増税法は成立する その見通しはこうなると見られている
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2012/6/15 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
民主党の中が揉めているような報道はただのたれ流し。3党協議の合意期限は15日、国会会期末は21日
難航しているように見える修正協議だが、最後は野田首相が自民党の提案をのみ、土下座してでも合意にこぎつけるだろう。きょう(15日)中に合意し21日までに衆院で採決できなければ、野田はオシマイだからだ。
きのうは社会保障の分野で意見が折り合わず、3党協議は深夜までもつれ込んだ。「決着は翌日に持ち越し」となったが、一方では民主党と自民党は「大筋合意」だ。この調子だから、決裂することはない。
「税制の方は、いつでも合意できる。民主党も自、民党も増税では一致してるからね。こっちが先に合意しちゃうと、『やっぱり増税先行』と言われかねないので、社保の合意形成を待つことになった」(協議関係者)
野田内閣も自民党も増税法案を成立させたいのだから、ギリギリで密室談合は成立する。そういう筋書きだ。公明党が3党協議から降りる可能性もあるが、15日中に自民党の協力さえ取り付けてしまえば、衆院で可決のメドが立つ。で、この合意を受けて野田と谷垣がトップ会談という運びだ。
「党首会談は15日中か16日。週明けの18日から20日にかけて、党に持ち帰って合意内容を説明し、了承を得る。18、19日はG20出席で総理が不在なので、帰国する20日に両院議員総会。21日の午前中に特別委で採決して、午後の本会議で採決だ」(官邸関係者)
ここへ来て大マスコミは、民主党内の中間派が増税反対にシフトして法案成立が危ぶまれるみたいな報道をたれ流しているが、こんなのはガス抜きに過ぎない。結論は決まっているのだ。
「中間派が騒いでいるのは、地元有権者向けのパフォーマンス。『自分は反対したけど……』と言い訳したいだけですよ。最後は『党の方針だから』と決定に従う人たちです。菅降ろしの時もそうだったし、3月の増税法案党内審査も最後は折れた。だからこその中間派なのです」(前出の官邸関係者)
ナメられたものだ。本気で国民生活を考え、最後まで戦う中間派はいないのか。
もっとも不確定要素がないわけではない。官邸が気にしているのは野田がG20で不在にする間の「クーデター」だという。
「例えば、『法案に賛成できない』という“造反宣言”の署名が、民主党衆院議員の半数以上(約150人)集まれば、党を割りたくない輿石幹事長は採決に踏み切れないでしょう。反対派を中心に、野田降ろしが一気に加速する可能性はあります。その場合、野田内閣は解散できず崩壊することになりますが、小沢グループはともかく、中間派に野田政権を潰すほどの覚悟はないでしょう」(全国紙の政治部デスク)
この国に根性の据わった議員が何人いるか。もうすぐ、それが判明する。
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一体改革、3党合意へ=民・自修正案を公明容認−消費増税、成立へ前進
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012061500916
2012/06/15-22:04 時事通信
民主、自民、公明3党は15日夜、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の修正で合意する見通しとなった。自民党が社会保障制度改革の対案として提示し、民主党と擦り合わせた修正案について、異論を唱えていた公明党が容認に転じたためだ。これにより、消費税率を2014年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる法案は、成立に向け大きく前進した。
野田佳彦首相は国会会期末の21日までに衆院で法案を採決する方針だ。参院での審議を見据え会期延長も検討。首相は民主党内の手続きを経て、自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表との党首会談を行う方向で調整に入った。
ただ、民主党では小沢一郎元代表のグループが法案に反対する姿勢を変えていない。修正協議で自公両党に譲歩を重ねたことへの不満は中間派にも広がっており、民主党内の調整が今後の焦点。造反者が相次ぐ可能性もあり、党内には採決の先送りを模索する動きもある。山田正彦元農林水産相らは15日午後、国会内で輿石東幹事長と会い、「党分裂は避けてほしい」と要請。同席者によると、輿石氏は「相手に期限を区切られ(採決に)突っ込むようなやり方はよくない」と述べた。
同党は15日夕、修正協議の報告会を開催し、実務者の長妻昭元厚生労働相らが経過を説明した。樽床伸二幹事長代行は同日の記者会見で「平場を含め党内の了承をいただく作業があると思う」と指摘。政調幹部は18日にも政調合同会議を開き、了承取り付けを目指す考えを示したが、混乱が予想される。