橋下市長、民主“瓦解”狙う!カギ握る愛媛知事と小沢氏の関係 - 政治・社会 - ZAKZAK
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大阪市の橋下徹市長(42)率いる「大阪維新の会」が、次期衆院選で民主党と対決する方針を決定した。一方で橋下氏は、民主党非主流派で、新党結党を模索する小沢一郎元代表(69)を絶賛している。二極化する対応について、孫子の兵法にもある「敵(=民主党)を分断し、内紛を仕掛けて弱体化させる謀略戦では」という見方も浮上している。
「増税はやむを得ない面もあるが、増税の前にすることがある。『議員が身を削る』といいながら、十分ではない。地方は水滴も出ないほど絞っているのに、国はそこまでできていない」
16日午後、小沢氏を会長とする勉強会「新しい政策研究会(新政研)」で、講師を務めた愛媛県の中村時広知事はこう語った。橋下氏の持論と重なって聞こえた。
中村氏は道州制論者で、府知事時代の橋下氏や中田宏前横浜市長、山田宏前杉並区長らと「首長連合」を形成していた。衆院議員時代は新進党にも所属しており、小沢氏とも知己がある。
それだけに、小沢氏に近い若手議員は「うまくすれば、中村氏が、小沢氏と橋下氏のパイプ役の1人になるかも」と期待する。
確かに、橋下氏が記者会見やツイッターで披露する民主党評は、党主流派と非主流派(=小沢氏ら)で明確に違う。
消費税増税や原発再稼働をめぐり、党主流派に対しては、「民主党のマニフェストには消費税増税の記載は一切なし」「(原発再稼働を)絶対に許してはいけない。民主党政権に統治を任せていられない」と、厳しい敵対姿勢を取っている。
14日には、「大阪維新の会」として、次期衆院選で民主党と全面対決する方針を決めた。
一方、小沢氏に対しては、「(消費税増税反対を唱えている)小沢先生の行動の方が民主党の議員としては筋が通っている」「すごい政治家だ」「小沢先生には頑張ってもらいたい」などと、エールを送っている。
在阪ジャーナリストは「民主党を早く瓦解させるために、小沢グループに『橋下氏と連携して新党を作れる』との希望を持たせて、民主党を割らせようと狙っているのではないか。『脱原発』にこだわる菅直人前首相にもウイングを広げているとも聞く。党内に石を投げて波紋を起こし、最終的には弱体化させる謀略だろう」と話す。
実際、すでに民主党からは、木内孝胤、平山泰朗両衆院議員が離党した。どちらも維新の会との連携が取り沙汰されている勢力入りがささやかれており、「維新ブランド」の威力は発揮されているのだ。
橋下氏のしたかな戦略はどこまで波紋を広げるのか。
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