[大阪維新の会] 現職国会議員も擁立 浅ましい橋下詣で加速
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2012/5/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
大阪の橋下徹市長が率いる「大阪維新の会」が、次期衆院選で他党の現職国会議員の擁立を検討していることが分かり、永田町の議員たちが、俄然、色めき立っている。
きのう(11日)、大阪府の松井一郎知事は「(維新の)政策に賛同いただける人たちが、現職の国会議員であろうとこだわりはない」と発言。橋下は「政党に入っている人が政党を辞めて、維新に賛同してくれるなら」と踏み込んだ。
衆院選でメディアでの露出度を考えても、小選挙区の比例復活の面でも、現職5人を揃えて政党要件を満たした方が得策。そうした維新側の事情もあるが、苦労せずとも現職を確保できるという計算もあるのだろう。支持率が低迷する“不人気”既成政党から逃げ出したい若手や、維新候補と直接対決したくない中堅はゴロゴロいる。
今後「橋下詣で」が加速するのは間違いない。
「国会議員からは『とにかく橋下さんに会わせてくれ』とか、『自分の選挙区には候補者を擁立しないよう、橋下さんに伝えてくれ』といった要望ばかりですよ。維新の会には自民党出身の市議や府議が多いので、そういう昔のツテをたどってお願いしてくる。近畿圏の自民党や民主党の議員が、もう何人も接触を図ってきていますよ」(維新の会関係者)
◆人気にあやかろうと色めき立つ永田町
これまでも、石原慎太郎・伸晃親子や安倍晋三、前原誠司などが橋下と面会・会談してきた。橋下は、スリ寄ってくるメンメンが、維新の政策に乗れるのかどうか値踏みするだけ。涼しい顔だ。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、維新の現職議員擁立をこうみる。
「国政に出馬するには、後援会など支援組織があった方がいい。橋下さんは、200人擁立などハデな花火を打ち上げていたが、その裏では、地方議員や国会議員を擁立するのが現実的と最初から考えていた。このタイミングで公にしたのは、国会が消費税審議に入ったからでしょう。これから民主や自民への世論の批判は高まる。臨戦態勢に入っていいと判断したのではないか。橋下人気にあやかりたい議員はたくさんいますからね」
猫も杓子も橋下。現職議員で誰が真っ先に手を挙げるのか。議員バッジのため、浅ましい光景が繰り広げられそうだ。