54. 2012年5月16日 22:46:40 : ObnzX9gnP6
青鴉様、私はご指摘された「対等な日米同盟発言」を、鳩山総理が就任した直後に表明された時、本気で驚き知人議員へ懸念を伝えた覚えが有ります。
その時の内容は、「これは一つ間違えば重大な誤解を招く危険性が有り、具体的な日米同盟の強化案を提示し合意形成しないと、防衛や外務の腐敗官僚共に政権自体が足を払われる、」と申し上げた点です。
ご紹介された春原氏の抜粋文から推察すると、私の抱いた懸念はどうも的のど真ん中を射てしまったらしいですね。
しかしアーミテージ、ジョセフ・ナイ氏らも、随分とレベルの低い次元で日米同盟を論じ合ったのですね。何も解らぬ「鳩山・小沢」両氏へ、自分たちから進んでその低いレベルに付き合わずとも良いでしょうに・・(笑)。
私はこの春原氏の抜粋文には、参加者全員も気付かぬ重大な誤解が隠れていると思います。それは「日米同盟の持つ本当の価値観」と、在日駐留何軍かです。
ご紹介文には、この主語がスッポリと抜けています。在日空軍なのか、普天間の海兵隊なのか、それとも本土を含めた総てなのか、です。
そして「日米同盟は誰の為に結ばれているのか。」と言う、同盟関係構築の根拠・意義・原点の本質も抜けています。それは以下の四点で表せます。
@「憲法九条を持つ日本の為に日米安保が必要なのか」
A「アジア戦略の拠点として日本を利用するアメリカの為なのか。」
B「同盟は双方の利益に寄与し、同時に経済協力にも貢献する為なのか」
C「東アジアの紛争防止と世界経済の安定に日米同盟が必要なのか」と言う、それぞれの次元から観た「日米同盟の在り方」の事です。
これは国民各層の何パーセントが、何番を支持しているかと言う問題では有りません。
この視点で観ると、彼らの論点もB・Cが綺麗に抜けています。私にはどこか「安保ただ乗り論」的感情論が伺え、しかも彼らこそ「小沢・鳩山」にこのB・Cを明確に説明すべきだったのではないか、と感じられるほどです。
もしも小沢氏が「一切、聞く耳持たぬ!」の態度だったら、アメリカ側から敵対されても仕方無いでしょうが、それにしても「オブザーバー」の春原氏も「火に油(彼の見解から推察)」では無く、日本側の無理解や不見識を難じる前にする事が有った気がするのですがね。
その意味で、私にはご紹介の内容には納得も出来ないし、春原氏に貴殿ほどの評価も下せません。 どうか悪しからず。
仮にBCをアーミテージ氏たちが考慮し、その視点から鳩山・小沢を批判したら悪いのは日本側であったでしょう。
ただ言える事は、@からCまでの総てが日米安保の本質であり、日米双方が勝手な解釈をしては、却ってマイナスである事は間違いないと言う結果です。
第二次大戦後、永く継続し世界平和に貢献して来たこの偉大な安全保障も、何時しかその価値を双方が見失って居たのかも知れませんね。
しかしご紹介された内容も、随分と危険な意図を秘めていると思います。これも一つ間違えば、日本側の反米感情悪化を助長しかねない物だからです。
ケビン・メアの様な在日歴の永い者でも、沖縄人の持つ強い反米感情や、日本政府・高級官僚の沖縄行政への反発は、恐らく誰もが死ぬまで居続けても理解出来ないでしょう。
それと「尖閣問題」でアメリカが関与したとのレポートですが、中国の本音を調べぬ内にイタズラな対立軸を立てる危険性を考慮したからと思います。それに中国のマスコミが悪乗りしたと私は観ています。どうやら私の見解も、「広告の裏に書いた戯言」かも知れませんが・・(苦笑)。拙い見解も申し上げました。
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/737.html#c54