だれもヤル気がない小沢裁判続ける意味があるのか
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5225.html
2012/3/9 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
きょう論告求刑だが、案の定のスカスカ
「小沢一郎は悪だ。罰しなければならない」――そんな思惑と悪意で進められてきた小沢裁判は、きょうが論告・求刑だが、考えてみれば、これほどバカバカしい話もない。強制起訴した前提が崩れているのに、一体、“検察官”役の指定弁護士はどのツラ下げて求刑するというのか。
きのう、きょうの朝刊各紙はこんなふうに小沢求刑公判の予定記事を書いていた。
「大善文男裁判長は公判で、元秘書の石川知裕衆院議員が小沢元代表に虚偽記載を“報告し、了承を得た”と認めた検察調書をすべて採用しないと決めた。共謀を示す直接証拠の中で最も重要な柱を失ったことで、指定弁護士は状況証拠を積み上げ、論告で有罪の意見を述べる予定だ」
検察調書とは、例の東京地検特捜部の田代政弘検事が捏造した石川知裕元秘書の調書などのこと。それが証拠採用されないとなった今、小沢を総攻撃してきた大マスコミも、「こりゃあ、有罪に持ち込むのは無理だ」と思い始めている。それで言い訳の記事を書き始めたのである。そんな調子だから、指定弁護士の論告求刑も苦しい、苦しい。
「推論に推論を重ねて、小沢有罪論を展開するシナリオです。証拠がある簡単明瞭な事件なら、要点羅列だけで済むが、今回の論告は逆。決め手の証拠がないから、外堀のさらに外から埋めていって、やっと本丸にたどり着くことになる。だから公判で読み上げる指定弁護士の文章量はとてつもないようです。中身がない事件ほど、ダラダラした論告になるものですが、その典型例になるでしょう」(司法記者)
スカスカの中身なしの論告求刑をして、あとは裁判官にバトンタッチ。そういうことなのである。
前回の証拠採用公判で大善裁判長から「違法」「不当」とケチョンケチョンに批判された東京地検特捜部はメンツ丸つぶれで、もはや戦意喪失。その検察の捏造調書をもとに強制起訴を議決した第5検察審査会のシロウト11人もバカ丸出し。そして徒手空拳で戦うしかなくなっている指定弁護士……。みんな、この小沢裁判には困っているのだ。最終的判断を押し付けられた大善裁判長だって、逆立ちするくらいの推論を積み重ねないと「有罪判決」に持ち込めないことは分かっているから、気が重いだろう。事ほどさように、だれひとりとして積極的に関与したくないのが小沢裁判なのである。
「この裁判で明らかになったことは、検察捜査のひどい実態。検察審査会が検察の補完機関に使われていたこと。強制起訴制度に欠陥があること。それが分かったことだけに意義があった」
司法ジャーナリストの魚住昭氏がこう皮肉ったが本当だ。エラソーに小沢を裁こうとした連中が、大マスコミも含めて、次々とデタラメがばれて自滅なのだ。喜劇というかマンガである。こんな裁判を続けることに、何の意味もない。
◇
小沢元代表に禁錮3年を求刑 :NHK 3月9日 15時10分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120309/k10013605761000.html
民主党の小沢元代表の裁判で、検察官役を務める指定弁護士は「刑事責任から逃れるために不合理な主張を繰り返し、反省の情は全くない」と述べ、禁錮3年を求刑しました。
一方、小沢元代表側は、19日の最終弁論で改めて無罪を主張する方針です。
民主党の元代表の小沢一郎被告は、資金管理団体が土地を購入する際に提供した4億円を巡り、収支報告書にうその記載をしたとして強制的に起訴され、9日は、検察官役を務める指定弁護士が論告を行いました。
この中で、指定弁護士は「元代表に収支報告書の内容を報告したという池田光智元秘書の捜査段階の供述は信用でき、元代表が了承していたのは明らかだ」と主張しました。
そのうえで「刑事責任から逃れるために不合理な主張を繰り返し、反省の情は全くない」と述べ、小沢元代表に禁錮3年を求刑しました。
小沢元代表は論告の間、表情をほとんど変えませんでしたが、「元代表の主張は信用できず、つじつま合わせだ」と批判されると首を振る場面もありました。
裁判では、「小沢元代表に報告した」と供述した元秘書らの調書のほとんどが検察の取り調べに問題があったとして採用されなかったため、指定弁護士は、その中で唯一採用された池田元秘書の調書や、ほかの間接的な証拠を根拠に論告を行いました。
一方、小沢元代表側は、19日に最終弁論を行い、「元秘書から報告を受けて了承したことは一切ない」と改めて無罪を主張するほか、「検察審査会が判断の根拠にした検察の捜査や証拠には問題があった」として、議決は無効だと主張することにしています。
判決は4月下旬にも言い渡される見通しです。
小沢氏弁護団“不十分な主張だ”
裁判のあと、小沢元代表の弁護団が会見し、弘中惇一郎弁護士は、指定弁護士の論告について「なぜ犯罪に至ったのか、もう少し明確な主張があると思ったが、そこがはっきりしないため違和感があった。証拠を無視して、『あやしい』『考えられる』という不十分な主張ばかりで問題だ」と述べました。