「日刊ゲンダイ」2012/6/20 :『文殊菩薩(ブログ版)』
小沢事件の「捏造報告書」問題 小川前法相が反撃開始!
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2012/6/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
法務官僚を国会追及70分
大臣の時よりもよっぽどイキイキしていた。きのう(19日)の参院法務委員会。小沢事件をめぐる田代政弘検事の「捏造捜査報告書」問題を質問した小川敏夫前法相のことだ。約70分間にわたって古巣の法務省を追及し続け、後任の滝実法相にも「徹底的に調査し、しっかり責任を取らせるべきだ」と迫った。
質問に立った小川議員は「(捜査報告書に)事実と異なる記載があることを法務省は認めているか」「どう受け止めているのか」と繰り返し質問。検事、判事経験から「これ(捜査報告書)は内部に報告する文書じゃない。実務を知らない素人が読むことを前提に書いているのではないか」「そもそも何の目的で作ったのか」と畳み掛けた。
これに対し、法務省の稲田刑事局長は「重く受け止めている」「刑事事件の証拠の中身なのでコメントは差し控えたい」と答えるのが精いっぱい。防戦一方だった。
「法相時に指揮権発動まで考えた小川議員は、捏造検事の人事処分でお茶を濁そうとしていた法務官僚の悪巧みを十分知っている。本人にしてみれば『クビを取られて黙っていられるか』との思いが強いのでしょう。後任の滝大臣は今期限りで引退するから怖いものナシだし、陸山会事件の検察審査会問題を受けて発足した『司法のあり方を検証・提言する議員連盟』の会長だったから、この問題にも精通している。小川議員は今後も古巣にネジを巻こうと、鼻息は荒いですよ」(司法ジャーナリスト)
法務・検察当局は、これまで通り、田代検事ひとりに罪をかぶせてウヤムヤに終わらせるのか。ジャーナリストの江川紹子氏はこう言う。
「裁判所に(検察)組織の問題と指摘されているのだから、それを解明しない限り、誰も納得しません。報道によれば、当時の佐久間達哉特捜部長がかなり主導的な役割を果たしていたとみられ、(事実なら)単なる管理監督責任で済まないと思います。身内で調査するのでなく、第三者が調査するべきです」
小川議員が提起した検察ヤラセ説。滝法相は佐久間元特捜部長をはじめ、検察上層部のクビを取る。それくらいしないと収まらない問題なのだ。