだ。
02. 日高見連邦共和国 2012年7月19日 06:16:37 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A
名古屋の意見聴取会で・・・
『疫学的に言って、放射能で死亡した人は一人も居ない』
ああ、良いだろう。その“言葉”を証明する“唯一・絶対”の方法を教えてやる。
今般のフクイチ事故で、最大線量を浴びた人と同様の『放射線』を、オマエの家族(特に妊婦や乳飲み子)に浴びせてくれ。
『安全基準以内なら、放射線とガン等・放射線障害の因果関係は“疫学的”に証明されていない』んだから、“安全”なんだろ?
さあ、その“実験”いつやる???
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/711.html#c2
02. 2012年7月19日 06:16:46 : imk5alzjr6
備長炭と勘違いしてね?
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/708.html#c2
02. 2012年7月19日 06:20:46 : Dl2ka4ofmE
>>01さん
マスコミに対するイヤミコメントだと思いますが、
小沢さんが大物で視聴率が稼げるなら、ほめてもいい訳でしょう。
http://www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/254.html#c2
07. 日高見連邦共和国 2012年7月19日 06:21:18 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A
いやいや、菅・枝野を“殺人罪及びそのほう助”で、立件・拘束するのは当然でしょ?
“国家反逆罪”を加えても良い。
例えそれが『枝葉切り』に過ぎないとしても、“本丸・本陣”は別に有る、という認識を忘れなければいいだけ。
やつらが“いけしゃあしゃあ”と、自己弁護に終始する姿には一片の“美しさ”だって有りゃしねえ!!
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/705.html#c7
42. 2012年7月19日 06:21:53 : 0sUxpmQ3yg
>>39
>原発が主力のフランスと、原発のないイタリアを比べてみてください.
これも根拠が希薄。イタリアは輸入電力も2005年当時多かったみたいですし、
また水力の利用も盛んでこれが送電ロスを産む。火力も反対運動が根強く、遠隔地に
おおいのかもしれません。また、フランスは国土が集中していて遠方に原発を配置
できないし、またそうしようと考えてもいないのでしょう。
一方原発の送電ロス30パーセントは複数の発言を聞いています。詳細な計算を
しらないので、ここでそれを示せませんが、ある記事によると、
==============引用
東京電力の場合、公開されている2002年度の損益計算書によると、送電費として4001.76億円、変電費用として2118.17億円かかったことになっています。この年の電力販売量は2819億kWhですから、単純に計算して送変電費用として1kWhあたり約 2.17円かかっていることになります。
================
だそうで、大部分が原発の送配電費用と考えられます。ずいぶん大きな金額である
ことがわかります。すくなくとも数パーセント、10パーセントとかではないと
わかります。
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/627.html#c42
03. 2012年7月19日 06:24:10 : Q4OuCyCIdc
>>02
中風電力社員の易学詐欺師はテレビその他で顔と名前を出して
「被曝安全詐欺」舞台にデビューしたのだから、その家族とかを
特定するのは簡単でしょうな。
「安全」な福島名産の黒いコケとかをご家族にも沢山プレゼントしてあげれば
疫学実験もはかどるでしょうな。(笑)
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/711.html#c3
02. 2012年7月19日 06:27:44 : PcK0OtbPoE
>01
>朗報だ。ロシアが助けに来てくれたぞ。
外からのちょっかいは阻止できるけど、中が崩れるのには対処できませんて
『別に言うこと聞かなくていいや』と思う人間が一定数でたら政権は崩れますが、いわゆる独裁政権の場合にはその閾値がいわゆる民主国家よりはずいぶん低いんですよ。
もっとも、反政府側にしたところで現政権を倒してどうなるのかという点がさっぱり見えてこないので、そのあたりで布石を打っておく必要はあるんだろうけど(ロシアが特殊部隊をいれたというのもそういう文脈か?)。
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/573.html#c2
02. BRIAN ENO 2012年7月19日 06:32:44 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
ブルック・エリオット・・
地道に人気ありますね・・
ブルックが太陽だったら
カーラ・ブルーニは月・・
04. 2012年7月19日 06:37:12 : 691AYwvONb
02は頭の悪い奴だな、原発事故災害はすべて東京電力と日本政府のせいで起きている。
地元住民なんて関係ないよ。原発では02みたいな馬鹿なやつらの使う電気を作っていた。
安全だ。安全だ。事故など絶対に起きないといって原発を作ったのは、自民党、官僚、電力会社の三位一体の仕業だろう。
目先の金をちらつかせハコモノをどんどんつくらせて地方を麻薬中毒患者のようにしていく。
こんなやり方は暴力団となんら変わりがない。それを原発事故が地元住民のせいにしてしまおうとはふざけた奴だ。
02、ShxP13GCGEおい、串刺しにして、焼き鳥みたいにしてやるか?
太田光征
@mitsu_ohta
スタンフォード大の報告書。福島原発事故によるがん過剰死は1300人、非致死性のがん患者は2500人と推計。http://bit.ly/NG6M4n (via @nirsnet)
==============================================
http://www.usnews.com/news/articles/2012/07/17/report-fukushima-radiation-could-kill-more-than-1000
Report: Fukushima Radiation Could Kill More Than 1,000
Some have suggested no cancers would be caused by the Fukushima disaster, but a new model says otherwise
By JASON KOEBLER
July 17, 2012
As many as 1,300 people could eventually die from cancers caused by radiation exposure from last year's nuclear disaster at the Fukushima Daiichi power plant in Japan, and another 2,500 could get nonlethal cancers, according to a new analysis by researchers at Stanford University.
In March, a professor at Oxford University said the "radiation at Fukushima has caused no loss of life and is unlikely to do so, even in the next 50 years." But Mark Jacobson, coauthor of the Stanford report, says that's not the case.
"There's not going to be zero deaths," Jacobson says. "It's not going to be tens of thousands either, but it's not a trivial thing."
[See Photos of Japan Before and After Before the Japanese Earthquake]
The study says that a worst case scenario could see upwards of 1,300 cancer cases, but more conservative estimates outlined in the study say there could be several hundred.
"That range uncertainty is primarily a function of three things: The dose of radiation received, where the population was concentrated, and figuring out exactly what the population was being exposed to," he says. One thing that was difficult for the researchers to measure, for instance, was whether people were exposed to iodine in a liquid or gaseous state--which can cause thyroid cancer. "We had to do several different estimates for that," he says.
Although almost all of the victims are expected to be from Japan, Jacobson says there could be a few isolated cancer cases in other nearby countries.
Jacobson and coauthor Jon Ten Hoeve used global weather and atmosphere data, as well as nuclear emission estimates from the Comprehensive Nuclear Test Ban Treaty Organization to create the model. He says the weather conditions in the aftermath of the earthquake that caused the meltdown could have saved many lives.
[Experts on Fukushima: It Couldn't Happen Here]
"In one sense, it was a lucky incident because of where the location was―only 19 percent of the [radiation] made it over land," he says. "It could have been a lot worse if the winds had blown differently."
Curiously, more people may have died during the evacuation process than from the radiation. About 600 elderly or injured people have been estimated to die during evacuation.
"I can't imagine not evacuating, that just wouldn't make sense," he says. But according to their model, the evacuation was likely to have prevented just 245 radiation deaths.
Jacobson says people who were living in the area could suffer from thyroid cancer or leukemia, and that children are most likely to be at risk, because the radiation dosages were likely to affect smaller bodies harder.
"It's not going to just be the elderly getting sick," he says. "Smaller people are more susceptible to some of these cancers--there's the concern that many of these cases could be in children."
Jason Koebler is a science and technology reporter for U.S. News & World Report. You can follow him on Twitter or reach him at jkoebler@usnews.com
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/713.html
08. BRIAN ENO 2012年7月19日 06:47:21 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
K子様
>どうして表に出られないんでしょ??
>すごいですよ、この歌手。
私も1980年頃から
プロ目指して、いろいろやってきましたが、
素晴らしいプロ・アマ問わず、
夥しい数の素晴らしいアーティストを現場でみてきました・・
なんで、こんなにすごいのにメジャーになれないんだ?
なんで、こんなにすごいのに、こんなとこで
くすぶってんだ?
みまくりました・・
さめた言い方になっちゃうけど・・
そういうものなんですよ・・
で、プロでメジャーでやってんのが、
なさけないやつが多いとか・・
そういうものなんですよね・・
結局は人気商売・・
売れてなんぼ・・の世界・・
実力で推し量れないものが、
ある種の支配力を持っている・・
100メートルを全力疾走でストップウォッチで計り、
実力者を決める世界とは、
少し違うということでしょうか?
実力以外の様々なファクターが支配する世界だと
思いますよ・・
実力、運、バックの三拍子揃った人も
そりゃいますけど・・
82. 2012年7月19日 06:53:00 : 7ZpH19MdXU
2重投稿
オンナの反乱 小沢別働隊拡大 最低首相にオンナの反乱 (日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/243.html
投稿者 CERISES 日時 2012 年 7 月 19 日 04:39:27: TSAYrSdovqusM
先行投稿
とまらない離党ドミノ 最低首相にオンナの反乱 (日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/232.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 7 月 18 日 21:22:27: igsppGRN/E9PQ
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/734.html#c82
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