http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012050290115958.html
作家の瀬戸内寂聴さん(89)らが2日、東京・霞が関の経済産業省前で座り込みをして脱原発を訴えた。
経産省前では、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に反対する市民らが、集団ハンストを続けている。午前9時すぎに紫色の法衣姿で現れた寂聴さんは、胸元に「再稼働反対」の鉢巻きを留めてその列に加わった。
今月15日、満90歳の誕生日を迎える寂聴さんは、「90年生きてきて今ほど悪い日本はない。このままでは死ぬに死にきれない。90のばあさんがここに座ったら、若者が張り切って行動してくれると思って」と語った。さらに「再稼働とは、政府は何を考えているのか。再稼働に反対し、子どもたちを守っていこう」などと話した。
寂聴さんとともに、作家の沢地久枝さん(81)とルポライターの鎌田慧さん(73)も座り込み、音楽家の坂本龍一さんも「気持ちは皆さんと一緒です」と書いたメッセージボードを寄せた。