01. 2012年3月06日 09:21:35 : DGwPzwvcIs
証拠の違法性、手続の瑕疵を理由に公訴棄却を求めるのは理にかなっており、法廷戦術の一つとして批難される点は全くないと思います。
しかし、公訴棄却は小沢氏にとってはホロ苦い勝利になるのではないでしょうか。なぜなら、公訴棄却では、「小沢は本当はクロなのだが、検察のヘマによってシロとなってしまった」という「説」を潰すことが出来ないからです。このような「説」は、根拠が乏しければ乏しいほど論難のための攻め手を欠き、かえって宗教的ともいえる根強さを備えてしまうものです。裁判終結後でも小沢氏の政敵とその協力者はこれを利用することでしょう。
これを標語的にいえば、「裁判で勝って世論で負ける」とでもいえましょうか。
小沢氏の弁護団が、検察審査会の決議の無効性を争点の一つとすることに留め、犯罪事実自体がなかったことの論証にも力を注いでいるのは、合わせ技一本で公訴棄却を得るのを目標としているというよりも、無罪判決を勝ち取ることを最善の目標としているからだと思います。
もっとも、役人としての裁判長は、無罪判決なんかを書いて身内の司法官僚組織から白い目でみられるより、公訴棄却にして「オレのせいじゃない、もともと筋の悪い案件をもってきた連中が悪いのだ」と責を他に転じる可能性の方が大きいでしょう。
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