18. 2011年12月04日 15:13:07: RG57m6N5RA
ここは地には平和さんの主張が正論だな。
今回、大阪市長になった橋下、中曽根や小泉とダブってしまう。
中曽根と小泉、その共通項はなにか。1つにはアメリカとの同盟関係を最重視し、アメリカ大統領と密接な関係にあったこと。2つには、両名とも民営化を唱えたこと。3つには、それまで不完全ではあったが、働く者を守る労働行政があった。これに伴う規制を解除してきたこと。資本に、より強度の搾取の自由を与えてきたこと。4つには、大多数の国民がこれを支持してきたこと。
庶民同志を争わせること。つまり庶民を分断すること。これがこの社会を支配する権力者達の常套手段であった。それは過去もそうであったし、現在も生き続けている。
何故彼らはそうするのか。
それは、この社会の矛盾に目覚めた人達が、権力者側に楯ついてこないようにするためだ。庶民同志争っているぶんには、権力者たちは安全なのだ。
阿修羅掲示板は、この社会の良心が集まっていると私自身認識しているが、最近、
公務員の給料を減らせ、首を切れという主張がやたら多い気がする。この阿修羅もこの社会と無関係ではいられないことからすると、この社会の意識の反映なのかとも思うが、つくづくネオファシズムの時代に入ったのかとも考える。
思えば、公務員はかつては、民間よりも賃金は低かった。なぜ、公務員は民間を上回ったのか。というより、なぜ民間は公務員より下回ったのかと考える。それはとりもなおさず、中曽根や小泉に代表される政治家たちが、資本に自由を与えたからだ。とりわけ、働く者たちの非正規化、派遣、パート、外国人労働者の導入など、賃金の切り下げ要因が、ことごとく導入されていった。この賃金切り下げは、当然正規労働者にも波及してきた事の結果なのだ。
働く者達が唯一資本に対抗する手段、それは労働組合を組織することだ。団結することだ。これは憲法でも保障されている権利だ。ところが、現実その結成に動くと嫌がらせを受け、場合によっては命の危険さえ危ぶまれる。それは、この社会の民主主義の未熟性に基づくものだろう。
いま多くの社会で採用されている「8時間労働制」、これはアメリカシカゴの労働者達が、労働組合を結成し、その要求を求めて闘ってきたからだ。当時のスローガンは「8時間を労働に、8時間を睡眠に、残り8時間を自分の自由な時間に」というものであった。その実現過程で、4人の労働者が殺された。19世紀の話だ。これが毎年5月1日を中心に行われる「メーデー」の起源になっている。
今一度考えてほしい。私たちの暮らすこの社会とはなにか。人間の幸せとはなにか。国家とはなにか。そして自分自身の存在とはなにか。
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